テレビ番組会社・フラッシュライトの社員となるフランク・ザヴァツキはアドルフ・ヒトラーに似たテレビ番組の芸人((実際は自殺際にタイムスリップし現代にやって来た本人。))として採用を提案し、共にその番組に出演する中でフランクは彼の行動に疑念を持ち、ヒトラーがいた場所である公園が総統地下壕跡であることが判明し本人だと確信した果てにフランク自身は一人でヒトラーを始末しようとしていた。 一方でヒトラーはスタジオ内の夜の街角周辺で民間人らと話し合っていた。 ヒトラー「みんなよくやってくれた。上出来だ君のは良いドイツ人だ。ありがとう…ザヴァツキ?」 ヒトラーが振り向くとそこには拳銃を構えていたフランクがいた。 ヒトラー「いつ現れるかと思っていた」 フランク「お前はヒトラー…本物だ」 ヒトラー「違うと言ったことがあったか?。最も親しく頼りにしていたものと分かれればならぬのは私の運命のようだな」 フランク「歩け、そうだ。歴史は繰り返す。お前はプロパガンダで国民を騙して…」 フランクはヒトラーに銃を突きつけエレベーターの中に入れさせる。 ヒトラー「まぁザヴァツキ。君は分かってない。1933年も国民はプロパガンダで騙されてはいない。彼らが指導者を選んだ。明確に道しるべを記した指導者を国民が私を選んだ」 二人の乗ったエレベーターが最上階に到達すると、ザヴァツキはエレベーターを出てヒトラーを屋上の外へ出させる。 フランク「進め…」 フランクの言う通りにヒトラーは屋上の外の縁の上に登る。 フランク「怪物め…」 ヒトラー「私がか?。ではその怪物を選んだ国民が責められるべきだな。皆が怪物か?いや、普通人々だ。彼はただ非凡なものを選んだだけだ。そして国の命運を託したのだ。どうしたいザヴァツキ?選挙をなくすか?」 フランク「お前を止めてやる」 ヒトラー「何故、国民が…この私についてくると思う?。心の底で共感してるからだ。同じ考えを持っている。だから君は撃たない」 ヒトラーがそう言った後、フランクは拳銃を発砲し、ヒトラーは屋上の外から転落する。 フランクが屋上の真下を見て、転落死したヒトラーの姿はいなかった中、後ろからヒトラーの声がする。 ヒトラー「私を消すことはできない」 フランクは振り向くとそこには射殺したはずのヒトラーがいた。 ヒトラー「私は君らの中に存在する。悪いことばかりではなかった…」 二人がいた場所の景色が緑色に変わる、上述の出来事は全てスタジオでの映画のワンシーンの撮影であった。 カッチャ「カット!ありがとう!」 スタッフら「いいぞ!止めろ!」「どうも、ありがとう!」 フランクは本人のマスクをかぶってそれを演じた俳優であった。 スタッフ「ご苦労様!撮影終了!」 クリストフがシャンパンを開けて、スタッフ一同とパーティーをする。 ヴェラ「私も混ぜて」 フランク役の俳優「あっちに行ってろよ」 スタッフ「静粛に!ボスから一言がある!」 ヒトラー「祝うのは結構なことだ。だが今、ここにいられなかった戦友のことも偲ぼうではないか」 一方で本物のフランクは精神病院の独房に収容されておりヴェラはそれに悲しむ。 変わってヒトラーは車に乗っていた中で自身が書いた書籍のサインを要求しようとするメディアら報道陣があつまる。 報道陣「ヒトラーのコメディですが、行けそうですか?」 カッチャ「ヒトラーの前と後でドイツのコメディは全く変わりました。エンターテイメントの可能性を新たにレベルに引き上げたんです。今まで誰にもできなかったこと」 報道陣「もしも本物のヒトラーが帰ってきたら歴史を繰り返しますか」 カッチャ「戦後70年歴史を見つめ直してきました。子供達も第三帝国の言葉は耳にしたくないでしょ。もう少しみんな信頼したのでは良いのでは?これぐらいで」 報道陣「ありがとうございます」「それでは」 カッチャが報道陣にインタビューをして、ヒトラーがサインを書き終えた後、最後は二人の乗った車が発進しそれを見た国民らが手を振ったところで終わる。 #center(){ (終) }