|BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマを たおすために&br()7つのオーブを すべて あつめ&br()オーブに みちびかれし せんし&br()「ぎょくじん」を なかまにした&br()ヨシヒコたちは&br()ゲルゾーマが まつ さいごのダンジョン&br()「まおうだいしんでん」に のりこんだ。&br()ゲルゾーマを ほんとうに たおすために&br()ひつような ぶき 「トドメのつるぎ」を&br()てにいれ いま ヨシヒコたちは&br()ゲルゾーマのへやへと むかう・・・。▼| |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ムラサキは ベホマズンを となえた!&br()ヨシヒコの キズが かいふくした!&br()ダンジョーの キズが かいふくした!&br()ムラサキの キズが かいふくした!&br()メレブの キズが かいふくした!▼| |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ムラサキは スクルトを となえた!&br()ヨシヒコの しゅびりょくが ふえた!&br()ダンジョーの しゅびりょくが ふえた!&br()ムラサキの しゅびりょくが ふえた!&br()メレブの しゅびりょくが ふえた!▼| |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ここは&br()まおうだいしんでんの ちゅうすう▼| ヨシヒコ「お前が魔王か」 魔王ゲルゾーマ「ようこそ、この魔王ゲルゾーマの大神殿へ」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマが あらわれた!▼| メレブ「ほほう、魔王はゲルゾーマという名か」 #region(【オンエア時にカットされたシーン】) 魔王ゲルゾーマ「仏が集めるよう告げた装備は、そろえてきたのかな?」 ムラサキ「なんでそのことを!」 魔王ゲルゾーマ「知っているさ。私と戦いに来る者たちへの、私からのプレゼントだ」 ムラサキ「あのクソ仏、単に魔王の罠にはめてくれたってわけかよ……」 魔王ゲルゾーマ「罠ではない。私は確かにそれらの装備が恐怖だ」 ダンジョー「なぜわざわざ、俺たちにそれを渡す?」 魔王ゲルゾーマ「欲しいのさ、恐怖が…… 私は恐怖を感じることでもっと強くなる。そして、もっともっと多くの魔物たちを生み出すことができる…… 私を守ってくれる魔物たちをな」 ヨシヒコ「その恐怖との戯れも、今日で最後だ」 魔王ゲルゾーマ「そうかもしれん。なぜなら、お前が初めて7つのオーブをそろえし勇者……」 メレブ「なるほど? 貴様の弱点を突く『助け人』を携えずに来たというわけだな、他の勇者たちは」 魔王ゲルゾーマ「そうだ」 ダンジョー「では、今日がお前の最後だ」 ムラサキ「こっちは7人の助け人と、3つの宝を持ってんだよ」 魔王ゲルゾーマ「ああ~、怖い。そんなにそろえられたら、いかな私でも負けるかもしれん」 メレブ「ふふふ、臆したか魔王。しかし、逃げられんぞ。ブラズーレ!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):メレブは ブラズーレを となえた!▼| 魔王ゲルゾーマ「……ん? んん……? ブラがずれている感じがする。魔王なのに…… 俺、魔王なのに……」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):メレブは かちほこっている!▼| ムラサキ「おいおいおい、魔王がこいつのヘボ呪文かかっちゃっていいわけ!? ちょろすぎ!」 ヨシヒコ「油断するな。目の前にいるのは魔王だぞ」 魔王ゲルゾーマ「ええい!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマの こうげき!&br()ヨシヒコたちは それほど ダメージを&br()うけていない!▼| メレブ「全く効かぬ」 ムラサキ「スクルトかけてあるからな!」 ヨシヒコ「ブラがズレてる感じがしたまま葬ってやる!」 #endregion ヨシヒコ「世界の平和のために、消えてもらうぞ魔王。7人の助け人、召喚!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは いままで あつめた&br()オーブを すべて つかった!▼| 魔王ゲルゾーマ「なんだとっ!?」 メレブ「これで貴様も終わりぞ!」 ヨシヒコ「7人の助け人よ、今こそ魔王の弱点を突いてくれ!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):しかし なにも おこらなかった!▼| ヨシヒコ「何っ!?」 メレブ「さぁ、ほら、みんな! さぁ、みんな…… あれ?」 ムラサキ「なんで……?」 ダンジョー「おい、どういうことだ?」 魔王ゲルゾーマ「……どうした」 ヨシヒコ「なぜだ……」 魔王ゲルゾーマ「どしたの?」 メレブ「あ、いや、あの…… どうしたんだろう…… あれ? なんだろ? あれ?」 魔王ゲルゾーマ「来ないの? 助け人」 メレブ「あ、いや、そう…… ですね…… 来ないというか…… なんでだろう? なんでだろう」 ムラサキ「よ、ヨシヒコ、あの、『召喚』って、言った?」 ヨシヒコ「言った!」 メレブ「聞いた! 確かに聞いた。 ……あれ? おかしいな、なんで出てこない…… ちょっと待ってください、なんで出てこない? あ、なんか不具合かな、これ……」 魔王ゲルゾーマ「来なかったら、勝てないよ? 私に」 メレブ「いや、わかってます、わかってます! あの…… これだって、あの、『トドメの剣』ですもんね。『トドメ』ですもん。それまでに7人の手で、あなたをこう、弱らせないと、ダメですよね?」 魔王ゲルゾーマ「だと思うけど」 ムラサキ「何? 何? ねぇねぇ、ここにきて不具合とかさぁ、これまでの冒険の意味が何もないんだけど!」 #region(【オンエア時にカットされたシーン】) ダンジョー「ヨシヒコ! ヨシヒコ、もう1回投げてみろ」 ヨシヒコ「わかりました。 ……出でよ、7人の助け人! 召喚!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは いままで あつめた&br()オーブを すべて つかった!&br()しかし なにも おこらなかった!▼| メレブ「うん、変えてみたな? セリフな。『出でよ』使ったな」 ヨシヒコ「………」 メレブ「ただ、『出でよ』を使って『出てこない』となると……」 魔王ゲルゾーマ「それならば私から攻撃させてもらおうか」 メレブ「あっ、あっ、ちょっと待って、一瞬、一瞬。魔王っち、待って。一瞬待っち。え、何? これは何? 仏じゃないとわかんねーか? この問題は」 ダンジョー「だが、さすがの仏も魔王の神殿には出れんだろ」 ムラサキ「『さすがの仏』ってほどの仏でもねーしな」 #endregion 魔王ゲルゾーマ「ねぇ、何待ち?」 メレブ「あっ、ちょっと待ってください! あの、じゃあ楽に…… 楽にお待ちください、楽にお待ちあれ、ください」 魔王ゲルゾーマ「じゃあ、魔物生み出してるよ?」 メレブ「あっ…… まぁ、そうですねー…… まぁ、その、魔物生み出しといていただいて結構…… うん、大丈夫です。すみません」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマは だまって&br()まものを うみだす さぎょうを&br()さいかいした。▼| ヨシヒコ「………」 ダンジョー「………」 ムラサキ「………」 メレブ「………」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコたちは もういちど&br()7つのオーブを よく しらべてみた。▼| ムラサキ「……あっ、仏!!」 仏「オッス、オラ仏!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):なんと ブルーオーブに&br()ほとけの かおが うつしだされた!▼| メレブ「おい、コラ、仏! なんで助け人来ねーんだよ?」 ヨシヒコ「召喚しても出てきてくれません。どうしてですか、仏?」 仏「うん、あのね、これホントちょっと申し訳ないんだけどね、言うのホント申し訳ないんだけどもね…… あのですね、スケジュール」 ヨシヒコ「なんだとっ!?」 仏「うん…… あのね、ちょっと忙しい人ばっかり集めちゃった。7人。もうね、もうめっちゃ忙しい人ばっかをね、ブッキングしちゃったね」 メレブ「ブッキングとか言うな」 仏「うん、まぁ…… こういうこともありますわ」 ダンジョー「『こういうこともありますわ』ではないっ!!」 #region(【オンエア時にカットされたシーン】) ムラサキ「お前がみんなのスケジュールを調整するんちゃうんか!」 仏「えー、なんで? 仏さぁ、マネージャーじゃないもん」 メレブ「いや、しかし、7人もいたら、1人くらいは合うであろうよ、なんぼ忙しかろうともよ!」 仏「うん、まぁ…… ちょいちょい、縫い仕事を入れていると思われる((「多忙なスケジュールの合間を縫うように仕事を入れている」という意味。))」 メレブ「お前が言うな((当時、仏役の佐藤二朗氏はスケジュールがなかなか空かない多忙な状態にあった。))」 #endregion ヨシヒコ「仏、私たちがこの状態で魔王に勝つにはどうすれば!?」 仏「うん、わかった。1つだけ方法を教えよう」 メレブ「あるんかい、あるならはよ言えや~」 仏「うん…… 逃げろ」 ヨシヒコ「なっ……!?」 メレブ「は?」 仏「もう、とにかく逃げろ。ね? それで、7人のスケジュールが合った時に、また改めて魔王に戦いを挑むのだ」 ムラサキ「魔王から逃げられるわけねーだろ!?」 仏「大丈夫大丈夫、逃げれる逃げれる! あの、今ほら、あの、魔物を生み出すのにさ、夢中だからさ。逃げれるって、うん。じゃあ、あの、私は、今から、あの、他のドラマの撮影がある故」 ダンジョー「おい、お前もか!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ほとけは にげだした!▼| ヨシヒコ「………」 ダンジョー「………」 ムラサキ「………」 メレブ「………」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマは だまって&br()まものを うみだす さぎょうに&br()しゅうちゅうしている。▼| ヨシヒコ「どうしますか? 逃げますか?」 メレブ「だな」 ムラサキ「仕方ないよね……」 ダンジョー「ああ……」 ヨシヒコ「逃げましょう」 メレブ「うむ」 ムラサキ「魔物生み出すの大好きっ子な、あれ」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコたちは こっそり にげだした・・・▼| ヨシヒコ「また来るぞ、魔王!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは いきなり&br()おおごえで すてぜりふを いった!▼| メレブ「おい、おい、おい! びっくりした、俺がびっくりして俺もでかい声になっちゃった…… やめて、気づくじゃん」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):しかし まおうゲルゾーマは&br()まものを うみだす さぎょうに&br()しゅうちゅうしている。▼| ダンジョー「おお…… なかなかの集中力だ。まったく気づいていない」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコたちは こっそり にげだした・・・▼| 魔王ゲルゾーマ「待て」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):あんのじょう まおうゲルゾーマは&br()すでに きづいていた。▼| メレブ「ですよねー、魔王っちから逃げられるわけないっすよねー」 魔王ゲルゾーマ「逃げてもいいんだけどさ」 ムラサキ「あっ、いいんすか?」 魔王ゲルゾーマ「その前に、1つ……」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマは&br()むねから ひかりを はなった!&br()なんと まおうゲルゾーマが&br()はなった ひかりを あびた&br()トドメのつるぎは とけてしまった!▼| ヨシヒコ「なんだと……!?」 魔王ゲルゾーマ「さっ、逃げていいよん」 ヨシヒコ「とどめを刺すはずの剣が……」 魔王ゲルゾーマ「早く逃げなさいよ。そしていつでもどうぞ……!!」 ヨシヒコ「ゲルゾーマ……」 メレブ「ここはお言葉に甘えよう、ヨシヒコ」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコたちは にげだした!&br()・・・&br()ゲルゾーマから にげた ヨシヒコは&br()すっかり こころが おれてしまった。▼| ヨシヒコ「勝てない…… どうやっても勝てない……」 ダンジョー「あきらめるな。次に7人のスケジュールが合う時に戦いを挑めば、勝機はある」 ヨシヒコ「しかしトドメの剣が……」 ムラサキ「んなもんなくたって根性でなんとかなんだろ! 今までだってそうやって勝ってきたろ?」 ヨシヒコ「ゲルゾーマは、私たちを簡単に逃がした。今まであれほどまでに余裕がある魔王はいなかった…… それほど強いということだ。私たちに全く恐怖していなかった!」 メレブ「ヨシヒコ、考えよ。そして、仏のお告げを待とうではないか」 ヨシヒコ「………」 ダンジョー「………」 ムラサキ「………」 メレブ「………」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコたちは&br()ひとまず さくせんを かんがえはじめた。▼| ヨシヒコ「……1つ、私に考えが」 メレブ「ん? なんだ?」 ヨシヒコ「魔王を倒すの…… あきらめましょう」 ダンジョー「………」 ムラサキ「………」 メレブ「……ん? ごめん、ちょっと、もう一度言って。なんて言ったかわからなかった、もう一度言っ……」 ヨシヒコ「何度でも言います!! もう魔王は倒さなくていい!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは ヤケを おこした!▼| メレブ「わー……」 ムラサキ「最終回で来たかー……」 ダンジョー「臆したか、ヨシヒコ!」 ヨシヒコ「臆しました!! 永遠に命を奪われるんですよ!? そんなことはあり得ない!! 私は絶対に死にたくないっ!!」 メレブ「ヒーローもので、ヒーローが100パー言っちゃいけないセリフ、オンパレード」 ヨシヒコ「私は世界の平和より自分の命が大事だ!!」 ダンジョー「それ以上言うな!!」 ヨシヒコ「[[今まではいくら死んでも>勇者ヨシヒコと魔王の城の最終回]]、[[とりあえず私だけが生き返り>勇者ヨシヒコと悪霊の鍵の最終回]]、[[稼いだお金で皆さんを生き返らすことができた>勇者ヨシヒコと導かれし七人の第1話]]。しかし、次はそれができないんですよ!?」 メレブ「……なぜ、負ける前提で物を言う?」 ムラサキ「ヨシヒコ大好きなちびっ子たちが、ガッカリしてるぜ……?」 メレブ「まぁ、ガッカリさせ続けるのがヨシヒコなのだが」 ヨシヒコ「とにかく!! 私はもう魔王を倒さない!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは にげだした!▼| ムラサキ「おい、待てよヨシヒコ!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):そのとき どこからともなく&br()らいめいが とどろいた!▼| メレブ「そら来た、仏のお告げ!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ほとけが あらわれた・・・?&br()・・・&br()なにやら&br()ほとけの ようすが おかしい。▼| 仏?「ヨシヒコ……」 メレブ「わっ!?」 ヨシヒコ「黒い、仏……?」 メレブ「なんで仏が黒いんじゃ、ボケェ!」 黒い仏「ヨシヒコ…… 魔王を倒さずとも、この冒険を終わらせる方法はあるぞ」 ヨシヒコ「なんですって!?」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは くろいほとけによって&br()どこかに とばされた!&br()・・・&br()ヨシヒコの めのまえに&br()あか あお きいろの&br()3つの とびらが ある。▼| 黒い仏「ヨシヒコよ、ここは『終わりの祠』だ」 ヨシヒコ「終わりの、祠……」 黒い仏「お前はこの中のいずれかの祠で、この冒険を終わらせることができる」 ヨシヒコ「すごい……!!」 黒い仏「それは、それは、魔王を倒すよりもはるかに素晴らしい冒険の終わりだ」 ヨシヒコ「……行かせてください、私を『素晴らしい冒険の終わり』に!」 黒い仏「選ぶがいい。どの終わりの祠がいいのか?」 ヨシヒコ「………」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):どのいろの ほこらを えらびますか?| |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):▶あか&br()&font(#000000){_}あお&br()&font(#000000){_}きいろ| |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは&br()あかいほこらを くぐりぬけた!▼| ---- #center(){|&br()&big(){&big(){&bold(){&color(red){メレブたちの&ruby(え){絵}}}}}&br()&br()|} 魔王退治をあきらめたことを責められたヨシヒコは、みんなの前から姿を消してしまいました。 外はもう、夜。その上、一面、激しい吹雪に覆われて、前を見ることもままなりません。 ダンジョー、ムラサキ、メレブは、それでも必死になってヨシヒコを探し続けました。 ダンジョー「ヨシヒコー!! 戻ってきて、俺を許すと言ってくれー!!」 ムラサキ「ヨシヒコ、どこ行っちゃったの!? ヨシヒコー!!」 その頃、メレブは、村はずれの教会で倒れているヨシヒコを見つけていました。 厳しい寒さの中、何も食べず、魔王からも仲間からもひたすら逃げ続けたヨシヒコの命は、すでに風前の灯火となっていました。 メレブは、そんなヨシヒコの服の乱れを優しく直してあげました。 ヨシヒコ「メレブさん…… 私、魔王に負けちゃいました……」 メレブ「よいのだ。負けても、よいのだ」 ヨシヒコとメレブは、一緒に協会の床に横たわりました。 ヨシヒコ「メレブさん、疲れたでしょう? 私も疲れたんです。なんだかとても眠いんです、メレブさん……」 ヨシヒコとメレブは、力尽き、息絶えました。しかし、その死に顔は安らかでした。 すると…… そこへ、天使が降りてきたのです。 メレブそっくりの変な髪形をし、変なホクロを持った天使たちは、ヨシヒコとメレブの亡骸に近づくと、それをそっと抱え上げました。 ……ヨシヒコとメレブは、今まで退治してきた魔物たちがたくさんいる、遠いお国へ行きました。 もうこれからは、魔物を倒すことも、女に惑わされることも、ドSになることもなく、みんな一緒に、いつまでも楽しく暮らすことでしょう……。 ---- ヨシヒコ「違うっ!! なんだこれは!?」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは&br()あかいほこらから もどってきた!▼| 黒い仏「どうした」 ヨシヒコ「死んでるじゃないか!!」 黒い仏「しかし、美しかったろ?」 ヨシヒコ「美しさなんて、どうでもいい。私は死なずにこの冒険を終わらせたいのだ!」 黒い仏「わかった」 ヨシヒコ「魔王を倒さずとも死なずに、『なんとなく、収まった感じ』で冒険を終わらせたいのだ!」 黒い仏「わかったから。次の祠に入ってみろ、きっとお前の望み通りの冒険の終わりがあるはずだ」 ヨシヒコ「……わかった」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):どのいろの ほこらを えらびますか?| |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white): あか&br()▶あお&br()&font(#000000){_}きいろ| |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは&br()あおいほこらを くぐりぬけた!▼| ---- #center(){|BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&big(){最終話&br()&bold(){カボイの村の中心で&br()もう魔王なんかどうでもいいと叫んだ&br()ヨシヒコ}}}&br()&br()|} #region(【オンエア時にカットされたシーン】) ヨシヒコ(逃げたらダメだ) 「どうして逃げてはいけないの?」 ヨシヒコ(逃げたらつらいんだ) 「つらいことから逃げ出したの?」 ヨシヒコ(つらかったんだ) 「つらいことがわかってるなら、それでよかろう」「そう、つらかったら逃げてもいいのよ」「本当に嫌だったら、逃げ出してもいいんだぜ」 ヨシヒコ(でも、嫌だ。逃げるのはもう嫌なんだ) 「逃げることのつらさを知ったから。だから逃げるのが嫌なのね」 #endregion ヨシヒコ(これは…… 何もない世界…… 誰もいない世界……) 「自由の世界」 ヨシヒコ(自由?) 「魔王なんか倒さなくてもいい、自由の世界だよ」 ヨシヒコ(そんな…… どうしたらいいかわからん……) 「自分のイメージがないのだな」「漠然としているんだ」「何もつかめない世界」 #center(){|BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){それが&big(){自由}}&br()&br()|} ヨシヒコ(私は…… 私は、魔王に負けた……) 「お前、バカなの? お前が1人でそう思ってるだけだぜ?」「負けても、いいんだぜ」 ヨシヒコ(私は卑怯で、臆病で、ずるくて、弱虫で……) 「自分がわかれば、優しくできるであろう」 ヨシヒコ「私は魔王に負けた。しかし冒険は、終わらせられるかもしれない。私はここにいていいのかもしれない…… 私はここにいたい!」 #center(){&big(){&big(){──そしてセカイが開かれる──}}} 「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「Congratulation」「おめでとう」「おめでとうー!!」「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「……うむ」 ヨシヒコ「ありがとう」 #center(){|BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&big(){仲間に、ありがとう}}&br()&br()&big(){&big(){魔王に、さようなら}}&br()&br()&big(){&big(){そして、すべての&ruby(オーディエンス){視聴者}に}}&br()&br()&big(){&big(){おやすみなさい}}&br()&br()|} ---- ヨシヒコ「意味がわからん!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは&br()あおいほこらから もどってきた!▼| 黒い仏「どうしてだ? すべてがうやむやで、意味がわからない、素晴らしい終わり方だろう」 ヨシヒコ「うやむやすぎる!! なんなんだ、『魔王に、さようなら』とは!!」 黒い仏「そのままの意味だ」 ヨシヒコ「……ダメだ。やはり魔王を倒さなくては、冒険を終わらすことができないのか」 黒い仏「終わりの祠は、もう1つ残っているぞ?」 ヨシヒコ「もういい!!」 ---- 現実、っぽい感じの、どこか──。 ヨシヒコ(ヘラ男)「……ダメだわ、ボスキャラ強すぎる(笑)」 やっていたテレビゲームを投げ出して、誰かに電話をかけるヨシヒコ。 その恰好は、肩までだらしなく伸ばした長髪に厚い眼鏡。精悍さの欠片もない。 ヨシヒコ(ヘラ男)「……早っ(笑) もしもし? 遊ぼうぜ。今、家。今ね、ゲームしてた。いや、今回ボスキャラ強すぎるんだよ(笑) もう、なんか、エンドロール、もう見なくていいかなって思って。もうなんかボスキャラ見るだけで十分かなって…… うん。あー、うん、じゃ7時、駅に着くのね…… なんでもいいよ? ……あー、いいね、『笑笑』ね(笑) はい、じゃ後でね」 電話を切り、玄関へ向かう。不意にインターホンが鳴った。 「宅配便でーす」 ヨシヒコ(ヘラ男)「はーい」 仏「はい、えー、Amazonからお荷物です」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):なんと たくはいぎょうしゃは&br()ほとけだった!▼| ヨシヒコ(ヘラ男)「うわー、箱でかっ」 仏「えっと、ハンコいただけますか」 ヨシヒコ(ヘラ男)「あー…… あの、アレ、拇印でもいいですか」 仏「あっ、そんな君はボインちゃんが好きなのかい?」 ヨシヒコ(ヘラ男)「あ…… ま、そっすね(笑)」 仏「うん」 ヨシヒコ(ヘラ男)「ハハハ(笑)」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは ヘラヘラ わらっている。&br()ほとけも ヘラヘラ わらいだした。▼| 仏「笑ってダメとも!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ほとけは いきなり&br()ヨシヒコを マジで ぶんなぐった!▼| 仏「はい、仏、お邪魔しまーす」 ヨシヒコ(ヘラ男)「ちょっ、なんなんですか、勝手に入んないでくださいよ…… すごいっすね、勝手に入るとか(笑)」 仏「えーと、ご覧の通りわたくしはですね、えー、[[隣の晩御飯>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AA%81%E6%92%83!%E9%9A%A3%E3%81%AE%E6%99%A9%E3%81%94%E3%81%AF%E3%82%93]]を食べに来たわけでも、そして、[[除菌のできる洗剤>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A4_(%E5%8F%B0%E6%89%80%E7%94%A8%E6%B4%97%E5%89%A4)]]を試してもらいに来たわけでもございません。わたくしは仏でございます」 ヨシヒコ(ヘラ男)「仏? え、なんかあれですか? 怪しい宗教とか?」 仏「うん、仏教。仏の教えと書いて仏教、常識でしょこれ」 ヨシヒコ(ヘラ男)「あー、はぁ…… で、なん、なんすか? その仏が(笑)」 仏「うん、あのー、今、君さぁ、ボスキャラが強いからってさぁ、あの、ゲームを終了しちゃったでしょ」 ヨシヒコ(ヘラ男)「あー、今回ちょっと無理っすね(笑)」 仏「え? なんで? その、1回負けただけでさ…… あの、あきらミングしちゃった?」 ヨシヒコ(ヘラ男)「え~、いや、わかるんすよね、なんか、1回やると。『あ、多分今回勝てねーなー』って(笑)」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは ヘラヘラ わらっている。▼| 仏「うん、何笑ってんだ?」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは ヘラヘラ わらっている。▼| 仏「ちょっ、何笑ってんだよ?」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは ヘラヘラ わらっている。▼| 仏「……あのさぁ、あの…… それだとやった甲斐がないじゃん。やっぱ最後さ、やっぱボスキャラを倒してエンドロールを見て、それでね、えーと、最後に、堀井雄二さんの名前を見ないとさ、終われないじゃないか」 ヨシヒコ(ヘラ男)「いや、もう今回は見なくていいです」 仏「あの、それでさ、ヘラ男はさ…… ヘラ男はこれから何をしようとしてるの?」 ヨシヒコ(ヘラ男)「飲みに行きます。笑笑へ」 仏「ヘラ男はなんでそうまでして笑笑?」 ヨシヒコ(ヘラ男)「いやもう、その名の通り、笑笑行ったら、笑いが止まらないんす(笑)」 仏「うっそー、そんなことないだろうよ」 ヨシヒコ(ヘラ男)「めっちゃ安いんすよ、めっちゃうまいし!」 仏「えっ? あの…… でもさ、そんなにさ…… えっ、君は一体、笑笑のなんなの?」 ヨシヒコ(ヘラ男)「……笑笑…… いや、だってもう、なんか、あれが…… 結局、ボスキャラが強いのがよくないですね」 仏「そうか…… もうちょっとこれ、こいつにはねぇ、ちょっと、これはもう、これしかないんで、もう、ちょっと仏的に久しぶりだけれども…… ちょっとあの、やります。これは」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ほとけは&br()しちょうしゃに よびかけた。▼| 仏「もしよかったらみんなも、久しぶりだから、あの、ご唱和して、一緒に。いい? ……そんなお前に、仏ビーム」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ほとけは ほとけビームを はなった!&br()ヨシヒコは もとに もどった!▼| ヨシヒコ「私は…… 私は何を……」 仏「うむ…… お前は、魔王との戦いから逃避するあまり、お前の頭の中で、この戦いをゲームとして処理しようとしていたぞ」 ヨシヒコ「なんということだ……」 仏「何度でも言うが、魔王に、お前の故郷・カボイの村が滅ぼされてもいいのか?」 ヨシヒコ「ダメだ…… そんなことはさせない」 仏「うん。今、あちらでは、お前の仲間たちが、魔王を倒すためにお前を待っておる。今すぐ、あちらの世界に戻るがよい」 ヨシヒコ「わかりました。しかし、どうすれば……」 仏「これに乗れ」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ほとけは&br()[[どこか>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC]]で みたような ドラゴンを&br()よびだした!&br()ヨシヒコは ドラゴンに のって&br()もうそうのせかいを とびだした!▼| 仏「魔王を倒す答えは、終わりの祠・第3の祠にあるぞ」 ヨシヒコ「わかりました!!」 ---- |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):どのいろの ほこらを えらびますか?| |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white): あか&br()&font(#000000){_}あお&br()▶きいろ| |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは&br()きいろのほこらを くぐりぬけた!▼| ---- |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは&br()なかまたちと ごうりゅうした。▼| ムラサキ「おい! ヨシヒコ、お前どこ行ってたんだよ?」 ヨシヒコ「詳しい話はあとだ。仏が魔王を倒す鍵がここにあると申された」 #region(【オンエア時にカットされたシーン】) ムラサキ「なんか、景色がかすんでるね?」 ダンジョー「俺もそんな気がするが…… ま、気のせいだろう」 #endregion |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ここは どこかのほこら▼| メレブ「ん? 中から声がするぞ」 ダンジョー「ほんとだな。何話してるんだ?」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコたちは&br()ほこらに ちかづいた。▼| 村人A「オザル様はこの剣を岩から引き抜いた者を、勇者として薬草を探す旅に出すと言っていたよな」 村人B「ただ、この剣、めっちゃ簡単に引き抜けんだよね。ほら」 村人C「わかった! じゃあさ、あいつバカだからさ、みんなで岩から抜けないふりして、あいつが抜く番になったら、誰かヒモで引っ張ればよくない?」 村人A「それがいい!」 村人B「そしたら、あいつが旅に出ることになるな。バカだから、その気になってすぐ旅に出るぜ」 村人A「OK、それじゃ行こうか」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):むらびとたちが&br()ほこらから でてきた。&br()ヨシヒコたちは いそいで&br()ほこらの かげに かくれた。&br()・・・&br()ヨシヒコたちは&br()ほこらに はいってみた。&br()おおきな いわに&br()ごうかで つよそうな つるぎが&br()つきささっている。▼| ムラサキ「どういうこと?」 仏「ヨシヒコよ、それが本物のトドメの剣だ」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ほとけが あらわれた!▼| ヨシヒコ「なんですって!?」 仏「ねぇー、お前らホントに魔王にコロッと騙されてたねー? なんでもない剣をつかまされて、それ溶かされて、ビビらされて……」 ダンジョー「そうだったのか……」 メレブ「よくわからんが、ヨシヒコよ、この剣をいただいておけ」 ダンジョー「しかし何やらこの後、この剣が必要だとか話していたぞ?」 メレブ「では、代わりにいざないの剣でも挿しておけ。魔王を倒せば、もう私たちが戦うこともあるまい」 ヨシヒコ「……はい」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは いわに ささった&br()トドメのつるぎと いざないのつるぎを&br()こうかんした。&br()ヨシヒコは&br()トドメのつるぎを てにいれた。&br()ヨシヒコは&br()トドメのつるぎを そうびした。▼| |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):それから しばらくして・・・。▼| オザル「我こそは勇者と思う者は、前に出よ!」 村人たち「おぉ!」「俺が行く!」 村のバカな若者「よし。俺も行こう」 若者の妹「やめてください、兄様。兄様に争いごとは向きません」 村のバカな若者「向くも向かないもない。村が苦しんでるんだ」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコたちは&br()そのようすを かげから みていた。▼| メレブ「なんと…… [[我々は時空を超えていたのか>勇者ヨシヒコと魔王の城の第1話]]」 ムラサキ「この旅の終わりが、ヨシヒコの旅の始まりのきっかけだったとはね」 ダンジョー「難しくてよくわからん……」 仏「それではさっそく、魔王ゲルゾーマの神殿に連れて行こうぞ」 ヨシヒコ「ちょっと待ってください、仏」 仏「ん?」 #center(){※ここからの展開は映像ソフト版準拠でお送りします。} |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコたちは&br()まおうだいしんでんに もどってきた!▼| 魔王ゲルゾーマ「ほほう、思ったよりも早く戻ったな?」 ヨシヒコ「私はお前を倒す本当のトドメの剣を手に入れた」 魔王ゲルゾーマ「……また仏か。困ったものだ…… また勇者の屍が増えるというもの」 ダンジョー「それはわからんぞ? 地獄に落ちるのは、お前の番かもしれんぞ」 魔王ゲルゾーマ「大した自信だな。ほざく根拠はあるのかな?」 ヨシヒコ「出でよ、7人の助け人!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは 7にんの ぎょくじんを&br()しょうかんした!▼| ヨシヒコ「皆さん、ありがとうございます」 玉人たち「………」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):よく みると ぎょくじんの かおは&br()みんな おめんだった。▼| メレブ「……おっと? これは…… いるようで、いない……? あの、これって、合成……?」 ムラサキ「いるだろ」 メレブ「やっぱ、あの、スケジュールが……」 ムラサキ「合ったろ、今日。ねぇ?」 メレブ「1人もかぁ、無理かぁ…… わかりました…… あ、います。います…… お願いします、どうぞ」 ムラサキ「ゲルゾーマ! 逃げ出すなら今のうちだよ!」 魔王ゲルゾーマ「どうしようかなぁー。困りましたねー?」 ヨシヒコ「皆さん、その玉を奴に向かって投げるのです!」 玉人たち「………」 ヨシヒコ「返事は!?」 メレブ「わかれ、ヨシヒコ。この方たちは今、しゃべれない。 ……それでは、お願いします」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):7にんの ぎょくじん?は&br()まおうゲルゾーマに&br()それぞれが もつ オーブを なげつけた!&br()まおうゲルゾーマの&br()7つの じゃくてんが はかいされた!▼| 魔王ゲルゾーマ「うおぉぉぉっ!!」 ムラサキ「えー? ヨシヒコの剣、必要なかったじゃん!」 ヨシヒコ「いや、違う。皆さん、構えて!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマの からだが&br()あやしく うごめきだした!&br()まおうゲルゾーマは&br()しょうたいを あらわした!▼| メレブ「これが、ゲルゾーマの真の姿か」 魔王ゲルゾーマ「ああぁ…… 久しぶりだ。勇者よ、私を目覚めさせてしまったな」 ヨシヒコ「もう一度だ! あなたたちは魔王の弱点を突く玉を自ら生み出すことができる。それがあなたたちの玉人たる理由だ。もう一度だ、もう一度玉を生み出し奴に投げるのです!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):7にんの ぎょくじん?は&br()ふたたび オーブを うみだした!▼| メレブ「玉人に、こんな力があろうとは……」 ムラサキ「まさに、運命の助け人だな」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):7にんの ぎょくじん?は&br()ふたたび オーブを なげつけた!&br()まおうゲルゾーマの&br()7つの じゃくてんが はかいされた!▼| ムラサキ「やった!」 ダンジョー「今だ、ヨシヒコ! とどめを刺せ!!」 ヨシヒコ「はい!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコの こうげき!▼| 魔王ゲルゾーマ「き、貴様…… このゲルゾーマを……」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマは たおれた!▼| メレブ「やったぞ!」 ダンジョー「これぞ、トドメの剣!」 ヨシヒコ「これで…… これで世界に平穏が戻る……」 魔王ゲルゾーマ「……今までの私ならば、ここで終わりだった」 ヨシヒコ「……なんだとっ!?」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):なんと&br()まおうゲルゾーマが おきあがり&br()さらなる へんしんを とげた!▼| メレブ「嘘だろ……!?」 ムラサキ「なんじゃ、こりゃ!?」 ダンジョー「ひるむなっ!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマは おたけびを あげた!&br()ぎょくじんのオーブは くだけちった!&br()なんと 7にんの ぎょくじん?は&br()ぜんいん きえてしまった!▼| ヨシヒコ「……何っ!?」 ムラサキ「ふざけんなっ!! メラゾーマ!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ムラサキは メラゾーマを となえた!&br()まおうゲルゾーマに じゃっかんの ダメージ!▼| メレブ「そして…… フタメガンテ!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):メレブは フタメガンテを となえた!&br()まおうゲルゾーマには きかなかった!&br()まおうゲルゾーマの こうげき!&br()ムラサキは しんでしまった!&br()メレブは しんでしまった!▼| ヨシヒコ「ムラサキ!! メレブさん!!」 ダンジョー「俺様の炎の剣、受けてみよっ!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ダンジョーは かえんぎりを はなった!&br()まおうゲルゾーマに かなりの ダメージ!▼| ダンジョー「どうだ……」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマは じこさいせいを した!&br()まおうゲルゾーマの キズが かいふくした!&br()まおうゲルゾーマの こうげき!&br()ダンジョーは しんでしまった!▼| ヨシヒコ「ダンジョーさんっ!!」 魔王ゲルゾーマ「知っているな? 私に殺された者は二度とよみがえらん。貴様の仲間は永遠に死んだのだ!」 ヨシヒコ「許さん…… 私はお前を許さん!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコの こうげき!&br()しかし ヨシヒコの こうげきは&br()かたてで はじかれた!▼| 魔王ゲルゾーマ「何度言わせる? 私は常に進化しているのだ」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマは クチから&br()じゃあくなちからの かたまりを はきだした!&br()ヨシヒコは&br()はげしい ダメージを うけた!▼| 魔王ゲルゾーマ「ここまで私を追い込んだ勇者はお前だけだ。褒めてやる」 ヨシヒコ「………」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは&br()ちからを ふりしぼって たちあがった。▼| 魔王ゲルゾーマ「……何? どういうことだ……?」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):な なんと ヨシヒコたちが・・・!&br()かぞえきれないほどの ヨシヒコたちが&br()まおうゲルゾーマの まえに あらわれた!▼| 魔王ゲルゾーマ「な…… なんということだ!?」 ヨシヒコ「これはすべて私だ…… 過去から招きし私だ!! 私は…… お前を絶対に許さない!! ぬぅあああーーーーっ!!!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコAの こうげき!&br()ヨシヒコBの こうげき!&br()ヨシヒコCの こうげき!&br()ヨシヒコDの こうげき!&br()ヨシヒコEの こうげき!&br()ヨシヒコFの こうげき!&br()・・・&br()まおうゲルゾーマは&br()むすうの ヨシヒコに むらがられ&br()こうげきも ぼうぎょも できない!▼| 魔王ゲルゾーマ「なんということだ…… 私が、人間にやられるとは……!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):まおうゲルゾーマを やっつけた!▼| ヨシヒコ「……ダンジョーさん…… ムラサキ…… メレブさん…… うわぁぁぁーっ!!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):たったひとり いきのこった ヨシヒコに&br()どこからか ほとけのこえが きこえてきた。▼| 仏「勇者ヨシヒコよ、よくぞ魔王を倒してくれた。では、この戦いの記憶を消し去り…… 元いた時代に、戻ってもらうぞ」 ヨシヒコ「………」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):さいごに のこった ヨシヒコは&br()もと いた じだいに おくりかえされた・・・。▼| ヨシヒコ「……ここは……」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):やけに もみあげの めだつ&br()せんしが とうぞくと たたかっている。&br()もみあげの めだつ せんしは&br()とうぞくを きりすて&br()ヨシヒコの ところに ちかづいてきた。▼| ヨシヒコ「……ダンジョーさん……」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは&br()もみあげの めだつ せんしに&br()かけよった!▼| ヨシヒコ「ダンジョーさん!」 ダンジョー「ん? なぜ俺の名を知っている…… まぁいいか。嫌な時代になったものだ…… 皆、人間は疫病に苦しみ救いを求める……」 ヨシヒコ「この先の山に向かいましょう!」 ダンジョー「話を聞け!」 ヨシヒコ「そこに行けば、私を狙うおなごに会えるのです」 ダンジョー「……何を言ってる?」 ヨシヒコ「そのおなごを仲間にして、ウッサンの村に向かうと、金髪の教祖がいます。その人も仲間にしましょう!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ヨシヒコは&br()ダンジョーの てをひいて かけだした!▼| ダンジョー「おい!? 小僧、何言ってる!」 |BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):ダンジョーが なかまに くわわった!&br()ムラサキが なかまに くわわった!&br()メレブが なかまに くわわった!▼| ヨシヒコ(仏のうっかりで、昨日の私が冒険に旅立った直後に戻された。私は再び、仲間と共に魔王ガリアスを倒す旅に出たのだ…… しかし、この時空の歪みが魔界にも歪みをもたらし、とてつもなく恐ろしい敵が生まれ出ていることに、この時の私たちは全く気づいていなかった……) ヨシヒコ(……などと言っておくと、年末年始の時代劇6時間特番として戻ってこられるかもしれないので、とりあえず言ってみた私だ) #center(){|BGCOLOR(#00000f):COLOR(white):CENTER:&br()いまさらですが&br()このドラマは フィクションであり&br()とうじょうする じんぶつ だんたいは かくうです&br()&br()|}