ガールズ&パンツァーの最終回

あとには退けない戦いです!

大洗対黒森峰の決勝戦。市街地に入った大洗の戦車達の前に、重戦車マウスが立ちふさがり、その攻撃でカバさんチームの三突とカモさんチームのチャーチルが撃破された。


エルウィン「我らの・・・」
カエサル「歴史に・・・」
左衛門佐「今・・・」
おりょう「幕が下りた・・・」


そど子「何よ!あんな大きな図体して何がマウスよ!」
ゴモ代「残念です」
パゾ美「無念です・・・」
そど子「冷泉さん後は頼んだわよ!約束は守るから!

麻子「おーっ」


エリカ「2輛撃破しました!」
まほ「後5輛」
エリカ「こちらはまだ16輛残ってます」
まほ「フラッグ車を倒さねば、意味はない」


オレンジベコ「流石マウス。大洗女子は正念場ですね」
ダージリン「正念場を乗り切るのは勇猛さではないわ。冷静な計算の上に立った、捨て身の精神よ」
オレンジベコ「はい」


大洗の戦車はマウスを一斉に攻撃するも、物ともせずに前進する。

あけび「はっ」
梓「こっち来る!」
桃「身を隠せ!」

89式、M3,ヘッツアーが倉庫の陰に隠れたが、マウスの砲撃でその倉庫が破壊された。

桃「戦術的退却!」

大洗の戦車は距離を取って、再度マウスを砲撃するも、やはり通用しない。

桃「何してるんだ叩き潰せ!図体だけがでかいウスノロだぞ!」

みほ「砲身を狙ってください!」


三号車長「お前達の火力で装甲が抜けるものか!あひゃひゃひゃ!」

黒森峰の三号戦車はマウスの後ろでそう余裕をこいていたが、砲撃を食らい、白旗が上がった。


マウスの砲撃が来て、大洗の戦車が退いた。

みほ「市街戦で決着付けるにはやっぱりマウスと戦うしかない・・・ぐずぐずしてると主力が来ちゃう・・・」
優花里「マウス凄いですね!前も後ろもどこも抜けません!」
沙織「いくら何でも大きすぎ・・・こんなんじゃ戦車が乗っかりそうな戦車だよ!」
みほ「あ・・・」

みほ「ありがとう沙織さん!」
沙織「えっ」
みほ「カメさん、アヒルさん、少々無茶な作戦ですが、指示通りに動いてください」
典子「分かりました!」
杏「何でもするよ」
みほ「ちょっと負担をかけてしまうかもしれませんが・・・」
桃「今更なんだ!いいから早く言え!」


マウスが十字路に来た所で、右側に大洗の戦車が待っていた。


大洗の戦車は、ヘッツアーを先頭にして、マウスに向かって行く。


桃「まさかこんな作戦とは・・・」
柚子「やるしかないよ桃ちゃん!」
杏「燃えるね~」

ヘッツアーはマウスに突っ込んでいき―――
マウスにぶつかり、前部を持ち上げていく。

カチューシャ「まあ!」

マウス車長「何だ!?」

M3とポルシェティーガーがマウスの側面に回った。

あゆみ「撃てるもんなら」
あや「撃ってみやがれ!おりゃあ!」

M3とポルシェティーガーが機銃でマウスを撃ち、
マウスは砲塔をそちらに向けた。

ナカジマ「来た来た~」
桂里奈「逃げろー!」

M3とポルシェティーガーが退いた。


典子「さあ行くよ!」
あけび・忍・妙子「「「はい!」」」
あひる「「「「そーれ!」」」」

八九式がヘッツアーを踏み台にして、マウスの上に登り、
砲塔を押さえ込んだ。

典子「よし、ブロック完了しました!」

みほ「了解、頑張って何とか踏み止まってください!」

マウス車長「おい軽戦車そこをどけ!」
典子「嫌です、それに八九式は軽戦車じゃないし」
あけび「中戦車だし」
マウス車長「くそう振り落としてやる!」
典子「なんの!」



ヘッツアーの中は軋んでいた。
柚子「車内ってコーディングで守られてるんじゃ・・・」
杏「マウスは例外なのかもね」

Ⅳ号が河原の上から、マウスを狙う。

みほ「後ろのスリッドを狙ってください!」
華「はい」


桃「もう駄目だー!」
柚子「もう持ちこたえられない!」

典子「根性で押せ!」
あけび「はい!」
妙子「気持ちは分かりますけど、意味ないですから」


みほ「撃て!」
Ⅳ号の砲撃がマウスの後部スリッドに直撃し、マウスから白旗が上がった。


新三郎「奥様!お嬢がやりました!」

オレンジベコ「凄い!マウスを仕留めました」
ダージリン「私達も今度やろうかしら、マークⅥで」


エリカ「マウスが・・市街地へ急げ!」

梓「黒森峰、後3分で到着します」

みほ「分かりました、次の行動に移ってください」
典子「はい!」
杏「はーい」

大洗の戦車が動き出したが、ヘッツアーが止まった。
ヘッツアーのエンジンから黒い煙が吹き出し、白旗が上がった。

みほ「あ・・・・」

桃「良くやってくれたな、ここまで・・・・」
柚子「うん」
杏「我々の役目は終わりだな」
桃「西住隊長!」

みほ「すみません・・・」
柚子「謝る必要ないよ」
桃「いい作戦だった」
杏「後は任せたよ」
桃「頼むぞ!
柚子「ファイト!」
みほ「はい!」


みほ「こちらは4輛です、相手はまだ14輛。ですが、フラッグ車はどちらも1輛です!
向こうの狙いはフラッグ車である私達あんこうチームです。皆さんは相手の戦力をできる限り分散してください!」

典子「みんなー敵を挑発するよ!」
あけび・妙子。「「「はい!」」」

みほ「あんこうは敵フラッグとの一対一の機会をうかがいます。レオポンチームの協力が不可欠です!」
ナカジマ「心得た!」
ツチヤ「燃えるねー」

みほ「前方はもちろんですが、後続のヤークトティガーや、特にエレファントの火力にも充分注意してください」
梓「隊長!後続の方任せてもらっていいですか!」
みほ「お願いします!」
優季・あや・あゆみ「「「よっしゃ!」」」
桂里奈「やったるぞー!」

みほ「麻子さん、袋小路に気を付けて相手を攪乱してください」
麻子「OK」
みほ「沙織さん、お互いの位置の把握、情報を密にしてください
沙織「了解」
みほ「華さん、優花里さん、HS0017地点まで極力発砲を避けてください!」
華・優花里「「はい!」」

みほ「それではこれより最後の作戦、ふらふら作戦を開始します!」


黒森峰の戦車が市街地に入り、
Ⅳ号、八九式、ポルシェティーガーを発見した。


黒森峰生徒「敵発見」

黒森峰の戦車がⅣ号達を追いかけると、
黒森峰の死角に隠れていたM3が動き出した。


89式は一番後ろで蛇行しながら進んでいた。

エリカ「邪魔よ!」


分かれ道で、Ⅳ号と八九式、ポルシェティーガーが分かれた。

沙織「こちらあんこう、448ジャンクション左折します。レオポン、373左折。アヒルさん、373右折してください」

典子「373の先、後3つ直進」
忍「はい!」


梓「最後尾発見」

M3が、黒森峰の最後尾を進んでいたエレファントの前に出てきた。

エレファント車長「え?」

あや「とりゃあ!」
M3がエレファントを砲撃した。

エレファント車長「このー!」

エレファントがM3を追いかける。

あゆみ「怒ってる怒ってる」
優季「桂里奈ちゃん次右折ね!」
桂里奈「あい!」
優季「その次も次も次も右折!」
桂里奈「あいあいあーい!」

梓「昨日徹夜で研究した作戦を実行する時が来たよ!名づけて!」
梓・優季・あゆみ・あや・桂里奈「「「「「戦略大作戦!!」」」」」」


M3は路地を回り、エレファントの後ろに出た。

エレファント車長「回り込まれた!旋回!」
エレファントは旋回しようとしたが、砲塔が壁につかえて旋回できなかった。
エレファント車長「あれ?」

その隙にM3がエレファントを砲撃したが、効いてなかった。

あや「固すぎる・・・・」
梓「0距離でも倒せないともう無理じゃない・・・」

その時、これまでずっと黙っていた紗希が口を開いた――――

紗希「薬莢、捨てるとこ・・・」

あや「凄い!紗希ちゃん天才!」
あゆみ「よーし!せーので撃とう!」
あや「分かった!」
あゆみ・あや「「せーのーで!」」

M3の砲撃がエレファントの薬莢排出口に当たり、エレファントは白旗を上げた。


エレファント車長「こちらエレファント!M3にやられました!」
エリカ「何やってんのよ!」
まほ「フラッグ車だけを狙え!」


八九式が黒森峰の戦車の所に来て、砲撃を始めた。

黒森峰生徒「挑発に乗るな!落ち着け!」

八九式が黒森峰の戦車の間に潜り込んだ。

黒森峰生徒「このお!」
「八九式のくせに!」

典子「やーいやーい」
黒森峰生徒「待て-!」


M3はヤークトティーガーへの攻撃を始めた。

梓「撃て-!」

ヤークトティーガーが退き、M3が追いかける。

あや「逃げたぞ」
あゆみ「追え-!」

ヤークトティーガーは路地から出た。

梓「あっ!停止!」
桂里奈「っえーい!」

M3が路地の出口で急停車すると、路地の左側で待ち構えていたヤークトティーガーが
砲撃し、M3の前部に書かれたウサギさんマークを削っていった。

M3が路地をバックし、ヤークトティーガーがそれを追う。

あや「ちょっと128ミリちょー怖いんだけど!」
梓「桂里奈ちゃんそのまま真っ直ぐバッグね!」
あゆみ「ってゆーかどうすんのこれ!」
桂里奈「そっか!くっつけばいいんだ!」

M3がヤークトティーガーに密着した。
優季「すごーい桂里奈ちゃん頭いいー!」
あや「あっ離れる!」
桂里奈「そうはさせうか!」
あや「今度は押されてる!」
あゆみ「1年なめんな!」
桂里奈「なめんな!」
M3は密着状態からヤークトティーガーを砲撃する。

優季「この後ろの方、ちょっとやばいかも・・・」
桂里奈「何が!?」
梓「ヤークト、西住隊長の所に向かわせちゃいけない!ここでやっつけよう!」


優季「どうやって!?」

梓「合図ですぐ左に曲がって!1か8かだけど!」

路地から出ると同時に、M3がヤークトティーガーから離れたがそれと同時に砲撃を食らい、横転した。
しかし、ヤークトティーガーもその先にあったガードレールを突き破り、
水路に転落、砲塔を下りながらひっくり返り、白旗が上がった。


梓「すみません、ウサギチームやられました・・・ごめんなさい、後は先輩達よろしくお願いします!」
あや・優季・あゆみ・桂里奈「「「「よろしくお願いしまーす!」」」」


沙織「みんな怪我してない!?」
梓「梓大丈夫です」
あや「あや元気でーす」
優季「優季無事でーす」
桂里奈「桂里奈絶好調!」
あゆみ「あゆみも平気でーす。紗希も大丈夫って言ってまーす」


ナカジマ「こちらレオポン、今どこですか?」
みほ「0017に移動してください」
ナカジマ「はーい」


Ⅳ号は高校の校舎に辿り着いた。

Ⅳ号は正門をくぐり、黒森峰のフラッグ車のティーガーⅠが正門をくぐった所で、
ポルシェティーガーが割り込み、黒森峰の後続の道を塞いだ。


中庭で、Ⅳ号とティーガーⅠ―――みほとまほが相対する。

まほ「西住流に逃げるという道はない。こうなったらここで決着をつけるしかないな」
みほ「受けて立ちます」


ナカジマ「ここから先は行かせないよ~」

エリカ「何やってるの!失敗兵器相手に!隊長、我々が行くまで待っていてください!」


逃げるⅣ号をティーガーⅠを追う。

Ⅳ号が離れた所で、砲撃音が響いた。

みほ「榴弾・・・・止まって!」

Ⅳ号が進んでいた道の先が、ティーガーⅠの崩した瓦礫で埋まっていた。

みほ「後退してください!」

Ⅳ号が後退している所にティーガーⅠが来た。

みほ「全速後退!」

Ⅳ号が密着した所でティーガーⅠが砲撃を放ち、余波でⅣ号の左舷の前部装甲が弾けた。



八九式は黒森峰の戦車の一部に追われ、砲撃を返すも、黒森峰の戦車には効かなかった。

典子「くそう!」
あけび「もっと火力を・・・」


ポルシェティーガーは黒森峰の戦車の集中砲火に晒されていた。
ナカジマ「うーん中々・・・・」


ティーガーⅠの砲撃で、Ⅳ号の右舷後方の装甲がもぎ取られた。

ティーガーⅠはⅣ号のもがれた装甲を踏み砕きながら、進み、
再度砲撃し、その砲撃はⅣ号のあんこうマークを掠めていった。


やがて八九式に砲撃が直撃し、横転した。

ポルシェティーガーも、集中砲火に晒されながらも3台の戦車を撃破したが、
戦闘不能となった。

審判「大洗女子学園、ポルシェティーガー、八九式中戦車走行不能!」

オレンジベコ「後1輛・・・」


エリカ「突撃!中央広場へ急げ!」
黒森峰生徒「ポルシェティーガーが邪魔で通れません!」
エリカ「回収車急いで!」
ナカジマ・ホシノ「「ゆっくりでいいよー」」


Ⅳ号とティーガーⅠが中庭で相対していた。

ナカジマ「こちらレオポン、なんかねー黒校が無理矢理乗り越えようとしてるから気を付けてねー。っていうか、あんた達強引だって」
黒森峰の戦車が走行不能になったポルシェティーガーを乗り越えようとしていた。

沙織「みぽりん敵が近づいてるから急いで!」
みほ「やっぱり一撃をかわしてその隙に距離をつめるしか・・・優花里さん、装填時間更に短縮可能ですか!」
優花里「はい!任せて下さい!」
華「行進間射撃でも可能ですが、0。5秒でもいいので停止射撃の時間を下さい。確実に撃破してみせます」
みほ「麻子さん、全速力で正面から一気に後部まで回り込めますか!」
麻子「履帯切れるぞ」
みほ「大丈夫、ここで決めるから」
麻子「わかった」


エリカ「今行きます!待っててください隊長!」


戦闘不能になり、回収された大洗のチームがオーロラビジョンで試合の行方を見守っていた。


華「この一撃は、みんなの想いを込めた一撃・・・・」
みほ「前進!」

みほ「グロリアーナの時は失敗したけど、今度は必ず・・・!」


みほ「撃て!」

Ⅳ号がティーガーⅠを砲撃するも、装甲に弾かれた。
まほ「撃て!」
ティーガーⅠの砲撃はⅣ号の右舷に当たった。

しかしⅣ号は履帯を千切れさせながらもドリフトし、ティーガーⅠの後部に回り込む。

Ⅳ号がティーガーⅠの後ろで停止したのと同時に、ティーガーⅠも砲塔をⅣ号に向け---互いの砲撃が同時に放たれ、爆煙が立ちこめた。

中庭に駆けつけたエリカ達の車両が、立ち尽くす中、やがて煙が晴れていった。

まほはみほを見つめ、微笑を浮かべた。

Ⅳ号とティーガーⅠは共に損傷していたが、白旗を上げていたのはティーガーⅠだった。


審判「黒森峰フラッグ車走行不能!よって、大洗女子の勝利!」


審判「黒森峰フラッグ車走行不能!よって、大洗女子の勝利!」


信三郎「よっしゃー!」

オレンジベコ「やったー!」

桃「勝った・・・のか」
柚子「そうだよ桃ちゃん!」
杏「優勝だ」
桃「っ!」


沙織「やったよみぽりん!」
華「勝ちました!」
優花里「私達、勝ちました!」
麻子「ん」
みほ「勝った・・・んだよね」
沙織「うん!」


梓「あ、せんぱーい!」
あや「やりましたねー!」
優季「凄いです」
あゆみ「お帰りなさーい」
桂里奈「かっこよかったー!」

回収されたⅣ号に、大洗の仲間達が駆け寄っていく。

カエサル「エクセレント!」
エルヴィン「ビットマン級だったな!」
左衛門座「お見事!」
おりょう「やったぜよ」
そど子「やるじゃないの!」
忍「ワールドカップクラスでした!」
妙子「すごいアタックでした!」
典子「ナイスクイック!」
ナカシマ「いい走りだったよー」
スズキ「しびれました!」
ツチヤ「ひゃっほう!」

みほ「みんな・・・ありがとう」
沙織「みぽりん、下りよう」
みほ「あ・・・うん」

優花里「西住殿?」
沙織「どうしたの?」
みほ「力が入らなくて・・・」
麻子「しっかりしろ隊長」

みほは、沙織達に支えられⅣ号から下りた。

優花里「この戦車でティーガーを・・・」
華「ええ・・・」
沙織「お疲れ様でした」


桃「西住!西住・・・このたびの活躍、感謝の念に堪えない・・・本当に・・・本当に・・・ありが・・・」
桃は号泣しだした。
柚子「桃ちゃん泣きすぎ・・・」
柚子も涙を浮かべていた。

杏「西住ちゃん」
みほ「あ、はい」
杏「これで、学校、廃校にならずにすむよ」
みほ「はい!」
杏「私達の学校、守れたよ」
みほ「あ・・・はい!」
杏が飛び上がり、みほに抱きついた。
杏「ありがとね」
みほ「いえ・・・私の方こそありがとうございました」


麻子「あ」
麻子がそど子の方を見ると、そど子はタブレットを操作し、麻子の遅刻データを消去した。
そど子「あなたの遅刻データ全部消したわよ」
麻子「おおおっ・・・ありがとうそど子!」


典子「よーし来年も戦車道やるぞー!」
典子・妙子・あけび・忍「「「「おーっ!」」」」

ねこにゃー「次は頑張ろー」
ぴよたん「頑張るずら」
ももがー「頑張るずら

梓「私達も頑張ります」
優季「うん、目指せ重戦車キラー」

ナカシマ「今夜は徹夜して全車が自走できるくらいには直すよ」
ススキ「OK」
ホシノ「任せろ」
ツチヤ「そうこなくっちゃ」

左衛門佐「勝ちどきでござる!」
左衛門佐・エルヴィン・おりょう・カエサル「「「「えいえい・おー!」」」」


杏「よーし、じゃ行くぞー」
みほ「あ、ちょっとだけ」


みほはまほの元に来た。

みほ「お姉ちゃん」
まほ「優勝おめでとう。完敗だな」

みほがまほと握手を交わした。

まほ「みほらしい戦いだったな。西住流とはまるで違うが」
みほ「そうかな」
まほ「そうだよ」

みほ「じゃあ行くね」
まほ「ああ」
みほ「お姉ちゃん」
まほ「ん?」
みほ「やっと見つけたよ、私の戦車道!」
まほ「うん」

エリカ「次は、負けないわよ」
みほ「はい!」

黒森峰の生徒達が去って行った。

審判「優勝、大洗女子学園!!」


オレンジベコ「おめでとう!」
ダージリン「おめでとう」

ケイ「コングラチュレーション!」

カチューシャ「ハラショー!」
ノンナ「バズドラヴリアーユ!」

百合「おめでとう」
新三郎「お嬢-!」


みほとまほの母であるしほも、静かに握手を送った。



そして、大洗の街にみほ達が戦車と共に返ってきた。

みほ「帰ってきた」
優花里「はい」
杏「隊長、何か言え」

みほ「え、あの・・・えーと・・・パンツアー・フォー!!」

大洗の仲間たち「「「「「おーっ!」」」」


優勝旗を掲げたⅣ号を先頭に、大洗の戦車が街を行進する。

街の人達がみほ達に歓声を送る。

その中には、華の母親の百合と新三郎に、優花里の両親の好子と淳吾郎もいた。
麻子の祖母の久子も少し離れた所にいて、麻子に見られると踊り出し、麻子が笑った。

そして、沙織も第1話で見た映像の様に男達からの歓声を受けていた・・・おじさん達から。


沙織「ねえ帰ったら何する?」
華「お風呂入って」
麻子「アイス食べて」
優花里「それから?」
沙織「戦車乗ろっか!」
みほ「うん!」

みほ達は戦車で自分達が守り抜いた大洗の学園艦へと帰って行った。

おわり

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2019年12月09日 23:51