満月が輝く夜空にオオワシとその脚につかまっている金髪の子供がいた 子供「クンクン・・・うん・・・近いぞ・・・」 「もうすぐだぞ、オオワシ殿・・・昼型なのに夜通しスマナイ!」 「日が昇ったらごはんを獲るから・・・がんばってくれ!」 オオワシ「クワクワクワ!」 #center(){|&big(){&bold(){LEVEL1 清麿、正義の味方}}|} 朝、とある民家にて 部屋のベッドに寝転ぶ黒髪の少年、高嶺清麿がいた。 部屋の外から呼んでいるのは、清麿の母親の華だ。 華「コラ―!そろそろ起きなさい!」 清麿「朝か・・・」 「・・・今日は何しようか・・・昨日は・・・何したっけ・・・?」 「ああそうか・・・MIT(マチューセツ工科大学)の首席卒業生の論文読んだっけ・・・時間つぶしには・・・なったな・・・」 華「清麿!早く起きてご飯食べなさい!聞いてるの!」 清麿「でも・・・中学生に理解されちゃうんだ・・・たいしたことないよな・・・」 「・・・なんか最近・・・何してもつまんないな・・・」 「オレ・・・なんのために生きてんだろな・・・」 華「コラッ、清麿!!あなた、今日も学校サボるつもりなの!?」 清麿「オレが今さら学校行って、何勉強するんだよ!!?」 華「! あんた、そんなこと言ってるからイジメにあうんでしょ!!くやしかったら友達の一人でも作ってみなさいよ!!」 清麿「チッ。やかましいっ!!!オレ様が、なんであんな低レベルな連中と友達になんなきゃいけねーんだよっ!!?」 ?「コラ、貴様!!!母上に向かってやかましいとは何だ!!?」 魚を背負った全裸のあの子供が、オオワシと共に窓を割りながら、清麿の部屋に入って来た。 清麿は両目をこするが、子供は確かにいた。 子供「我が名はガッシュ・ベル!!おまえ、高嶺清太郎の一子、高嶺清麿だな!!?」 「父上におまえのことをまかされた!手紙を預かってる!これだ!」 ガッシュが着ていたマントの中から取り出した手紙を清麿に渡す。 清太郎 『清麿へ、久しぶりだな。遅ればせながら、14歳の誕生日、おめでとう!』 『さて唐突だが、おまえに手紙を渡した子供はガッシュ・ベル。』 『仕事先(イギリス)の森の中で死にかかっているところを助けたのだが・・・』 『命を救ってくれたお礼に、何か恩返しをしたいと言いはじめたのだ。』 『そこで私は日頃、母さんからの手紙に書いてある・・おまえの姿が浮かんだのだ。』 清太郎「私には清麿という一人息子がいる。」 「最近は天から授かった頭の良さに甘え、学校にもろくに行かん腑抜けになっているらしい。」 「どうか、清麿の腑抜けを鍛え直してくれんかの?」 ガッシュ「わかりました!!命にかけても清麿を鍛え直します!」 清太郎『と・・・いうことだ。少々変わったところもあるが、とても良い子だ・・・』 『誕生日プレゼントとして受け取ってくれ。』 手紙を読む清麿の後ろで、ガッシュは持ってきたブリを生のまま食べている。 その足元には、奇妙な文字で書かれた赤い本が置かれていた。 清太郎『PS。その子は自分の家がどこにあるかも忘れてしまったらしい・・・』 『その子いつもが持ってる“赤い本”が唯一の手がかりだが・・・見たことのない文字で、考古学者の私でも解読できんかった。 『おまえの頭なら解読できるだろ。手掛かりをつかみ、故郷へ帰る手助けをしてやってほしい。・・・じゃあな』 ブリを食べ終えたガッシュは、シャツとパンツをはきだした。 清麿「・・・なるほど、よくわかった・・・」 「これは親父の字だし、夢でもなさそうだ・・・」 「だが!!!ふざけるなっ!!!なんでおまえみたいなガキに・・・鍛えられなきゃいけねーんだ!!? 殴って追い出してやる!!」 ガッシュ「!」 清麿は“赤い本”を持ったまま、ガッシュに殴りかかろうとするが、 “赤い本“が輝き、ガッシュの口から電撃が放たれ、部屋の壁を吹き飛ばした。 清麿「のああああぁあつ!!!!」 「な・・・?電・・・撃・・・!?」 「お・・・お・・・お・・おおお・・・」 「お前、何者だ――っ!!?」 ガッシュ「ガッシュ・ベルと言ってるでおろう。」 清麿「ふざけるな!!家にいるならこいつの面倒をみろだと!?」 華「当たり前でしょ。この子はあなたの教育係で来たのよ!」 清麿「こんな奴と一緒にいられるか!?こいつ、口から電撃を出すんだぞ!!」 華「そんなこと、できるわけないでしょ!!ねぇ、ガッシュちゃん!」 ガッシュ「人の口から電気など出るわけなかろう。」 清麿(そーかい・・・とぼけるきのかい・・・) 「わかったよ!行けばいいんだろ!!学校に!!!着がえてくる!」 華「それが普通なのよ!」 清麿(ちっ・・・なんであんなヤな所に・・・) 「!」(本・・・親父が解読できなかった赤い本・・・) 「借りてくぞ、退屈しのぎだ」 華「コレ、清麿!!清麿、返しなさい!」 清麿「行ってくる!」 清麿は、ガッシュが背負っていた“赤い本”を奪って、家から出て行った。 華「ごめんね・・ガッシュちゃん・・・あの子・・・あんなだから友達もいなくって・・・」 ガッシュ「・・・・・・母上殿は清麿に友達ができてほしいのだな?」 華「え?」 ガッシュ「わかった!私が今日にでも清麿の友達を作ってみせる!清麿を鍛え直す最初の作戦だ!!だから・・・」 「母上殿も元気をだしてくだされ」 華「・・・・・・・ありがとう・・・頼めるかしら?」 ガッシュ「ウヌ、まかすがよい!で・・・そのためにも・・・母上殿に縫い物で少し協力してほしいことがあるのだが・・・」 教室で清麿は赤い本を広げていた。 清麿「だめだ・・これは読めねぇ・・・なんなんだこの“赤い本”は!?」 「見たことない文字のうえ・・・一定の文法法則すら見つからん・・・ 「!」 (なんだ?第一の術・・・ザケル・・・?おかしい・・なぜだ?この色の違う一文節だけ理解できる・・・なぜだ・・・) 清麿の机の側に、バッグのふりをしたガッシュが来ていた。 ガッシュ(フム・・・授業も聞かず清麿は何を・・・?) 担任「高嶺!!!」 清麿「・・・はい・・・」 担任「この数式を解いてみろ!」 清麿「・・・・a=4、b=8、c=0,3・・・」 担任「・・・く・・・・正解だ・・・」 清麿(素直に、別の本読んでたこと注意すりゃいいのに・・・まわりくどいったら・・・) クラスメートたち「ヒソヒソヒソ・・・」 「ちっ、・・・なんだよ・・・あいつ・・・」 「久々に来たと思ったら、また嫌味なことやりやがってよ・・・」 「勉強する必要ねーなら帰れよ・・・」 「テストの問題難しくなったらどーすんのよ・・・」 「頭いいのはわかったから、ほかの学校でも行けよ、うっとうしい・・・」 「頭悪いオレ達を見下して、優越感にそんなにひたりてーのかよ・・・」 清麿(!) クラスメートの陰口を聞いても、清麿は表情を変えないが、 ガッシュは複雑そうだだった。 チャイムが鳴ると、清麿はカバンを持って教室から出た。 ガッシュ「な?」(なぜ帰り支度を?ほかの者はまだ帰らぬぞ?) ガッシュは清麿を追う。 ガッシュ(き・・・清麿・・・!!!) 女子の水野鈴芽が清麿を呼び止めた。 鈴芽「え?もう帰っちゃうの?・・・高嶺君・・・まだ昼休みよ・・・」 清麿「!」 鈴芽「久しぶりに来たんだから最後までいようよ・・・」 清麿「水野か・・・」 鈴芽「授業がつまんないなら・・・また前みたいに先生になって、私に勉強を教えてよ・・・」 清麿「いい加減にしろ!!おまえもオレなんかと話してたから、仲間外れにされたんだろ!?バカはバカ同士、仲良くしてりゃ、いいんだよ!!!」 鈴芽「でも、前に私に数学教えてくれた時・・・私みたいなバカでもすごくわかりやすく教えてくれたから・・・やっぱり高嶺君は天才だよ・・・」 清麿「や・・・やかましい!!とにかくオレは帰るんだ!!」 ガッシュ「バカモノ!!!おまえのことを思って、止めてくれてるのに!!無視して帰るとは何事だっ!!?」 鈴芽「え?」 ガッシュ「あ・・・」 清麿「きっ、貴様!!何してる!!?」 ガッシュ「イヤ・・・私は清麿を鍛え直すために・・・仕方・・・なく・・・」 居合わせた生徒達がざわつき出す。 生徒達「何だ何だ!?」「何だ―?子供が入って来てるってよ!」「誰だよ、学校に連れてくるバカはよ~~~」 清麿「こ・・・の・・・・勝手に学校に入ってくんじゃね―っ!!!」 清麿はガッシュを連れて、裏庭の焼却炉に逃げた。 ガッシュ「よ、良かったな、清麿・・・おまえを嫌わない子もいるではないか・・・」 清麿「ご・・・ごまかすんじゃねぇ・・・どうりで、持ってきた覚えのないバッグがあると思ったら・・・本は返すぞ・・・」 ガッシュ「よし、清麿!友達作り作戦を決行だ!」清麿「何!!?」 ガッシュ「清麿を鍛え直す最初の作戦だ!コレを見ろ!!」 ガッシュが広げたのは、『せいぎのみかた作戦』と書かれた紙だ。 ガッシュ「学校には“不良”という輩がいるのであろう?清麿がその不良を倒し、からまれているものを助けるのだ!!!」 清麿(オイオイ・・・目が本気だぜ・・・・・) ガッシュ「清麿がいい奴だという噂が広まれば、友達など向こうからよってくるわ!」 清麿「チッ、なんでオレがそんなこと!勝手に決めるな!死んでもやんねーぞ!!」 ガッシュ「こ・・・この作戦がダメなら・・・友達作戦2を実行するまでだ・・・」 清麿「な?」 ガッシュ「これから私が教室に行き、一人一人に清麿の友達になってくれと土下座してくる!」 清麿「ま、待て、わかった!そんな恥ずかしいことだけはやめてくれ!!」 ガッシュ「ならば正義の味方作戦をやってくれるのだな?」 清麿(あ――っクソっ!なんでオレが!!!) 「だいいち、おまえどうやって不良にからまれてる奴を探すんだ?」 ガッシュ「そ・・・それは・・・」 清麿「ほら見ろ!そんな都合よく・・・・・」 「イヤ・・・ある・・・耳をかせ、なんとかなるかもしれん!」 放課後屋上への階段 ガッシュ「ここだな・・・」 清麿(いいか、ガッシュ・・・毎日のように屋上にカモを呼び出して、カツアゲをやってる金山って奴がいる。そいつをオレとおまえの2人でやっつけよう! オレは職員室に用があるから少し遅れて行くが・・・奴がいたらオレが行くまで足止めしてほしい) 屋上では、金山が鈴芽の首根っこを掴んでいた。 ガッシュ「いたな・・・ん?あの子は・・・・」 清麿(つらいと思うが頼む・・・) ガッシュ「何を言う・・・清麿のためならこんなことくらい、朝メシ前だ・・・」 「その女の子から手を放せ!でくの坊!!!正義の味方、清麿が来るまで私が相手だ!!!」 その頃、清麿は下駄箱にいた。 清麿(思いのほかうまくいったな・・・やっとあいつから逃げられる・・・) 「恩返しだかなんだか知らねーが、迷惑なんだよ!そんなこと義理でやられても・・・たいいち、アイツにオレの何がわかるんってんだ?」 女子「ねぇ、吉子、水野さん見なかった?」 清麿「!」(・・・水野?) 吉子「ん?どうしたの?」 女子「合唱部で行くコンサートのチケット代集めに行ったきり、戻らないよね・・・」 清麿(・・・・チケット代集め・・・金山の格好のカモだな・・・) 「ま・・・もし、水野だとしてもガッシュがいれば大丈夫だろ。電撃出せるんだし・・・」 ガッシュ(友達作り作戦決行だ!!) 清麿「・・・どうせ・・・黒コゲの不良がいるだけだと思うが・・・のぞきに行くだけ行ってみるか・・・」 清麿が覗きに行ったとき、ガッシュはボロボロになっていた。 清麿「バ・・・カ・・・・なんで・・・ボロボロなんだよ・・・?」 「電撃を出せるんじゃ・・・なかったのかよ?どうして・・・・・!!」 鈴芽「もうやめて、お金なら渡すから!!もうこんなちっちゃい子を殴らないでよ!!!」 ガッシュ「! このバカに渡す金はない・・・渡すんじゃない!」 鈴芽「あなたもいい加減逃げて!!」 ガッシュ「私は平気だ・・・それより、もうすぐ清麿が助けに来てくれる。そしたら安心だ・・・二人一緒に戦うから、こいつもすぐ倒せる! 清麿「ぐっ・・・」 金山「ハッ、さっきからそればっかり言ってやがるな・・・バカが!!いい加減気づきやがれ、おまえは高嶺にだまされやがったんだよっ!!! 金山がガッシュを蹴り飛ばす。 清麿(そうだ・・・いい加減気づけ・・・・バカ・・・) 金山「アイツは自分以外の存在がすべてうっとうしいんだ!!」 清麿(・・・そうさ・・・) 金山「自分が常に一番!!自分以外は全部クズだと思ってんだよ!!!」 清麿(そうだ・・・オレ以外は全部クズだ・・・) 金山「先公でさえも見下してる!」 清麿(ああ・・・あんなバカが人を教えるなんて笑っちまう・・・) 金山「おまえも高嶺(あいつ)とどんな関係か知らねぇが・・・ おまえもしょせん、下等動物のやっかいものブタにしか見えてねぇんだよ!!!」 清麿(そうだ・・・そいつの言うとおりだ・・・だから・・・早く、だまされたと気づけ・・・そして・・・どこでもいいからとっとと逃げやがれ・・・) 金山「この学校であいつの肩を持つ奴なんざ一人もいねぇ!!先公でさえもいねぇんだ!!」 清麿「!」 金山「あいつなんか・・・永遠に学校なんか来なくていいんだよ!!!」 「来てほしいと思ってる奴なんか誰もいねぇんだよ!!!」 鈴芽「そんな・・・そんなことは・・・・」 ガッシュ「だまれ!!おまえに清麿の何がわかる!?」 「清麿は悪くない!!!だから私は清麿を助けに来たんだ!!!」 「清麿は好きで天才になったワケじゃないんだぞ!!」 「清麿の父上が言っていたぞ!小学校までは普通に友達と遊んでたって!!」 「中学になって、だんだん友達が清麿の頭の良さをねたみ始めたって!」 「清麿が変わったんじゃない!!!」 「清麿を見る友達の目が変わったんだ!!!」 「清麿が実際何をした!!?」 「今日、学校に来た清麿が何をした!!?」 「おまえのように誰かを傷つけたか!?」 「おまえみたいに弱い者から金を奪ったか!?」 「学校に来なくていいのはおまえの方だ!!でくの坊!!!これ以上私の友達を侮辱してみろ!!」 「おまえのその口、切りさいてくれるぞ!!!」」 清麿は涙をこぼしていた。 ガッシュ「清磨が今来ないのはウンコをしているからだ!!!」 清麿「!」 ガッシュ「きっと!きっと太い・・・そう・・・アナコンダよりも太く・・・・!」 「金魚のフンよりも切れが悪い最悪のヤツだ!!!」 清麿が涙を拭って、扉を開けて屋上に出てきた。 清麿「いい加減にしろ!!!誰がそんなウンコするか!!?」 ガッシュ「ほら来たぞ!ウソつきはおまえだ、でくの坊!!バーカ!バーカ!!バーカ!!!」 清麿「そうだぜ!オレ様がきたからにゃ、おまえなんて・・・」 「イチコロ・・・グボォオウ!!!」 金山が清麿に膝蹴りを入れる。 ガッシュ「がんばれ、清麿!!」 金山が清麿を一方的に殴り続ける。 清麿「ちょ、ちょっと・・・待て・・・がばぁ!!!マグッ!マブゥ!」 ガッシュ「バカッ!キックで反撃だ!!」 金山が清麿を蹴りでふっ飛ばした。 金山「おるあぁああ!!!」 清麿「おぶぅうううう・・・」 ガッシュ・鈴芽「・・・・・・・」 清麿「勝てない・・・勝てないぃぃぃぃ・・・・」 「ムリだ・・・やっぱりこんな作戦・・・ムリだったんだぁぁあ!」 ガッシュ「! 何を言う!清麿が来た時点でこの作戦は成功だぞ!!!」 「その証拠に清麿、今、すごくいい顔をしてるぞ!今まで一番、“生きてる顔”だ!!」 鈴芽「そうよ!高嶺君・・・私も高嶺君が助けに来てくれてうれしいもん」 「ありがとう・・・」 ガッシュ「正義の味方作戦・・・成功だ!」 ガッシュが清麿の左手をあげる。 清麿「う、うるせぇ!こんなにボロクソになって何が・・・!」 清麿はガッシュの手を振り払うが、自分の手に浮かんだ汗を見て、笑みを浮かべる。 清麿(・・・・・・・) 金山「何が・・・成功だ!!?」 金山が3人をまとめて蹴り飛ばす。 金山「お遊びでやってんじゃねぇぞ、コラ!!!」 清磨「あああ・・・まだ問題は解決していない・・・」 (ガッシュ・・・そうだ・・・朝のガッシュの電撃で攻撃でき!ば・・・) 「!」(本・・・第一の術・・・ザケル・・・・) 「!」(そうか・・・“赤い本”だ!!!) 清磨(これでわかったぞ・・・これならあの時のことも説明がつく・・・) 清麿「ふざけるなっ!!!なんでおまえみたいなガキに・・・鍛えられなきゃいけねーんだ!!?」 ガッシュ「人の口から電気など出るわけなかろう」 清麿(ガッシュはとぼけたんじゃない・・・自分の意思では電撃を出してなかったんだ・・・) 鈴芽「いい、もうお金を渡す!もう誰も殴られることない!!!」 清麿「待て、水野、金を渡すな!こいつは倒せる!」 鈴芽「え?な・・・何言ってるの!?」 清麿「そう、オレは今日の朝・・・この本を持って偶然この呪文を唱えていたんだ!!!」 「「ふざけるな」!そう、第一の術「ザケル」!!!」 清麿の開いた“赤い本”が輝き、ガッシュの口に電撃が溜められだした。 清麿(よし、思ったとうり・・・イヤ・・・・待て・・・ なんか・・・朝よりタメが大きくないか?) 「イカン!ガッシュ、ちょっと横向・・・」 清麿がガッシュの顔を少しずらしたのと同時に、 ガッシュの口から強力な電撃が放たれ、 その前にあった貯水槽を吹き飛ばした。 その爆発の余波は金山を吹き飛ばし、 清麿達にまで届いた。 清麿『拝啓・・・親父・・・イヤ、お父様・・・すてきな誕生日プレゼントありがとうございます。その子供“ガッシュ・ベル”はとても良い子です』 『さて、話は変わりますが・・・・・私も少々、物の見方というものが変わって来たようです。物を知る時、初めて人に尋ねたいと思いました』 『お父様・・・その子供“ガッシュ・ベル”とは何者ですか?』 『どうか教えてください・・・オレ・・・イヤ、私はこの先が怖くて仕方ありません・・・』 ボロボロになった金山が倒れ、貯水槽が無残に吹き飛んだ屋上に 余波で黒焦げになった清麿とガッシュと鈴芽が立ち尽くしている。 #center(){&big(){&bold(){続く}}