妖精界に“大いなる災い”が振り掛かり滅びに瀕した際、数々の高位の
妖精達が集う聖域とも言うべき場所が己を守る為に凝縮。
それぞれの力を秘めた宝石となって
ロクシアにもたらされた秘宝、それが
真髄(イデア)である。
しかし、この禍々しい輝きを放つ結晶は『イデア』でありながらも『根本から異質な存在』であり、他のそれらとは一線を画す。
妖精界を襲った“大いなる災い”。
それはロクシアにて
英雄ランディとの激闘の中で斬り落とされ、偶発的に次元を超えて妖精界へと落下した“
黒滅竜の一部”。
黒滅竜の欠片は膨大な
瘴気と闇を放出しながらまるで失った体を補うかの様にそこに住まう多くの妖精達を取り込み結晶化。
『悪意』が具現化したかの様な赫黒の宝石と化したそれは、その後も
妖精界の全てを呑み込まんと闇を吐き出しながら浸食を続けていった。
そしてそのまま全てが滅びるかと思われたが、
妖精界を統べる『妖精王』が自身の全てを持って結晶を抑え込み、自分諸共
封印魔法をかける事で崩壊を抑止。
王が抑え込んでいるその間に生き残った妖精達は各々ロクシアへと脱出、または王の妃である『妖精女王』の張った結界に守られた王城へと逃げ込む事となった。
現在もこの『邪竜の残滓』である結晶は王の手に抱かれながら共に封印されているが、それでも瘴気を少しずつ吐き出しながら
妖精界を蝕み続けている。
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最終更新:2023年04月28日 11:29