ヌトュム遺跡で発掘された古代遺物。
全長20センチ程の筒型をしており、先端部に未知の結晶が装着されている。
結晶部分を上にして持つと人差し指の辺りに押し込むスイッチがあり、これを押すと結晶部分から光の刃が放出される。
刃の能力は凄まじく、光刃の触れた個所はまるで『消失』したかのように切断してしまう。
硬度関係無しに切断可能とすら言われるが、もちろんこんな超威力の武器が無制限に使えるという事は無い。
この『剣』には"エネルギー切れ"が存在し、作動させると僅か10分程でその機能を完全に喪失してしまうのだ。
握った際に親指の位置にある『レバー』で出力を調整する事は可能だが、最小に絞ったとしても45分程が限界である。
エネルギーを再充填する方法は無く、そもそも『動力源』すら分かっていない。
使い切ってしまえば単なる『古代の文様が刻まれた遺物』と化してしまうだろう。
ペルシニアの魔法技術者が魔導油を『動力源』として使えないかと思い、無理やり注入してみたが爆発して失われたという記録がある。
同国に住む強大な精霊である
ジンすら『これの修復は不可能』と匙を投げているようだ。
よって、この遺物は元から『使い捨て』を想定した物ではという推測もある。
またその威力も剣としては“過剰すぎる”との見方から、本来は何かしらの物体を加工する為に使われた『工具の類』だったのではとも。
現在までに99個が発見されているが、約半分はエネルギー切れや破損等で機能を喪失している。
現在『使用可能』な物は50個のみ。
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最終更新:2022年07月18日 14:16