スタートゥ王国有数の難所にして未踏峰の山。
正式な名称は『マダ・イクェナ山』だが、短縮してイクェナ山と呼ぶのが通例。
頂上付近は常に分厚い雲で覆われているものの、
ハジマリの街から見える美しい山として有名。
その一方で山を囲むように存在する過酷な地形は何者も寄せ付けず、周辺に生息する魔物も非常に凶暴。
更にこの地は
マナの流れが集中する一種のレイポイント(霊地)であり、魔力的に特殊な場であるが為に
空間転移魔法も通用しない。
空から挑もうにも山頂付近で吹き荒れる暴風は狂気の様相を見せており、近寄れば
ドラゴンですら切り刻まれ叩き落される有様と言う。
だがもし踏破に成功する事が出来たなら、間違いなく多大な名声を得る事が出来るだろう。
そしていつの日か、自分が攻略してやるという思いで冒険者として旅立つ若者も多く存在する。
【イクェナ高原】
イクェナ山の頂に存在すると伝わる高原。
実在するかは定かではない。
だがとある嵐の過ぎた日の早朝…。
一瞬であるが山頂の雲が消え、古代様式の都市が蜃気楼のように浮かび上がったとの噂があるようだ。
スタートゥの
精霊信仰では山の頂に精霊達の聖地があるとの伝説があり、イクェナ山頂に浮かび上がった都の幻影こそが聖地ではないかと囁かれ続けている。
そしてその伝説の一節には都に残されている様々な秘宝の他に、精霊魔法における
奥義の秘密が隠されているという記述も…。
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最終更新:2025年02月05日 10:59