ドラゴン

『真竜』または『アークドラゴン』とも呼ばれる、この世界における数多の生命の頂点に君臨する存在。
竜の国と呼ばれる広大な地に数百体が棲息しているが、人類未踏地等に潜むモノを数に入れればもっと多くのドラゴンが居ると思われる。
なおレッサードラゴンはあくまで『類似』した姿を持つ別種なので注意。

諸説あるが世界創生と同時に生まれた種族とされ、通常の生物や魔物とは体の構成そのものが全く異なると云う。
上位に位置するドラゴンは物質化した魔力を肉体としており、その性質はもはや『精霊』に近しいとも。

身体精神共に総じて高い能力を有し、保有する魔力も凄まじいの一言。
だがドラゴンやその系譜である竜人族にとって魔力は生命力に直結する物である為、魔力消費を嫌う傾向がある。
人の言語を発する声帯域を持たない為に言葉を発する事は出来ないが、竜人族とは念話による意思疎通が出来るとの事。

大昔にはその鱗や甲殻が強力無比な武具の素材になる事に加え、『ドラゴンスレイヤー』の称号を欲した者達によりドラゴンを狩ろうとした歴史もある。
大半のドラゴンは基本的に温厚(歯牙にもかけないだけ?)ではあるが、敵対者に対しては一切の容赦はない。
結果、ドラゴンスレイヤーになろうと挑んだ者の末路は語らずとも分かるだろう。

ましてや竜の鱗や甲殻は命を賭けて狩らずとも、実は数年に一度の割合で自然と剥がれ落ちる物である。
なので竜の国へと赴き、現地の竜人と交渉するだけで手に入る可能性はあるとだけ記載しておく。
しかし現在においても未だ名声の為に彼等に挑む愚か者は一定数存在するとの事…。

具体的な寿命は定かではないが五百年以上を生きる個体も少なくない。
裏付けになるかどうかは不明だが、リスリー博士の手記には『かの国には五百年や千年生きただけでは到底届かない程の巨大な角や骨が存在する。この事から数千年以上も生きた個体が居たのではないだろうか』等の記述も。

ちなみにではあるが…。
彼等は大気中の魔力を直接取り込み存在維持のエネルギーとする為、基本的に食事と言うモノを必要としない。
だが味を楽しむという感覚は備わっているので、嗜好品と言う意味で飲食を行う事もあるらしい。


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最終更新:2023年02月19日 20:29