禁呪一覧

・禁呪・禁術とは?
様々な理由からその使用を固く禁じられている魔法や術式。
あまりにも甚大な破壊力を持つが為に封印・秘匿されたケースも多い。
また倫理的な観点から禁忌の行いと見なされているものもあり、国や地域によっては使用者に厳罰が下る場合も。


【極大精霊魔術】

マナ式精霊魔術において最大の破壊力を有するとされる魔法。
術者が各属性を司る神格級の最高位精霊と直接契約を行う事で使用が可能となる。
だが極めて才覚のある者でなければ契約する事すら出来ず、僅かでも制御に失敗すれば自身諸共周囲に甚大な被害を及ぼすと言う危険性から禁呪認定されているとの事。

第一次から第四次までの魔族侵攻時には人類側の切り札として幾度か使用された記録が残る。
しかし現在これらを行使出来る術者は殆ど存在しないようだ。

ちなみに術者は継承制である事が多く、継承者の身体には精霊契約の証として特殊な紋様が浮かび上がるらしい。

『ブレア・マグナス』
火属性の禁呪。
巨大な炎の精霊を無数に呼び出し、対象を中心とした広大な範囲を全て焼き尽くす。
立ち上る巨大な火柱は消失するのに三日三晩を要すると言われる。
『ルドラ・ブラーシュ』
水属性の禁呪。
精霊の力によって周囲に存在する全ての水を収束、増幅させ大津波を引き起こしあらゆる物を押し流す。
一滴でも水があれば如何なる場所でも発動させる事が可能。
『リィン・ゲルフォ』
風属性の禁呪。
風の精霊が大気を操作し、範囲内の空気を全て消失させてしまう。
同系統にある『コントロール・ゼロエア』と同じように思えるが範囲は遥かに広く、その効果時間は数ヶ月に及ぶとも。
『ログド・ガイアス』
土属性の禁呪。
術者の周囲に存在する大地の精霊に干渉し、領域内の地表に存在する全てを地の底へと沈ませてしまう。
全てを飲み込み終わった後には何もない荒野が残るだけである。


【古代魔法】

古代文明の時代に使用されていたと言われる、現在では失われたオド式魔法。
特にヴィーパ歴末期の滅竜戦争時には黒滅竜に対抗する為、数々の強力な魔法が生み出されたと言う。
中には極大精霊魔術に匹敵、または越えるような大魔法もあったらしい。

しかし滅竜戦争終結後、その破壊力を危惧した者達によって殆どの術式が破棄・封印されて現代に残される事は無かった。
一部ではこれらを復活させようと研究する者も居たが、やはり『何が起こるかわからない』という危険性から魔術の専門機関ですら着手する事を禁じられているようだ。

ちなみにオープ歴の魔法は全てが専用の魔導機械を媒体にして発動するモノである為、その装置を復元出来なければ再現そのものが不可能である。

『シューティングスター』
滅竜戦争時代に生み出された古代魔法の一つ。
空の彼方に浮かぶ星屑を重力魔法で引き寄せ地表へと落下させる。

膨大な魔力を消費する上、着弾までのコントロールに多大な技量が必要。
星屑の大きさ次第では地表に到達する前に燃え尽きる事も多い。
しかし発動に成功し炸裂させれば、巨大なクレーターを作る程の破壊を現実のものとするだろう。
『ブラックホール』
現代では失われた古代魔法。
重力魔法を極限まで集束させ、周囲にある全ての存在を呑み込む『暗黒の孔』を一瞬だけ出現させる。

吸い込まれた物はその内部で圧し潰されてチリ一つ残らない。
ただし制御に失敗したり、発動場所を間違えれば自身だけでなく敵味方問わず呑み込まれてしまうだろう。


【倫理面での禁術】

一般的な人の倫理観や価値観において禁忌と判断された事で禁じられている魔法。
主に生命に関する技術や術式が多い。
ただし国や地域によっては死生観にも差異がある為、場所次第では多少緩和されている所もあるとか。

怨霊魔術
死者の屍や魂を操り、悪魔と契約して力を得る等の行為から邪悪とされ習得そのものが禁じられている。
また悪魔の力に頼りすぎた結果、更なる力を得ようと魔物化やアンデッド化してしまう等の危険性を持つ。

【死者蘇生魔法】
死んだ者を生き返らせる、不老不死と並んで人類が追い求める秘術。
ただしこれらは『死とは神によって定められた物であり何人もこれに抗ってはならない』との理念や通念から強く否定されている。
専門家の間でも『人が扱うにはそもそも不可能な領域』と言われるが、大切な人にもう一度会いたいと言う想いからこの魔法の研究に没頭する者は後を絶たないようだ。

キマイラホムンクルス生成】
魔法ではなく錬金術の領域だが、生命を生み出したり改造を施す為に禁術に当てられている。


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最終更新:2025年01月24日 23:56