ブリガニー王国産の調味料。
ビール酵母(ビール醸造時の沈殿物)を塩漬けにし、そこから抽出されたエキスを煮詰めたもの。
『エスカミット』の名は、抽出したエキスを煮詰める際に
アイアンヘルムシェルの殻鍋『エスカミト(フラソヌール語)』を使う事から来ている。
見た目は濃褐色の水飴状。
強烈な酵母の匂いと同時に猛烈な塩気が襲い来る。
他国の人間はもとより、王国民ですら好みの分かれる物らしい。
『エスカミットに対する近隣国の評』
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見た目からして人間の食べる物とは思えない。
香りは発酵に失敗したパン生地を更に酷くしたような物であり、味に至ってはビールを煮詰めて塩を大量に入れたもの…といえば、どれだけのものかは分かると思う。
栄養を摂りたいのならもっと美味い物を食べればいいはずだ。
その単純な事すら思いつかず、あの不気味なグリスを思いつくのがブリガニーの連中である。
隠し味として使えば可能性があるのかもしれない。
だがブリガニー人はこれを野菜にしこたま付けたり、バターを塗ったパンの上から更にこれを塗りたくる。
どう考えても使う量を間違えていると思う。
( 異世界人の解析によれば)成分はまともな物らしい。
栄養的に酷い食品でもこれを加えればある程度の問題は無くなり、あの味と匂いを許容できるなら糧食に使えるかもとの事である。
つまり、制式化は到底無理と言えるだろう。
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最終更新:2023年02月26日 11:32