リィテミラリス・ヴァールズ

ヴァールズ帝国に君臨したとされる女帝。
『ヴァールズ帝国最初で最後の女帝』にして『悲劇の女帝』と呼ばれる人物。
その二つ名の通り、ヴァールズ帝国史上初の女性皇帝として君臨し、帝国最後の皇帝となった。
絶世の美女であったと言われている。

夫でもある皇帝が早逝し、後継者にあたる皇太子はまだ幼く国を治められる状態ではなかった。
リィテミラリスは我が子が成長して皇帝になれるまで、自ら摂政としてヴァールズ帝国を治める事になる。

摂政とは言え、初の女性皇帝である事から臣下達の風当たりは強かったらしい。
だが幼少の頃からあらゆる学問を好み習得、前皇帝であった夫を裏から支え続けていた手腕もあって名君と呼ばれる程の善政を敷いた。

しかし、グリルグゥルデン帝国の書物『ヴァールズの最期』に記載されてある通り、『大陸の覇者』として周辺国の宗主のような立場として君臨していたヴァールズ帝国は第三次魔族侵攻魔族から最初に狙われ、完膚なきまでに破壊されてしまった。

その際、涙を流して皇宮のバルコニーから滅びゆく故国を見守り、自分の代でヴァールズが滅びる事になったのを歴代皇帝と民に悔いて謝りながら自害した。

『悲劇の女帝リィテミラリス』という題材でグリルス王国であった頃から現代のグリルグゥルデン帝国に至るまで語り継がれおり、歌劇や演劇にもなっている。



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最終更新:2022年02月18日 09:29