第三次魔族侵攻



ロクシア歴700年頃、第二次魔族侵攻より長い年月が流れた後、魔王候補の戦乱を勝ち抜き遂に魔王の座に就いた三代目魔王『“不遜の”ジル』が起こした大規模攻勢。

強大ながら軍勢自体は小規模だった初代魔王や、無秩序な破壊と殺戮を好んだ二代目魔王とは異なり、ジルは圧倒的な兵力に加え高いカリスマと知性による巧みな軍略で世界を侵略した。
熾烈な魔王候補の戦いを勝ち抜き、配下の魔族も選り抜きの強者が揃っていたジルの軍勢は兵力、兵装共に最も精強な魔王軍と評されたと言う。
この侵攻によって多くの国々や亜人種が滅び、抵抗する人類軍も悉く敗れ去り全体の半数近くが壊滅。
世界の半分以上が魔族の手中に堕ちたとも言われ、事実上の『魔王が勝利した時代』とも伝わる。

勇者』の存在は各地で僅かな噂程度に上がってはいたが、それを実証出来る程の信憑性は殆ど無かったとされる。
そうして魔王の世界征服はあと一歩と言うところまで近づいていたが、突如としてジルが何らかの理由で魔王の座を放棄。
一時的に魔王軍に混乱が広がるものの、すぐに後任の魔王が現れその後も人類は魔族の支配によって100年の軛に繋がれた。

だがこの代替わりによって追い詰められていた人類側の戦況が僅かに好転、『次なる戦い』で大きく動く事となる。


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最終更新:2023年12月19日 15:02
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