地の毒油

特定の地域で湧き出す黒い油状の液体。
地域によって細かい差はあるが、概して褐色~黒色の粘性を持つ油状の物質である事は共通する。
これらは生物に対して多大な毒性を持っており、その匂いもあってこれの混じる水場は水源として使い物にならない。

異世界人から得られた情報】
この『毒油』は太古に存在した動植物の死骸が大地の圧力と温度で変質した存在だとの事。
(異世界人はこれを「セキユ」と呼んでいるようだ)
彼の者のいた世界では、この『毒油』を精製して機械の糧とする他、これを材料に天然に存在しない様々な物質を作り出している模様。
異世界においてはこの毒油を巡って戦争が発生する程の価値があるようだ。



異世界においては戦争の引き金にすらなる『毒油』であるが、この世界に於いては恐らく毒油のままで終わる可能性が高い。
我々はあの毒油の加工はおろか、近寄る事すら出来ないからだ。
人間ですら毒油の放つ瘴気に冒される程なのに、敏感な一部亜人種族や精霊に対する毒性は計り知れない事だろう。

この毒油は物質化した怨念と言う声もある。
実際、知人のエルフが『あれは古の存在が溶け合い生まれたものである』と言及している。
あれは我々が触れて良いもの、関わって良いものではない…。

オートデザイス▓▓▓▓▓▓▓▓魔法学研究所
▓▓▓▓▓▓▓▓・▓▓▓▓▓▓▓▓ 魔法物質研究主任

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最終更新:2022年11月28日 17:01