とある古代遺跡から発掘された、白い陶磁のような質感の仮面。
相当古い時代から出土したにも関わらず一切の破損も変色もない。
陶磁のような質感と言ったが実際に陶製という訳では無い。
表面は何の装飾もなく、目の覗き穴すらなく一切の凹凸もない酷く無機質な物。
この仮面を見つめていると何故か仮面からも見つめ返されているような感覚に陥り、しばらくすると無意識に仮面を顔に着けてしまう。
その瞬間、仮面を着けた人物はまるで糸が切れた人形のようにその場に倒れ伏し、慌てて他の者が仮面を外すとその者は既に自我が一切消え去った廃人になっていたという。
その後は船に積まれ本国へと輸送されたが、その最中に犯罪ギルド『
ブラックシープ商会』の襲撃に会い他の積み荷と共に奪われたという。
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最終更新:2022年09月22日 15:28