“暗緑の司祭”ウェイトリン・ウィルバード

暗黒秘密結社ゴルゴーンに所属する幹部格の一人。
ダークグリーンのローブを身に纏った闇魔術の使い手であり、各地から呪具や神器の類を蒐集しては組織に献上していた。

これらの功績から結社のトップである議長からも一目置かれていたようだ。
だが実際は議長の反感を買う事をひどく恐れており、少しでも好感をもたれようと躍起になっていた小心者。

ある時、結社が支援しているブラックシープ商会の略奪品の中から見つけた神器らしき『謎の仮面』を議長に献上。
そして議長直々にそれを己の物とする事を許され、彼は言われるがままその場で仮面を被ったのである。

以降、彼の常に他者の視線や評価に切迫していた小物感は嘘のように消失。
まるで別人のように振舞い出し、それでいて他人を常に小馬鹿にしたかのような、人の心の奥底をどこまでも見透かしたかのような言動が増え始めたのだった。

他の幹部を始めとする周囲からは『何かに乗っ取られたのではないか』『仮面の実験台にされたのではないか』等と囁かれていた模様。
彼の末路を聞くと、それらの話はあながち間違ってはいなかったのかもしれない。


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最終更新:2024年05月25日 13:25