バクハーン国の海岸沿いに建つ
古城を根城としていた犯罪ギルド。
黒地に白抜きで描かれた、鋭い目つきの
羊の顔を紋章としている。
巨大な真珠を内包する
オオアコヤガイや
イワアワビ等の高い価値を持つ水産物の密漁の他、違法薬物の拡散で莫大な利益を得ていると言うありがちな悪人集団。
だがこのギルドが他の賊と一線を画す点は圧倒的な武力から来る戦闘能力に尽きると言っていい。
元々このギルドは
ガイオウ共和国から逃げるように流れてきた
マフィアの残党に過ぎなかった。
そこに
アッシュラの荒くれ者や
魔族等も加わる事で(当時は用心棒として雇っていた程度だった)次第に独立した武闘派組織へと変貌を遂げていく。
そしていつしか密漁の際に使う『武器の調達』としてバクハーンに駐屯中の
エレメニウム軍を襲撃し、武具の強奪を始めたのである。
後年には大型兵器を欲し、
グリル帝国軍を白昼堂々襲撃する事件まで報告される様に。
無論、"競合"相手である
漁師ギルドを襲撃して殺害する等は当たり前の様に行っている。
『密漁』だけでなく、広域に跨ぐように"仕事"を行う組織。
そして何より各国の軍すら襲撃するという凶悪性からバクハーンは勿論の事、諸外国からも『人魔神全ての大敵』と評される程の危険団体として扱われていた。
昨年は業を煮やしたバクハーン国
女王により身分出身問わずに“討伐軍”が結成され、そうして行われた『大規模討伐作戦』の末に壊滅させられたのである。
…だがここ最近、再び『羊の紋章を掲げた集団』なる報告が各所から挙がって来ているとも。
いささか不穏な話ではある…。
関連
+
|
黒羊側の主な構成員・用心棒 |
【黒羊側の主な構成員・用心棒】
|
最終更新:2024年11月26日 20:43