ラング・L・ジェノルート

銘家でありながら数々の狂人を輩出し、裏社会においてその名が知られた一族『ジェノルート家』の当主。

だが彼はそんなジェノルート家において比較的頭のネジは外れておらず、各種の嗜みや高度な戦術等も学んでいたようだ。
『家を存続させる為に一人は生まれてくる異物』とは彼の弁。

彼はどうしても叶えたい一つの夢を持っており、そしてそれを叶える為に日夜行動している。
その夢とは、自分を含む少数の仲間達で全ての国を滅ぼし世界から争いをなくすというモノ。

世間から見れば十二分に彼の頭のネジも外れていた。



バクハーン国にて連合軍によるブラックシープ商会討伐戦が始まって直ぐの事。
彼はどちらにも加担せず、とある目的の為だけにバクハーンに潜入していた。

その目的とは聖剣パーフェクションの入手。

周囲で巻き起こりつつある戦いを尻目に順調に剣を入手した彼等ではあったが、ここで誤算が発生。
バクハーンからの脱出を図ろうと拠点に集結していた所を冒険者『ヴァン』に目撃されてしまったのだ。

怪しい連中が何やら怪しい行動をしている。
結果、ラング一味の拠点にヴァンが乗り込み戦いとなったのである。

だがラングは手にしたパーフェクションの性能を試さんとばかりにヴァンを圧倒。
しかしそこに後詰としてヴァンの支援を申し出ていたニュー・ゲイム一行が突入、乱戦状態となった。
それでもラングはパーフェクションの性能と仲間との連携でニュー・ゲイム一行を追い詰めるも、ゲイムは脅威的な速度で彼の癖を身体で覚え始め、動きの練度を上げていく。

対するラングは手にした剣の性能に段々と身体がついて行けなくなり、全身が悲鳴を上げ始めていた。
そこにシエンの治療と持ち前の生命力で復帰したヴァンも加わり、徐々に二人に押されていく。
最終的に剣を握る握力も無くなった彼は目当てであったパーフェクションを手放し降伏。
構成員達も後から来た兵士達によって制圧された。

しかし捕縛される直前、ラングは手に握った封魔石を砕き転移魔法を発動。
その場に構成員を残して姿を消したらしい。

後に残されたパーフェクションはなし崩し的にゲイムが所持し、その後の黒羊の首領との決戦においても多大に貢献する事となった。
作戦終了後はその成果からそのままゲイムに献上される話になりそうだったが、『元あった村の自衛手段でもある物を自分が受け取る訳にはいかない』とゲイムの手で元の場所へと返された。


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最終更新:2024年01月06日 17:15