老人斑が多数浮かぶ黒ずんだ肌の顔にはびっしりと皺が刻まれ、艶も透明感もない黒い
羊毛のような髪と長い髭が顔の半分以上を覆っている。
彫りの深い眼孔から覗く瞳は揺らめく焔の様に金色にギラつき、その眼差しは奈落の底を連想するかのような暗い闇。
尋常じゃない程の膨大な
魔力を持ち、数多くの極悪人達がひしめく商会を圧倒的な力と恐怖で纏め上げている。
ただそこにいるだけで呼吸が苦しくなる程の凄まじい威圧感を発しており、覚悟の無い者が対峙すればその存在感だけで気を失う事すらあるとも。
彼のしわがれた声は囁くだけで重く、低く、重圧を持って聞く者の心を圧迫する。
決して声が大きい訳ではないが、膨大な数の構成員が揃う
古城の巨大なホールでも不思議と一番遠くの者にまでその声が届くという。
その出自の多くが謎に包まれており、黒羊の創設にも『とある目的』があるらしいが……?
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最終更新:2024年05月25日 13:28