レドレン・ビット

アッシュラ国、ジアチョン勢力の最高権力者。
自称『アッシュラ王』の一人で細身で背の高い鷲鼻の男。

ジアチョンは中央政府の王弟が『俺が王になる!』と言い出し誕生した勢力である。
兄よりも自分の方が上手く国を纏める事が出来ると考えた弟が一部の臣下と共に国盗りに動いた。
しかしその過程で誤って母親を殺してしまい求心力が低下。
怒れる兄率いる中央政府により壊滅させられ、国盗りは失敗に終わった。

だが母の死に一番ショックを受けたのが弟本人であり、『自分に王を名乗る資格はない』としてロックビットの名を捨てたと言われている。
しかしその後、東方政府に殴られつつもアッシュラの東に領土を得ているあたり才はあったのだろう。

そんな王の孫にあたるのが、このレドレン・ビットである。

公明正大で正義感が強く、例え旧知の友であろうとも罪を犯したならば悲しみながらも罰を与える法に忠実で実直な男……と、本人は思っている。
本気で思っている。

そもそも、その『法』と言うのが彼の胸三寸で決まる。
何か気に食わないといきなり変更され、しかもいつの間にか変更がなかった事になったりする。
彼の言に異を唱えようものなら『法』をその場で作って刀で斬り殺される。
法の変更・司法判断・刑の執行が僅か数秒で行われるのだ。

そんな環境の為、この地で不正をしてバレようものなら即刻死刑。
なので王宮内でも大々的な政治的腐敗は殆ど無く、治政自体はアッシュラ内ではマシな方である。

貴族も平民も皆平等に、『絶対の法』に怯えながら規則正しい生活を送っている。


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最終更新:2024年01月06日 19:41