魔界の
瘴気等に晒され魔物化した人間である『
人鬼』の中で、極稀に現れる魔の力に順応した存在。
通常の人鬼と異なり知性や理性を失っておらず、明確な意思を有したまま人鬼の力を自在に操る。
魔族に匹敵する膨大な
魔力と生命力を手にしているとも。
外見は人鬼と同様に赤く輝く瞳を持ち、場合によっては肌の色や体の部位が著しく変質している。
だが普段は通常と変わらない姿を維持し、能力行使の時のみ姿を変異させるようだ。
過去には魔物を従え、
魔王へと至った存在も居たとされる。
だが全てが邪悪な存在となる訳ではなく、一般人に紛れ静かに暮らす者もいると云う。
【とある学者のメモ書き】
人を魔物に変異させる原因たる魔界の瘴気。
これはかつて討滅されし
邪竜の瘴気と同等、もしくはそのものとも言えるだろう。
世界中のあらゆる国と種族が手を取り合い
かの英雄と共に邪竜と死闘を繰り広げた『
滅竜戦争』。
世界存続の為、各地から集った膨大な数の勇士達がこの戦いに参戦していた事だろう。
だが彼等の多くが邪竜から噴き出る瘴気に晒され、穢れと毒気により尽くが命を落としたと伝え聞いている。
しかしこの時、もしかしたら相応数の人鬼や魔人が生まれていたのではないかと私は推測している。
時折、古の大戦をさも経験してきた様に嘯く変わり者の噂を各地で耳にする事があるが、さて…?
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最終更新:2022年11月21日 22:35