東ギールシクリヒト大陸の砂漠地帯に突如として大河が出現する現象。
夏季に入った頃、
馬国北部の高原地帯より噴き出した膨大な量の水が
クリスガーラス王国や
ペルシニア王国へと流れ込む。
この現象は4~5年周期で発生し、全ての水が流れ尽くすと幻の様に消え去る事から幻河と呼ばれるようになった。
ペルシニア、クリスガーラスの国民達もこの時ばかりは希少な水が使い放題でお祭り騒ぎとなる。
砂漠で遭難した旅人や
キャラバンが偶然この川に出くわして命拾いをしたという話も多い。
学者達の間では馬国と
大慶帝国周辺の山々から流れ出した雪解け水が地下に溜まり続け、一定量に達すると地下水脈より一気に放出されるのではないかと推測されている。
常に熱と渇きと死に満ちた砂漠に生きる者達にとっては、この川の存在そのものが奇跡の産物。
クリスガーラスでは『
アショカの神』によってもたらされる恵みとされているようだ。
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最終更新:2025年05月31日 05:13