“死愛の”ヴァラット

数百年程前、西ギールシクリヒト大陸で活躍したと云われる男。
淫魔に支配された国の解放を始め、大悪魔を討伐する等の数々の偉業を成した勇士。

しかし愛する女性である程に傷をつけたがる性癖の持ち主であったらしく、それを危惧した叔父によって故郷を追放されたと言われている。
追放後は傭兵となるも、仕事よりも自分の性癖を優先するあまり様々な問題を起こしたらしい。

このように危険な男ではあるが、金の為なら亜竜ですら倒す者として評価は高かったようだ。
だが行く先々で女性に愛を囁いては殺し続け、遂にはとある淫魔に支配された王国で大虐殺を敢行した事から"死愛"の異名を付けられるまでになる。

そんなある日、双璧の向こうに現れたこの世のモノとは思えぬ美貌を持つ大悪魔の噂を聞き、東に行くと言い残して消息を絶つ。
しかし同時に東ギールシクリヒトに現れた女悪魔が姿を消したと言う逸話も残っており、ヴァラットによって討たれたのではと囁かれている。

因みにだが、彼に纏わる文献は不自然な程に残ってはいない。
彼の伝説を調べようとしていた研究者が発狂した噂もある為に"呪われた英雄"と呼ばれる事も。

魔王候補魔将リリスはこの男の存在に不快感を抱いており、魔剣クヴァラットの発見とその破壊を命じているらしい。


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最終更新:2024年05月25日 13:38