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てるてるさま

晴渡村で古くから崇拝されている存在。
空模様がうつろいやすい良根ノ国では大雨等によって災害が発生する事も多々。
村ではそれらの被害を抑える為に古くから天候を司る『てるてる様』を信仰し、晴れ乞いの祈祷がされているという。
これら祈祷の効果は不明であるが、事実この地域の天候は藩国内の他の地域に比べて安定している事が多いようだ。

村では初夏の季節、この神に日々の安寧と豊かな実りを願う為の祭が行われている。

+ 【実態】
【実態】
良根ノ国辺境の山に遥か昔から棲み付いている山神の類。
天候不良による災害等が起こりそうになると近隣から子供を攫い、その命を啜った力で自分に快適な環境を創り上げているだけの怪異である。
だが結果的に村が救われてきた経緯を持つ為、信仰される事となった模様。

その姿は大きく引き伸ばされた動物の生皮で全身を覆い隠し、黒髪で編まれた縄で首元を絞めて虚空に吊られているという異形。
生皮の下からは泥まみれの瘦せこけた足が見える事もあるようだ。
山奥の祠に隠された洞窟に棲み付いているらしく、周囲には無数の白骨化した子供の亡骸が黒い縄で首吊り状態にされ並んでいるとの事。

村の住民からは崇められていると同時に強く恐れられている。
幾度もその力で村は救われてきたものの、それによって子供が犠牲になってきた事実に危機感を覚えた村の古老たちが一計を案じた。

まず祠の周りに吊られた犠牲者の首に巻かれた縄の一部を回収し、稲わらに混ぜて子供用の草履等を作成。
そしてそれらを近隣の村や集落に売りつけ、身に着けた子供と山神との“縁”を作り上げたのである。
やがて『目印』を持った子供が神隠しに遭い“身代わりの犠牲”となったのが『良根ノ国の失踪事件』の真相であった。


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最終更新:2026年06月25日 09:50