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なまはげたちの屋敷
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oreryuudouwa
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なまはげたちの屋敷
ある所に男が住んでおりました。その男はなまはげなどの来訪神が大好きで、自ら来訪神を研究するマニアックな人物でした。
ちなみに来訪神とは、大晦日などの決まった時期に里に現れ家々を周りながら厄を払ったり、怠け心を戒め無病息災などを願う不思議な姿をした神様です。
ちなみに来訪神とは、大晦日などの決まった時期に里に現れ家々を周りながら厄を払ったり、怠け心を戒め無病息災などを願う不思議な姿をした神様です。
その一方で隣に住む馬鹿なユーチューブのユーザーもやっている男2人は、来訪神を「児童虐待をする不審者」と思い批判していました。
そんなある日、男の噂を聞きつけた男たちは、家に乱入し、彼を怒鳴りつけました。
「おい、なんであんな児童虐待して神様と名乗っている不審者が好きなんだよ!オメェの家なんか陰キャオタクの家みたいだなぁ!こんなやつなんか消えちまえよバーカwww」
そう言った男たちはゴミを投げつけとっとと帰ってしまいました。
「ちきしょー、なんであんな酷い言葉を言うんだよぉ!今度来たら袋叩きにしてやらァ!」
男はそう言いながら号泣し、そんな日々が何度も続きました。
それから数日のこと、男が歩いておりますと同じくなまはげファンの友人に出会いました。男は出来事を彼に話しました。
「そうか、だがくじけるんじゃない。安心しな!なまはげたちはあの山にいるぜ。会いたかったら確かめてみろ、んじゃ!」
そうアドバイスして友人は立ち去りました。
それを聞いた男は、なまはげたちに会いに行きました。ですがそのような場所はどこにも見当たりません。そうしているうちに、日が暮れてしまいました。その時です、大きな宿が目の前に現れました。男は戸を叩いて、
「すみませーん」と男が言うと、大家族が現れました。すると、長老が言いました。
「ようこそわしらのお宿へ、今日はここに泊まってくだせぇ、うんと歓迎しますぞ!」
男はその言葉に興奮して、楽しい時間を過ごしました。そうして静かな夜になり、男は眠りにつきました。するとどこからか、話し声が聞こえてきました。
なまはげ「ええが?今日のお客はだな、我々来訪神を愛してやまねぇ人なんだや、ぜってぇ驚かしちゃだめだど!」
男はそれに気づき、襖を開けました。そこにはなんと!なまはげやそれらの親戚がこちらを見つめてしました。そう、大家族の正体は来訪神だったのです!男はそのことに涙を流し、
「会いたかったよー!」と叫びました。
スネカ(岩手の来訪神)「あーバレちったか!ところでおめさん、なしてここ来なさっただ?」
男は今まで起きた出来事を話しました。すると神たちはため息をついて、
トシドン(鹿児島の来訪神)「んー、許せねぇなー…」
アマメハギ(石川の来訪神)「ようし、この俺たち来訪神が懲らしめてやろう!」
男はそう言われてたいそう感謝しました。
それから彼は、来訪神行事を再現したおもてなしをうけ、宴会もしました。
その数時間後。空が明るくなり、一番鶏が、鳴き始めました。
「あっ!もうすぐ夜明けだ。みんな、今日はどうもありがとう!」
子供のアマメハギ「どういたしまして。」
あっぽっしゃ(福井の来訪神)「また遊びにおいで。いつでも待ってるよ!」
なまはげ「懲らしめる約束はちゃんと果たすからな!」
タラジガネ(スネカと同じ大船渡出身)「オメェも勉強頑張れよ!応援してるからな。」
男はその言葉に励まされながら宿をあとにしていきました。
「ありがとー!」
なまはげ「へばなー!(津軽弁でじゃあねの意味)」さて、男は家に帰って偶然もらっていた箱を開けました。するとどうでしょう、その中からはお金や来訪神の情報が書いてある書籍。行事に使う衣装や面などがザックザク出てくるでは、あーりませんか!
「わーい、金銀財宝だー!!」
男は大喜びして、本や衣装は自分の宝にして、お金は家族にも分けました。
一方、その噂を聞きつけていた隣に住む男たちは、正直な方の男と同じように金をもらおうと、山を登っていきました。
なまはげアンチ1 「へっへっへ、あの小屋に行ったらなまはげ達なんぞけ飛ばして、大金を盗んでやろーっと!」
なまはげアンチ2 「さんせー!」
そして小屋に着くと戸を叩きました。すると、大家族が現れ、大歓迎しました。
そして真夜中の事。また、話し声が聞こえてきました。
なまはげ「ええか? 今日は我々来訪神を嫌ってる男二人らしいど。」
パーントゥ(宮古島の来訪神)「ついにこの時が来たねぇ。」
アマメン(あっほっしゃト同じ福井の来訪神)「よーし、今日はおもっきり懲らしめるぞぉー!」
来訪神全員「オーっ!」
その声を聞いて男たちは不気味に思い、襖を揚げました。すると…
なまはげアンチ二人「う、うぎゃー!」
なんと、来訪神が二人をじろりと睨んでいたのです。そして次の瞬間、彼らに向かって一斉に襲いかかってきました!
男たちも来訪神に負けるものかと立ち向かおうとしましたが、あっという間に袋叩きにされてしまいました。
なまはげアンチ1「は、離せ!離せーっ!!」
なまはげアンチ2「うわーっ助けてー!」
するとなまはげが目の前に現れて言いました。
なまはげ「よくも我々来訪神を悪い奴らだと勝手に決めつけ、正直な男に暴言を吐いだ(た)なぁーっ!? お前らたけはぜってぇに許さんからな、皆の者、この男たちをとっとと山に連れで(て)いけーっ!」
そう言われた男二人は、
「俺たちが悪かった、もうしないから許してくれーっ!」
と泣きながらお願いをしましたが、あっけなく山に連れて行かれてスネカの米俵に入れられてしまいました。
神を批判するのは良くないですね。
おしまい