「-CROSS ENCOUNTER ZERO-魁の鳥 2-」
作者:本スレ 1-200様、1-710様
349 :オリキャラと名無しさん:2012/05/06(日) 17:00:48
「ルーシェー!!ただいま!」
「!!」
「久しぶりだね、元気にしてた?」
「だから!公衆の面前でそういう事をしないで下さいと何度も言っているでしょう!」
「怒んないでよー。じゃあ公衆の面前じゃない所に…イテテ…。ああっ待ってよ!4ヶ月ぶりなのに~!」
「急いでるんですよ。早くしないと肉が傷みます。ナオミに怒られます」
「そりゃ困るね…じゃあ送ってあげるよ。飛べばすぐだろう?」
「いいです。歩いて行けます。それこそまた怒られますよ」
「遠慮しなくていいよ~」
「!
遠慮なんかしてません!ちょっ…人が見て………(ん?)」
「………。
えーと?何か用かなかわいコちゃん達。お兄さん忙しいから手短にお願いするよ^^」
「(肉が…ナオミが…)」
【end】
魔物みたいな変な男が、ひよわそうな聖職者を連れ去ろうとしている…
エルさんとメサイアさんどうする?
どうでもいいけどナオミというのはルーシェの仲間の女の子です。
ああ楽しいなー!
姐さんありがとうございます!
351 :-CROSS ENCOUNTER ZERO-魁の鳥 2-:2012/05/13(日) 10:45:48
1-710です
》349で1-200様にレスをいただいた、台詞SSの続きを仕上げましたので、よろしかったらどうぞ
352 :-CROSS ENCOUNTER ZERO-魁の鳥 2-:2012/05/13(日) 10:46:46
「じゃあ、こちらも単刀直入にいこうか。
この往来の場で、そういう事をするのは、好ましくないって、知ってた? って、……っ!!」
「エル、そういう礼を欠いた真似は止めろ」
「……メサイア! 君、一体、誰の剣を止めてるんだよ!」
「いつも言っているだろう。人を見て剣を抜けと。それから、貴方がたも、この場から退いてほしい。
こちら側の非礼については詫びるが、これ以上、往来で他人を煽るような真似は、好ましくないだろう」
「解ったよ、メサイア、少し面白みに欠けるけど、俺は、この場で降りる。剣を収めるよ。
済まなかったな。で、あんたはどうする? 真紅の翼の君」
「君、メサイアって、言ったっけ? 君の方こそ、こっちに剣を向けたままで、
そんな大層な態度で言う台詞じゃないと思うけど?」
「アレス、こちらの方々に失礼でしょう! これ以上、喧嘩を売るような真似は止めてくださいってば!」
「私は本気だ。今、貴方達がこの場から退かないというのなら、実力行使も辞さない。
だから、連れ添いの君の方にも頼みたい。できれば、そちらの御方を連れて、この場を立ち去ってくれないか」
「えっ、あ……! 連れ添い!! って、違います!
連れ添いなんかじゃありません! え、でも、アレスと一緒に、ってことですか?」
「ルーシェ……あのさ、連れ添いなんかじゃないって……それは、結構、酷いんじゃない……あんまりだ……」
「アレスは、黙っていてくださいってば!」
「それが本意ではない、というのなら、貴方だけで、先に立ち去れる程度の時間なら、私が稼ぐが」
「君、綺麗な顔して、さっきから随分と物騒な事ばっかり、言ってない?」
「だから、アレス、本当に黙っていてくださいって、言ってるでしょう! お気遣い、ありがとうございます。
でも、確かにこんなに物騒な奴を、この場に一人でなんか置いていけませんよね!
私が責任をもって連れて帰りますから、安心してください」
「ありがとう、そう言っていただけると助かる」
「そうか! ルーシェ! じゃ、一緒に帰ろっか!」
「ちょ、アレス、何するんですか!」
「だって、やっぱり、抱きかかえて、飛んだ方が早いだろ?」
「駄目です! そんな事、誰も良いって言ってません!!」
「ルーシェ殿、貴方のお手を煩わせて申し訳ない。どうかこの方を頼みます」
「え、あ! メサイアさん……? それって、何か違いません?」
「メサイア、ありがとう! 君って、意外と、いい奴だな! じゃあ、また、いつか会おう!」
「また機会があれば」
「えー! 何か違う! 何かが大きく違う!」
「ルーシェ、ま、いいじゃないか、この際、硬い事は、ナシって、ことで。
このまま長居してても、ナオミにも怒られるだけだろう? ほら、行くよ! それに、夕飯の肉が痛むしね!
あっ、そうだ! メサイア、君の方にもまた、改めてお礼がしたいな。また、いつか、会おうね!」
「ああ、いつか、また」
「えっ、あ、嘘っ! もう、飛んでるっ!! って、嘘だぁ……! 何でこんな事になったんだろう……」
「まあ、そんな事、言わないでよ。
ルーシェ、僕は、こんな形でも、君の役に立てて嬉しいと思ってるんだ。君の事が、本当に大好きだよ」
「……っ! そんな不誠実な言葉、いりません!」
「相変わらず、つれないなぁ……」
※
「また、いつか、会おう、か……」
「行っちゃったね」
「ああ」
「それにしても、メサイア、君にしては随分と優しい、心配りに満ちた立ち振舞いだったんじゃない?」
「それは、お互いさまだろう。
正直なところ、一見すると不誠実そうに見える奴と、少々素直さに欠ける奴の相手は苦手なんだ。
だから、何にせよ、この場から早く立ち去ってもらいたいと思っていただけだ」
「メサイア、それ、自分の事を言ってたりする?」
「エル、君は俺に対しては、本当に容赦がないな……。
それと言っておくけど。君の方は、相変わらず、抜刀直後の振り抜き動作幅が大きい。
だから、俺に剣撃の軌道を止められる事になるんだよ。抜刀速度は、群を抜いて早いくせに」
「君の方こそ、容赦ないな」
「お互いさまだろう」
「ははっ、それもそうだね、メサイア。
それでも、俺は、君との関係が結構、気に入ってるんだ。大好きだよ。親友」
「俺も君が好きだよ。君が友人でいてくれて、本当に良かった」
「お互いさま、かな」
「ああ、そうだな」
それにしても――紅い翼の君――アレス、か、彼とは、またいずれ、出会う気がしてならない。
――今は、ただ、そんな気がするだけなのだろうか――。
「また、いずれ、会う事になるよ」
でも、確かに、あの瞬間、そんな言葉を囁く誰かの声が聞こえた気がしたのだ。
【END】
いただいたレスを基に、妄想を拡げていく間が、ものすごく楽しかったです!
こんな形ではありますが、早速のコラボができて、本当に嬉しいww
姐さん、本当にありがとうございました!!
最終更新:2012年09月08日 14:17