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「リーマンものルーシェサイド」


作者: SS・イラスト 本スレ 1-200様

154 :オリキャラと名無しさん:2013/03/16(土) 23:01:01

こんばんは、1-200 です。
またまた作品がふたつも来てて嬉しいー!!
妄想が膨らんでしまい、勢いで 創作物スレ 2-148 のお話のルーシェサイドを書いてしまいました!
よろしければお付き合いを

1-200 のキャラ、アレスとルーシェがリーマン設定になってます
1-510 様のシエンさんとカイさんと絡ませていただいております(会話に登場するだけ)
※この現代パロの設定は 設定スレ 2-022
※エロ無しのぬるーい超短編です

次からどうぞ

155 :リーマンものルーシェサイド:2013/03/16(土) 23:02:46

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受信メール
【From】ぼくの天使♡
【Sub】こんばんは
    今週末、空いていますか?できれば会いたいのですが。
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僕のかわいいルーシェルからメールが来た。なんだろう?デートの誘いをむこうからしてくるのは珍しい。
土曜日は夜から飲み会の予定だったが、まあいい。僕がいなければいけない理由は無いので断ろう。
ハートの絵文字をたくさんつけて、速攻で返信しておいた。呆れたような顔でスマホを眺める君の顔が目に浮かぶ。

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…いい歳の社会人男性からのメールとは思えませんね…。
ハートマークだらけのメールを別フォルダに振り分けながら、呆れ顔でつぶやく。
まあアレスはいつもこうなのだが。浮かない表情は、そのメールのせいではない。

今日は所用で協力会社に赴いたのだが。
自販機で水を買わせてもらおうと給湯室へ行くと、そこでやたらと元気な社員から声をかけられた。
新入社員なのだろう、まだスーツよりもハーフパンツのが似合うといった雰囲気で、その目は実に生き生きと輝いていた。
あまりの元気さに少々面食らったが、そのハキハキとした物言いと屈託の無い表情に、思わず笑みがこぼれる。
思えば自分にもこんな時期があった。
だが次の瞬間、そのハキハキとした彼の口から発せられた言葉の衝撃は、私の頭から一切の思考を奪い去るのに
十分なものだった。

「営業のアレスさんとオツキアイしてるって、本当ですか!?」

…その後の記憶は若干曖昧だ。
確か彼の先輩らしき男性がやってきて、必死に謝っていた。なんだかかえって申し訳ないくらいに。
この人の事は知っていた。うちの会社でも、とりわけ若い女性社員の間では有名な人だ。
とても端正でハンサムな顔立ちで、彼目当てに出向したがる女性社員も多いと聞く。
もちろん顔が良いだけでそうなるはずもなく、成績だって立派なものだという。
しかしそれを鼻にかける事もなく、謙虚に真面目に業務をこなしているという話だ。
出先の受付嬢を隈なくチェックするような事もしないのだろう、どこかのトップ営業マン様とは違って。

土曜日。
ハンドルを握る私の隣では、かのトップ営業マン様がいいかげんな鼻歌を歌いながら雑誌を読んでいる。
仕事の時とは違って下ろした髪が、気持ちよく風になびいている。
だが私は花粉症だ。できれば窓は閉めてもらいたいものである。

「へぇー、会ったんだシエンに。彼面白いよね」
「最近では珍しく元気のある新入社員ですね…それはそうと、あなた彼に言ったでしょう?」
「僕らのこと?はっきり言ったわけじゃないよ?でも彼もどうやら男の先輩が好きみたいだし、
 あんまり変には思わないんじゃないかな?ああいう子だし」
「とにかく、気をつけて下さいね…一応周囲には内緒の約束でしょう」
「うんうん、ごめんね」

というわけで、私を凍りつかせたシエンさんのバカ正直…ではなくストレートな質問の答えは、Yes である。
しかし周囲には秘密だ。こういう話を不快に思う人が多いのは事実だから。
アレスは問題も多いが素晴らしい人だし、尊敬もしている。彼から好意を寄せられるというのは光栄な事だと思う。
だが、同性と付き合う事に対して全く後ろめたさを感じないと言える程、私の精神は成熟していない。
そういう意味では、やや子供っぽく映ったあのシエンさんの方が、私などよりはよほど大人なのかもしれない。
彼が好きだという男の先輩とは、あのカイさんの事だろうか。

「あっちがうまくいったらさー、Wデートで一緒に遊びに行くのも面白そうだよね」

…男4人で。ドライブしたり、ボウリングしたり、焼肉食べたり。私は肉は嫌いだが。
意気投合してやかましく騒ぐシエンさんとアレス、それを窘める苦労性っぽいカイさんと傍観する自分。
そういうのも悪くはない…気が、しないでもない。

外は快晴だ。小腹が減ったとアレスが言うので、サービスエリアに車を入れようとしたところで
アレスの携帯が着信音を奏でる。
「お、噂をすればシエンだよ」
「もうアドレス交換したんですか」

受信したメールを読んで、アレスはほくそ笑んでいる。
理由を聞いても教えてはくれなかった。

(おわり)

正直、社長秘書とか営業マンの現場の様子を知らないwので、リアリティには欠けますが楽しく書けました!
なんか流れが以前投下したものに似ていますが…w
メールネタも使わせていただきましたwお付き合いありがとうございました。

※続きは、創作物スレ 2-180

※以下「新:絵板」より

1-200:2013/04/24(水) 00:13[6]

うまく投稿できるかな?
1-510様のシエンさんとカイさん、うちの二人です
リーマンパロもたのしすです




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最終更新:2013年04月27日 00:44
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