刑事(デカ)の靴◆VnfocaQoW2
男の顔には、良く日焼けした者特有の、細い皺が縦横に走っていた。
短い角刈りの頭には白髪も多く、苦労続きの人生が垣間見られた。
前世紀の遺物の如き黒縁の眼鏡は、恐らくは煙草のヤニで黄色く曇り。
その上に乗る太く角張った眉からは、確かな意志の強さが感じられた。
短い角刈りの頭には白髪も多く、苦労続きの人生が垣間見られた。
前世紀の遺物の如き黒縁の眼鏡は、恐らくは煙草のヤニで黄色く曇り。
その上に乗る太く角張った眉からは、確かな意志の強さが感じられた。
「辛かったなろうぁ…… 苦しかったろうなぁ……」
男は、瞳に涙を滲ませる。
目の前に転がる無残な二つの死体の瞼をそっと閉ざし、合掌する。
そして、黙祷。
たとえ善良な町医者・今野登であろうと、
たとえ悪辣な連続放火魔・日村花音であろうと、
命そのものの価値は、皆等しい。
死なば、皆、仏。
目の前に転がる無残な二つの死体の瞼をそっと閉ざし、合掌する。
そして、黙祷。
たとえ善良な町医者・今野登であろうと、
たとえ悪辣な連続放火魔・日村花音であろうと、
命そのものの価値は、皆等しい。
死なば、皆、仏。
それがこの男、『犯罪の疫病神』――― 柳義春の流儀であった。
「また、一足遅れか……」
瞠目した柳刑事が最初に目を遣ったのは自身の革靴であった。
彼が着る、明らかに縫い目の合わない安価な吊るしの背広とは異なり、
彼が締める、趣味のよろしくない量販店で一束幾らかのネクタイとは異なり、
彼の身につける全ての中で、その革靴だけが唯一、高級品であった。
彼が着る、明らかに縫い目の合わない安価な吊るしの背広とは異なり、
彼が締める、趣味のよろしくない量販店で一束幾らかのネクタイとは異なり、
彼の身につける全ての中で、その革靴だけが唯一、高級品であった。
かといって、それを大切に使っているとは、とうてい見えぬ。
爪先は細かい傷だらけであった。
踵は酷く擦り切れていた。
方々に泥や埃を被っており、今またそこに生々しい血液もが付着した。
爪先は細かい傷だらけであった。
踵は酷く擦り切れていた。
方々に泥や埃を被っており、今またそこに生々しい血液もが付着した。
これが、これこそが、正しい刑事(デカ)の靴である。
スニーカーなど言うに及ばず。
高級故に物持ちが良い革靴を、使い潰してこそ一人前。
刑事とは、現場百回。
刑事とは、足で稼ぐ商売。
そうした彼の職業哲学を、物言わぬ靴が雄弁に物語っている。
高級故に物持ちが良い革靴を、使い潰してこそ一人前。
刑事とは、現場百回。
刑事とは、足で稼ぐ商売。
そうした彼の職業哲学を、物言わぬ靴が雄弁に物語っている。
手にする首輪探知機もまた、機動性を重視するその特性にピタリと一致している。
今、彼が遺体の前に立つのも、探知機に導かれた結果であった。
今、彼が遺体の前に立つのも、探知機に導かれた結果であった。
「確か…… 今野医師の細君もリストに載っていたな」
柳は皮の厚い親指をペロリと舐め上げると、
胸ポケットに収納していた手帳を取り出し、捲る。
そこには、このゲームの参加者名簿が書き写されていた。
但し、五十音順に全員が並べられているわけではない。
面識と知識とを基に分類され、記載されている。
【マル救】
【マル協】
【マル警】
【マル保】
以上、四つのカテゴリに。
胸ポケットに収納していた手帳を取り出し、捲る。
そこには、このゲームの参加者名簿が書き写されていた。
但し、五十音順に全員が並べられているわけではない。
面識と知識とを基に分類され、記載されている。
【マル救】
【マル協】
【マル警】
【マル保】
以上、四つのカテゴリに。
【マル救】とは、救援対象のことを指す。
・アリア・C――― 面識なし。TV等で見知っている。児童。
・加藤清正―――― 面識あり。女子高校生。身元不明。過剰防衛にての補導常連者。
・今野登――――― 面識あり。町医者。穂乃香の夫。
・今野穂乃香――― 面識あり。町医者。妊婦。登の嫁。
・神無月静香――― 面識あり。加藤清正の身元引受人。
・仁木美香―――― 面識あり。女子中学生。美春の娘。
・仁木美春―――― 面識あり。町長。ストーカー被害者。解決済み。美香の父?
・加藤清正―――― 面識あり。女子高校生。身元不明。過剰防衛にての補導常連者。
・今野登――――― 面識あり。町医者。穂乃香の夫。
・今野穂乃香――― 面識あり。町医者。妊婦。登の嫁。
・神無月静香――― 面識あり。加藤清正の身元引受人。
・仁木美香―――― 面識あり。女子中学生。美春の娘。
・仁木美春―――― 面識あり。町長。ストーカー被害者。解決済み。美香の父?
【マル協】とは、協力要請対象のことを指す。
・葛西剛――――― 面識あり。探偵。警察協力者。
・桜井暮葉―――― 面識あり。探偵。警察協力者。
・桜井暮葉―――― 面識あり。探偵。警察協力者。
【マル警】とは、警戒対象のことを指す。
・式町臣人―――― 面識なし。所轄にて伝聞。応任組総長。
・ヴィスペルV―― 面識なし。情報屋より伝聞。幾つかの破壊事件に関連か?
・上奏院彩華――― 面識なし。所轄にて伝聞。親父狩り容疑者。尻尾掴めず。
・丹波琉弦―――― 面識なし。情報屋より伝聞。幾つかの破壊事件に関連か?
・日村花音―――― 面識あり。アカネコ。神の目とのつながりは?
・ヴィスペルV―― 面識なし。情報屋より伝聞。幾つかの破壊事件に関連か?
・上奏院彩華――― 面識なし。所轄にて伝聞。親父狩り容疑者。尻尾掴めず。
・丹波琉弦―――― 面識なし。情報屋より伝聞。幾つかの破壊事件に関連か?
・日村花音―――― 面識あり。アカネコ。神の目とのつながりは?
【マル保】とは、保留対象のことを指す。面識、伝聞ともに無い者が記載されている。
柳は己の行動を明確にする為、この様に仕分けた。
【マル救】を保護し、
【マル協】と共闘し、
【マル警】の動向に目を光らせ、
【マル保】との知己を得る。
無理矢理であろうとも、ひとまず情報を整理することで、無駄を無くす。
先ずは型を以って処す。
事件捜査のイロハのイである。
【マル救】を保護し、
【マル協】と共闘し、
【マル警】の動向に目を光らせ、
【マル保】との知己を得る。
無理矢理であろうとも、ひとまず情報を整理することで、無駄を無くす。
先ずは型を以って処す。
事件捜査のイロハのイである。
ただ一人、それら、どのカテゴリにも属さない男がいた。
瘋癲青年・二見悟である。
瘋癲青年・二見悟である。
「こいつだけはなぁ…… 本当に、こいつだけは……」
知己といえば、彼ほどの知己はいない。
柳が難事件・珍事件に巻き込まれた時、彼は必ずと言ってよいほど、傍に居た。
どこからともなく嗅ぎ付けて、やんややんやと野次を飛ばした。
不謹慎にも事件をTVドラマと同じ感覚で楽しむ青年なのである。
柳が難事件・珍事件に巻き込まれた時、彼は必ずと言ってよいほど、傍に居た。
どこからともなく嗅ぎ付けて、やんややんやと野次を飛ばした。
不謹慎にも事件をTVドラマと同じ感覚で楽しむ青年なのである。
その野次に重要なヒントを得、逮捕に貢献することもある。
その野次に判断を誤らせ、被害を拡大させてしまったこともある。
故に、柳は、扱いに迷う。
【マル救】でもあり、【マル協】でもあり、【マル警】の恐れも否定しきれぬ。
愉快犯的傍観者を、これであると決めきれぬ。
その野次に判断を誤らせ、被害を拡大させてしまったこともある。
故に、柳は、扱いに迷う。
【マル救】でもあり、【マル協】でもあり、【マル警】の恐れも否定しきれぬ。
愉快犯的傍観者を、これであると決めきれぬ。
「むむむ。あいつの事を考え出すと、時間を食っていかんな」
首を振り振り、脳裏に絡む二見の歪んだ笑顔を追いやって、
柳は手帳にある、今野登・日村花音の名前に横線を引いた。
その、因縁ある女性の名前を見つめ、柳はしばし回想に耽る。
柳は手帳にある、今野登・日村花音の名前に横線を引いた。
その、因縁ある女性の名前を見つめ、柳はしばし回想に耽る。
=-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-=
連続放火殺人犯・日村花音―――
十一件の放火を起こし、七人もの人命を奪ったこの女を逮捕したのは、
何を隠そう、柳義春、その人であった。
十二件目の放火未遂現場での、現行犯逮捕であった。
『偶然居合わせた刑事が無差別放火魔を御用!』
新聞等に載っている顛末は、そのようになっている。
十一件の放火を起こし、七人もの人命を奪ったこの女を逮捕したのは、
何を隠そう、柳義春、その人であった。
十二件目の放火未遂現場での、現行犯逮捕であった。
『偶然居合わせた刑事が無差別放火魔を御用!』
新聞等に載っている顛末は、そのようになっている。
実際は違った。
事実は伏せられていた。
事実は伏せられていた。
柳は、現場に張り込んでいたのである。
日村は、無差別放火魔などではなかったのである。
日村は、無差別放火魔などではなかったのである。
有能な外部情報提供者・桜井暮葉は、
この一見無差別に見える連続放火事件に、関連性を見出していた。
カルト教団・『神の目』―――
それまでの十一件の放火における被害者家族の誰かが、
この教団に否定的な言動を取っていたという事実を突きとめていた。
例えば、入信した友人を引き止めたであるとか。
例えば、信者勧誘のポスターに唾を吐きかけたであるとか。
この一見無差別に見える連続放火事件に、関連性を見出していた。
カルト教団・『神の目』―――
それまでの十一件の放火における被害者家族の誰かが、
この教団に否定的な言動を取っていたという事実を突きとめていた。
例えば、入信した友人を引き止めたであるとか。
例えば、信者勧誘のポスターに唾を吐きかけたであるとか。
放火の当日に。
駅前で。
駅前で。
それは、その時点では、数ある仮説の一つに過ぎなかった。
故に、桜井は実証した。
駅前にて相棒・葛西剛に、洟をちーんとかませたのである。
『神の目』信者が配布していたリーフレットを用いて。
配布されたその場で。
故に、桜井は実証した。
駅前にて相棒・葛西剛に、洟をちーんとかませたのである。
『神の目』信者が配布していたリーフレットを用いて。
配布されたその場で。
その晩、柳は葛西が住むボロアパートを張った。
深夜一時、日村は現れた。
固形燃料と、整髪スプレー。
それをゴミ集積所に設置し、チャッカマンにて火を放ったところで、
葛西が日村にタックルを食らわせ、柳が日村を後ろ手に取り押さえ。
連続放火魔はあえなく御用となったのである。
深夜一時、日村は現れた。
固形燃料と、整髪スプレー。
それをゴミ集積所に設置し、チャッカマンにて火を放ったところで、
葛西が日村にタックルを食らわせ、柳が日村を後ろ手に取り押さえ。
連続放火魔はあえなく御用となったのである。
「それをだ。それを……」
回想する柳の胸中に、苦いものが満ちる。
それは敗北の記憶。
公僕としての捜査の限界。
それは敗北の記憶。
公僕としての捜査の限界。
教団『神の目』への追跡捜査を柳は上申したが、それは認められなかった。
一連の事件は日村花音が単独で起こした衝動的な犯罪である。
上司は苦虫を噛み潰したような顔で、それが結論なのだと柳の肩を叩いた。
一連の事件は日村花音が単独で起こした衝動的な犯罪である。
上司は苦虫を噛み潰したような顔で、それが結論なのだと柳の肩を叩いた。
一方の日村の証言もぶれるところがなかった。
決して『神の目』の名を出すことは無かった。
決して『神の目』の名を出すことは無かった。
『むしゃくしゃしてやった。
炎のダンスが見られればどこだってよかった。
今は反省している―――』
炎のダンスが見られればどこだってよかった。
今は反省している―――』
顛末の連絡を受けた桜井は、片頬のみを軽く吊り上げて、
ぼやけた眼差しを誰に向けることなく、呟いた。
ぼやけた眼差しを誰に向けることなく、呟いた。
『ま、そんな世の中なんでしょう』
横で聞いていた葛西は、ひゅう、と口笛を吹いて、言った。
『やるなぁカルト教団! どんなパイプ持ってんだか』
それで、このヤマはお開きとなった。
柳の胸に、しこりとなって、残った。
柳の胸に、しこりとなって、残った。
=-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-=
柳は主催者からの手紙に目を通した折に、まず、この『神の目』教団を連想した。
文面から臭い立つ歪んだ宗教観と腐ったエゴイズム。
三十九人もを見知らぬ土地へと運び去る手際の良さ。
この二点から、主催は『神の目』教団の可能性高しと、当たりをつけたのである。
文面から臭い立つ歪んだ宗教観と腐ったエゴイズム。
三十九人もを見知らぬ土地へと運び去る手際の良さ。
この二点から、主催は『神の目』教団の可能性高しと、当たりをつけたのである。
(規模も思想も掴みきれていないが、あの教団には得体の知れぬ政治力がある。
県警の上部に働きかけ、捜査の手を止めさせる程の)
県警の上部に働きかけ、捜査の手を止めさせる程の)
『神の目』は、秘匿性の高い教団であった。
宗教法人として登録されている代表者は、あくまで組織運営のトップに過ぎず。
宗教法人として登録されている所在地は、あくまで広報事務所の住所に過ぎず。
実体宗教としての教祖や本拠地など、重要な事項は全て伏されており、
子飼いの情報屋に大枚を弾んでも、喉元に食い込む情報は得られなかったのである。
宗教法人として登録されている所在地は、あくまで広報事務所の住所に過ぎず。
実体宗教としての教祖や本拠地など、重要な事項は全て伏されており、
子飼いの情報屋に大枚を弾んでも、喉元に食い込む情報は得られなかったのである。
(そういう目で、再び手紙に目を通すと、だ)
柳は再び件の手紙に目を通し、内容を洗い直す。
もちろん現場主義のこの男は、手紙に記されている世迷言など信じていない。
この「書面」という証拠物件を再度洗い直し。
柳はやはりと、確信する。
もちろん現場主義のこの男は、手紙に記されている世迷言など信じていない。
この「書面」という証拠物件を再度洗い直し。
柳はやはりと、確信する。
「ほぼ、間違いなく―――
この狂った妄想を、こいつ自身は信じている。
こいつの世界においての真実が記されている」
この狂った妄想を、こいつ自身は信じている。
こいつの世界においての真実が記されている」
記憶を消してゲームに参加するという記述から、
フェアではないとの意思表明から、
柳は真実の臭いを、嗅ぎ取ったのである。
フェアではないとの意思表明から、
柳は真実の臭いを、嗅ぎ取ったのである。
「であれば、だ」
柳は手帳の【マル保】のページに目を落す。
そこには柳の知らぬ二十六人もの名前が記されている。
そこには柳の知らぬ二十六人もの名前が記されている。
「この中に、ホンボシが、いる」
その断言に、根拠など無い。
強いて言うならカンである。
警察稼業、二十余年。
履き潰してきた靴の数が育んだ、刑事(デカ)のカンである。
強いて言うならカンである。
警察稼業、二十余年。
履き潰してきた靴の数が育んだ、刑事(デカ)のカンである。
「まあ、桜井君なら鼻で笑う話だろうが、な」
桜井少年は、徹底したリアリストであり物証主義者である。
だが、故にこそ―――
その桜井に、推理を補佐する断片を提供できたなら。
その上で、彼一流の冴え渡る頭脳から同じ結論が導き出されたなら。
それはもう、確定事項であるのだと、柳は確信している。
だが、故にこそ―――
その桜井に、推理を補佐する断片を提供できたなら。
その上で、彼一流の冴え渡る頭脳から同じ結論が導き出されたなら。
それはもう、確定事項であるのだと、柳は確信している。
「さて、思案の時はここまでだ」
柳が手帳を閉じ、下ろしていた腰を上げる。
それから、チェーンソーとノコギリを拾い上げると……
それから、チェーンソーとノコギリを拾い上げると……
「……ふんっ!」
地面に突きたて、体重を掛け、それらを折り曲げた。
危険な凶器の再利用を防ぐ為である。
危険な凶器の再利用を防ぐ為である。
「自分にはこれだけで十分だ」
そう一人ごち、柳は砂地に倒してあった己の配布武器を拾い上げる。
刺又である。
江戸の昔から伝わる官憲用の武装である。
罪人を取り押さえるに特化した、ミドルレンジの非殺傷武器である。
それは首輪探知機に同じく、全く柳の為に用意されたかのような武器であった。
刺又である。
江戸の昔から伝わる官憲用の武装である。
罪人を取り押さえるに特化した、ミドルレンジの非殺傷武器である。
それは首輪探知機に同じく、全く柳の為に用意されたかのような武器であった。
「では、歩こう。探そう。どこまでも」
―――刑事(デカ)の靴で、柳は行く。
―――刑事(デカ)の道を、柳は行く。
―――刑事(デカ)の道を、柳は行く。
【一日目・深夜/E-5 砂漠 → ?】
【柳 義春】
【状態】健康
【装備】刺又
【所持品】基本支給品×3、首輪探知機、?:日村の配布品、?:今野の配布品
【思考】
1.マル救を保護する
2.マル協にゲーム破壊の共闘を持ちかける
3.マル警の動向に注意する。必要に応じて取り押さえる
4.マル保の人物像を把握する
5.マル保にいるはずの主催者を特定する
6.ゲームを破壊する
【状態】健康
【装備】刺又
【所持品】基本支給品×3、首輪探知機、?:日村の配布品、?:今野の配布品
【思考】
1.マル救を保護する
2.マル協にゲーム破壊の共闘を持ちかける
3.マル警の動向に注意する。必要に応じて取り押さえる
4.マル保の人物像を把握する
5.マル保にいるはずの主催者を特定する
6.ゲームを破壊する
※チェーンソーとノコギリは折られました
16:青春ヨーイドン! | 時系列順 | 19:桜井暮葉の憂鬱 |
17:場違いな女 | 投下順 | 19:桜井暮葉の憂鬱 |
柳 義春 | :[[]] |