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映姫2
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■映姫2
「おや? またアンタか。これで二度目だね」
目覚めた先、三途の川で大きな鎌を持った女性に話しかけられる。確か……小野塚小町と言ったか。
「よぉ、久しぶり……って俺のこと解かるのか? 以前と見た目が変わってるのに」
周りを見回すと、此岸には舟を待つ霊魂たち。その中で俺だけは、小町と同じヒトの姿をしていた。
以前、俺がここに来た時は青白い人魂の様な姿だったのだが。
「解かるよ、死神は相手を魂の波長で見分けるんだ。
それにあたいは舟で運んだ人の事を忘れないから。だからアンタの事もすぐに気付いた」
笑顔で得意げに話す彼女は更に、俺の姿が変わった理由も教えてくれた。
魂が死後の世界に慣れたから、生前と同じ形を取るのだそうだ。成るほど、こちらの方がいつも通りに動ける。
「それより、さっさと乗っておくれ。運んであげるから」
手招きする小町に促され小舟に乗り込む。逝き先は無縁塚。俺が昔に訪れた地。
「お客さん、自分の最期を覚えてるかい? よければ訊かせて貰いたいんだけども」
舟を漕ぐ小町が唐突に話しかけてくる。俺は水面に立つ波間を眺めながら応えた。
「あぁ、自分でも驚くほどの大往生だったよ。まぁそれもこれも、全部あの人のおかげだけど」
「あはっ、そりゃあノロケって奴かい?」
「ほっとけ」
図星を指されて照れくさくて、年甲斐もなく鼻の頭を掻いた。
舟に乗っている間ずっと二人で喋っていたが、不意に霞掛かった対岸が目に映った。
「ほら、前より早い到着だ。こりゃお客さん極楽に逝けるかもね」
「いいや、地獄逝きだ。これから閻魔を困らせに行くんだからな」
「はいはい」
小町は苦笑しながら接岸し、俺は舟を降りた。草履が砂利を噛む音が心地よい。
ここからは彼岸花の咲く無縁塚を通り、閻魔様のおわす十王裁判所へ向かう。
俺は小町に手振りだけで挨拶をし、裁判所へと足を踏み出した。
一目惚れだった。お互いに。魂の波長とやらが共振したんだ。そうに決まってる。
あの時は魂魄だったから、体が(霊体が?)ビビッと震えたのを感じたんだ。
六十数年前、大地震が有った。俺の住む町を揺らし、国を揺らた大災害。天災だ。誰も逃げられなかった。俺も死んだ。
気が付いたら目の前に三途の川が有り、気が付いたら小町に呼びかけられ、気が付いたら舟に乗っていた。
気が付いたら裁判所の中にいて――、
気が付いた時、彼女に出会った。その衝撃に、朦朧としていた意識はそこで晴れた。
「貴方の生前の行いは、けして良いものとは言えません。貴方は――」
眼前に進み出た俺に、彼女は喋りながら顔を向け、言葉を止めた。俺も彼女に見惚れていてその場で固まっていた。
お互いたっぷり二十秒は見詰め合ったあと、彼女は唐突に話を続けた。
「……あ、貴方は嘘をつき、盗みを働き、他人を傷つけた。それも繰り返し何度も」
「え、えぇ。自分でも承知しています。閻魔様、俺は地獄へ落ちるんでしょう?」
「話は最後まで聴きなさい。そして私の名は四季映姫・ヤマザナドゥです。覚えておくように」
突然自己紹介された。四季映姫、綺麗な名前だ。話の腰を折っていたが。
「貴方のしたことは罪には変わりありませんが、それは更に他人の為でしたね。貴方は義賊だった」
「そんな大した物じゃな――」
言いかけた所で、異変を感じた。意識が揺れ、体が火を浴びたように熱くなる。
「あぁ、どうやら貴方はまだ死んではいないようです。打ち所が良かったんでしょう。この世に戻れますよ」
「何だって?」
微笑みながら喋る映姫の言葉に俺は驚愕する。俺はまだ生きてるって?
「待ってくれ。生き返るのは嬉しいが、俺はまだ貴女と話がしたい」
「話なら次の死後にも出来ます。それまでは、自分の業や罪と向き合いながら生きると良いでしょう」
穏やかな顔で彼女は言う。まるで菩薩の様だと、その時思った。
「天寿をまっとうしなさい。死後をより良い物にする為に、与えられた命を謳歌する事。これが今の貴方に積める善行です」
「そんなに待ってなんかいられない。 俺は貴女に惚れてしまったんだ! 貴女と一緒にいたい!」
俺は彼女の瞳を見据えて叫んだ。勢いに任せて告白する。この機会を逃したら、次はいつになるか判らない。
「それは……私も、です。閻魔がこんな事を言うのも変ですが、貴方との出会いに運命を感じました。貴方の事をもっと知りたい」
彼女からの告白。同じ想いでいるのが嬉しいはずなのに、状況がそれを喜ばせてくれない。
「ですが、今の貴方の立場では地獄に逝くしか道はありません。そうなればもう二度と会えない」
「だから生き直すのか? もう一度会う為に」
「いいえ、正確にはそうではありません。極楽浄土へなら、私も訪れる事が出来るのです。非番の日に」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら、諭すように言う。
「だから、ね?」
その時の俺はさぞかし、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしていた事だろう。閻魔にも非番があるのか。
だけど、今度は喜べた。彼女は自分の想いの為に俺に生きろと言う。それが嬉しかった。
「……そう言う事なら解かった。少し時間はかかるだろうが、また貴方に会えるのなら」
「えぇ、待っています。私も……」
その会話を最後に、俺の魂は掻き消えた。閻魔の笑顔を記憶に焼きつけて。
現世に戻った俺は、瓦礫に挟まれていた。あちこちの骨が折れているようだったが、心臓は動いている。
遠くで叫んでいる救助隊の声を聴きながら、俺は死ぬまで死ねないな、と笑った。
彼岸花を横目に歩いていくと、赤や緑に彩られた大きな御殿が前方に見え始める。
高さはそれ程でもないが、壁は左右に延び続け終わりが見えない。入り口は外側に向かって大きく開け放たれている。
それはまるで、これからやって来る死者の魂を飲み込もうとしているかの様な威圧感で――
(なんてな……俺にとっては勝手知ったるなんとやら、だ)
たかだか一度訪れただけとは言え、俺はこの御殿を覚えていた。そして、彼女の居る場所も。
いっそ威風堂々とした態度で裁判所内を進む俺に対し、他の裁判官が訝しげな顔で呼びかけているが、構ってなどいられない。
こちらは一秒でも早く彼女に会いたいのだ。
人の気配に気付いたのか、彼女は書類の様な物から顔を上げると、俺の事を見て一瞬驚いた顔をして、すぐにため息をついた。
「他の閻魔をすっぽかしていきなり私のもとへ来るとは……貴方ほど徳の無い人間は初めてです」
「大目に見てくれ。こっちは貴女に会えるのが嬉しくて、夜も眠れなかったんだ」
「その割に、最期の夜は眠るように息を引き取ったんでしょう?」
彼女がクスクスと笑うと、緑の前髪がそれに合わせてフワフワと踊る。
「まるで見ていたかの様な口ぶりだ」
「見ていましたとも。もっとも浄玻璃の鏡に映った貴方の姿ですけど」
またクスクスと笑う。その笑顔を見ると嬉しくて、楽しくて、更に言葉を続けようと口を開いたけれど、しかし彼女に遮られた。
「貴方は少し……格好をつけすぎる」
やはり俺は地獄逝きのようだ。愛する女性を泣かせてしまったのだから。
胸に飛び込む閻魔様を抱きしめながら、俺は囁く。
「お待たせいたしました、四季映姫・シャバダバドゥ」
張り倒された。
おしまい
4スレ目 >>114(うpろだ0016)
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勉強中、難しい問題とにらめっこしている俺。
すると後ろから映姫様登場。
「何をしているのです?」とか言いながら俺の肩に手を乗せて問題を見る映姫様。反射的に後ろを向く俺。
「いやぁ、ちょっと試験の勉強を…」とか言いつつ内心ドキドキしつつもノートに向き直る俺。
暫く見ていた映姫様。不意に俺の肩から重みが抜ける。
「あまり根を詰めすぎると頭に入るものも入らなくなりますよ」と言って押入れの中に戻っていく映姫様。
そんな激励されてみてぇ('A`
4スレ目 >>129
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「好きです」
そう言われた俺は思考が止まった。
目の前にいる閻魔の少女は手に勺を握り締めたままじっとこっちを見ている。
一体何の冗談なんだ。
俺はただの人間。この少女と出会ったのも単なる偶然だった。
そんな俺の事なんか彼女は見向きもしない。ずっとそう想っていたのに。
……もしかして俺の徳を試しているんじゃないか? けれど彼女が最も嫌うのは嘘の筈……
俺は凍りついた頭で必死に考えた。
「あ………」
……そのせいで彼女の変化に気付いたのはだいぶ後だった。
彼女は……泣いていた。
肩を震わせて。勺を握り締めたまま。
……俺の馬鹿。もう答えは決まってるだろう!
これ以上彼女を待たせるわけにはいかない。俺は彼女の前まで歩み寄った。
「………」
「………」
どうしよう。声が出ない。
頭が真っ白ってこういう事をいうんだろうな……
目の前の少女は恐怖と気体の混じったような表現し辛い顔をしていた。
ずっとこのままでいる訳にもいかない。けど声は出ない。
……俺は覚悟を決めた。
「きゃっ……」
何も喋る事の出来ない俺が思いついた告白方法。
それは抱きしめることだった。
正直これで分かってくれるかは不安だったが。
けど、彼女はそれが俺の告白の答えと分かってくれたのか。
しばらくぼぅっとした後、声を上げて泣き出した。
彼女はしばらく泣いていたがやっと顔を上げた。まだ目が赤い。
「本当にいいんですか?」
「はい」
「私は閻魔ですよ?」
「はい」
「えっと、説教もよくしますよ?」
「構いません」
「えっと、えっと、小町みたいに胸も無いんですよ?」
「くどいです」
「えっと……本当にいいんですか?」
気付いていないのか彼女はまた同じ質問をした。
「はい」
俺も同じように答えた。多分さっきよりはっきりと。
……彼女はまた泣き出した。
「……あの」
? なんだろう。
「私、他の殿方とお付き合いした事が無いのでどうすればいいのか分からないのですが……」
………これって。
「貴方には私の全てを知ってほしいんです」
そう言うと彼女は自らの上着を脱ぎ始めた。
キタ━━(゚∀゚)━━!!!!
だが、俺も自慢じゃないが経験は無い。どうすればいいのかも知らない。
固まっていると彼女は頬を赤くして、照れくさそうにはにかんだ。
そして奇声を発して踊りだした。
ジャッジメントジャッジメントォ―――ッ!!!!!
-=≡= ,r---、
-=≡= _ソヽ/`、シi
-=≡= _>=ヘ 山/=<,
-=≡= ((ん'ノノルレム)) ジャッジジャッジッ!!
-=≡= ヽソレ ゚ ∀゚ノリノ
-=≡= ),ζ_ /_ へ ジャッジメントタノシーヨーォ――ッ!!!!
-=≡= く ヤマザナドゥゥゥゥゥ―――――ッ!!!!
,r---、 =≡=-
_ソヽ/`、シi =≡=-
_>=ヘ 山/=<, =≡=-
((ん'ノノルレム)) =≡=- ジャッシジャッジジャッジ――ッ!!
ヽソレリ゚∀ ゚ノリノ =≡=-
),へ_._ ゝζ =≡=-
> =≡=-
薄れる意識の中で見知らぬ狐がめっちゃいい笑顔をしているのを俺は見た……ような気がした。
………(・3・)アルェー?何でこうなるの?(棒読み)
4スレ目 >>309-310
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「子供は世界の宝ですから、授かると嬉しいものです。しかし、貴方は少し乙女心を理解し無さ過ぎる。」
「ごもっともな意見だが、それは恋人を押し倒して言う台詞じゃないだろ?しかも閻魔が」
「今日は神様の祝賀記念で休業です。だから、私に貴方の子を産ませること。それが…」
「俺にできる唯一の善行……だろ? そいつは無理な相談だな。なにしろ……」
俺の愛する女はお前ただ一人だけさ。他の奴には産ませやしないよ
その後、お腹を擦るアリスうどんげこぁシャンホラけーね妖夢こまっちゃんスイカ達と修羅場を向かえる事になるとは、誰が想像できただろうか……
ちなみに、唯一フラれたレミリア嬢&スキマ妖怪&文々。のコンビが裏で糸を引いていたのは企業秘密。
イチャスレがある限り、幻想郷は少子化問題とは無縁そうだな。
5スレ目>>473
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彼岸、えーきの仕事場
今日は彼岸も仕事が半ドン(死語)で終わるらしく、昼休みに愛しのえーき様の仕事場へ遊びに行く。
「うぃーっす、って……えーきさん、何やってんすか?」
「……見てわからない?」
何やら本棚に向かって手を伸ばしているが……
「新手の体操?」
「違いますっ! あの資料が欲しいのよ……んっ……ほっ……」
ぴょこぴょこと跳ねて上のほうにある棚の本を取ろうとするが、あと少しという所で指がかする程度で届かない。
本人は気付いてないが、飛び跳ねる度に胸を反らす体勢になる為、小さいながらもふっくらと自己主張する胸元が(ry
「なるほど。頑張ってください」
これ以上は目の毒になるので、早々に退散させて頂こう。
「……困っている恋人を助けること。それが今の貴方にできる善行よ」
「いやぁ、せっかくの頑張りを邪魔しちゃ悪いかな~と」
「……そういえば、昨日から冷蔵庫に入っているハズのプリンがどこかに消えているんだけど…」
「イエスマム!あの資料でいいんすね!」
「初めからそうやって手伝ってくれると助かるんですけどね」
「ま、こまっちゃんなら未だしも、えーきさんの身長じゃ取れないでしょうね」
「う、うるさいですよ! そもそも小町みたいに身長が高ければ閻魔の仕事が勤まるという訳じゃ…!」
「まー、えーきさんは今の身長が1番可愛くらしくて俺好みですよ」
「な、い、いきなり何を言い出すのよ……ホント?」
「小動物みたいで」
「うー!お前なんか地獄行きだー!」
小町「四季様、ダンナが来るの狙ってましたね?」
映姫「な、何を言い出すんですか小町!! ぐ、偶然よ…」
小町「ほぉー、隣にあった踏み台に気付かなかったのも偶然ねぇー」
映姫「うぅ…」
小町「ま、そういうことにしておきましょうか。それにしても、毎度おアツいことで」
映姫「あ、あうぅ……」
5スレ目>>677
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焼肉バイキングで食べ放題
「おまたせしました」
店員がタン塩ロースカルビ盛り合わせ2人前をテーブルに運んでくる。
「来ましたね。さっそく焼きましょう」
「おいおい、そんなにいっぺんに乗せるなよ、それと引っくり返し過ぎ」
「次々に焼いていたら食べるほうが進みませんよ。文句があるなら食べないで下さい」
「いやいや、さっき置いたばかりだろ? これなんか片面まだ火が通ってないぞ?」
「このミディアムレア加減が良いんですよ。貴方が焼くと少し火が通り過ぎる。もっとテキパキと焼くこと」
「いや、説教する暇があるなら食べようぜ。せっかくの肉がもったいない」
「それもそうですね。いただきまーす……うん!やっぱりお肉よね」
「助かった。いただきます……うむ、やっぱ肉だな」
「ほらほら、ドンドン焼きますよ? コゲちゃいますからさっさと食べてください」
「だったらもっと焼くペース落とせよ……んん?」
「(もぐもぐ……)……どうしました?」
「(もぐもぐ……)なあ、えーき。その箸で肉焼いてるんだろ?」
「そうですけど?」
「で、同じ箸でお前が肉を食っていると言う事は……俺がその肉を食べたら間接キスだよな?」
「あ…………な、何を考えるんですか食事中に!!貴方は少しデリカシーが無さ過ぎる!!」
「そこまで言う事ないだろ……単なる思いつきで言っただけじゃねえか」
「そんなこと思い付かないで下さい!このエッチ!」
「なんでやねん……どうでもいいから早く肉焼けよ。ペース落としすぎだぞ」
「……も、文句を言うなら今度は貴方が焼きなさい。それが貴方にできる唯一の善行です!」
「いや、俺が焼いても関節キスには変わりないと思うのだが…」
「べ、別に構いませんよ?そそそんなことこれっぽっちも気にしてませんから!!」
「……まあいいけど」
そして焼きあがるタン塩
「(もぐもぐ……)……話は変わるが、牛タンって美味しいよな」
「(もぐもぐ……)……そうですね。人間の舌も牛タンなら幸せなんですけどね」
(省略されました。続きは>>264を100回読み返して妄想して下さい)
5スレ目>>706
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少し便乗気味にさせてもらうぜ。少しアッサリと攻めてみた
「あれ?小町ー?何処行ったのですかー、この忙しい時期にー。小町ー、こーまーちー」
「おや、四季様じゃないですか。どないしましたん?」
「ああ、○○ですか。実は彼岸の忙しい時期だと言うのに小町が見当たらないのですよ」
「あー、こまさんなら『>>277に会いに行くから四季様によろしく』ってどっか行きましたよ。爽やかな笑顔で」
「爽やかな笑顔でですか……」
「それはもうド○クエを一日で全クリしたような爽やかさでした」
「……これは少々お灸を据える必要性が」
「いや、恋人に会いに行くくらい黙認してあげましょうよ」
「一年で最も霊の出入りの激しい期間にピンポイントでと言うのは流石の私も困るのですが」
「はぁ、まぁ頑張って下さい。それじゃ俺はこれで」
「待ちなさい」
「勘弁してください」
「断るのが早すぎます。もうこの際貴方で良いので手伝ってください」
「おっぱいをツンツンさせてくれたr……すんません冗談ですからその居合いの構えを止めてください」
「全く、貴方は何処の亀仙人ですか」
「気にしたら負けです。と言うか、元々の仕事はどうしろと?」
「死神見習いなんて仕事の量もたかが知れてるでしょう?」
「いやまぁ、そうなんですけろどもね。正直面倒と言いますか」
「どうやら私の言い方が悪かった様ですね。貴方が良いので手伝ってください」
「……はぁ。そんな風に言われたら断れないじゃないですか」
「元より断らせるつもりはありませんでしたが」
「さいですか。ま、そいじゃあ行きましょうか」
「ええ、仕事は山ほどありますからね」
「ところで四季様、さっきのは愛の告白って勝手に解釈しても良いっすか?」
「さぁ?自由に解釈してください」
6スレ目>>282
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「ふーっ、ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さまでした」
食後はティッシュで口の周りを拭く癖がついている俺。(フキフキ
む、鼻もムズムズしてきた。もう一枚ティッシュを取……
「あっ! 待ちなさい! ちょっと口を拭いただけなら余った部分で鼻をかみなさいっ。
資源を無駄にしない事、それが今の貴方に出来る善行ですっ」
「はーい」
チーン!
「食べ終わったお茶碗を貸してください。今お茶を淹れますから、お茶がご飯の消化を助け
ついでにお茶碗についたご飯の糊も取ってくれて洗うのが楽になるんです。
それが今の貴方に出来る善行ですよ」
「はーい」
映姫に茶碗を差し出すと嬉しそうにお茶を注いでくれた。
ゴクゴク……はふぅ
「ほらほら、飲み終わったらすぐに使った食器に水を張って流しに置いておいてください?
食器のこびりつきが取れて洗う時楽になりますから。それが今貴方に出来る善行ですよ?」
「ふぇーい」
ガチャッ
夕食が終わって、映姫と軽く飲みながら借りてきた映画を見る。
今日はホラー物だ。
隣から、「怖くない怖くない怖くない」とか「これは作り物これは作り物これは作り物」とか
聞こえてくるが、これは気にしない。
だが……
「あのさ」
「ひ、ひゃいっ!? べべ別に怖くなんてありませんにょっ!!」
「いや、そんなに服を握り締められてると、動くに動けないんだけど……」
「っっ!!」
これは気になる。
「っあ、貴方が怖そうにしてたから落ち着かせようとしてたんですっ!
時には人の好意に甘える事、それが今の貴方に出来る善行ですっ!!」
「はいはい」
真っ赤な顔で怒る映姫。
その後、一旦離れてくれたものの、暫らくするとまた元に戻ってしまった。
そしてその状態は映画終了まで続いた。
「まあまあでしたね。と言っても私にとっては物足りない感じでしたが」
映姫は青い顔に貼り付けた様な満面の笑みで言い放った。
何かをやり遂げた様な表情もその中に見てとれる気がする。
「もう一本もっと怖いやつも借りたんだけど?」
「へっ??」
映姫の顔色がドンドン青く、しかも余裕の無い表情になっていく。
「見ようか」
「い、いえっ! 早寝早起きが健康な毎日を築くのです!
今日はもう眠る事、それが今の貴方に出来る善行ですっ!! そ、それではっ!」
言うが早いか、映姫は自分の家(すぐ隣)に帰ってしまった。
まあ、確かに明日も早いし……もう寝るか。
トントン。
寝付いた所なのに夜中に物音で目が覚める。どうやらベッドの隣のガラス戸から音がしている様だ。
はたしてカーテンを開けるとガラス戸の向こうには、
うさぎさん柄のパジャマを着てネコさん型の枕を抱いた映姫が居た。
とりあえず戸を開けたが、真っ赤になって俯いていて何も言わない映姫。
しかし、やっと決心が付いたのかおもむろに口を開くと、
「あ、貴方が怖くて眠れなくなってると思って……今日は一緒に寝てあげます。
誰かの為に奉仕するのも善行ですから……」
とだけ、しどろもどろながら言ってくれた。
だからそんな映姫が可愛くて、ついイタズラしてみたくなった。
「そうか、ありがとう映姫。でも、俺なら大丈夫だ。お前も一人の方がゆっくり眠れるだろ?
俺の事は気にしなくて良いよ」
そう言って俺はガラス戸を閉め……ようとしたが、その腕をきゅっと握られてしまった。
「…………い、一緒に……寝て……?」
微かに聞こえる蚊の鳴く様な声、しかし俺にははっきりと届いている。
映姫の顔がさっきより更に赤くなって、顔は俯いていたが瞼に涙が溜まっているのが分かった。
(やりすぎたか)
「じゃ、じゃあお願いするよ映姫。人の行為に甘えるのも善行だからなっ」
慌ててそう言うと、映姫は目尻を少し擦ってから「ええ、その通りですね」と微笑んでくれた。
俺のベッドの隣に布団を敷き、映姫がそこに潜り込むとあえなく就寝となった。
……はずなのだが、さすがに隣で女の子が無防備に眠っていると思うと眠るに眠れない。
映姫の事を意識しない様、俺は映姫の反対側、壁に向かう形で横になった。
そして、適当な事をぼーっと考えていると、ようやくウトウトとし始めた。
「……!」
バサッという布団の捲れる音……
それに続いて背中から温もりと微かな息づかいが伝わってくる。
眠気は一気に吹っ飛び、心臓は高鳴る。
「え、映……っ!」
言って振り返ろうとしたが、その前に後から伸ばされた腕の指一本で口を閉じさせられ、動くに動けない。
「まだ起きていたんですね……今、私の感謝と愛情の気持ちを貴方が眠っている間に精一杯伝えているんです。
気付かない振りをする事、それが今の貴方に出来る善行です……」
映姫の声が少し震えていた。
背中に感じる暖かさ、柔らかさ、そして愛おしさ……
いくら『気付かない振りをしろ』と言われても、
おそらくリンゴの様に赤い顔をしているだろう映姫の頑張りに答えてあげたい、と思うのは当然だろう。
「映姫、好きだよ。いつでも、いつまでも……あー、ちなみに今のは寝言だから……」
眠っている人間が寝言で言った事なら仕方ない。という安直な手に出てみた。
背中の方から映姫がクスッと微笑んだのが感じ取れる。
「違いますよ。私も貴方の事大好きですから、お互いに好きな時は『好き』ではなく『愛してる』と、
言うんですよ」
それだけ言うと「今のは寝言ですけど」と映姫は付け加える。
映姫の言葉につられる様に俺も微笑んだ。
映姫の温もりを感じながら、出来るなら映姫にも俺の温もりが伝わりますように、と願いながら、
俺たちは静かに瞼を閉じた。
ジリリリリ……
朝、けたたましい目覚まし時計の音で目が覚める。
隣では映姫が寝ぼけまなこで伸びをしている。
「あ、おはようございます」
「うん。愛してるよ映姫」
俺の言葉を聞いていたのかいなかったのか、十中八九いなかったのだろうが、
映姫はゆっくりとお辞儀をした後、眠たそうな目を擦りながら続ける。
「そうそう、見知った仲でもきちんと挨拶を交わす事が良好な関係を築くので……??」
はたっ、と映姫の手が止まった。
そしていぶかしげな顔をしている。
「あれ?」「えーと……」と、さんざん頭を捻った後でキョトンとした目で俺の方を覗き込んだ。
「ついでに、おはよう映姫」
ようやく、さっき俺が何を言ったのか理解したらしく、真っ赤になりながらワタワタと慌てだした。
「あ、貴方は起き抜けにいきなり何を言い出すんですかっ!!
い、いえっ! 別に嫌という訳ではありませんよ!? むしろ、もっと言って欲しいというか……
って、そうじゃなくてぇ~~!!」
怒鳴ったりつぶやいたり、慌てて動いたり俯いたり、映姫はそうとう混乱している様だ。
「そんじゃ、先にリビングに行ってるな」
そんな映姫を横目に俺はベッドを抜け出し、颯爽と寝室の扉に手を掛ける。
その声に我に返った映姫も俺に続いてベッドから跳ね起きると、
「ま、待ちなさい! 待てってば!」
と、半ばタックルする様に俺の体をせき止め、驚いて映姫の方を振り向いた俺の、
……唇に……
「ん……」
映姫の体が俺から離れた。
そして今度はこちらの思考が真っ白になってしまった。
映姫は『してやったり』な笑顔を俺に向け、
「ちゃんと責任持って相手の返事を聞く事、それが貴方に出来る善行ですよ?」
と言い残すと、そのままリビングへ行ってしまった。
一瞬、間を空けて俺の思考回路が回復する。
そして思い出される映姫の柔らかく、暖かい感触……
(とりあえず、リビングに居る映姫に仕返しをしておかないとな。)
我に返った俺の頭に、その考えが真っ先に浮かんで来た。
6スレ目>>608
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俺の目の前には俺より少し背の小さい映姫がチョコンと立っている。
正面向いて立っているのでかなり近い距離で目と目が合って、
正直、今更だけど少し恥ずかしい……
少し間を置いて、そっと丁寧にラッピングされたそれが登場した。
「あ、あの。コレ……」
「え? これって……」
「うん……そう……。バレンタインのチョコレートケーキ……」
「もらって良いんですか!?」
「うん。受け取ってくれたら……その……すごく、嬉しい、かも……」
顔を真っ赤にして、それでも映姫の笑顔は眩しいくらいに素敵なものだった。
「中を見ても?」
「どうぞ」
シュルシュル、パカッ。
「スゴイっ……」
「い、一応手作り、だから……」
「ほ、本当にありがとうっ! そうだ、今度ちゃんとお礼します。
いや、させて下さいっ!」
間が、空いた……
ほんの数秒だけどひどく長く感じられる。
しかし、意を決したのかその言葉が発せられた。
「そ、それならお礼はホワイトデーでお願いします」
「ホワイトデーで?」
「最近のホワイトデーでは、本命の相手に本命のお返しをするのが流行りらしくて……」
「はぁ」
「だから……それ、一応、ほ、本命……だから。
で、出来れば本命で返ってきたら嬉しいかなぁ。……なんて」
ウフフと映姫は嬉しそうに微笑んだ。
その笑顔が僕にもうつってくる。
こんな時、この人を好きになって良かったなぁ。と、本当にそう思う。
「わかりました。でも、……普通、逆ですよね? 渡すの」
「いや、外国では男の方からね……」
んで、この後はモチロン「私からのは要らないんですか?」とか言われながら
映姫様から本命チョコを頂く訳ですよ。
ちょっと時間過ぎたけどバレンタインもの投下っ。
いつも忙しい映姫様のためにバレンタインチョコを作ってあげたいぜ!
6スレ目>>771
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ところでホワイトデーなんだが、
バレンタインの時こっちが映姫にチョコを渡したんでお返しを期待してたんだけど。
俺の家に映姫が体中にリボンを巻き付けた妙な格好で来て、
「映姫っ、もしかしてバレンタインのお返しを持ってきてくれたのか?」
「え、ええっ、そうです。ば、バレンタインのお返しに、ほ、ホワイトデーを持ってきましたっ!」
「いや『ホワイトデー』は持って来る物じゃないだろ。まあいいや、どんなのだ? 楽しみ~っ!」
「そ、それはっ! わ、わっ、わたし じしn……」
「ああっ! そうだっ! 俺の方もちゃんと用意しといたぞっ! はい、大きいテディベア」
「え? うわぁ。これ、この間の……」
「この間、街行った時コレ見てたろ? 欲しいのかな?って思ってね」
「ありがとうございますっ! うふふ、コレ欲しかったんですよ~」
「喜んでいただけて何よりだよ。……で、映姫さんの用意してくれたのは何でしょうか?」
「わ、わたしですか? ……コホンっ! わ、私が貴方にあげるのは」
「うんうん」
「わ、わ、わっ! わたしをもらっt……」
「ああっ! 悪い悪いっ、玄関先に立たせっ放しだったな。どうぞ中に上がってくれ……」
「い、いえっ! それよりも私の話を聴いて下さいっ!!」
「へ? は、はい」
「ス~ハ~、ス~ハ~……いいですか? わたしが貴方にプレゼントするのは」
「……(ゴクリ)」
「わ、わっ、わたし そのもの ですっ!!」
「……『私の酢の物』? なんだ、夕飯作ってきてくれたのか~……」
「バッ! バカ~~~ッッ!!!!」
て、感じでホワイトデーにビンタ貰ったよ。
……ハァ。 映姫、本当は俺の事好きじゃないのかなぁ……
6スレ目>>844
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さて、幻想郷が騒がしい様だが、
先程横でまったり本を読んでる映姫様に、
「某筋から聞いたんですが、実は男の子って本当ですか?」
って聞いたら
「ええ、知りませんでしたか?」
だってさ。
こっちも本読んでたからとっさに良く考えず
「そうですか。ま、映姫様には変わりが無いからどっちでも良いんですけどね」
って返したら、もごもごと今日限定とかなんとか言ってた。
可愛かったのでつい頭をもしゃもしゃ撫でたらぺしっとやられた
6スレ目>>844 投稿日:2007/04/01(日)
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「あれ? 四季様っ」
「あ、あら小町。どうかしたの?」
「いや~、アタイは時間外手当ての申請をしに来たんですけど、
四季様こそ総務課に居るなんて珍しいですね。何かあったんですか?」
「ええ、ちょっと産前休暇の書類を取りに……」
「へぇ~、そうなんですk…… ええ~っ!! 三千九課っ!?」
「なんですか小町、大声上げて。あと、字が違います」
「だ、だ、だって。子供が、四季様に、妊娠でっ!」
「文節も違います」
「四季様っ!」
「は、はい」
「おめでとうございます!!」
「ありがとう小町。暫らく会えなくなるけど、この子が産まれたら仲良くしてあげてね?」
「勿論ですよっ。あたいこう見えても子守りとか得意ですから。
いや~、ついに四季様もお母さんですか~、○○もよろしくやってますなぁ~」
「な、何をやってるって言うんですかっ!?」
「いやいや、そりゃあもう……ね? ああ、噂をすれば旦那さんが向こうで心配そうにしてますよ」
「あ、あら本当。それじゃあね小町」
「はいはいっ。 ……行っちゃったか。しかし、四季様のあんなに嬉しそうな顔見たの初めて……
でもないか、二度目だねぇ。まあ一度目は○○との結婚式の時だったけど。
あ~あ~、腕なんか組んじゃってもう、ごちそうさんっ!」
7スレ目>>223
───────────────────────────────────────────────────────────
六十年毎の、一周期。
現世も冥界も魂が溢れ返り、季節外れの花が咲き乱れる時。
彼女――四季映姫・ヤマザナドゥに取っては、通過儀礼のようなものだ。
無縁塚でサボる部下の尻を叩き、現界に赴いて人妖に『自称』有り難い説教を説いて行く。
そんな何時も変わらぬ、閻魔の日課だ。
だが、今回の開花騒動は、閻魔の元にひとつ、違う花が届く事となった。
「――映姫様、お客様ですよ」
「は?」
是非曲直庁。
時代の流れに対応して、変化を遂げた、地獄の公的機関。
今日も閻魔と死神が、日頃のお勤めをこなしている場所。
そんなところに来る客人とは、大変珍しいものであるが、
「まだ花は全て散っていないというのに……また花妖怪ですか」
「違いますって」
「では八雲の隙間妖怪」
「のんのん」
「まさか巫女ですか」
「あれが来れたら地獄のあり方を考え直さなきゃ行けませんよ」
此処、幻想郷部署の客となると、大概の場合は迷惑を担いで現れる類である。
寛大を持って成る閻魔でも、渋い顔になるのは否めない。
「では、冥界の?」
「だーから違いますって」
が、彼女の部下は何故かニヤニヤと笑っている。
嫌味っぽさを隠しもせず、不遜なほどに笑みを浮かべる。
「……小町、では誰なのですか」
「いえ、正しくは――新任の閻魔なんですがね」
「新任?」
これは珍しい、と目を見開く。
十王全てが閻魔を名乗るようになってから、新任が来ると言うのは初めての事だ。
「あれ?待って――十王に欠員は出ていない筈では?」
「はい。ですが人手不足で――この度、試験的に地蔵業務を閻魔業務を分担制にするそうです」
「……確かに、現状の業務では、説教廻りは時間外勤務ですが」
だが、あれは自分が好きでやっている事だ。おいそれと他人に一任する気にもなれない。
そんな表情が顔に出たのか、小町の笑みが益々深くなる。
「いいじゃないですか、働き詰めは身体に障りますよ」
「いえ、しかし――」
「ところで映姫様」
映姫の反論を遮るように、小町が話題を変えに来た。
「もしかして――覚えてらっしゃらないのですか?約束」
「何の事です?」
その返答に、小町の腰が砕けた。
「……ま、まさか本当に忘れてらっしゃるとは……」
「え?ご、ごめんなさい小町、私は何のことだが――」
『――小町さん、こりゃ百聞は一見にしかずの方が良さそうだ』
そこに、事務所の扉越しに響く声。
「……そーだね、入りな。んでこの鈍感なワーカホリックに一発くれてやりなよ」
『ははは、相変わらずなのか。老けるぞ、映姫』
「んなっ」
本人を前に、部下と揃って不遜の極み。
無論、そこに物申さぬ四季映姫ではなく、机から立ち上がって檄を返す。
「同僚とはいえ失礼なッ!?何者です!?」
『では感動のご対面と行きましょうか』
突きつけられた卒塔婆の前で、扉が開き――
「どうも。この度着任致しました――」
現れたのは、一人の男。
「――って、もし、映姫王?」
その姿を見て、映姫が固まった。
パーフェクトフリーズもかくやの硬直である。
「あー、この服?どうよ小町さん、やっぱ変か?」
「ま、まあ確かに黒スーツに黒ハットの閻魔なんて、ハイカラが過ぎるたぁ思うけど――」
そうではない。そうではないのだ。
「あ―」
映姫の口から、声にならない声が漏れる。
見開かれた瞳から、涙が溢れ出す。
「あなた――は」
「――はい」
漸く搾り出された声に答えるように、男が歩み寄り、ハットを取る。
「百から先の、其れこそ数え切れぬほど時を刻みましたが――
漸く、貴女の隣に、立つ事が出来ました」
その声と顔を、映姫は覚えていた。
何年前かはとうに忘れていても、覚えていた。
「ほんと、どの位になるんだろかね。
全く、あたいより偉くなっちまってさ――おっと、口が過ぎましたな」
「今までどおり、○○で良いさ。で――何を泣いているんですか」
「――すみませんでした――忘れていてしまって」
「さて、待てとは言いましたが忘れるなとは言ってませんよ?」
「はい――待ちました。随分と、長く」
「これからは、人手不足に悩む必要もありませんよ――」
「はい――」
幾星霜を、どれだけ重ねた昔だろうか。
その時、一人の阿呆が居た。
「楽しみですな。一緒に茶を飲むのが」
「はい―」
長き裁判の結果、得た無罪の判決。
それをとんでもない理由で突っ撥ね、自ら地獄の門を潜った不心得者である。
その理由を、その男は地獄の門の前で、こう言い放った。
「漸く――惚れた女の寝顔を、公然と拝む事が出来ます」
曰く。
『惚れた女の紐のままでは、未練にしたって耐えるに偲びん』と。
「そっ―あなた、そんな事を覚えてたんですか!?」
「無間地獄は何も無い所でしてな――思い出を掘り返す時間には事欠きませんでしたよ?
それはもう涎の雫の長さまでくっきrぐぉ」
男の鳩尾を抉る卒塔婆。
それを振るった映姫の表情は、照れ隠しの憤怒が被さっていた。
「――変わらないのね。あなたは」
「――あの無の中では、変わらぬものしか残りませんよ――貴女への想いとかね」
「これほど不純な閻魔も居たものですかね」
「これほど純粋な閻魔も居ません」
それは昔、遠い別れの前にも交わしたやり取り。
それを尻目に、やれやれと部下は退散を始めた。
「――さて、部下の厚意に預かり、敬語は止めにしようと思うんだけど」
「そうね。でも公私は白黒付けましょうかね」
「今言う事じゃ無かろうに」
昔と違う事は、ただ一つ――
「ただいま。映姫」
「ええ。おかえりなさい、あなた」
いつでも、寄り添う事が出来る距離にいる事だった。
「――お二人さーん、そろそろ新任挨拶の時間ですよー」
玄関を叩く音と、小町の声。
世にも珍しい閻魔の夫婦、最初の朝は、そんな無粋な目覚めから始まった。
「……案外、ロマンチックにはいかないな」
「……そう、ね」
同じ寝床から、同じ柄の寝巻きで、気だるげに目覚める。
これだけ見れば充分にロマンスなのだが、何分安月給ゆえの共同宿舎。
玄関からの声が直に届く程度には狭かった。
映姫が羽織った大きな男物のシャツも、その寝乱れた髪も、この状況では色気ないものだ。
「……でも、一緒ってのは良いな」
「ええ。私もそう思うわ」
それでも。
「おはよう、映姫」
「おはようございます、あなた」
この二人は、幸せなのであるが。
「しっかし、ここに二人は狭い」
「寝床は兎も角、他は通るのも億劫ね」
朝の洗顔は、狭い洗面所故に交互に。
なんとも窮屈な物である。
「まあ、これも良いのかも知れないな」
「いえ、それは困るわ」
適当に出来合いの朝食を済ませ、制服の袖を通す。
互いの身だしなみを整え合いながらの、忙しない朝のやり取り。
「――せめて、子供部屋が二つは欲しいわ」
「……閻魔同士で子連れか。しかも気が早いぜ奥さんよ」
「何れは貯まるでしょう?色々と」
「溜め過ぎると二つじゃ足りなkぐぉ止めろネクタイはヤバい」
色めき立つ会話も程ほどに、二人揃って玄関を開け――。
「「――昨夜はお楽しみでs」」
「おはよう御座いやがりますねこのサボり魔」
「そしてパパラッチは飛んでお帰りッ」
上司夫妻を売った駄目部下とパパラッチを、見事なコンビネーションで粉砕した。
具体的且つ一言で説明するなら、【重裁『ランページ・ジャジメント』】だろうか。
「ったく――それじゃ行きましょうか、奥さん」
「勿論ですわ――それはもう文字通り地獄なりとも何処へでも」
幻想郷の閻魔さまに、旦那様が出来ました――。
文々。新聞、どうにか上がった今朝の号外(検閲済み)の、見出しであった。
おまけ
勤務時間の、とある話。
「――しかし、小町」
「何でしょう?」
「自分の夫の仕事振りというのも気になりますね」
「あー……」
「というわけでこれから、視察も兼ねて顔を出そうかと」
「うー、あー、その」
「あの人の勤務先は解かりますよね――って、小町」
「あ、あいつなら今、そろそろ極卒との定例会で」
「賽の河原ですね――どうしました?顔色が悪いようですが」
「どうしても、ご覧になります?」
賽の河原。
親に先立った不孝者の霊が、己の罪を償う場所。
「よしよし、今日も沢山積んでいるね」
「あ、黒帽子の閻魔さまだー!」
黒ハットの閻魔は、その穏やかな物腰で、早くも子ども達に馴染みつつあった。
(ああ、ちゃんと子ども達とも打ち解けてますね)
(はい……)
それを物陰から見守る上司と部下。
別にやましい事があるわけでは無いが、閻魔が覗き見とはこれ如何に。
(で、何が問題なのです?確かに、少々甘すぎる気もしますが)
(いえ、あたいの旦那の部署から聞いた話なんですがね?)
(そう言えば届を出したのよね、おめでとう)
(あ、有難う御座います。で、ですね)
「――あンた新入りかい?困るんだよねーガキに甘くしちゃ」
「「ひっ」」
其処へ、肩を怒らせ、金棒を肩に担いだ極卒が歩み寄る。
「ん?」
(む?なんですかあの柄の悪い極卒は)
(あー、今季入ってきた新入りですね)
(では夫の顔を知らないわけですね?全く、私が一言――)
「そうか、私を知らないかね――それは良い」
「あーん?てめえ何言って」
「ア テ ン シ ョ ン (気をつけ)ッ!!!」
極卒の声を遮るような、鋭い檄が飛んだ。
「●●!」
「アイ!サー!」
そして何処からとも無く、くるくると回転して現れる死神の男。
(あ゛ー!!?何やってんのアンタ!?)
(ど、どうしました小町)
(う、うちの旦那です)
(はい?)
(地獄での監察官をやった、って聞いてましたけど、まさかそっちだったとは――)
「どう思う」
黒ハットの閻魔に、何故か前時代的な軍服を来た死神が応答する。
「イエス・サー。致し方ない事かと思われます。
この男は、つい最近訓練機関を終えたばかりで有りますが故。サー」
「ふん、つまり体制的に蔓延する怠惰か。成る程――」
黒ハットを押さえ、落胆のジェスチャーを示し――
「おい、貴様」
「な、何だよテメエ、死神従えて――」
「馬鹿もんが!!閻魔様がお呼びだ!口を慎め!!!!」
軍服死神こと●●が、躊躇ない叱咤を浴びせ、極卒が怯む。
それにしてもこの男、ノリノリである。
「な、こ、こいつが、閻魔さま!?こ、こりゃ失礼を」
「貴様の頭蓋にはクソしか詰まっていないのか?」
黒ハットの鍔越しに、○○の眼光がぎらりと輝く。
「それとも、ソレが貴様の脳が導き出した、上司に対する態度かね」
「ひっ、し、失礼しま――」
「ふざけるな!!聞こえんぞ!!」
檄が飛び、獄卒が縮み上がる。
「たッ!!大変失礼致しましたッ!!!」
「言わねば解からんか!!その口がクソを垂れる前と後ろに――」
「サー!!大変失礼致しました!!サー!!」
「よし。いいだろう。
今回はそのクソ以下の熟成の、粗末な脳ミソに免じて、大目に見てやる」
「さ、サー。感謝します、サー」
先程までの柄の悪さは何処へやら、新人獄卒は足早に去っていった。
それを不満も隠さず嘆息し、黒ハットの閻魔が辺りを睥睨する。
気が付けば、騒ぎを聞きつけた他の獄卒が集まっていた。
「こらお前達、とっとと業務に――」
「いや●●、丁度良い」
黒帽子を一層深く被りなおし――
「改めて、これだけは言っておく。
映姫は大変寛大な閻魔であったが、私は違うぞ!!
田舎の昼行灯気分に浸かり切ったその性根を、この私が直々に扱き倒してやる!!
覚悟するがいい!!」
罵倒する。
「いいか!!?貴様等獄卒は、蝿に集られるクソにも劣るクソ虫だ!!
それも訓練されていない、的当ての鬼にもなれない張子のクソ虫どもだ!!
それをこの私が自ら!!徹底的に!!血の小便が出るまで鍛えなおしてやる!!
貴様等が名乗る事さえおごがましい罪人である事を、その髄にまで刻み込んでやる!!」
語彙の全てを尽くし、罵倒する。
「どうだ!!嬉しいだろう!?だが勘違いするな!!全ては貴様等の為ではない!!
――そうでなければ、私の給料に響くからだ!!そこに酌量はあっても慈悲は無い!!」
全身全霊で、罵倒する――!
「――返事はどうした!!」
『サー!!イエス・サー!!』
その罵倒に、軍人モドキの死神がまた合いの手を入れる。
「ふざけるな!!聞こえんぞ!!!」
『サー!!!!!イエス・サー!!!!!』
(……これなんてFMJ?)
(……)
(つーかうちの旦那もノリノリだなあ……あ、手ェ振った。こっち気付いてるな)
「おおー……最近の閻魔様って――格好いいー」
「ははは、そう言うな。照れるなあ――こら貴様等、聞いているのか!!?」
(えー最近の子ども達ってあーいうのが良いのかーうわーやだなそれ)
(……)
(あ、もしもし、映姫様、大丈夫ですか?お気を確かに――)
(……素敵)
(は?)
(なんて良い声……強い語調……野蛮にして知的な罵倒……)
(え?ちょ、映姫様、何ウットリ桃色吐息な奥様フェイスになってるんですか、ねえ)
(ああ、最高よあなた……今夜は楽しみにしてなさい……ああ、あぁ――)
(ぅわ、駄目だこの人)
何はともあれ。
この夫妻の仲が円満に行きそうなのは、間違いなさそうである。
おまけ2。
「ふーむ、よもや此処までとは。俺から教える事はもう無いな」
「は、有難う御座います。●●先生」
「いやいや、堅苦しいのは無しだ。――で、どーよ、奥様との生活は」
「いやー良いですね。オンの凛々しい姿も可憐ですけど、オフの気の抜けた表情もまた――うむ、
こう――駄 目 だ !! 何 と も 言 え な い!!」
「そうかそうかこの駄目閻魔め。
あー小町も可愛いったら可愛いんだが、ギャップって奴はまだ控え目でな?
もーちょっと色々と慎ましく可憐な小町も、もっと見たいもんだ」
「でも、そういうタイプだと思いますよ?」
「時々は見せてくれるんだが、ワンスモア、だな。
あ、胸は慎ましくない方gげふう」
「何 言 っ て い る ん だ い っ!!?」
「俺は慎ましいほうが――おや聞いてたのか小町さん」
「○○も!!映姫様に知られたらどうなるか」
「既に知っているさ」
「はあ?」
「『そっちの』話の相談相手は、全て先生からだからな。そして其処に居る」
「こ、小町ったら、案外おしとやかな所もあるのね……ぽ」
「こ の エ ロ 旦 那 ァーーーーッ!!?裁きを受ける前に 死 ね ぇ !!」
「うわぁい小町ブリーガーだ幸sぽぐぅ」
是非曲直庁・幻想郷課は、今日も春度が全開でした。
うpろだ221
───────────────────────────────────────────────────────────
「ふぅ…」
「お疲れ様です、四季様」
今日の裁判を滞りなく終え、小さい体を一杯に伸ばす四季様に
俺は湯気の立つ湯飲みを手渡す。 ちなみに中身は梅こぶ茶だ。
「ありがとう…やはり、この香りと味は落ち着きますね」
一度思い立って振舞ってみたら思いの外気に入られたようで、
以来梅こぶ茶が仕事の後の一杯となっている。
年寄り臭いとか思ってても口には出さない。 まだ地獄は経験したくないからな。
「○○、今失礼なことを考えませんでしたか」
「滅相も御座いません」
「それならば良いのですが…うう、ちょっと熱いですね」
ふーふーと息を吹きかけお茶を冷ましながら飲む姿を見て、思わず笑みが零れる。
外見相応の、どこか子供っぽい仕草から感じる微笑ましさか、
はたまたその光景を俺だけが目にしていると言う優越感からか。
「どうかしましたか?」
「いえ別に。 次からは少し温めに淹れますね、四季様」
「そうしてもらえると助かります…ではなくて。
少し変ですよ、○○。 キチンと休養は取っているのでしょうね?」
「ご心配なく。 睡眠時間は十分ですよ」
そうですか、と彼女は満足げな表情で頷き、またお茶を口に運ぶ。
しばらくの間、閻魔の仕事場には、小柄な少女の微かな吐息が響いていた。
「ご馳走様です」
「お粗末さまです、四季様。 お味の程は?」
うーん、と四季様は下唇に指を当てて考え込む。
「若干ですが、薄かったような気がします。 あとは…」
「少し熱くて飲み難かった、ですね。 精進いたします」
苦笑を混ぜながら言う俺に、彼女はほんの少しだけ不機嫌そうな瞳を向け、
「それもそうなのですが…私が言いたいのは」
「???」
はて、まだ他にあっただろうか。 わずかに首を傾げて見せると四季様は、
「言葉遣い、です。 仕事は終わったのですから、その」
顔を俯かせて、ぼそぼそと言葉を紡ぐ。 最後の方は殆ど蚊の泣くような
声だった。 彼女の意図…と言うか希望は何となく分かる。 しかし俺は
敢えて気づかない振りをしてみせることにした。 たまには構わないだろう。
「すみませんが…他に、何か?」
「うぅ…そんなに私の口から言わせたいのですか」
イエス、絶対にイエス。 アレ、俺ってSだったんかな? と軽く戦慄
している俺に、愛用の勺で口元を覆った四季様は少しの間口篭っていたが、
「し、仕事は終わったのですから上司と部下ではありません。
そ、その…今からは恋人として接して欲しいと私は言っているのです!」
一気に捲くし立てて見せた。 視線の関係上表情を伺うことは
出来ないが、恐らくは真っ赤になっていらっしゃるのではないかな、と思う。
俺は軽く咳払いをすると、
「分かったよ、映姫」
畏まった口調を廃して四季様…もとい映姫に微笑みかけて見せる。
「そうです、それでいいのです。 貴方は少し悪戯が過ぎる。
もう少し恋人の意志を汲むこと、コレが貴方に積める善行ですよ?」
「勿体無いお言葉です」
「ま、また! だから貴方と言う人は…」
勺で俺の額を打とうとする映姫の腕をやんわりと掴み、体ごと手元に引き寄せる。
外見どおりに小さく軽い、恋人の身体を腕の中に収めながら、俺は彼女の耳に口を寄せ、
「ごめん、映姫。 ちょっと悪ノリが過ぎた」
「貴方は…狡い人ですね」
「…嫌いになったか?」
「そんなことは、ありませんよ」
背中に回された両の腕に、力が籠る。 強すぎず弱すぎない、心地よさに満ちた抱擁。
その光景は数分後、霊魂を送り忘れたサボタージュの権化が部屋に飛び込んでくるまで続いた。
「コマチー? 入室の際にはノックをしろと教わりませんでしたかー?」
「い、いえそれはですね。 連絡が遅れちゃマズいと思ったわけで」
「やれやれ…来月の給料査定、楽しみにしておくことです」
「そ、そんな殺生な! ○○、アンタからも言ってくれないか!?」
「小町。 黙って訊くこと以外で、部下が上司に出来るこたぁないぜ?」
「う…うわーん!! 神様のばっかやろおぉぉぉー!!」
7スレ目>>631
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、 ___,,..‐ァ、___ ,. ,: '"´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ト 、 |::>''"´:.:.//T\:.:`"''<i//i /
::::::::\,::'":.:.:.:.:.:.:.:.i | i .閻 | |:.:.:.:.:.:.:.`y:::!. | 少しばかり人の弱みを見つけたら
、::::::::::::\_:.:.:.:.:.:.:.:| |_l 魔 l |::.:.:.:.:.:/:::/ | ここぞとばかりに突付きまくる
. ';:::::::::r---r-ヘ_r‐'-、__,.r‐ァ'-‐''"ヽ.,__ノ> ! その根性が気に食わないのです
!/ァヽ、_rへ、/_>、,__!,.イ:.:.:!:.:.:.:.:.〉ヾ!-'、<_] | 花映塚では私が⑨に負けた?
く__/:. ノ ( .:.:.:.:/ !:.:.:/!:.:./ |:.:/!_,:.ィ/!:.:.:.',、 ヽ. ! 何が花映塚ですか
!/:.:. ⌒ ;.::./メ、!,/__レ' レ' !_,,.!'rァ!:.:i:.:.:ト、 | .! たかが弾幕ごっこに負けただけです
/,.!:.:.:.:i:.:/:.:./ァ'ーr--r' ´ト '! !.!:.:!:./ )' | お遊戯の勝敗ではなく
/ !:.:.:.:';:i:.:.:.:iハ ト !. '-''ン'|:.:レ',.イ < 審議者として説教を行って何が悪いのです
';.:!.:.:.:レへ;:| ゝ `"´ . ⊂⊃|'_ノ、.,_,.ヘ.,,_ | 大体いい歳して弾いじりなんかしてるんじゃありません
ハ:!:.:.:.:i.:.';:.:⊂⊃ ,. -‐、 ,.イ|:.:|ゝヽ、.,_____ノ| 他にも言いたい事が沢山ありますよ
イ ハ!:.:.:.:.!:.:.:ハ:.`i> 、.,_!____,.:'イi:.:.::!:r | 私が一生懸命作ったカレーライスに
`´/.レヘ:.:!.:ノン´ンヽ、二「__ン:::ヤ!:ノン!. ___ ! ジャガイモが入っていたからって
. / ,' !ァ''"´ `ヽ:::::::ヽ、_o'::::::::`'マ`ヽ. / /7 .| 食べずに全部残すとはどういう了見です
'_,ノ / ヽ,.- 、.,::___::::::::::! ハ//i/ __ ! 私は別にいいのです
k、 、 ノ´ _____,,ン--─ '''""´  ̄\\ 野菜を作ったお百姓さんに申し訳無いでしょう
//ヽr'" 7´ 、 `ヽ.____ // ) ) そもそもの罪は告白しておいて
./ ./ /iヽ.r/i ヽ ヽ,_ソ:::o ̄""iニ=;─;:-'- ' .| 結婚するつもりが無いというあなたの態度です
|__,|_/」 .!Y iヽr 、_ン'"i::::::::!::::::::::!" ! | ええそうですよ 勘違いして一人で浮かれてた
ヽ、.,____,,.. イコ:::::::o::::r-!、 _/ | 私が悪いんですよ
,.く:::::::/::::::::::::::::::::!:::::::::::Yく!、 ', ……じゃなくてですねえーと
/::::::`ート、:;____:::::::/!::::::::;:イヽ.ノ ヽ、 _____________________________________________________
「とまあ、こんな事があって、ここまで逃げてきたわけだが」
「それであたいにどうしろってのさ。夫婦喧嘩は犬も食わぬって言葉知らないのかい?」
「いや、ほとぼりが冷めるまで置いてもらおうかなー、と」
「お断りだよ。あんたが喧嘩した直後にここにいるってだけで四季様の機嫌が悪くなるってのに。
いくらあたいでも巻き添えは御免だね」
だよなあ。俺だって他人の巻き添えとか真っ平御免だ。
ま、俺も本気で小町のとこに入り浸ろうとしてたわけじゃないけどさ。
人間心の準備というかインターバルというか覚悟完了というか、そういうのは必要なんだよ。
「ところでさ」
「ん、なんだい?」
「弾いじりってなんか響きがエロいよな」
うっわ、小町がすっごい冷ややかな目で俺を見てる。
「……いいからさっさと謝って料理を平らげてきな。それで万事解決するだろうさ」
「それは暗に俺に死ねって言ってるんだな?」
「お、そりゃいい。あんたにあたいの仕事を手伝ってもらうのも悪くないかもねー」
そう言ってカラカラと笑う。
やれやれ、どうにも小町には敵わない。
でも結構ガチで深刻な事態だし、このままってのもシャクなので、精一杯の悪態をついて帰ろうと思う。
「クソッ! なんて時代だ!」
正直ネタとしか思えない悪態をつきながら、彼は四季様の下へ戻っていった。
やれやれ、事あるごとにあたいの所に厄介事を持ち込まないでほしい。
それでなくてもこっちは忙しいし、どうせすぐ元の鞘に収まるんだから。
というか、四季様も四季様なんだよ。
家事もろくすっぽ出来ないくせに、ここぞとばかりに○○の為に頑張っちゃったりして。
指に絆創膏張ってたの、○○やあたいが気づいて無いとでも思ってるのかね。
大方女らしい所見せようとしてこさえた傷だろうけど。
○○が某メイド長の料理の話をした矢先にコレだ。中々可愛い所あるじゃないのさ。
……でもあたいは決して四季様唯一のレパートリー、どどめ色の物体をカレーとは認めない。絶対に。
四季様、○○が他でもない貴方の料理を残したのは、絶対ジャガイモとかそういう問題じゃないですから……。
7スレ目>>690-691
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拝啓おふくろ様、あなたの息子は今とてもピンチです。
「さ、今から私が貴方に下す罰を当ててみなさい」
怒り心頭、怒髪天を衝くという表現がまさにぴったりとも言える状態で、えーき様は手にした笏を俺に向けた。
すっごい怖いですえーき様。
「さ、彷徨える大罪?」
「NO!NO!NO!」
「じ、十王裁判?」
「NO!NO!NO!」
俺の願望を込めた予想はことごとく外れ、残るは地獄のごとき苛烈さを誇る審判しか残らない。
OH MY GOD!
「もしかしてギルティ・オワ・ノットギルティですかぁぁぁぁ!?」
「YES!YES!YES! ……ってこら、待ちなさい!!」
俺は答えを待たずに逃げ出した。
だってまだ死にたくないもん。
「待ちなさい! 一度あの世で私に詫び続けなさい○○ーッ!!!」
当然のことながら、えーき様は恐ろしい勢いで俺を追ってきた。
引き立て役だった過去に決別する気は毛頭ないので、俺はもう必死に走ったわけだよ。
「俺が何をしたぁぁぁ!!」
「紅魔館の門番とイチャイチャしてて何を言ってやがりますかぁ!!」
「冤罪だァァ!!」
えーき様が怒ってらっしゃる理由が分かったが、それでなんで俺がこんな目にあうのか分からない。
俺は紅魔館に行った事なんて一度もない。
たった一度だけ、門番と顔を合わせたことがあったが……たった一度だ。
「いいから黙って審判を受け入れなさい!」
「ぐえっ! ……あ、あぶねぇ」
防備品A、ヘルメットに深々と突き刺さった笏を見て、俺は血の気が引いていくのを自覚した。
殺る気満々だよこの人ー!!?
「ド畜生、殺られてたまるかー!!」
人間の里の家の隙間を縦横無尽に駆け回り、えーき様が落ち着くまでの時間を稼ごうとするが、飛行可能である彼女の前にはあまり意味をなさないらしい。
気がつけば真上に居て、レーザーをぶっ放そうとしてくるから怖い。
慌ててその場から駆け出し、家の角を曲がった瞬間――――何かが出てきた。
避けきれない!
俺はその何かにモロにぶつかり、そのままもつれ合って転倒。
衝撃と痛みで視界がはっきりとしないが、俺とぶつかったのは人間のようだ。
「「いてててて……」」
同時に呻き声を上げる、俺と誰かさん。
心なしか声が似てるような気がしたが、まあ気のせいだろう。
「ん?」
「あ?」
いざ起き上がろうとしたとき、俺はその誰かさんの顔を見た。
……驚いたことに、そこには『俺』が居た。
体格も、顔も、身長も同じだ。ついでに声も。
「○○が2人……!?」
上空に居たえーき様も流石にこれには驚いたようだ。
しかし一番驚いているのは、俺と俺2号(今命名)だろう。
「大丈夫でs……えぇー!? ●●さんが2人ッ!?」
その時、タイミングよくやって来たのは例の紅魔館の門番。
名前は……「ほんみりん」だっけか?
まあいいや、兎に角『俺』の浮気疑惑の相手だ。
しかしこの俺2号、名前まで似てるとはどういうことか。マジもんのドッペルゲンガーかなんかだろうか。
「あ、なるほど」
その時俺はぴんと来た。
紅魔館の門番といちゃついてたって言うのは……多分コイツだ。
ここまで俺にそっくりならば、えーき様が間違えてしまうのも無理もない。
「えっ!? あっ、あ……うあぁぁぁぁん!!」
ようやく己の間違いに気づいたのか、えーき様は顔を真っ赤にしたり真っ青にしたりめぐるましくその表情を変え、挙句の果てには泣いてどこかへ飛び去ってしまった。
よっぽど恥ずかしかったのだろう。あと、俺を殺しかけたのを反省しているのかもしれない。
行く場所は大体検討がつくし、慌てて追う必要もないだろう。体痛いし。
「仕方ないなぁ……」
ヘルメットに突き刺さった笏を引っこ抜いてもう一度かぶり、俺は後ろで尻餅をつきっぱなしな俺2号へと振り返る。
今一事情が飲み込めてないようで、奴さんはまだ目を丸くしていた。
「こっちも色々事情があるんでな。まあ、また機会があればじっくり話し合おうぜ!」
さて、職務を投げ出した閻魔様を探しにいこうか。
俺はえーき様が飛び去った方向へ、駆け足で向かうことにした。
うpろだ280
───────────────────────────────────────────────────────────
えーき様に勘違いで殺されかけてから3日。
俺は……いや、俺とえーき様は買い物という名の、いわゆる"でぇと"をしていた。
はっきり言わせてもらうが、人生初体験である。
歓喜の歌も今なら歌えるかもしれない。いや、きっと歌えるぞ!
しかし私服のえーき様は可愛い。相変わらずのミニスカで生足が拝めるのもたまらん。
いつもの帽子もないから、直に見えるうなじもまた艶かしい。
「どうかしましたか?」
「いいえ、何でもありませんとも。決して生足かーいいよかーいいとかうなじハァハァとか思ってませんともぐえ」
ちょっと興奮しすぎていらぬことを口走ってしまった。反省せねば。
自分の頭に突き刺さった笏を引っこ抜き、絆創膏を当てて治療だ。
「もう、せっかくの機会なのですからそういうことを考えてないで、今を楽しみなさい。それが貴方にできる善行ですよ」
「おや、映姫様は今がよければ良いと言う考えは否定なさっていたような」
「細かいところを気にしない! あなたは大雑把なのか神経質なのか分からなくなるときがあるわ」
「よく言われたことです。っと、このネックレスは似合うかもしれませんねぇ」
俺は露店の品物の中からネックレスを手に取るとを、えーき様の首にかけた。
うん、似合う。無茶苦茶似合う。
「あっ……あ、ありがとう」
そこで頬を染めるのは反則。
俺の心にハリケンショットですよコンチクショウ。
「いやはは、これも善行ってやつですよ。親父さん、これ代金ね」
店の人に代金を渡し、また別の場所へ向かおうとする俺達。
しかし! その前に立ちはだかる黒い影が!!
「ふふっ、見つけたぞ……」
「げ、俺2号」
家の影から現れたのは、俺そっくりな人間。その名も●●。
俺と同様に外からやってきた奴なのだが、コイツはどうも紅魔館で世話になっているらしい。
門番と一緒に居るところを、よく目撃されているそうだ。
ま、そのせいで俺が殺されかけたわけだが。
「なんの用だ。俺は今スウィートスウィートなタイムを満喫しているというのに」
「そうです。せっかくの休日だというのに」
俺とえーき様はこの空気の読めないヤローにブーイングを浴びせかける。
が、このヤローの面の皮はかなり分厚いようだ。
閻魔様のブーイングを浴びてもなお涼しい顔をしてやがるぜ。
「ふっ、それが貴様のコレか」
●●は小指をおっ立てながら、ニヤリと笑う。
うわ、こんなところまで俺そっくりとは気味が悪いぜ。
「その通りだ。悪いかコノヤロー、無茶苦茶可愛いんだぞ」
「えっ、あの……っ」
とりあえず負けじと胸をはって答えてやる。
えーき様の顔はまっかっかだ。可愛いなーもう!
「ほう、言い切るとは流石だ。だが! 美鈴の方が美人で可愛いと断言してやろう!」
「なぁ~にぃ~?」
聞き捨てならねえなぁ。
俺は奴を睨みつけて、一歩前に出た。絶対訂正させてやるぜ!
「ちょっと、ちょっと●●さん。ちょっと目を離したら……ああっ、閻魔様の連れ人に喧嘩を売ってるぅ!?」
その時、またもや家の影から誰かが現れた。
在中華的妖怪、名前は確か紅美鈴。
紅魔館の門番であり、このヤローとイチャイチャしてるともっぱらの評判だ。
「テメー、好き勝手言いやがって……映姫はなぁ、可愛くって、細かいことによく気づいて、優しくて、でも実は甘えんぼさんなんだぞコラ!」
「ちょ、ちょっと○○! 何口走ってるんですか!?」
「ほう、だが美鈴は気立てが良くて、美人で、芯が強くて、胸も大きいんだぞこの野朗!」
「●●さん! 恥ずかしいから大声で叫ばないでください!」
俺も奴もすっかり頭に血が上っている。
コイツは白黒つけんといけないようだな……
こんなこともあろうかと! 鍛え続けたこの体ッ! 奴をぶちのめして己が正義を証明してやるぜッ!!
「この胸にしか目がいかないエロ助め、ぶちのめしてやる!」
「このロリコンがァ……手前こそぶっ飛ばす! そして美鈴が幻想郷で一番の美人であると知れ!」
「誰がだコラ。幻想郷で一番の美人は映姫に決まってんだろうが!」
まるで西部劇のガンマン同士の一騎打ちのように、俺と奴は距離をとって立っている。
「手前、格闘技の心得はあるのか?」
「カラーテを少々」
「奇遇だな、俺もだ」
奴が構える。人間同士であるならば肉弾戦しかあるまいて!
だが、それは俺の希望的観測にしか過ぎなかった。
「でりゃああ!!」
奴が突っ込んでくる。
蹴りか! 俺は軽く回避しようとしたが、奴の足の裏に集まる光を見た瞬間、全身の血が引いた。
「でぇ!?」
それは光弾だった。
奴は人間でありながら弾幕を発射する手段を身につけていたというのか!?
弾が俺の肩をグレイズし、服が焦げる。
やべえ、死ぬ。
「ふはは! 避けるとは流石だ。これが俺の、美鈴との愛の結晶! その名も『初見殺しチャイナキック』!」
「まんまじゃねーか! くそ、反則だぜ」
「○○ッ!」
「男の勝負に手を出すなァ!」
前に出ようとした映姫を制止する。しかしコレはまずいぞ。
奴の蹴りはショットガンだ。外の世界の人間が弾幕撃つなんて反則だぜ。
「ふっ、貴様に弾幕が撃てるか? 撃てないだろうなぁ、それが貴様と俺の、嫁に対する愛情の違いだ!」
「んだとぉ!」
俺の、俺の映姫に対する想いが奴に負けているだと!?
そんなことはない! 俺はッ! 俺はッ!!
「俺はッ! 世界で一番映姫を愛してるんだよォォォォ!!」
前に出ろ、前に出ろ!
奴の蹴りはさっきので見切れたはずだ。直感を信じろ!
蹴りが放たれる、その瞬間が最大のチャンスだ!
「手前ェェ!!」
「うおおおおおお!!」
奴が蹴りを放とうとするその瞬間に横に回りこみ、一発奴の顔に叩き込むッ!
しかし、奴の反応速度は俺の予想以上だった。
自分の顔に向かってくる拳。
完全なカウンターだ。
「ぐはっ……」
「ぐえっ……」
だが、確かな手ごたえを感じ、俺の意識は飛んだ。
意識がはっきりしてきたとき、俺が真っ先に感じたのは「やわらかい」だった。
それもそのはず。映姫様が膝枕をしてくれていたのだ。
「まったく、あんな無茶を……」
「でも、彼の気持ちをその口から聞けたじゃありませんか。あそこまで想われているなんて、私ちょっとうらやましいです」
よく見ると●●には美鈴さんが膝枕している。
あの野朗も、俺と同じく気絶したようだ。まったく、やれやれだぜ。
「でも、貴女と違って私には職務がありますし……」
「時間なんて関係ないですよ。要は、どれだけ彼と楽しい思い出が作れたか……大切なのはそこじゃありませんか?」
「……そうですね、貴女の言うとおりです。私ったら、いつもは偉そうな事言ってるけれど、そんな大事なことに気づかないなんてダメですね」
「そんなことはない!」
俺は思わず大声を出してしまった。
「眼が覚めてたんですか?」
「ついさっきに。映姫様、貴女のお陰で俺は誰かを愛することの素晴らしさを知れた。貴女から大切な思い出も沢山もらえた。だから、貴女は自信を持って良いんだ」
「○○……」
すげえキャラじゃないなと感じつつも、俺は起き上がって映姫を抱きしめた。
うpろだ286
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早速だが、街中で●●と遭遇した俺は、いつものように決闘をやっていた。
この野朗の弾幕キック、通称初見殺しチャイナキックを完全に見切らないと気がすまないし、この野朗に映姫の素晴らしさを教えてやらねばなるまい。
奴も似たようなことを考えているだろうが、まあ俺は奴じゃないし、そこの所は確実じゃない。
「くそぅ、俺の奥の手だ! 幻想となった『準 空 気 銃(改造エアガン)』!!」
「うげぇ!? 痛ぇ! 痛ぇって! この野朗、飛び道具使うんじゃねえ!」
「生身で光弾ぶっ放すお前よりはよっぽど良心的だ!」
俺が撃ち、奴が避けて蹴り返し、それを避けて撃ち返すという動作を繰り返すこと10分。
俺も奴も、全身汗まみれで息切れしていた。
あ、暑い……体力があっという間に奪われちまうぜ。
「ぜぇー、ぜぇー……あ、あづい……」
「同感だ……お前は霧の湖で泳げるからいいだろうが……」
「あの水は冷たすぎて泳げない……屋敷の中は涼しいけどさ」
日陰で水を飲みながら、俺と●●は暑さをしのぐ方法を話し合っていた。
コイツがよく入り浸っている紅魔館は涼しいのか。うらやましい。
それに比べて人間の里は、冷房なんて近代的なものは一切ないから蒸し暑くて仕方がないぜ。
「泳ぎてえなぁ」
「そうだなぁ、プールとかあれば……」
「プールかぁ、映姫誘って泳ぎたいなぁ。水着どんなのが似合うかなぁ」
「美鈴の水着かぁ、いかん想像したら鼻血が……」
「……」
「……」
「「それだ!!」」
どうやら同じ結論に到達したようだ。
俺と●●は互いの顔を見合わせ、親指を立ててニヤリと笑う。
コイツは名案だぜ。早速実行に移さねば。
「問題はどうやって作るかだが……」
「そこはほら、河童に頼めば」
「なるほど、その手があったか!」
計画の目処が立ったところで、俺達は里の調停者である上白沢さんのところへと向かうことにした。
~一週間後~
人間の里の一角に完成した、25mレーンのプールを、俺と●●は満足げに眺めていた。
流石は河童だ、いい仕事してるぜ。
既に水も張られていて、いつでも泳げる状態だ。
「よーし、今日は俺達の貸切だ!」
「泳ぐぜぇー!! っと、その前にだ。もう少し待とうぜ○○、もう少しで彼女らの仕度も終わるだろう」
「そうだな。仕方ない、準備運動でもして待つか」
その場でラジオ体操第一を初め、第二へ移ろうとしたその瞬間、プールサイドに設置してある更衣室から『彼女ら』が出てきた。
次の瞬間●●は鼻血を噴出して卒倒。
やれやれ、興奮しすぎだぜコイツは。
「急患1名、はい美鈴さんに預けまーす」
「すいませ~ん。ほら●●さん、しっかりしてくださいよ~」
「め、めーりんの、めーりんの( ゚∀゚)o彡゜オッパイ!オッパイ!おppぐはっ」
おお、首筋に手刀一発で落とすとはさすが妖怪。
そんな感じに感心していると、自分の横に映姫が居ることに気づいた。
タオルで水着を隠している。何故だろうか。
「あ、あの……」
「はっは、どうっすかえーき様、一般公開を前提として、また非常時の貯水槽として作られたプールは。善行っすよ善行」
「は、はい。善行ですけれども……」
はて、何故そこまで恥ずかしがっているのだろうか。
とりあえずその原因がなんであるか考えてみよう。
1.慣れてないから
まあこれは考える理由としては最も簡単。
しかし、彼女が慣れていないからといって、ここまで恥ずかしがるものか?
2.俺が居るから
これは男冥利に尽きるわけだが、流石にないな……がっくり。
3.水着のデザインがきわどい。
コレは大穴。香霖堂の店主に注文した上で(サイズは極秘と書かれた封筒に入れられていた)購入したものだ。
そう変なものでは……
「あ」
そこで気づいた。
俺が注文したとき、店主の後ろにスキマ妖怪がいたことに。
そしてあの加齢s……もとい少女臭あふれる彼女が、こういう場合に何か悪巧みをしないわけがないのだ。
「まさか映姫さん、そのタオルの下ってもしかして」
「あ、あなたがこのデザインにしたんじゃないんですか!?」
「俺が注文したのはいたって普通のワンピース水着なんですけれども」
答え3。
答え―――3、答え3。
やっぱりそうか、そうだったか。
俺は頭を抱えたくなったが、とりあえず堪えて彼女にそっと耳打ちする。
「どんな水着なんですか」
「こ、こんなの……です」
そう言って、彼女はそっとタオルの中を見せた。
…………あぶない水着ですかそうですか。
「ぐはッ」
●●同様、俺も鼻血を噴いてしまう。
しかし、まだ倒れるわけにはいかない!
そうだとも、俺は彼女と泳ぐという目的をまだ達成していないのだ。
「だ、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですとも! さあ映姫様、泳ぎましょうええ、泳ぎましょう!」
「め、眼が血走って怖いですよ……」
よっぽど俺の顔が怖かったのか、映姫様は少し怯えている。
落ち着け俺、興奮すんな。
頬を叩いて気合を注入。よし、これでいい。
「せっかく作ったんですし、まあ楽しみましょう映姫様。見てるのは俺と、あの二人くらいなもんですから」
「そ、そうですね」
「楽しむことが今の貴女に出来る善行っすよ。さあさあ、そんなタオルなんか取っ払って!」
俺は映姫の手をとると、そのままプールへ向かって一直線に歩いていった。
今年の夏は蒸し暑かったり大雨で散々だったが、今日一日で全部忘れて、充実した夏を満喫するとしよう。
いい思い出を作らなくちゃ、な。
うpろだ301
───────────────────────────────────────────────────────────
きっかけは、あまりにも自分にとって都合が良すぎる夢だった。
『わ、私を幸せにすること。それが貴方に出来る善行……です』
純白のウェディングを着た映姫が、ポロポロと嬉し涙を流しつつ頬を紅く染めながら俺に向かってとんでもない台詞を言った瞬間、俺は飛び起きた。
全身は汗でびっちょりだ。これは、寝苦しかったというだけじゃないだろう。
それにしても、なんつー夢を見てたんだ俺は。
俺はアホか!? 妄想もここまで来ると呆れる他ないぜ。
「馬鹿馬鹿しい、何考えてるんだか」
下着を替えて、服も着替えて、気分を変えて今日は過ごそう。
そうすればこんな馬鹿馬鹿しい夢なんて、すぐ忘れる。
まったく、俺の脳内は春真っ盛りだな……やれやれ。
着替え終えて外に出ると、上空から白黒が箒にまたがって降りてきた。
珍しい。何の用事なのだろうか。
「どうした○○、元気がないように見えるぜ」
「魔理紗か。いや、夢見が悪かっただけだ、それよりも何しにこっちにきた?」
「ふーん、そうか。この前頼まれた品を持ってきたぜ……ナイトメア服用させた覚えはないんだけどな」
「お、サンキュー……ところで今なんか言ったか?」
「何も言ってないぜ」
魔理紗の言葉に引っかかるものを感じたが、特に深く追求しようとは思わなかった。
その後俺は、魔理紗と2、3言葉を交わした後に寺子屋へと向かった。
「……ナイトメア?」
魔理紗が呟いた謎の言葉。
それがあの夢の正体であるとは、そのときの俺には分かるはずもなかった。
「……今日はいい夢を見たようだな」
「ブッ!! ……ゲホゲホ、何言ってんスか慧音さん。今日の寝起きは最悪、きっと良くない夢見たんですよ……覚えてないけど」
寺子屋での手伝いを一通り終え、昼食をとっていると慧音がそっと耳打ちしてきたんで、思わず食べてたものを噴出しそうになった。
とりあえず否定しとくが、勿論それは嘘だ。まだばっちり覚えているぞ畜生。
が、あんな夢見たなんて言った日には俺はどんな目で見られるか分かったもんじゃない。
「ふむ、そうか。顔が少しにやけているからそう思っただけだ。違ったのならすまない」
「あ、別にいいっスよ。というかにやけてたんですか?」
「少しな。だから今日はいい夢でも見たのかと思ったが……」
そんな顔してたのか。
自分の顔を鏡で見てみたいが、あいにく手鏡なんぞ持っていないのでそれは無理な話だ。
とりあえず頬を叩いて顔を引き締めよう。
「……痛い」
「強く叩き過ぎだ」
Exactly(その通りでございます)……
それは夢だとすぐに理解できた。
だって彼が、ちょっととぼけた感がある彼が、あんなにはっきりと真顔で、あんな事言うはずがないのだから。
言うならもう少し、なんというか……もう少し
『俺と君じゃ寿命も違うし立場も違う。でも、俺の生涯……いや、死後も懸けて君を幸せにしたい。ずっと一緒に、いよう』
馬鹿みたい。
これは私の願望。
でも、これは妄想じゃない。彼は私を大事に想ってくれている。
それはよく知っているし、彼もそれを自認しているから。
……幻想郷に迷い込んだ一人の人間。誰もが忘れていた旧知の友に手を差し伸べた、優しい人。
でも頭に血が上りやすくて、すぐに熱くなってしまう人。
そんな彼が愛しくてたまらない……こんな気持ちは、何百年も生きていたけど初めてだわ。
「……彼が来て一年、か」
明日で彼が幻想郷に迷い込んで一年が経つことになる。
こんな夢を見たのも、その所為かしら。
「明日は久しぶりに休みが取れますし……ふふ、ちょっと彼を驚かせましょうか」
私はちょっとだけ悪巧みを思いつき、ほんの少しだけ悪役っぽい笑みを浮かべた。
さて、ちょっと小町の様子を見に行きましょう。
「おはよーございます四季様。よく眠れましたか?」
「おはようございます小町。ええ、いい夢を見れました」
「それは良かったですね。……よーし上手くいった上手くいった。流石は月の薬剤師」
小町、聞こえてますよ。
まったく……あの夢は貴女の仕業でしたか。
本来ならお仕置きをするところですが、まあいい夢だったので今回は許しましょう。
「明日は休暇をとるので、よろしくお願いしますね」
「はい、わかりました。やっぱ彼のところに行くんですか?」
「ええ、そうですよ。ちょっと、ね」
今回はちょっとお茶目にやってみたいですね。
彼の狼狽する表情が、容易に想像できます。
そういえば今日は、映姫が休みを取る日だった。
目が覚めて真っ先にそのことを思い出した俺は、急いで服を着た。
だらしない格好でいた日には、どんな説教をされるのやら……
「いい朝だ」
昇る朝日を見ながら、俺は呟く。
そして思い出した。今日は、俺が幻想郷に迷い込んで一年になることに。
ああ、もう一年か。
月日の経つのは早いものだ。ほんの数ヶ月前のことのように思えるが、それはやはりここの生活が楽しいからなのかもしれないな。
「おはようございます、○○」
「ああ、おはよう……今日は早いねってえっ……!?」
まだ時間的には6時半くらいだろうか。
そんな早くからやってきた映姫の姿を見た瞬間、俺は言葉を失った。
純白のドレスを身に纏った彼女の姿は、あの『下らない夢』を思い出させるのに十分だったからだ。
(なんだよ、あれは下らない俺の願望が見せた夢で、あの映姫も俺の妄想の産物だったってのに)
それでも、こんな風に着飾った上で俺のところに来てくれた映姫の気持ちがうれしい。
全く最低だ、俺という奴は。
自分の都合のいいように考え始めてきている。
アホか。まったく、俺も何時までも昔のように子供じゃないんだ。
「どうしたの?」
「いや、なんでもない。ただ、綺麗過ぎて言葉も出なかっただけさ」
「そう? ちょっと気になる反応だったけど、貴方がそういうならきっとそうなのね。それと、綺麗って言ってくれてありがとう」
「ああ」
それにしても、ここですごした結果俺もずいぶんと大人びたもんだな。
一年前は、ただ勢いと頭に血が上った結果の行動が多く、生傷が絶えなかったもんだが……
まあ、今でもたまに無鉄砲になるときがある。それは反省しないといけない。
「それにしても、俺がここに来てから"もう"一年か……」
「"まだ"一年、です。人間の寿命は短いとはいえ、あなたにはまだ何十年も残されているではありませんか」
「それもそうだ」
確かに、もうあっちに戻らないと決めた以上、俺はここで余生を過ごすことになる。
俺は今21だから、あと50年は生きるってことになるな。
だとすれば、時間はまだ……
「そういえば、今日はやけにうれしそうだけど、いい事でもあったのか?」
俺はふと映姫の頬が少し緩んでることに気づき、一つ質問をしてみた。
その時は気づかなかったが、それは昨日、俺が慧音さんに言われたことと、ほぼ同じことだった。
「ええ、昨日ですけれどいい夢を見れまして。それで、今日が楽しみだったんですよ」
「へぇ、どんな夢なんですかね」
俺はちょっとした好奇心から、彼女の夢の内容を聞いてみた。
「貴方の夢です」
そして、彼女の答えにドキッとした。
「夢の中で、貴方は私をずっと幸せにすると言ってくれました。生きてる間も、死んでからも」
その内容は、俺の見た夢に似ていた。
あまりにも似すぎていた。
「夢とはいえ、それがとてもうれしくて……」
彼女は俺が見た夢を知っていて喋っているんじゃないだろうか。
ふとそんな疑問が浮かび、それは彼女が俺に向けた視線で確信に変わった。
『嘘はダメ』と目で言っていらっしゃる。
ああもう、完璧降参だ。あんな目で見られたら本当の事喋るしかないだろう。
「……俺も似たような夢を見たよ。純白のドレスを着た映姫が、自分を幸せにすることが俺に出来る善行って言ってた」
「……」
ああ、そこで顔を真っ赤にしないでくれ。
予想してたことなんだろう? こっちまでこっ恥ずかしくなるじゃないか。
「ハハ、これは夢だけじゃもったいないな。正夢にしてしまおうじゃないか」
もうこうなれば、死なば諸共!
俺の気持ちを、はっきりとぶつけてやるぜ。
「……俺と君じゃ寿命も違うし立場も違う。でも、俺の生涯……いや、死後も懸けて君を幸せにしたい。ずっと一緒に、いよう」
二度目の告白。
正直言ってかなり恥ずかしい、くさい台詞だ。
「わ、私を幸せにすること。それが貴方に出来る善行……です」
俺の告白を聞いた彼女は、嬉し涙を流しつつそう答えてくれた。
夢の彼女と全く同一の台詞に、俺は驚きを隠せなかったが、それ以上に彼女の答えがうれしかった。
夜、打ち上げられる花火を見ながら、俺達は縁側でスイカを食べていた。
最後の三尺玉が打ち上げられ、轟音とともに星が綺麗に広がってゆく。
俺はふとあることを思い出し、映姫に聞いた。
「ところで俺が夢を見たって知ってただろ?」
「ええ、勿論です」
「何で分かったんだ?」
「小町が私に薬を盛ったんです。胡蝶夢丸というので、楽しい夢を見れる薬だそうで……逆の胡蝶夢丸ナイトメアというのもあるそうですが」
「俺は飲んだ覚えはないんだが……ってナイトメア?」
ナイトメア。それは確か、魔理紗が言ってた謎の単語。
……ああ、なんとなく読めてきたぞ。
「それでちょっとカマをかけたら白状しましてね、あの白黒の魔法使いと共謀して貴方にも飲ませたと」
「ああ、そういうことか」
おせっかいな死神と、普通の黒魔術師に今日は感謝しておこう。
しかしもう夜も更けてきた。ちょっと早いが、布団を敷くか。
俺は立ち上がろうとしたが、その瞬間映姫に袖を引っ張られて制止されてしまった。
何事かと映姫のほうに視線を向けると、上目遣いで頬をほんのり紅く染めながら、映姫がおずおずと口を開いた。
「あ、あの……その、今日は一緒の布団私と寝ること。そ、それが貴方に出来る善行、です」
「……」
これは我慢しなくてもいいってことですね?答えは聞いてない!
俺は彼女を抱き上げると、一瞬で布団を敷き終えてその中に滑り込んだ。
「ふふふ、これはいいネタになります! タイトルはずばり『人間と熱愛中の閻魔様が朝帰り!?』私は記者として最高のネタを手に入れました!!」
その一部始終を見ている鴉天狗の存在に気がつかないで。
うpろだ335
───────────────────────────────────────────────────────────
ところで、映姫の背は低い。
俺がでかいだけかもしれないが、まあ多分両方じゃないかと俺は思っている。
俺の身長は18……2だっけかな、確か。
それに比べて、彼女は150あるかどうかって感じだ。
30cmほどの身長差があると結構視点が違う。
しかしこの幻想郷は、旧来の日本人の体格に合わせたつくりの建造物が多く(日本人の身長が伸びたのは戦後からだ)、
180cm以上の人間はことごとく頭を打ってしまう。
注意すれば回避できるのだが、やっぱり意識が他のほうに向いてると避けれない。
そういうわけで俺は今現在、映姫と会話しつつ家の中に入ろうとして見事に頭をぶつけて悶絶していた。
一瞬だけ気絶したかもしれない。めちゃくちゃ痛いぞ。
「だ、大丈夫?」
「なれて、ますから……いてて」
そのまま倒れてしまいたかったが、彼女にそんな情けない姿を見られるわけにもいかないのでとりあえず耐える。
がんばれ俺。
「何時もぶつけてるの?」
「建築基準が古いんっスよ。俺ぐらいの身長だと、狭くて狭くて。あたた……こりゃコブになったかな」
頭をさすりながら、台所で氷を用意して患部を冷やす。
「背が高いのも困りもんだな」
「……それは私に対するあてつけかしら?」
「えっ!?」
余り深く考えずにそんなことを言ったんだが、それが彼女の癇に障ってしまったらしい。
「滅相も無い。これは自分を皮肉ってですね……」
「いいですか! 私だって好きで背が低いわけじゃないんですよ!
毎回毎回同僚からはからかわれ、小町にはおもちゃにされて挙句の果てには威厳がないと霊に言われる!」
「そ、それは……」
「霊にまで言われるんですよ!? これは閻魔として死活問題です!」
「そんなこと……」
俺に言われても困る、と言おうとしたが、前半部分が非常にまずかった。
必死になりすぎて顔が真っ赤な映姫が、涙目で俺に詰め寄ってきた。
「そんなこと!? そんなことですって!? 貴方の顔を見ていたくて見上げていたら首が凝るし、私からキスだって出来ないんです!!」
「………」
なんつーこと言ってくれやがりますか映姫様。
あまりの爆弾発言に、俺の顔も沸騰しそうだぜ。
というかその帽子はまず取ろう、な!
「いや、そのですね」
「毎回毎回貴方からしてくれるのが嫌なわけではないんですけれど、少しくらい私が主導権を握りたいんです!」
「落ち着いてくださいよ映姫様」
「私は冷静です! ただ、少し頭にきているだけです!」
人はそれを冷静とは言わないっスよ。
「ああもう、貴方と言う人は何時もそうやって」
ええい、こうなれば最終手段をとるしかあるまい。
口 で 口 を ふ さ ぐ !
「少しくらいは背の低い人の事をうむっ!?」
やった! さすが俺! そう簡単に出来ないことを簡単にやってのける!
そこにしびれ……自己陶酔じゃねえか。
「ぷはぁ……な、何を」
「何をったって、こうでもしなきゃ落ち着きそうになかったからな」
「そ、そーいう意味では……」
あー、さっき散々主導権が取れないと嘆いておられましたねェ。
「それじゃ映姫様からやります?」
「うっ」
散々嘆いていたわりには、自分からするのは恥ずかしいようだ。
「ま、したい時は何時でも言ってくれれば、俺は何時でも準備オッケーだぜ?」
「今の言葉、嘘偽りありませんね? ならば絶対に地獄に落としてあげますよ♪」
「キス地獄ですか? んっ……」
外では相変わらず蝉が鳴き続けている。
夏はまだ、続きそうだ。
うpろだ337
───────────────────────────────────────────────────────────
俺、夏になったらえーき様に水着をプレゼントしてバカンスに誘おうとおもうんだ。
盆になったら忙しくなるからな。(色んな意味で)
ただ…えーき様に会うちびっこいサイズが、
この紺色のしか見つからなかったんだ。
俺、裁かれるかもしれんね… 法廷| λ....
931 :名前が無い程度の能力:2007/06/08(金) 19:45:52 ID:FR0LYi5EO
よし、運び屋である俺がえーき様にとどけよう
大丈夫、料金は君の勇気で十分だ
全責任は俺が持とう
932 :名前が無い程度の能力:2007/06/08(金) 20:43:31 ID:VtUohprQ0
スク水ってわからんだろうし
肌の露出も少ないから普通に着てくれんじゃね?
むしろ大人っぽいものを持っていってサイズがあわない
方がおそろしいことになりそうだww
933 :名前が無い程度の能力:2007/06/08(金) 20:46:32 ID:uVUOlBZM0
「外の世界の競泳用水着です」とか言えば着てくれるに違いない
嘘はついてない上、下心が無いと勘違いしてくれるw
「今日も忙しかったわね、でも明後日の○○と遊びに行くのは
休みが取れてよかったわ」
そのことを考えると知らずに顔がにやけてしまう、しかし私はすぐに
問題思い出して気が重くなる
「はあ…でもせっかくなのに去年と同じ水着なのは問題かもしれませんね」
そう、忙しすぎて買いにいく暇がなかった。休みを取るためには仕方のないことですが
「まあ、遊びいけるだけで良しとしますか…」
そんな風に自分を納得させていると
「すいません、宅配便です」
とドアをノックされた
私は誰からだろうと思いながらドアを開け荷物を受け取った
「○○からのようですね、軽いですけど何が入っているのでしょう」
荷物の封を開けてみるとそこには水着と手紙が入っていた
『今度のデートはこれ着てくれよ、ぶっちゃけ俺の好みだけどな』
と書かれていた
「ま、まったく○○は何を考えているのでしょう、こんな破廉恥な…」
私はそう言いながらもうれしさを抑えられないでいた
「まあせっかくですし、人の好意を受け取るのも善行ですしね」
あらためて水着を見てみてみると
「け、けっこう大胆な水着ですね…」
なんというか自分には合わないような気がする
「これが○○の趣味ですか、しかたありませんね。まったく○○は…
男の方というのはしょうがないですね。とにかく着てみましょう」
試着中……
「これは…」
水着は着れた、着れたのだが
「む、胸が…」
足りなかった、絶望的なまでに足りなかった
私は崩れ落ちた
「どうすれば……」
1、とりあえず去年の水着を着ていく
2、某メイド長の如く詰め物をする
3、小町に相談する
「ここはとりあえず3でしょうか…」
私は小町のもとへ向かった
その頃小町の元へ同じような荷物が届いていた
7スレ目930-938
───────────────────────────────────────────────────────────
1.
がちゃりとドアが開く。
その向こうから現れたのは四季映姫・ヤマザナドゥであった。
顔をしかめながら肩を回す所を見ると、相当疲れているらしい。
大きなため息を一つ、帰途についた。
「疲れました……」
2.
しかし、彼女が着いたのは自分の家ではなく、○○の家であった。
ほとんど深夜といっていい時間帯の訪問のため、○○は目をむいて驚いていた。
それでも映姫を家に上げたのは彼の優しさか、それとも。
「疲れました」
「はぁ……。とりあえずお茶でも飲めよ」
差し出されたお茶に口をつけながら、映姫は一日のことを○○にこぼす。
やれ小町がサボるだの、やれ陪審員が適当すぎるだの。
最近食堂のご飯は味が落ちてきているだの、服の虫食いに悩まされているだの。
○○が席を立とうとお構い無しに映姫は愚痴をこぼし続けた。
「映姫……? 寝たのか?」
「……ねてません…………でも、ねむいです」
「…じゃあ今日は泊まってくか? ベッド使っていいぞ」
「すみません……お言葉に甘えさせていただきます」
3.
「…………○○」
「どうした? まさかベッドメイキングが下手だって言うのか?」
「私は疲れました。今までないほどに、それはもう幻想郷一です」
「だから寝ればいいじゃないか」
「○○、抱いて下さい」
「抱い…………映姫お前っ!?」
「ちちちちがいますっ! そうではなくてですね! こうギュってして下さいって言ってるんです!」
「……ああ、なるほど。焦ったぞ…」
「それで、○○。いいですか?」
「お、おう。いいぜ。ほれ、ぎゅ~」
「……………………○○はあったかいですね」
「映姫もあったかいぜ。湯たんぽになりそうだ」
「……してみますか?」
「え?」
「だから、湯たんぽ。私を湯たんぽにしてみますか?」
――――――――――――――――――――
するする!
恥ずかしいから止めとく
→あえて無視して、映姫から布団に入ってくるのを待つ
7スレ目949
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「おや? またアンタか。これで二度目だね」
目覚めた先、三途の川で大きな鎌を持った女性に話しかけられる。確か……小野塚小町と言ったか。
「よぉ、久しぶり……って俺のこと解かるのか? 以前と見た目が変わってるのに」
周りを見回すと、此岸には舟を待つ霊魂たち。その中で俺だけは、小町と同じヒトの姿をしていた。
以前、俺がここに来た時は青白い人魂の様な姿だったのだが。
「解かるよ、死神は相手を魂の波長で見分けるんだ。
それにあたいは舟で運んだ人の事を忘れないから。だからアンタの事もすぐに気付いた」
笑顔で得意げに話す彼女は更に、俺の姿が変わった理由も教えてくれた。
魂が死後の世界に慣れたから、生前と同じ形を取るのだそうだ。成るほど、こちらの方がいつも通りに動ける。
「それより、さっさと乗っておくれ。運んであげるから」
手招きする小町に促され小舟に乗り込む。逝き先は無縁塚。俺が昔に訪れた地。
「お客さん、自分の最期を覚えてるかい? よければ訊かせて貰いたいんだけども」
舟を漕ぐ小町が唐突に話しかけてくる。俺は水面に立つ波間を眺めながら応えた。
「あぁ、自分でも驚くほどの大往生だったよ。まぁそれもこれも、全部あの人のおかげだけど」
「あはっ、そりゃあノロケって奴かい?」
「ほっとけ」
図星を指されて照れくさくて、年甲斐もなく鼻の頭を掻いた。
舟に乗っている間ずっと二人で喋っていたが、不意に霞掛かった対岸が目に映った。
「ほら、前より早い到着だ。こりゃお客さん極楽に逝けるかもね」
「いいや、地獄逝きだ。これから閻魔を困らせに行くんだからな」
「はいはい」
小町は苦笑しながら接岸し、俺は舟を降りた。草履が砂利を噛む音が心地よい。
ここからは彼岸花の咲く無縁塚を通り、閻魔様のおわす十王裁判所へ向かう。
俺は小町に手振りだけで挨拶をし、裁判所へと足を踏み出した。
一目惚れだった。お互いに。魂の波長とやらが共振したんだ。そうに決まってる。
あの時は魂魄だったから、体が(霊体が?)ビビッと震えたのを感じたんだ。
六十数年前、大地震が有った。俺の住む町を揺らし、国を揺らた大災害。天災だ。誰も逃げられなかった。俺も死んだ。
気が付いたら目の前に三途の川が有り、気が付いたら小町に呼びかけられ、気が付いたら舟に乗っていた。
気が付いたら裁判所の中にいて――、
気が付いた時、彼女に出会った。その衝撃に、朦朧としていた意識はそこで晴れた。
「貴方の生前の行いは、けして良いものとは言えません。貴方は――」
眼前に進み出た俺に、彼女は喋りながら顔を向け、言葉を止めた。俺も彼女に見惚れていてその場で固まっていた。
お互いたっぷり二十秒は見詰め合ったあと、彼女は唐突に話を続けた。
「……あ、貴方は嘘をつき、盗みを働き、他人を傷つけた。それも繰り返し何度も」
「え、えぇ。自分でも承知しています。閻魔様、俺は地獄へ落ちるんでしょう?」
「話は最後まで聴きなさい。そして私の名は四季映姫・ヤマザナドゥです。覚えておくように」
突然自己紹介された。四季映姫、綺麗な名前だ。話の腰を折っていたが。
「貴方のしたことは罪には変わりありませんが、それは更に他人の為でしたね。貴方は義賊だった」
「そんな大した物じゃな――」
言いかけた所で、異変を感じた。意識が揺れ、体が火を浴びたように熱くなる。
「あぁ、どうやら貴方はまだ死んではいないようです。打ち所が良かったんでしょう。この世に戻れますよ」
「何だって?」
微笑みながら喋る映姫の言葉に俺は驚愕する。俺はまだ生きてるって?
「待ってくれ。生き返るのは嬉しいが、俺はまだ貴女と話がしたい」
「話なら次の死後にも出来ます。それまでは、自分の業や罪と向き合いながら生きると良いでしょう」
穏やかな顔で彼女は言う。まるで菩薩の様だと、その時思った。
「天寿をまっとうしなさい。死後をより良い物にする為に、与えられた命を謳歌する事。これが今の貴方に積める善行です」
「そんなに待ってなんかいられない。 俺は貴女に惚れてしまったんだ! 貴女と一緒にいたい!」
俺は彼女の瞳を見据えて叫んだ。勢いに任せて告白する。この機会を逃したら、次はいつになるか判らない。
「それは……私も、です。閻魔がこんな事を言うのも変ですが、貴方との出会いに運命を感じました。貴方の事をもっと知りたい」
彼女からの告白。同じ想いでいるのが嬉しいはずなのに、状況がそれを喜ばせてくれない。
「ですが、今の貴方の立場では地獄に逝くしか道はありません。そうなればもう二度と会えない」
「だから生き直すのか? もう一度会う為に」
「いいえ、正確にはそうではありません。極楽浄土へなら、私も訪れる事が出来るのです。非番の日に」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら、諭すように言う。
「だから、ね?」
その時の俺はさぞかし、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしていた事だろう。閻魔にも非番があるのか。
だけど、今度は喜べた。彼女は自分の想いの為に俺に生きろと言う。それが嬉しかった。
「……そう言う事なら解かった。少し時間はかかるだろうが、また貴方に会えるのなら」
「えぇ、待っています。私も……」
その会話を最後に、俺の魂は掻き消えた。閻魔の笑顔を記憶に焼きつけて。
現世に戻った俺は、瓦礫に挟まれていた。あちこちの骨が折れているようだったが、心臓は動いている。
遠くで叫んでいる救助隊の声を聴きながら、俺は死ぬまで死ねないな、と笑った。
彼岸花を横目に歩いていくと、赤や緑に彩られた大きな御殿が前方に見え始める。
高さはそれ程でもないが、壁は左右に延び続け終わりが見えない。入り口は外側に向かって大きく開け放たれている。
それはまるで、これからやって来る死者の魂を飲み込もうとしているかの様な威圧感で――
(なんてな……俺にとっては勝手知ったるなんとやら、だ)
たかだか一度訪れただけとは言え、俺はこの御殿を覚えていた。そして、彼女の居る場所も。
いっそ威風堂々とした態度で裁判所内を進む俺に対し、他の裁判官が訝しげな顔で呼びかけているが、構ってなどいられない。
こちらは一秒でも早く彼女に会いたいのだ。
人の気配に気付いたのか、彼女は書類の様な物から顔を上げると、俺の事を見て一瞬驚いた顔をして、すぐにため息をついた。
「他の閻魔をすっぽかしていきなり私のもとへ来るとは……貴方ほど徳の無い人間は初めてです」
「大目に見てくれ。こっちは貴女に会えるのが嬉しくて、夜も眠れなかったんだ」
「その割に、最期の夜は眠るように息を引き取ったんでしょう?」
彼女がクスクスと笑うと、緑の前髪がそれに合わせてフワフワと踊る。
「まるで見ていたかの様な口ぶりだ」
「見ていましたとも。もっとも浄玻璃の鏡に映った貴方の姿ですけど」
またクスクスと笑う。その笑顔を見ると嬉しくて、楽しくて、更に言葉を続けようと口を開いたけれど、しかし彼女に遮られた。
「貴方は少し……格好をつけすぎる」
やはり俺は地獄逝きのようだ。愛する女性を泣かせてしまったのだから。
胸に飛び込む閻魔様を抱きしめながら、俺は囁く。
「お待たせいたしました、四季映姫・シャバダバドゥ」
張り倒された。
おしまい
4スレ目 >>114(うpろだ0016)
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勉強中、難しい問題とにらめっこしている俺。
すると後ろから映姫様登場。
「何をしているのです?」とか言いながら俺の肩に手を乗せて問題を見る映姫様。反射的に後ろを向く俺。
「いやぁ、ちょっと試験の勉強を…」とか言いつつ内心ドキドキしつつもノートに向き直る俺。
暫く見ていた映姫様。不意に俺の肩から重みが抜ける。
「あまり根を詰めすぎると頭に入るものも入らなくなりますよ」と言って押入れの中に戻っていく映姫様。
そんな激励されてみてぇ('A`
4スレ目 >>129
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「好きです」
そう言われた俺は思考が止まった。
目の前にいる閻魔の少女は手に勺を握り締めたままじっとこっちを見ている。
一体何の冗談なんだ。
俺はただの人間。この少女と出会ったのも単なる偶然だった。
そんな俺の事なんか彼女は見向きもしない。ずっとそう想っていたのに。
……もしかして俺の徳を試しているんじゃないか? けれど彼女が最も嫌うのは嘘の筈……
俺は凍りついた頭で必死に考えた。
「あ………」
……そのせいで彼女の変化に気付いたのはだいぶ後だった。
彼女は……泣いていた。
肩を震わせて。勺を握り締めたまま。
……俺の馬鹿。もう答えは決まってるだろう!
これ以上彼女を待たせるわけにはいかない。俺は彼女の前まで歩み寄った。
「………」
「………」
どうしよう。声が出ない。
頭が真っ白ってこういう事をいうんだろうな……
目の前の少女は恐怖と気体の混じったような表現し辛い顔をしていた。
ずっとこのままでいる訳にもいかない。けど声は出ない。
……俺は覚悟を決めた。
「きゃっ……」
何も喋る事の出来ない俺が思いついた告白方法。
それは抱きしめることだった。
正直これで分かってくれるかは不安だったが。
けど、彼女はそれが俺の告白の答えと分かってくれたのか。
しばらくぼぅっとした後、声を上げて泣き出した。
彼女はしばらく泣いていたがやっと顔を上げた。まだ目が赤い。
「本当にいいんですか?」
「はい」
「私は閻魔ですよ?」
「はい」
「えっと、説教もよくしますよ?」
「構いません」
「えっと、えっと、小町みたいに胸も無いんですよ?」
「くどいです」
「えっと……本当にいいんですか?」
気付いていないのか彼女はまた同じ質問をした。
「はい」
俺も同じように答えた。多分さっきよりはっきりと。
……彼女はまた泣き出した。
「……あの」
? なんだろう。
「私、他の殿方とお付き合いした事が無いのでどうすればいいのか分からないのですが……」
………これって。
「貴方には私の全てを知ってほしいんです」
そう言うと彼女は自らの上着を脱ぎ始めた。
キタ━━(゚∀゚)━━!!!!
だが、俺も自慢じゃないが経験は無い。どうすればいいのかも知らない。
固まっていると彼女は頬を赤くして、照れくさそうにはにかんだ。
そして奇声を発して踊りだした。
ジャッジメントジャッジメントォ―――ッ!!!!!
-=≡= ,r---、
-=≡= _ソヽ/`、シi
-=≡= _>=ヘ 山/=<,
-=≡= ((ん'ノノルレム)) ジャッジジャッジッ!!
-=≡= ヽソレ ゚ ∀゚ノリノ
-=≡= ),ζ_ /_ へ ジャッジメントタノシーヨーォ――ッ!!!!
-=≡= く ヤマザナドゥゥゥゥゥ―――――ッ!!!!
,r---、 =≡=-
_ソヽ/`、シi =≡=-
_>=ヘ 山/=<, =≡=-
((ん'ノノルレム)) =≡=- ジャッシジャッジジャッジ――ッ!!
ヽソレリ゚∀ ゚ノリノ =≡=-
),へ_._ ゝζ =≡=-
> =≡=-
薄れる意識の中で見知らぬ狐がめっちゃいい笑顔をしているのを俺は見た……ような気がした。
………(・3・)アルェー?何でこうなるの?(棒読み)
4スレ目 >>309-310
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「子供は世界の宝ですから、授かると嬉しいものです。しかし、貴方は少し乙女心を理解し無さ過ぎる。」
「ごもっともな意見だが、それは恋人を押し倒して言う台詞じゃないだろ?しかも閻魔が」
「今日は神様の祝賀記念で休業です。だから、私に貴方の子を産ませること。それが…」
「俺にできる唯一の善行……だろ? そいつは無理な相談だな。なにしろ……」
俺の愛する女はお前ただ一人だけさ。他の奴には産ませやしないよ
その後、お腹を擦るアリスうどんげこぁシャンホラけーね妖夢こまっちゃんスイカ達と修羅場を向かえる事になるとは、誰が想像できただろうか……
ちなみに、唯一フラれたレミリア嬢&スキマ妖怪&文々。のコンビが裏で糸を引いていたのは企業秘密。
イチャスレがある限り、幻想郷は少子化問題とは無縁そうだな。
5スレ目>>473
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彼岸、えーきの仕事場
今日は彼岸も仕事が半ドン(死語)で終わるらしく、昼休みに愛しのえーき様の仕事場へ遊びに行く。
「うぃーっす、って……えーきさん、何やってんすか?」
「……見てわからない?」
何やら本棚に向かって手を伸ばしているが……
「新手の体操?」
「違いますっ! あの資料が欲しいのよ……んっ……ほっ……」
ぴょこぴょこと跳ねて上のほうにある棚の本を取ろうとするが、あと少しという所で指がかする程度で届かない。
本人は気付いてないが、飛び跳ねる度に胸を反らす体勢になる為、小さいながらもふっくらと自己主張する胸元が(ry
「なるほど。頑張ってください」
これ以上は目の毒になるので、早々に退散させて頂こう。
「……困っている恋人を助けること。それが今の貴方にできる善行よ」
「いやぁ、せっかくの頑張りを邪魔しちゃ悪いかな~と」
「……そういえば、昨日から冷蔵庫に入っているハズのプリンがどこかに消えているんだけど…」
「イエスマム!あの資料でいいんすね!」
「初めからそうやって手伝ってくれると助かるんですけどね」
「ま、こまっちゃんなら未だしも、えーきさんの身長じゃ取れないでしょうね」
「う、うるさいですよ! そもそも小町みたいに身長が高ければ閻魔の仕事が勤まるという訳じゃ…!」
「まー、えーきさんは今の身長が1番可愛くらしくて俺好みですよ」
「な、い、いきなり何を言い出すのよ……ホント?」
「小動物みたいで」
「うー!お前なんか地獄行きだー!」
小町「四季様、ダンナが来るの狙ってましたね?」
映姫「な、何を言い出すんですか小町!! ぐ、偶然よ…」
小町「ほぉー、隣にあった踏み台に気付かなかったのも偶然ねぇー」
映姫「うぅ…」
小町「ま、そういうことにしておきましょうか。それにしても、毎度おアツいことで」
映姫「あ、あうぅ……」
5スレ目>>677
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焼肉バイキングで食べ放題
「おまたせしました」
店員がタン塩ロースカルビ盛り合わせ2人前をテーブルに運んでくる。
「来ましたね。さっそく焼きましょう」
「おいおい、そんなにいっぺんに乗せるなよ、それと引っくり返し過ぎ」
「次々に焼いていたら食べるほうが進みませんよ。文句があるなら食べないで下さい」
「いやいや、さっき置いたばかりだろ? これなんか片面まだ火が通ってないぞ?」
「このミディアムレア加減が良いんですよ。貴方が焼くと少し火が通り過ぎる。もっとテキパキと焼くこと」
「いや、説教する暇があるなら食べようぜ。せっかくの肉がもったいない」
「それもそうですね。いただきまーす……うん!やっぱりお肉よね」
「助かった。いただきます……うむ、やっぱ肉だな」
「ほらほら、ドンドン焼きますよ? コゲちゃいますからさっさと食べてください」
「だったらもっと焼くペース落とせよ……んん?」
「(もぐもぐ……)……どうしました?」
「(もぐもぐ……)なあ、えーき。その箸で肉焼いてるんだろ?」
「そうですけど?」
「で、同じ箸でお前が肉を食っていると言う事は……俺がその肉を食べたら間接キスだよな?」
「あ…………な、何を考えるんですか食事中に!!貴方は少しデリカシーが無さ過ぎる!!」
「そこまで言う事ないだろ……単なる思いつきで言っただけじゃねえか」
「そんなこと思い付かないで下さい!このエッチ!」
「なんでやねん……どうでもいいから早く肉焼けよ。ペース落としすぎだぞ」
「……も、文句を言うなら今度は貴方が焼きなさい。それが貴方にできる唯一の善行です!」
「いや、俺が焼いても関節キスには変わりないと思うのだが…」
「べ、別に構いませんよ?そそそんなことこれっぽっちも気にしてませんから!!」
「……まあいいけど」
そして焼きあがるタン塩
「(もぐもぐ……)……話は変わるが、牛タンって美味しいよな」
「(もぐもぐ……)……そうですね。人間の舌も牛タンなら幸せなんですけどね」
(省略されました。続きは>>264を100回読み返して妄想して下さい)
5スレ目>>706
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少し便乗気味にさせてもらうぜ。少しアッサリと攻めてみた
「あれ?小町ー?何処行ったのですかー、この忙しい時期にー。小町ー、こーまーちー」
「おや、四季様じゃないですか。どないしましたん?」
「ああ、○○ですか。実は彼岸の忙しい時期だと言うのに小町が見当たらないのですよ」
「あー、こまさんなら『>>277に会いに行くから四季様によろしく』ってどっか行きましたよ。爽やかな笑顔で」
「爽やかな笑顔でですか……」
「それはもうド○クエを一日で全クリしたような爽やかさでした」
「……これは少々お灸を据える必要性が」
「いや、恋人に会いに行くくらい黙認してあげましょうよ」
「一年で最も霊の出入りの激しい期間にピンポイントでと言うのは流石の私も困るのですが」
「はぁ、まぁ頑張って下さい。それじゃ俺はこれで」
「待ちなさい」
「勘弁してください」
「断るのが早すぎます。もうこの際貴方で良いので手伝ってください」
「おっぱいをツンツンさせてくれたr……すんません冗談ですからその居合いの構えを止めてください」
「全く、貴方は何処の亀仙人ですか」
「気にしたら負けです。と言うか、元々の仕事はどうしろと?」
「死神見習いなんて仕事の量もたかが知れてるでしょう?」
「いやまぁ、そうなんですけろどもね。正直面倒と言いますか」
「どうやら私の言い方が悪かった様ですね。貴方が良いので手伝ってください」
「……はぁ。そんな風に言われたら断れないじゃないですか」
「元より断らせるつもりはありませんでしたが」
「さいですか。ま、そいじゃあ行きましょうか」
「ええ、仕事は山ほどありますからね」
「ところで四季様、さっきのは愛の告白って勝手に解釈しても良いっすか?」
「さぁ?自由に解釈してください」
6スレ目>>282
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「ふーっ、ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さまでした」
食後はティッシュで口の周りを拭く癖がついている俺。(フキフキ
む、鼻もムズムズしてきた。もう一枚ティッシュを取……
「あっ! 待ちなさい! ちょっと口を拭いただけなら余った部分で鼻をかみなさいっ。
資源を無駄にしない事、それが今の貴方に出来る善行ですっ」
「はーい」
チーン!
「食べ終わったお茶碗を貸してください。今お茶を淹れますから、お茶がご飯の消化を助け
ついでにお茶碗についたご飯の糊も取ってくれて洗うのが楽になるんです。
それが今の貴方に出来る善行ですよ」
「はーい」
映姫に茶碗を差し出すと嬉しそうにお茶を注いでくれた。
ゴクゴク……はふぅ
「ほらほら、飲み終わったらすぐに使った食器に水を張って流しに置いておいてください?
食器のこびりつきが取れて洗う時楽になりますから。それが今貴方に出来る善行ですよ?」
「ふぇーい」
ガチャッ
夕食が終わって、映姫と軽く飲みながら借りてきた映画を見る。
今日はホラー物だ。
隣から、「怖くない怖くない怖くない」とか「これは作り物これは作り物これは作り物」とか
聞こえてくるが、これは気にしない。
だが……
「あのさ」
「ひ、ひゃいっ!? べべ別に怖くなんてありませんにょっ!!」
「いや、そんなに服を握り締められてると、動くに動けないんだけど……」
「っっ!!」
これは気になる。
「っあ、貴方が怖そうにしてたから落ち着かせようとしてたんですっ!
時には人の好意に甘える事、それが今の貴方に出来る善行ですっ!!」
「はいはい」
真っ赤な顔で怒る映姫。
その後、一旦離れてくれたものの、暫らくするとまた元に戻ってしまった。
そしてその状態は映画終了まで続いた。
「まあまあでしたね。と言っても私にとっては物足りない感じでしたが」
映姫は青い顔に貼り付けた様な満面の笑みで言い放った。
何かをやり遂げた様な表情もその中に見てとれる気がする。
「もう一本もっと怖いやつも借りたんだけど?」
「へっ??」
映姫の顔色がドンドン青く、しかも余裕の無い表情になっていく。
「見ようか」
「い、いえっ! 早寝早起きが健康な毎日を築くのです!
今日はもう眠る事、それが今の貴方に出来る善行ですっ!! そ、それではっ!」
言うが早いか、映姫は自分の家(すぐ隣)に帰ってしまった。
まあ、確かに明日も早いし……もう寝るか。
トントン。
寝付いた所なのに夜中に物音で目が覚める。どうやらベッドの隣のガラス戸から音がしている様だ。
はたしてカーテンを開けるとガラス戸の向こうには、
うさぎさん柄のパジャマを着てネコさん型の枕を抱いた映姫が居た。
とりあえず戸を開けたが、真っ赤になって俯いていて何も言わない映姫。
しかし、やっと決心が付いたのかおもむろに口を開くと、
「あ、貴方が怖くて眠れなくなってると思って……今日は一緒に寝てあげます。
誰かの為に奉仕するのも善行ですから……」
とだけ、しどろもどろながら言ってくれた。
だからそんな映姫が可愛くて、ついイタズラしてみたくなった。
「そうか、ありがとう映姫。でも、俺なら大丈夫だ。お前も一人の方がゆっくり眠れるだろ?
俺の事は気にしなくて良いよ」
そう言って俺はガラス戸を閉め……ようとしたが、その腕をきゅっと握られてしまった。
「…………い、一緒に……寝て……?」
微かに聞こえる蚊の鳴く様な声、しかし俺にははっきりと届いている。
映姫の顔がさっきより更に赤くなって、顔は俯いていたが瞼に涙が溜まっているのが分かった。
(やりすぎたか)
「じゃ、じゃあお願いするよ映姫。人の行為に甘えるのも善行だからなっ」
慌ててそう言うと、映姫は目尻を少し擦ってから「ええ、その通りですね」と微笑んでくれた。
俺のベッドの隣に布団を敷き、映姫がそこに潜り込むとあえなく就寝となった。
……はずなのだが、さすがに隣で女の子が無防備に眠っていると思うと眠るに眠れない。
映姫の事を意識しない様、俺は映姫の反対側、壁に向かう形で横になった。
そして、適当な事をぼーっと考えていると、ようやくウトウトとし始めた。
「……!」
バサッという布団の捲れる音……
それに続いて背中から温もりと微かな息づかいが伝わってくる。
眠気は一気に吹っ飛び、心臓は高鳴る。
「え、映……っ!」
言って振り返ろうとしたが、その前に後から伸ばされた腕の指一本で口を閉じさせられ、動くに動けない。
「まだ起きていたんですね……今、私の感謝と愛情の気持ちを貴方が眠っている間に精一杯伝えているんです。
気付かない振りをする事、それが今の貴方に出来る善行です……」
映姫の声が少し震えていた。
背中に感じる暖かさ、柔らかさ、そして愛おしさ……
いくら『気付かない振りをしろ』と言われても、
おそらくリンゴの様に赤い顔をしているだろう映姫の頑張りに答えてあげたい、と思うのは当然だろう。
「映姫、好きだよ。いつでも、いつまでも……あー、ちなみに今のは寝言だから……」
眠っている人間が寝言で言った事なら仕方ない。という安直な手に出てみた。
背中の方から映姫がクスッと微笑んだのが感じ取れる。
「違いますよ。私も貴方の事大好きですから、お互いに好きな時は『好き』ではなく『愛してる』と、
言うんですよ」
それだけ言うと「今のは寝言ですけど」と映姫は付け加える。
映姫の言葉につられる様に俺も微笑んだ。
映姫の温もりを感じながら、出来るなら映姫にも俺の温もりが伝わりますように、と願いながら、
俺たちは静かに瞼を閉じた。
ジリリリリ……
朝、けたたましい目覚まし時計の音で目が覚める。
隣では映姫が寝ぼけまなこで伸びをしている。
「あ、おはようございます」
「うん。愛してるよ映姫」
俺の言葉を聞いていたのかいなかったのか、十中八九いなかったのだろうが、
映姫はゆっくりとお辞儀をした後、眠たそうな目を擦りながら続ける。
「そうそう、見知った仲でもきちんと挨拶を交わす事が良好な関係を築くので……??」
はたっ、と映姫の手が止まった。
そしていぶかしげな顔をしている。
「あれ?」「えーと……」と、さんざん頭を捻った後でキョトンとした目で俺の方を覗き込んだ。
「ついでに、おはよう映姫」
ようやく、さっき俺が何を言ったのか理解したらしく、真っ赤になりながらワタワタと慌てだした。
「あ、貴方は起き抜けにいきなり何を言い出すんですかっ!!
い、いえっ! 別に嫌という訳ではありませんよ!? むしろ、もっと言って欲しいというか……
って、そうじゃなくてぇ~~!!」
怒鳴ったりつぶやいたり、慌てて動いたり俯いたり、映姫はそうとう混乱している様だ。
「そんじゃ、先にリビングに行ってるな」
そんな映姫を横目に俺はベッドを抜け出し、颯爽と寝室の扉に手を掛ける。
その声に我に返った映姫も俺に続いてベッドから跳ね起きると、
「ま、待ちなさい! 待てってば!」
と、半ばタックルする様に俺の体をせき止め、驚いて映姫の方を振り向いた俺の、
……唇に……
「ん……」
映姫の体が俺から離れた。
そして今度はこちらの思考が真っ白になってしまった。
映姫は『してやったり』な笑顔を俺に向け、
「ちゃんと責任持って相手の返事を聞く事、それが貴方に出来る善行ですよ?」
と言い残すと、そのままリビングへ行ってしまった。
一瞬、間を空けて俺の思考回路が回復する。
そして思い出される映姫の柔らかく、暖かい感触……
(とりあえず、リビングに居る映姫に仕返しをしておかないとな。)
我に返った俺の頭に、その考えが真っ先に浮かんで来た。
6スレ目>>608
───────────────────────────────────────────────────────────
俺の目の前には俺より少し背の小さい映姫がチョコンと立っている。
正面向いて立っているのでかなり近い距離で目と目が合って、
正直、今更だけど少し恥ずかしい……
少し間を置いて、そっと丁寧にラッピングされたそれが登場した。
「あ、あの。コレ……」
「え? これって……」
「うん……そう……。バレンタインのチョコレートケーキ……」
「もらって良いんですか!?」
「うん。受け取ってくれたら……その……すごく、嬉しい、かも……」
顔を真っ赤にして、それでも映姫の笑顔は眩しいくらいに素敵なものだった。
「中を見ても?」
「どうぞ」
シュルシュル、パカッ。
「スゴイっ……」
「い、一応手作り、だから……」
「ほ、本当にありがとうっ! そうだ、今度ちゃんとお礼します。
いや、させて下さいっ!」
間が、空いた……
ほんの数秒だけどひどく長く感じられる。
しかし、意を決したのかその言葉が発せられた。
「そ、それならお礼はホワイトデーでお願いします」
「ホワイトデーで?」
「最近のホワイトデーでは、本命の相手に本命のお返しをするのが流行りらしくて……」
「はぁ」
「だから……それ、一応、ほ、本命……だから。
で、出来れば本命で返ってきたら嬉しいかなぁ。……なんて」
ウフフと映姫は嬉しそうに微笑んだ。
その笑顔が僕にもうつってくる。
こんな時、この人を好きになって良かったなぁ。と、本当にそう思う。
「わかりました。でも、……普通、逆ですよね? 渡すの」
「いや、外国では男の方からね……」
んで、この後はモチロン「私からのは要らないんですか?」とか言われながら
映姫様から本命チョコを頂く訳ですよ。
ちょっと時間過ぎたけどバレンタインもの投下っ。
いつも忙しい映姫様のためにバレンタインチョコを作ってあげたいぜ!
6スレ目>>771
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ところでホワイトデーなんだが、
バレンタインの時こっちが映姫にチョコを渡したんでお返しを期待してたんだけど。
俺の家に映姫が体中にリボンを巻き付けた妙な格好で来て、
「映姫っ、もしかしてバレンタインのお返しを持ってきてくれたのか?」
「え、ええっ、そうです。ば、バレンタインのお返しに、ほ、ホワイトデーを持ってきましたっ!」
「いや『ホワイトデー』は持って来る物じゃないだろ。まあいいや、どんなのだ? 楽しみ~っ!」
「そ、それはっ! わ、わっ、わたし じしn……」
「ああっ! そうだっ! 俺の方もちゃんと用意しといたぞっ! はい、大きいテディベア」
「え? うわぁ。これ、この間の……」
「この間、街行った時コレ見てたろ? 欲しいのかな?って思ってね」
「ありがとうございますっ! うふふ、コレ欲しかったんですよ~」
「喜んでいただけて何よりだよ。……で、映姫さんの用意してくれたのは何でしょうか?」
「わ、わたしですか? ……コホンっ! わ、私が貴方にあげるのは」
「うんうん」
「わ、わ、わっ! わたしをもらっt……」
「ああっ! 悪い悪いっ、玄関先に立たせっ放しだったな。どうぞ中に上がってくれ……」
「い、いえっ! それよりも私の話を聴いて下さいっ!!」
「へ? は、はい」
「ス~ハ~、ス~ハ~……いいですか? わたしが貴方にプレゼントするのは」
「……(ゴクリ)」
「わ、わっ、わたし そのもの ですっ!!」
「……『私の酢の物』? なんだ、夕飯作ってきてくれたのか~……」
「バッ! バカ~~~ッッ!!!!」
て、感じでホワイトデーにビンタ貰ったよ。
……ハァ。 映姫、本当は俺の事好きじゃないのかなぁ……
6スレ目>>844
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さて、幻想郷が騒がしい様だが、
先程横でまったり本を読んでる映姫様に、
「某筋から聞いたんですが、実は男の子って本当ですか?」
って聞いたら
「ええ、知りませんでしたか?」
だってさ。
こっちも本読んでたからとっさに良く考えず
「そうですか。ま、映姫様には変わりが無いからどっちでも良いんですけどね」
って返したら、もごもごと今日限定とかなんとか言ってた。
可愛かったのでつい頭をもしゃもしゃ撫でたらぺしっとやられた
6スレ目>>844 投稿日:2007/04/01(日)
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「あれ? 四季様っ」
「あ、あら小町。どうかしたの?」
「いや~、アタイは時間外手当ての申請をしに来たんですけど、
四季様こそ総務課に居るなんて珍しいですね。何かあったんですか?」
「ええ、ちょっと産前休暇の書類を取りに……」
「へぇ~、そうなんですk…… ええ~っ!! 三千九課っ!?」
「なんですか小町、大声上げて。あと、字が違います」
「だ、だ、だって。子供が、四季様に、妊娠でっ!」
「文節も違います」
「四季様っ!」
「は、はい」
「おめでとうございます!!」
「ありがとう小町。暫らく会えなくなるけど、この子が産まれたら仲良くしてあげてね?」
「勿論ですよっ。あたいこう見えても子守りとか得意ですから。
いや~、ついに四季様もお母さんですか~、○○もよろしくやってますなぁ~」
「な、何をやってるって言うんですかっ!?」
「いやいや、そりゃあもう……ね? ああ、噂をすれば旦那さんが向こうで心配そうにしてますよ」
「あ、あら本当。それじゃあね小町」
「はいはいっ。 ……行っちゃったか。しかし、四季様のあんなに嬉しそうな顔見たの初めて……
でもないか、二度目だねぇ。まあ一度目は○○との結婚式の時だったけど。
あ~あ~、腕なんか組んじゃってもう、ごちそうさんっ!」
7スレ目>>223
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六十年毎の、一周期。
現世も冥界も魂が溢れ返り、季節外れの花が咲き乱れる時。
彼女――四季映姫・ヤマザナドゥに取っては、通過儀礼のようなものだ。
無縁塚でサボる部下の尻を叩き、現界に赴いて人妖に『自称』有り難い説教を説いて行く。
そんな何時も変わらぬ、閻魔の日課だ。
だが、今回の開花騒動は、閻魔の元にひとつ、違う花が届く事となった。
「――映姫様、お客様ですよ」
「は?」
是非曲直庁。
時代の流れに対応して、変化を遂げた、地獄の公的機関。
今日も閻魔と死神が、日頃のお勤めをこなしている場所。
そんなところに来る客人とは、大変珍しいものであるが、
「まだ花は全て散っていないというのに……また花妖怪ですか」
「違いますって」
「では八雲の隙間妖怪」
「のんのん」
「まさか巫女ですか」
「あれが来れたら地獄のあり方を考え直さなきゃ行けませんよ」
此処、幻想郷部署の客となると、大概の場合は迷惑を担いで現れる類である。
寛大を持って成る閻魔でも、渋い顔になるのは否めない。
「では、冥界の?」
「だーから違いますって」
が、彼女の部下は何故かニヤニヤと笑っている。
嫌味っぽさを隠しもせず、不遜なほどに笑みを浮かべる。
「……小町、では誰なのですか」
「いえ、正しくは――新任の閻魔なんですがね」
「新任?」
これは珍しい、と目を見開く。
十王全てが閻魔を名乗るようになってから、新任が来ると言うのは初めての事だ。
「あれ?待って――十王に欠員は出ていない筈では?」
「はい。ですが人手不足で――この度、試験的に地蔵業務を閻魔業務を分担制にするそうです」
「……確かに、現状の業務では、説教廻りは時間外勤務ですが」
だが、あれは自分が好きでやっている事だ。おいそれと他人に一任する気にもなれない。
そんな表情が顔に出たのか、小町の笑みが益々深くなる。
「いいじゃないですか、働き詰めは身体に障りますよ」
「いえ、しかし――」
「ところで映姫様」
映姫の反論を遮るように、小町が話題を変えに来た。
「もしかして――覚えてらっしゃらないのですか?約束」
「何の事です?」
その返答に、小町の腰が砕けた。
「……ま、まさか本当に忘れてらっしゃるとは……」
「え?ご、ごめんなさい小町、私は何のことだが――」
『――小町さん、こりゃ百聞は一見にしかずの方が良さそうだ』
そこに、事務所の扉越しに響く声。
「……そーだね、入りな。んでこの鈍感なワーカホリックに一発くれてやりなよ」
『ははは、相変わらずなのか。老けるぞ、映姫』
「んなっ」
本人を前に、部下と揃って不遜の極み。
無論、そこに物申さぬ四季映姫ではなく、机から立ち上がって檄を返す。
「同僚とはいえ失礼なッ!?何者です!?」
『では感動のご対面と行きましょうか』
突きつけられた卒塔婆の前で、扉が開き――
「どうも。この度着任致しました――」
現れたのは、一人の男。
「――って、もし、映姫王?」
その姿を見て、映姫が固まった。
パーフェクトフリーズもかくやの硬直である。
「あー、この服?どうよ小町さん、やっぱ変か?」
「ま、まあ確かに黒スーツに黒ハットの閻魔なんて、ハイカラが過ぎるたぁ思うけど――」
そうではない。そうではないのだ。
「あ―」
映姫の口から、声にならない声が漏れる。
見開かれた瞳から、涙が溢れ出す。
「あなた――は」
「――はい」
漸く搾り出された声に答えるように、男が歩み寄り、ハットを取る。
「百から先の、其れこそ数え切れぬほど時を刻みましたが――
漸く、貴女の隣に、立つ事が出来ました」
その声と顔を、映姫は覚えていた。
何年前かはとうに忘れていても、覚えていた。
「ほんと、どの位になるんだろかね。
全く、あたいより偉くなっちまってさ――おっと、口が過ぎましたな」
「今までどおり、○○で良いさ。で――何を泣いているんですか」
「――すみませんでした――忘れていてしまって」
「さて、待てとは言いましたが忘れるなとは言ってませんよ?」
「はい――待ちました。随分と、長く」
「これからは、人手不足に悩む必要もありませんよ――」
「はい――」
幾星霜を、どれだけ重ねた昔だろうか。
その時、一人の阿呆が居た。
「楽しみですな。一緒に茶を飲むのが」
「はい―」
長き裁判の結果、得た無罪の判決。
それをとんでもない理由で突っ撥ね、自ら地獄の門を潜った不心得者である。
その理由を、その男は地獄の門の前で、こう言い放った。
「漸く――惚れた女の寝顔を、公然と拝む事が出来ます」
曰く。
『惚れた女の紐のままでは、未練にしたって耐えるに偲びん』と。
「そっ―あなた、そんな事を覚えてたんですか!?」
「無間地獄は何も無い所でしてな――思い出を掘り返す時間には事欠きませんでしたよ?
それはもう涎の雫の長さまでくっきrぐぉ」
男の鳩尾を抉る卒塔婆。
それを振るった映姫の表情は、照れ隠しの憤怒が被さっていた。
「――変わらないのね。あなたは」
「――あの無の中では、変わらぬものしか残りませんよ――貴女への想いとかね」
「これほど不純な閻魔も居たものですかね」
「これほど純粋な閻魔も居ません」
それは昔、遠い別れの前にも交わしたやり取り。
それを尻目に、やれやれと部下は退散を始めた。
「――さて、部下の厚意に預かり、敬語は止めにしようと思うんだけど」
「そうね。でも公私は白黒付けましょうかね」
「今言う事じゃ無かろうに」
昔と違う事は、ただ一つ――
「ただいま。映姫」
「ええ。おかえりなさい、あなた」
いつでも、寄り添う事が出来る距離にいる事だった。
「――お二人さーん、そろそろ新任挨拶の時間ですよー」
玄関を叩く音と、小町の声。
世にも珍しい閻魔の夫婦、最初の朝は、そんな無粋な目覚めから始まった。
「……案外、ロマンチックにはいかないな」
「……そう、ね」
同じ寝床から、同じ柄の寝巻きで、気だるげに目覚める。
これだけ見れば充分にロマンスなのだが、何分安月給ゆえの共同宿舎。
玄関からの声が直に届く程度には狭かった。
映姫が羽織った大きな男物のシャツも、その寝乱れた髪も、この状況では色気ないものだ。
「……でも、一緒ってのは良いな」
「ええ。私もそう思うわ」
それでも。
「おはよう、映姫」
「おはようございます、あなた」
この二人は、幸せなのであるが。
「しっかし、ここに二人は狭い」
「寝床は兎も角、他は通るのも億劫ね」
朝の洗顔は、狭い洗面所故に交互に。
なんとも窮屈な物である。
「まあ、これも良いのかも知れないな」
「いえ、それは困るわ」
適当に出来合いの朝食を済ませ、制服の袖を通す。
互いの身だしなみを整え合いながらの、忙しない朝のやり取り。
「――せめて、子供部屋が二つは欲しいわ」
「……閻魔同士で子連れか。しかも気が早いぜ奥さんよ」
「何れは貯まるでしょう?色々と」
「溜め過ぎると二つじゃ足りなkぐぉ止めろネクタイはヤバい」
色めき立つ会話も程ほどに、二人揃って玄関を開け――。
「「――昨夜はお楽しみでs」」
「おはよう御座いやがりますねこのサボり魔」
「そしてパパラッチは飛んでお帰りッ」
上司夫妻を売った駄目部下とパパラッチを、見事なコンビネーションで粉砕した。
具体的且つ一言で説明するなら、【重裁『ランページ・ジャジメント』】だろうか。
「ったく――それじゃ行きましょうか、奥さん」
「勿論ですわ――それはもう文字通り地獄なりとも何処へでも」
幻想郷の閻魔さまに、旦那様が出来ました――。
文々。新聞、どうにか上がった今朝の号外(検閲済み)の、見出しであった。
おまけ
勤務時間の、とある話。
「――しかし、小町」
「何でしょう?」
「自分の夫の仕事振りというのも気になりますね」
「あー……」
「というわけでこれから、視察も兼ねて顔を出そうかと」
「うー、あー、その」
「あの人の勤務先は解かりますよね――って、小町」
「あ、あいつなら今、そろそろ極卒との定例会で」
「賽の河原ですね――どうしました?顔色が悪いようですが」
「どうしても、ご覧になります?」
賽の河原。
親に先立った不孝者の霊が、己の罪を償う場所。
「よしよし、今日も沢山積んでいるね」
「あ、黒帽子の閻魔さまだー!」
黒ハットの閻魔は、その穏やかな物腰で、早くも子ども達に馴染みつつあった。
(ああ、ちゃんと子ども達とも打ち解けてますね)
(はい……)
それを物陰から見守る上司と部下。
別にやましい事があるわけでは無いが、閻魔が覗き見とはこれ如何に。
(で、何が問題なのです?確かに、少々甘すぎる気もしますが)
(いえ、あたいの旦那の部署から聞いた話なんですがね?)
(そう言えば届を出したのよね、おめでとう)
(あ、有難う御座います。で、ですね)
「――あンた新入りかい?困るんだよねーガキに甘くしちゃ」
「「ひっ」」
其処へ、肩を怒らせ、金棒を肩に担いだ極卒が歩み寄る。
「ん?」
(む?なんですかあの柄の悪い極卒は)
(あー、今季入ってきた新入りですね)
(では夫の顔を知らないわけですね?全く、私が一言――)
「そうか、私を知らないかね――それは良い」
「あーん?てめえ何言って」
「ア テ ン シ ョ ン (気をつけ)ッ!!!」
極卒の声を遮るような、鋭い檄が飛んだ。
「●●!」
「アイ!サー!」
そして何処からとも無く、くるくると回転して現れる死神の男。
(あ゛ー!!?何やってんのアンタ!?)
(ど、どうしました小町)
(う、うちの旦那です)
(はい?)
(地獄での監察官をやった、って聞いてましたけど、まさかそっちだったとは――)
「どう思う」
黒ハットの閻魔に、何故か前時代的な軍服を来た死神が応答する。
「イエス・サー。致し方ない事かと思われます。
この男は、つい最近訓練機関を終えたばかりで有りますが故。サー」
「ふん、つまり体制的に蔓延する怠惰か。成る程――」
黒ハットを押さえ、落胆のジェスチャーを示し――
「おい、貴様」
「な、何だよテメエ、死神従えて――」
「馬鹿もんが!!閻魔様がお呼びだ!口を慎め!!!!」
軍服死神こと●●が、躊躇ない叱咤を浴びせ、極卒が怯む。
それにしてもこの男、ノリノリである。
「な、こ、こいつが、閻魔さま!?こ、こりゃ失礼を」
「貴様の頭蓋にはクソしか詰まっていないのか?」
黒ハットの鍔越しに、○○の眼光がぎらりと輝く。
「それとも、ソレが貴様の脳が導き出した、上司に対する態度かね」
「ひっ、し、失礼しま――」
「ふざけるな!!聞こえんぞ!!」
檄が飛び、獄卒が縮み上がる。
「たッ!!大変失礼致しましたッ!!!」
「言わねば解からんか!!その口がクソを垂れる前と後ろに――」
「サー!!大変失礼致しました!!サー!!」
「よし。いいだろう。
今回はそのクソ以下の熟成の、粗末な脳ミソに免じて、大目に見てやる」
「さ、サー。感謝します、サー」
先程までの柄の悪さは何処へやら、新人獄卒は足早に去っていった。
それを不満も隠さず嘆息し、黒ハットの閻魔が辺りを睥睨する。
気が付けば、騒ぎを聞きつけた他の獄卒が集まっていた。
「こらお前達、とっとと業務に――」
「いや●●、丁度良い」
黒帽子を一層深く被りなおし――
「改めて、これだけは言っておく。
映姫は大変寛大な閻魔であったが、私は違うぞ!!
田舎の昼行灯気分に浸かり切ったその性根を、この私が直々に扱き倒してやる!!
覚悟するがいい!!」
罵倒する。
「いいか!!?貴様等獄卒は、蝿に集られるクソにも劣るクソ虫だ!!
それも訓練されていない、的当ての鬼にもなれない張子のクソ虫どもだ!!
それをこの私が自ら!!徹底的に!!血の小便が出るまで鍛えなおしてやる!!
貴様等が名乗る事さえおごがましい罪人である事を、その髄にまで刻み込んでやる!!」
語彙の全てを尽くし、罵倒する。
「どうだ!!嬉しいだろう!?だが勘違いするな!!全ては貴様等の為ではない!!
――そうでなければ、私の給料に響くからだ!!そこに酌量はあっても慈悲は無い!!」
全身全霊で、罵倒する――!
「――返事はどうした!!」
『サー!!イエス・サー!!』
その罵倒に、軍人モドキの死神がまた合いの手を入れる。
「ふざけるな!!聞こえんぞ!!!」
『サー!!!!!イエス・サー!!!!!』
(……これなんてFMJ?)
(……)
(つーかうちの旦那もノリノリだなあ……あ、手ェ振った。こっち気付いてるな)
「おおー……最近の閻魔様って――格好いいー」
「ははは、そう言うな。照れるなあ――こら貴様等、聞いているのか!!?」
(えー最近の子ども達ってあーいうのが良いのかーうわーやだなそれ)
(……)
(あ、もしもし、映姫様、大丈夫ですか?お気を確かに――)
(……素敵)
(は?)
(なんて良い声……強い語調……野蛮にして知的な罵倒……)
(え?ちょ、映姫様、何ウットリ桃色吐息な奥様フェイスになってるんですか、ねえ)
(ああ、最高よあなた……今夜は楽しみにしてなさい……ああ、あぁ――)
(ぅわ、駄目だこの人)
何はともあれ。
この夫妻の仲が円満に行きそうなのは、間違いなさそうである。
おまけ2。
「ふーむ、よもや此処までとは。俺から教える事はもう無いな」
「は、有難う御座います。●●先生」
「いやいや、堅苦しいのは無しだ。――で、どーよ、奥様との生活は」
「いやー良いですね。オンの凛々しい姿も可憐ですけど、オフの気の抜けた表情もまた――うむ、
こう――駄 目 だ !! 何 と も 言 え な い!!」
「そうかそうかこの駄目閻魔め。
あー小町も可愛いったら可愛いんだが、ギャップって奴はまだ控え目でな?
もーちょっと色々と慎ましく可憐な小町も、もっと見たいもんだ」
「でも、そういうタイプだと思いますよ?」
「時々は見せてくれるんだが、ワンスモア、だな。
あ、胸は慎ましくない方gげふう」
「何 言 っ て い る ん だ い っ!!?」
「俺は慎ましいほうが――おや聞いてたのか小町さん」
「○○も!!映姫様に知られたらどうなるか」
「既に知っているさ」
「はあ?」
「『そっちの』話の相談相手は、全て先生からだからな。そして其処に居る」
「こ、小町ったら、案外おしとやかな所もあるのね……ぽ」
「こ の エ ロ 旦 那 ァーーーーッ!!?裁きを受ける前に 死 ね ぇ !!」
「うわぁい小町ブリーガーだ幸sぽぐぅ」
是非曲直庁・幻想郷課は、今日も春度が全開でした。
うpろだ221
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「ふぅ…」
「お疲れ様です、四季様」
今日の裁判を滞りなく終え、小さい体を一杯に伸ばす四季様に
俺は湯気の立つ湯飲みを手渡す。 ちなみに中身は梅こぶ茶だ。
「ありがとう…やはり、この香りと味は落ち着きますね」
一度思い立って振舞ってみたら思いの外気に入られたようで、
以来梅こぶ茶が仕事の後の一杯となっている。
年寄り臭いとか思ってても口には出さない。 まだ地獄は経験したくないからな。
「○○、今失礼なことを考えませんでしたか」
「滅相も御座いません」
「それならば良いのですが…うう、ちょっと熱いですね」
ふーふーと息を吹きかけお茶を冷ましながら飲む姿を見て、思わず笑みが零れる。
外見相応の、どこか子供っぽい仕草から感じる微笑ましさか、
はたまたその光景を俺だけが目にしていると言う優越感からか。
「どうかしましたか?」
「いえ別に。 次からは少し温めに淹れますね、四季様」
「そうしてもらえると助かります…ではなくて。
少し変ですよ、○○。 キチンと休養は取っているのでしょうね?」
「ご心配なく。 睡眠時間は十分ですよ」
そうですか、と彼女は満足げな表情で頷き、またお茶を口に運ぶ。
しばらくの間、閻魔の仕事場には、小柄な少女の微かな吐息が響いていた。
「ご馳走様です」
「お粗末さまです、四季様。 お味の程は?」
うーん、と四季様は下唇に指を当てて考え込む。
「若干ですが、薄かったような気がします。 あとは…」
「少し熱くて飲み難かった、ですね。 精進いたします」
苦笑を混ぜながら言う俺に、彼女はほんの少しだけ不機嫌そうな瞳を向け、
「それもそうなのですが…私が言いたいのは」
「???」
はて、まだ他にあっただろうか。 わずかに首を傾げて見せると四季様は、
「言葉遣い、です。 仕事は終わったのですから、その」
顔を俯かせて、ぼそぼそと言葉を紡ぐ。 最後の方は殆ど蚊の泣くような
声だった。 彼女の意図…と言うか希望は何となく分かる。 しかし俺は
敢えて気づかない振りをしてみせることにした。 たまには構わないだろう。
「すみませんが…他に、何か?」
「うぅ…そんなに私の口から言わせたいのですか」
イエス、絶対にイエス。 アレ、俺ってSだったんかな? と軽く戦慄
している俺に、愛用の勺で口元を覆った四季様は少しの間口篭っていたが、
「し、仕事は終わったのですから上司と部下ではありません。
そ、その…今からは恋人として接して欲しいと私は言っているのです!」
一気に捲くし立てて見せた。 視線の関係上表情を伺うことは
出来ないが、恐らくは真っ赤になっていらっしゃるのではないかな、と思う。
俺は軽く咳払いをすると、
「分かったよ、映姫」
畏まった口調を廃して四季様…もとい映姫に微笑みかけて見せる。
「そうです、それでいいのです。 貴方は少し悪戯が過ぎる。
もう少し恋人の意志を汲むこと、コレが貴方に積める善行ですよ?」
「勿体無いお言葉です」
「ま、また! だから貴方と言う人は…」
勺で俺の額を打とうとする映姫の腕をやんわりと掴み、体ごと手元に引き寄せる。
外見どおりに小さく軽い、恋人の身体を腕の中に収めながら、俺は彼女の耳に口を寄せ、
「ごめん、映姫。 ちょっと悪ノリが過ぎた」
「貴方は…狡い人ですね」
「…嫌いになったか?」
「そんなことは、ありませんよ」
背中に回された両の腕に、力が籠る。 強すぎず弱すぎない、心地よさに満ちた抱擁。
その光景は数分後、霊魂を送り忘れたサボタージュの権化が部屋に飛び込んでくるまで続いた。
「コマチー? 入室の際にはノックをしろと教わりませんでしたかー?」
「い、いえそれはですね。 連絡が遅れちゃマズいと思ったわけで」
「やれやれ…来月の給料査定、楽しみにしておくことです」
「そ、そんな殺生な! ○○、アンタからも言ってくれないか!?」
「小町。 黙って訊くこと以外で、部下が上司に出来るこたぁないぜ?」
「う…うわーん!! 神様のばっかやろおぉぉぉー!!」
7スレ目>>631
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、 ___,,..‐ァ、___ ,. ,: '"´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ト 、 |::>''"´:.:.//T\:.:`"''<i//i /
::::::::\,::'":.:.:.:.:.:.:.:.i | i .閻 | |:.:.:.:.:.:.:.`y:::!. | 少しばかり人の弱みを見つけたら
、::::::::::::\_:.:.:.:.:.:.:.:| |_l 魔 l |::.:.:.:.:.:/:::/ | ここぞとばかりに突付きまくる
. ';:::::::::r---r-ヘ_r‐'-、__,.r‐ァ'-‐''"ヽ.,__ノ> ! その根性が気に食わないのです
!/ァヽ、_rへ、/_>、,__!,.イ:.:.:!:.:.:.:.:.〉ヾ!-'、<_] | 花映塚では私が⑨に負けた?
く__/:. ノ ( .:.:.:.:/ !:.:.:/!:.:./ |:.:/!_,:.ィ/!:.:.:.',、 ヽ. ! 何が花映塚ですか
!/:.:. ⌒ ;.::./メ、!,/__レ' レ' !_,,.!'rァ!:.:i:.:.:ト、 | .! たかが弾幕ごっこに負けただけです
/,.!:.:.:.:i:.:/:.:./ァ'ーr--r' ´ト '! !.!:.:!:./ )' | お遊戯の勝敗ではなく
/ !:.:.:.:';:i:.:.:.:iハ ト !. '-''ン'|:.:レ',.イ < 審議者として説教を行って何が悪いのです
';.:!.:.:.:レへ;:| ゝ `"´ . ⊂⊃|'_ノ、.,_,.ヘ.,,_ | 大体いい歳して弾いじりなんかしてるんじゃありません
ハ:!:.:.:.:i.:.';:.:⊂⊃ ,. -‐、 ,.イ|:.:|ゝヽ、.,_____ノ| 他にも言いたい事が沢山ありますよ
イ ハ!:.:.:.:.!:.:.:ハ:.`i> 、.,_!____,.:'イi:.:.::!:r | 私が一生懸命作ったカレーライスに
`´/.レヘ:.:!.:ノン´ンヽ、二「__ン:::ヤ!:ノン!. ___ ! ジャガイモが入っていたからって
. / ,' !ァ''"´ `ヽ:::::::ヽ、_o'::::::::`'マ`ヽ. / /7 .| 食べずに全部残すとはどういう了見です
'_,ノ / ヽ,.- 、.,::___::::::::::! ハ//i/ __ ! 私は別にいいのです
k、 、 ノ´ _____,,ン--─ '''""´  ̄\\ 野菜を作ったお百姓さんに申し訳無いでしょう
//ヽr'" 7´ 、 `ヽ.____ // ) ) そもそもの罪は告白しておいて
./ ./ /iヽ.r/i ヽ ヽ,_ソ:::o ̄""iニ=;─;:-'- ' .| 結婚するつもりが無いというあなたの態度です
|__,|_/」 .!Y iヽr 、_ン'"i::::::::!::::::::::!" ! | ええそうですよ 勘違いして一人で浮かれてた
ヽ、.,____,,.. イコ:::::::o::::r-!、 _/ | 私が悪いんですよ
,.く:::::::/::::::::::::::::::::!:::::::::::Yく!、 ', ……じゃなくてですねえーと
/::::::`ート、:;____:::::::/!::::::::;:イヽ.ノ ヽ、 _____________________________________________________
「とまあ、こんな事があって、ここまで逃げてきたわけだが」
「それであたいにどうしろってのさ。夫婦喧嘩は犬も食わぬって言葉知らないのかい?」
「いや、ほとぼりが冷めるまで置いてもらおうかなー、と」
「お断りだよ。あんたが喧嘩した直後にここにいるってだけで四季様の機嫌が悪くなるってのに。
いくらあたいでも巻き添えは御免だね」
だよなあ。俺だって他人の巻き添えとか真っ平御免だ。
ま、俺も本気で小町のとこに入り浸ろうとしてたわけじゃないけどさ。
人間心の準備というかインターバルというか覚悟完了というか、そういうのは必要なんだよ。
「ところでさ」
「ん、なんだい?」
「弾いじりってなんか響きがエロいよな」
うっわ、小町がすっごい冷ややかな目で俺を見てる。
「……いいからさっさと謝って料理を平らげてきな。それで万事解決するだろうさ」
「それは暗に俺に死ねって言ってるんだな?」
「お、そりゃいい。あんたにあたいの仕事を手伝ってもらうのも悪くないかもねー」
そう言ってカラカラと笑う。
やれやれ、どうにも小町には敵わない。
でも結構ガチで深刻な事態だし、このままってのもシャクなので、精一杯の悪態をついて帰ろうと思う。
「クソッ! なんて時代だ!」
正直ネタとしか思えない悪態をつきながら、彼は四季様の下へ戻っていった。
やれやれ、事あるごとにあたいの所に厄介事を持ち込まないでほしい。
それでなくてもこっちは忙しいし、どうせすぐ元の鞘に収まるんだから。
というか、四季様も四季様なんだよ。
家事もろくすっぽ出来ないくせに、ここぞとばかりに○○の為に頑張っちゃったりして。
指に絆創膏張ってたの、○○やあたいが気づいて無いとでも思ってるのかね。
大方女らしい所見せようとしてこさえた傷だろうけど。
○○が某メイド長の料理の話をした矢先にコレだ。中々可愛い所あるじゃないのさ。
……でもあたいは決して四季様唯一のレパートリー、どどめ色の物体をカレーとは認めない。絶対に。
四季様、○○が他でもない貴方の料理を残したのは、絶対ジャガイモとかそういう問題じゃないですから……。
7スレ目>>690-691
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拝啓おふくろ様、あなたの息子は今とてもピンチです。
「さ、今から私が貴方に下す罰を当ててみなさい」
怒り心頭、怒髪天を衝くという表現がまさにぴったりとも言える状態で、えーき様は手にした笏を俺に向けた。
すっごい怖いですえーき様。
「さ、彷徨える大罪?」
「NO!NO!NO!」
「じ、十王裁判?」
「NO!NO!NO!」
俺の願望を込めた予想はことごとく外れ、残るは地獄のごとき苛烈さを誇る審判しか残らない。
OH MY GOD!
「もしかしてギルティ・オワ・ノットギルティですかぁぁぁぁ!?」
「YES!YES!YES! ……ってこら、待ちなさい!!」
俺は答えを待たずに逃げ出した。
だってまだ死にたくないもん。
「待ちなさい! 一度あの世で私に詫び続けなさい○○ーッ!!!」
当然のことながら、えーき様は恐ろしい勢いで俺を追ってきた。
引き立て役だった過去に決別する気は毛頭ないので、俺はもう必死に走ったわけだよ。
「俺が何をしたぁぁぁ!!」
「紅魔館の門番とイチャイチャしてて何を言ってやがりますかぁ!!」
「冤罪だァァ!!」
えーき様が怒ってらっしゃる理由が分かったが、それでなんで俺がこんな目にあうのか分からない。
俺は紅魔館に行った事なんて一度もない。
たった一度だけ、門番と顔を合わせたことがあったが……たった一度だ。
「いいから黙って審判を受け入れなさい!」
「ぐえっ! ……あ、あぶねぇ」
防備品A、ヘルメットに深々と突き刺さった笏を見て、俺は血の気が引いていくのを自覚した。
殺る気満々だよこの人ー!!?
「ド畜生、殺られてたまるかー!!」
人間の里の家の隙間を縦横無尽に駆け回り、えーき様が落ち着くまでの時間を稼ごうとするが、飛行可能である彼女の前にはあまり意味をなさないらしい。
気がつけば真上に居て、レーザーをぶっ放そうとしてくるから怖い。
慌ててその場から駆け出し、家の角を曲がった瞬間――――何かが出てきた。
避けきれない!
俺はその何かにモロにぶつかり、そのままもつれ合って転倒。
衝撃と痛みで視界がはっきりとしないが、俺とぶつかったのは人間のようだ。
「「いてててて……」」
同時に呻き声を上げる、俺と誰かさん。
心なしか声が似てるような気がしたが、まあ気のせいだろう。
「ん?」
「あ?」
いざ起き上がろうとしたとき、俺はその誰かさんの顔を見た。
……驚いたことに、そこには『俺』が居た。
体格も、顔も、身長も同じだ。ついでに声も。
「○○が2人……!?」
上空に居たえーき様も流石にこれには驚いたようだ。
しかし一番驚いているのは、俺と俺2号(今命名)だろう。
「大丈夫でs……えぇー!? ●●さんが2人ッ!?」
その時、タイミングよくやって来たのは例の紅魔館の門番。
名前は……「ほんみりん」だっけか?
まあいいや、兎に角『俺』の浮気疑惑の相手だ。
しかしこの俺2号、名前まで似てるとはどういうことか。マジもんのドッペルゲンガーかなんかだろうか。
「あ、なるほど」
その時俺はぴんと来た。
紅魔館の門番といちゃついてたって言うのは……多分コイツだ。
ここまで俺にそっくりならば、えーき様が間違えてしまうのも無理もない。
「えっ!? あっ、あ……うあぁぁぁぁん!!」
ようやく己の間違いに気づいたのか、えーき様は顔を真っ赤にしたり真っ青にしたりめぐるましくその表情を変え、挙句の果てには泣いてどこかへ飛び去ってしまった。
よっぽど恥ずかしかったのだろう。あと、俺を殺しかけたのを反省しているのかもしれない。
行く場所は大体検討がつくし、慌てて追う必要もないだろう。体痛いし。
「仕方ないなぁ……」
ヘルメットに突き刺さった笏を引っこ抜いてもう一度かぶり、俺は後ろで尻餅をつきっぱなしな俺2号へと振り返る。
今一事情が飲み込めてないようで、奴さんはまだ目を丸くしていた。
「こっちも色々事情があるんでな。まあ、また機会があればじっくり話し合おうぜ!」
さて、職務を投げ出した閻魔様を探しにいこうか。
俺はえーき様が飛び去った方向へ、駆け足で向かうことにした。
うpろだ280
───────────────────────────────────────────────────────────
えーき様に勘違いで殺されかけてから3日。
俺は……いや、俺とえーき様は買い物という名の、いわゆる"でぇと"をしていた。
はっきり言わせてもらうが、人生初体験である。
歓喜の歌も今なら歌えるかもしれない。いや、きっと歌えるぞ!
しかし私服のえーき様は可愛い。相変わらずのミニスカで生足が拝めるのもたまらん。
いつもの帽子もないから、直に見えるうなじもまた艶かしい。
「どうかしましたか?」
「いいえ、何でもありませんとも。決して生足かーいいよかーいいとかうなじハァハァとか思ってませんともぐえ」
ちょっと興奮しすぎていらぬことを口走ってしまった。反省せねば。
自分の頭に突き刺さった笏を引っこ抜き、絆創膏を当てて治療だ。
「もう、せっかくの機会なのですからそういうことを考えてないで、今を楽しみなさい。それが貴方にできる善行ですよ」
「おや、映姫様は今がよければ良いと言う考えは否定なさっていたような」
「細かいところを気にしない! あなたは大雑把なのか神経質なのか分からなくなるときがあるわ」
「よく言われたことです。っと、このネックレスは似合うかもしれませんねぇ」
俺は露店の品物の中からネックレスを手に取るとを、えーき様の首にかけた。
うん、似合う。無茶苦茶似合う。
「あっ……あ、ありがとう」
そこで頬を染めるのは反則。
俺の心にハリケンショットですよコンチクショウ。
「いやはは、これも善行ってやつですよ。親父さん、これ代金ね」
店の人に代金を渡し、また別の場所へ向かおうとする俺達。
しかし! その前に立ちはだかる黒い影が!!
「ふふっ、見つけたぞ……」
「げ、俺2号」
家の影から現れたのは、俺そっくりな人間。その名も●●。
俺と同様に外からやってきた奴なのだが、コイツはどうも紅魔館で世話になっているらしい。
門番と一緒に居るところを、よく目撃されているそうだ。
ま、そのせいで俺が殺されかけたわけだが。
「なんの用だ。俺は今スウィートスウィートなタイムを満喫しているというのに」
「そうです。せっかくの休日だというのに」
俺とえーき様はこの空気の読めないヤローにブーイングを浴びせかける。
が、このヤローの面の皮はかなり分厚いようだ。
閻魔様のブーイングを浴びてもなお涼しい顔をしてやがるぜ。
「ふっ、それが貴様のコレか」
●●は小指をおっ立てながら、ニヤリと笑う。
うわ、こんなところまで俺そっくりとは気味が悪いぜ。
「その通りだ。悪いかコノヤロー、無茶苦茶可愛いんだぞ」
「えっ、あの……っ」
とりあえず負けじと胸をはって答えてやる。
えーき様の顔はまっかっかだ。可愛いなーもう!
「ほう、言い切るとは流石だ。だが! 美鈴の方が美人で可愛いと断言してやろう!」
「なぁ~にぃ~?」
聞き捨てならねえなぁ。
俺は奴を睨みつけて、一歩前に出た。絶対訂正させてやるぜ!
「ちょっと、ちょっと●●さん。ちょっと目を離したら……ああっ、閻魔様の連れ人に喧嘩を売ってるぅ!?」
その時、またもや家の影から誰かが現れた。
在中華的妖怪、名前は確か紅美鈴。
紅魔館の門番であり、このヤローとイチャイチャしてるともっぱらの評判だ。
「テメー、好き勝手言いやがって……映姫はなぁ、可愛くって、細かいことによく気づいて、優しくて、でも実は甘えんぼさんなんだぞコラ!」
「ちょ、ちょっと○○! 何口走ってるんですか!?」
「ほう、だが美鈴は気立てが良くて、美人で、芯が強くて、胸も大きいんだぞこの野朗!」
「●●さん! 恥ずかしいから大声で叫ばないでください!」
俺も奴もすっかり頭に血が上っている。
コイツは白黒つけんといけないようだな……
こんなこともあろうかと! 鍛え続けたこの体ッ! 奴をぶちのめして己が正義を証明してやるぜッ!!
「この胸にしか目がいかないエロ助め、ぶちのめしてやる!」
「このロリコンがァ……手前こそぶっ飛ばす! そして美鈴が幻想郷で一番の美人であると知れ!」
「誰がだコラ。幻想郷で一番の美人は映姫に決まってんだろうが!」
まるで西部劇のガンマン同士の一騎打ちのように、俺と奴は距離をとって立っている。
「手前、格闘技の心得はあるのか?」
「カラーテを少々」
「奇遇だな、俺もだ」
奴が構える。人間同士であるならば肉弾戦しかあるまいて!
だが、それは俺の希望的観測にしか過ぎなかった。
「でりゃああ!!」
奴が突っ込んでくる。
蹴りか! 俺は軽く回避しようとしたが、奴の足の裏に集まる光を見た瞬間、全身の血が引いた。
「でぇ!?」
それは光弾だった。
奴は人間でありながら弾幕を発射する手段を身につけていたというのか!?
弾が俺の肩をグレイズし、服が焦げる。
やべえ、死ぬ。
「ふはは! 避けるとは流石だ。これが俺の、美鈴との愛の結晶! その名も『初見殺しチャイナキック』!」
「まんまじゃねーか! くそ、反則だぜ」
「○○ッ!」
「男の勝負に手を出すなァ!」
前に出ようとした映姫を制止する。しかしコレはまずいぞ。
奴の蹴りはショットガンだ。外の世界の人間が弾幕撃つなんて反則だぜ。
「ふっ、貴様に弾幕が撃てるか? 撃てないだろうなぁ、それが貴様と俺の、嫁に対する愛情の違いだ!」
「んだとぉ!」
俺の、俺の映姫に対する想いが奴に負けているだと!?
そんなことはない! 俺はッ! 俺はッ!!
「俺はッ! 世界で一番映姫を愛してるんだよォォォォ!!」
前に出ろ、前に出ろ!
奴の蹴りはさっきので見切れたはずだ。直感を信じろ!
蹴りが放たれる、その瞬間が最大のチャンスだ!
「手前ェェ!!」
「うおおおおおお!!」
奴が蹴りを放とうとするその瞬間に横に回りこみ、一発奴の顔に叩き込むッ!
しかし、奴の反応速度は俺の予想以上だった。
自分の顔に向かってくる拳。
完全なカウンターだ。
「ぐはっ……」
「ぐえっ……」
だが、確かな手ごたえを感じ、俺の意識は飛んだ。
意識がはっきりしてきたとき、俺が真っ先に感じたのは「やわらかい」だった。
それもそのはず。映姫様が膝枕をしてくれていたのだ。
「まったく、あんな無茶を……」
「でも、彼の気持ちをその口から聞けたじゃありませんか。あそこまで想われているなんて、私ちょっとうらやましいです」
よく見ると●●には美鈴さんが膝枕している。
あの野朗も、俺と同じく気絶したようだ。まったく、やれやれだぜ。
「でも、貴女と違って私には職務がありますし……」
「時間なんて関係ないですよ。要は、どれだけ彼と楽しい思い出が作れたか……大切なのはそこじゃありませんか?」
「……そうですね、貴女の言うとおりです。私ったら、いつもは偉そうな事言ってるけれど、そんな大事なことに気づかないなんてダメですね」
「そんなことはない!」
俺は思わず大声を出してしまった。
「眼が覚めてたんですか?」
「ついさっきに。映姫様、貴女のお陰で俺は誰かを愛することの素晴らしさを知れた。貴女から大切な思い出も沢山もらえた。だから、貴女は自信を持って良いんだ」
「○○……」
すげえキャラじゃないなと感じつつも、俺は起き上がって映姫を抱きしめた。
うpろだ286
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早速だが、街中で●●と遭遇した俺は、いつものように決闘をやっていた。
この野朗の弾幕キック、通称初見殺しチャイナキックを完全に見切らないと気がすまないし、この野朗に映姫の素晴らしさを教えてやらねばなるまい。
奴も似たようなことを考えているだろうが、まあ俺は奴じゃないし、そこの所は確実じゃない。
「くそぅ、俺の奥の手だ! 幻想となった『準 空 気 銃(改造エアガン)』!!」
「うげぇ!? 痛ぇ! 痛ぇって! この野朗、飛び道具使うんじゃねえ!」
「生身で光弾ぶっ放すお前よりはよっぽど良心的だ!」
俺が撃ち、奴が避けて蹴り返し、それを避けて撃ち返すという動作を繰り返すこと10分。
俺も奴も、全身汗まみれで息切れしていた。
あ、暑い……体力があっという間に奪われちまうぜ。
「ぜぇー、ぜぇー……あ、あづい……」
「同感だ……お前は霧の湖で泳げるからいいだろうが……」
「あの水は冷たすぎて泳げない……屋敷の中は涼しいけどさ」
日陰で水を飲みながら、俺と●●は暑さをしのぐ方法を話し合っていた。
コイツがよく入り浸っている紅魔館は涼しいのか。うらやましい。
それに比べて人間の里は、冷房なんて近代的なものは一切ないから蒸し暑くて仕方がないぜ。
「泳ぎてえなぁ」
「そうだなぁ、プールとかあれば……」
「プールかぁ、映姫誘って泳ぎたいなぁ。水着どんなのが似合うかなぁ」
「美鈴の水着かぁ、いかん想像したら鼻血が……」
「……」
「……」
「「それだ!!」」
どうやら同じ結論に到達したようだ。
俺と●●は互いの顔を見合わせ、親指を立ててニヤリと笑う。
コイツは名案だぜ。早速実行に移さねば。
「問題はどうやって作るかだが……」
「そこはほら、河童に頼めば」
「なるほど、その手があったか!」
計画の目処が立ったところで、俺達は里の調停者である上白沢さんのところへと向かうことにした。
~一週間後~
人間の里の一角に完成した、25mレーンのプールを、俺と●●は満足げに眺めていた。
流石は河童だ、いい仕事してるぜ。
既に水も張られていて、いつでも泳げる状態だ。
「よーし、今日は俺達の貸切だ!」
「泳ぐぜぇー!! っと、その前にだ。もう少し待とうぜ○○、もう少しで彼女らの仕度も終わるだろう」
「そうだな。仕方ない、準備運動でもして待つか」
その場でラジオ体操第一を初め、第二へ移ろうとしたその瞬間、プールサイドに設置してある更衣室から『彼女ら』が出てきた。
次の瞬間●●は鼻血を噴出して卒倒。
やれやれ、興奮しすぎだぜコイツは。
「急患1名、はい美鈴さんに預けまーす」
「すいませ~ん。ほら●●さん、しっかりしてくださいよ~」
「め、めーりんの、めーりんの( ゚∀゚)o彡゜オッパイ!オッパイ!おppぐはっ」
おお、首筋に手刀一発で落とすとはさすが妖怪。
そんな感じに感心していると、自分の横に映姫が居ることに気づいた。
タオルで水着を隠している。何故だろうか。
「あ、あの……」
「はっは、どうっすかえーき様、一般公開を前提として、また非常時の貯水槽として作られたプールは。善行っすよ善行」
「は、はい。善行ですけれども……」
はて、何故そこまで恥ずかしがっているのだろうか。
とりあえずその原因がなんであるか考えてみよう。
1.慣れてないから
まあこれは考える理由としては最も簡単。
しかし、彼女が慣れていないからといって、ここまで恥ずかしがるものか?
2.俺が居るから
これは男冥利に尽きるわけだが、流石にないな……がっくり。
3.水着のデザインがきわどい。
コレは大穴。香霖堂の店主に注文した上で(サイズは極秘と書かれた封筒に入れられていた)購入したものだ。
そう変なものでは……
「あ」
そこで気づいた。
俺が注文したとき、店主の後ろにスキマ妖怪がいたことに。
そしてあの加齢s……もとい少女臭あふれる彼女が、こういう場合に何か悪巧みをしないわけがないのだ。
「まさか映姫さん、そのタオルの下ってもしかして」
「あ、あなたがこのデザインにしたんじゃないんですか!?」
「俺が注文したのはいたって普通のワンピース水着なんですけれども」
答え3。
答え―――3、答え3。
やっぱりそうか、そうだったか。
俺は頭を抱えたくなったが、とりあえず堪えて彼女にそっと耳打ちする。
「どんな水着なんですか」
「こ、こんなの……です」
そう言って、彼女はそっとタオルの中を見せた。
…………あぶない水着ですかそうですか。
「ぐはッ」
●●同様、俺も鼻血を噴いてしまう。
しかし、まだ倒れるわけにはいかない!
そうだとも、俺は彼女と泳ぐという目的をまだ達成していないのだ。
「だ、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですとも! さあ映姫様、泳ぎましょうええ、泳ぎましょう!」
「め、眼が血走って怖いですよ……」
よっぽど俺の顔が怖かったのか、映姫様は少し怯えている。
落ち着け俺、興奮すんな。
頬を叩いて気合を注入。よし、これでいい。
「せっかく作ったんですし、まあ楽しみましょう映姫様。見てるのは俺と、あの二人くらいなもんですから」
「そ、そうですね」
「楽しむことが今の貴女に出来る善行っすよ。さあさあ、そんなタオルなんか取っ払って!」
俺は映姫の手をとると、そのままプールへ向かって一直線に歩いていった。
今年の夏は蒸し暑かったり大雨で散々だったが、今日一日で全部忘れて、充実した夏を満喫するとしよう。
いい思い出を作らなくちゃ、な。
うpろだ301
───────────────────────────────────────────────────────────
きっかけは、あまりにも自分にとって都合が良すぎる夢だった。
『わ、私を幸せにすること。それが貴方に出来る善行……です』
純白のウェディングを着た映姫が、ポロポロと嬉し涙を流しつつ頬を紅く染めながら俺に向かってとんでもない台詞を言った瞬間、俺は飛び起きた。
全身は汗でびっちょりだ。これは、寝苦しかったというだけじゃないだろう。
それにしても、なんつー夢を見てたんだ俺は。
俺はアホか!? 妄想もここまで来ると呆れる他ないぜ。
「馬鹿馬鹿しい、何考えてるんだか」
下着を替えて、服も着替えて、気分を変えて今日は過ごそう。
そうすればこんな馬鹿馬鹿しい夢なんて、すぐ忘れる。
まったく、俺の脳内は春真っ盛りだな……やれやれ。
着替え終えて外に出ると、上空から白黒が箒にまたがって降りてきた。
珍しい。何の用事なのだろうか。
「どうした○○、元気がないように見えるぜ」
「魔理紗か。いや、夢見が悪かっただけだ、それよりも何しにこっちにきた?」
「ふーん、そうか。この前頼まれた品を持ってきたぜ……ナイトメア服用させた覚えはないんだけどな」
「お、サンキュー……ところで今なんか言ったか?」
「何も言ってないぜ」
魔理紗の言葉に引っかかるものを感じたが、特に深く追求しようとは思わなかった。
その後俺は、魔理紗と2、3言葉を交わした後に寺子屋へと向かった。
「……ナイトメア?」
魔理紗が呟いた謎の言葉。
それがあの夢の正体であるとは、そのときの俺には分かるはずもなかった。
「……今日はいい夢を見たようだな」
「ブッ!! ……ゲホゲホ、何言ってんスか慧音さん。今日の寝起きは最悪、きっと良くない夢見たんですよ……覚えてないけど」
寺子屋での手伝いを一通り終え、昼食をとっていると慧音がそっと耳打ちしてきたんで、思わず食べてたものを噴出しそうになった。
とりあえず否定しとくが、勿論それは嘘だ。まだばっちり覚えているぞ畜生。
が、あんな夢見たなんて言った日には俺はどんな目で見られるか分かったもんじゃない。
「ふむ、そうか。顔が少しにやけているからそう思っただけだ。違ったのならすまない」
「あ、別にいいっスよ。というかにやけてたんですか?」
「少しな。だから今日はいい夢でも見たのかと思ったが……」
そんな顔してたのか。
自分の顔を鏡で見てみたいが、あいにく手鏡なんぞ持っていないのでそれは無理な話だ。
とりあえず頬を叩いて顔を引き締めよう。
「……痛い」
「強く叩き過ぎだ」
Exactly(その通りでございます)……
それは夢だとすぐに理解できた。
だって彼が、ちょっととぼけた感がある彼が、あんなにはっきりと真顔で、あんな事言うはずがないのだから。
言うならもう少し、なんというか……もう少し
『俺と君じゃ寿命も違うし立場も違う。でも、俺の生涯……いや、死後も懸けて君を幸せにしたい。ずっと一緒に、いよう』
馬鹿みたい。
これは私の願望。
でも、これは妄想じゃない。彼は私を大事に想ってくれている。
それはよく知っているし、彼もそれを自認しているから。
……幻想郷に迷い込んだ一人の人間。誰もが忘れていた旧知の友に手を差し伸べた、優しい人。
でも頭に血が上りやすくて、すぐに熱くなってしまう人。
そんな彼が愛しくてたまらない……こんな気持ちは、何百年も生きていたけど初めてだわ。
「……彼が来て一年、か」
明日で彼が幻想郷に迷い込んで一年が経つことになる。
こんな夢を見たのも、その所為かしら。
「明日は久しぶりに休みが取れますし……ふふ、ちょっと彼を驚かせましょうか」
私はちょっとだけ悪巧みを思いつき、ほんの少しだけ悪役っぽい笑みを浮かべた。
さて、ちょっと小町の様子を見に行きましょう。
「おはよーございます四季様。よく眠れましたか?」
「おはようございます小町。ええ、いい夢を見れました」
「それは良かったですね。……よーし上手くいった上手くいった。流石は月の薬剤師」
小町、聞こえてますよ。
まったく……あの夢は貴女の仕業でしたか。
本来ならお仕置きをするところですが、まあいい夢だったので今回は許しましょう。
「明日は休暇をとるので、よろしくお願いしますね」
「はい、わかりました。やっぱ彼のところに行くんですか?」
「ええ、そうですよ。ちょっと、ね」
今回はちょっとお茶目にやってみたいですね。
彼の狼狽する表情が、容易に想像できます。
そういえば今日は、映姫が休みを取る日だった。
目が覚めて真っ先にそのことを思い出した俺は、急いで服を着た。
だらしない格好でいた日には、どんな説教をされるのやら……
「いい朝だ」
昇る朝日を見ながら、俺は呟く。
そして思い出した。今日は、俺が幻想郷に迷い込んで一年になることに。
ああ、もう一年か。
月日の経つのは早いものだ。ほんの数ヶ月前のことのように思えるが、それはやはりここの生活が楽しいからなのかもしれないな。
「おはようございます、○○」
「ああ、おはよう……今日は早いねってえっ……!?」
まだ時間的には6時半くらいだろうか。
そんな早くからやってきた映姫の姿を見た瞬間、俺は言葉を失った。
純白のドレスを身に纏った彼女の姿は、あの『下らない夢』を思い出させるのに十分だったからだ。
(なんだよ、あれは下らない俺の願望が見せた夢で、あの映姫も俺の妄想の産物だったってのに)
それでも、こんな風に着飾った上で俺のところに来てくれた映姫の気持ちがうれしい。
全く最低だ、俺という奴は。
自分の都合のいいように考え始めてきている。
アホか。まったく、俺も何時までも昔のように子供じゃないんだ。
「どうしたの?」
「いや、なんでもない。ただ、綺麗過ぎて言葉も出なかっただけさ」
「そう? ちょっと気になる反応だったけど、貴方がそういうならきっとそうなのね。それと、綺麗って言ってくれてありがとう」
「ああ」
それにしても、ここですごした結果俺もずいぶんと大人びたもんだな。
一年前は、ただ勢いと頭に血が上った結果の行動が多く、生傷が絶えなかったもんだが……
まあ、今でもたまに無鉄砲になるときがある。それは反省しないといけない。
「それにしても、俺がここに来てから"もう"一年か……」
「"まだ"一年、です。人間の寿命は短いとはいえ、あなたにはまだ何十年も残されているではありませんか」
「それもそうだ」
確かに、もうあっちに戻らないと決めた以上、俺はここで余生を過ごすことになる。
俺は今21だから、あと50年は生きるってことになるな。
だとすれば、時間はまだ……
「そういえば、今日はやけにうれしそうだけど、いい事でもあったのか?」
俺はふと映姫の頬が少し緩んでることに気づき、一つ質問をしてみた。
その時は気づかなかったが、それは昨日、俺が慧音さんに言われたことと、ほぼ同じことだった。
「ええ、昨日ですけれどいい夢を見れまして。それで、今日が楽しみだったんですよ」
「へぇ、どんな夢なんですかね」
俺はちょっとした好奇心から、彼女の夢の内容を聞いてみた。
「貴方の夢です」
そして、彼女の答えにドキッとした。
「夢の中で、貴方は私をずっと幸せにすると言ってくれました。生きてる間も、死んでからも」
その内容は、俺の見た夢に似ていた。
あまりにも似すぎていた。
「夢とはいえ、それがとてもうれしくて……」
彼女は俺が見た夢を知っていて喋っているんじゃないだろうか。
ふとそんな疑問が浮かび、それは彼女が俺に向けた視線で確信に変わった。
『嘘はダメ』と目で言っていらっしゃる。
ああもう、完璧降参だ。あんな目で見られたら本当の事喋るしかないだろう。
「……俺も似たような夢を見たよ。純白のドレスを着た映姫が、自分を幸せにすることが俺に出来る善行って言ってた」
「……」
ああ、そこで顔を真っ赤にしないでくれ。
予想してたことなんだろう? こっちまでこっ恥ずかしくなるじゃないか。
「ハハ、これは夢だけじゃもったいないな。正夢にしてしまおうじゃないか」
もうこうなれば、死なば諸共!
俺の気持ちを、はっきりとぶつけてやるぜ。
「……俺と君じゃ寿命も違うし立場も違う。でも、俺の生涯……いや、死後も懸けて君を幸せにしたい。ずっと一緒に、いよう」
二度目の告白。
正直言ってかなり恥ずかしい、くさい台詞だ。
「わ、私を幸せにすること。それが貴方に出来る善行……です」
俺の告白を聞いた彼女は、嬉し涙を流しつつそう答えてくれた。
夢の彼女と全く同一の台詞に、俺は驚きを隠せなかったが、それ以上に彼女の答えがうれしかった。
夜、打ち上げられる花火を見ながら、俺達は縁側でスイカを食べていた。
最後の三尺玉が打ち上げられ、轟音とともに星が綺麗に広がってゆく。
俺はふとあることを思い出し、映姫に聞いた。
「ところで俺が夢を見たって知ってただろ?」
「ええ、勿論です」
「何で分かったんだ?」
「小町が私に薬を盛ったんです。胡蝶夢丸というので、楽しい夢を見れる薬だそうで……逆の胡蝶夢丸ナイトメアというのもあるそうですが」
「俺は飲んだ覚えはないんだが……ってナイトメア?」
ナイトメア。それは確か、魔理紗が言ってた謎の単語。
……ああ、なんとなく読めてきたぞ。
「それでちょっとカマをかけたら白状しましてね、あの白黒の魔法使いと共謀して貴方にも飲ませたと」
「ああ、そういうことか」
おせっかいな死神と、普通の黒魔術師に今日は感謝しておこう。
しかしもう夜も更けてきた。ちょっと早いが、布団を敷くか。
俺は立ち上がろうとしたが、その瞬間映姫に袖を引っ張られて制止されてしまった。
何事かと映姫のほうに視線を向けると、上目遣いで頬をほんのり紅く染めながら、映姫がおずおずと口を開いた。
「あ、あの……その、今日は一緒の布団私と寝ること。そ、それが貴方に出来る善行、です」
「……」
これは我慢しなくてもいいってことですね?答えは聞いてない!
俺は彼女を抱き上げると、一瞬で布団を敷き終えてその中に滑り込んだ。
「ふふふ、これはいいネタになります! タイトルはずばり『人間と熱愛中の閻魔様が朝帰り!?』私は記者として最高のネタを手に入れました!!」
その一部始終を見ている鴉天狗の存在に気がつかないで。
うpろだ335
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ところで、映姫の背は低い。
俺がでかいだけかもしれないが、まあ多分両方じゃないかと俺は思っている。
俺の身長は18……2だっけかな、確か。
それに比べて、彼女は150あるかどうかって感じだ。
30cmほどの身長差があると結構視点が違う。
しかしこの幻想郷は、旧来の日本人の体格に合わせたつくりの建造物が多く(日本人の身長が伸びたのは戦後からだ)、
180cm以上の人間はことごとく頭を打ってしまう。
注意すれば回避できるのだが、やっぱり意識が他のほうに向いてると避けれない。
そういうわけで俺は今現在、映姫と会話しつつ家の中に入ろうとして見事に頭をぶつけて悶絶していた。
一瞬だけ気絶したかもしれない。めちゃくちゃ痛いぞ。
「だ、大丈夫?」
「なれて、ますから……いてて」
そのまま倒れてしまいたかったが、彼女にそんな情けない姿を見られるわけにもいかないのでとりあえず耐える。
がんばれ俺。
「何時もぶつけてるの?」
「建築基準が古いんっスよ。俺ぐらいの身長だと、狭くて狭くて。あたた……こりゃコブになったかな」
頭をさすりながら、台所で氷を用意して患部を冷やす。
「背が高いのも困りもんだな」
「……それは私に対するあてつけかしら?」
「えっ!?」
余り深く考えずにそんなことを言ったんだが、それが彼女の癇に障ってしまったらしい。
「滅相も無い。これは自分を皮肉ってですね……」
「いいですか! 私だって好きで背が低いわけじゃないんですよ!
毎回毎回同僚からはからかわれ、小町にはおもちゃにされて挙句の果てには威厳がないと霊に言われる!」
「そ、それは……」
「霊にまで言われるんですよ!? これは閻魔として死活問題です!」
「そんなこと……」
俺に言われても困る、と言おうとしたが、前半部分が非常にまずかった。
必死になりすぎて顔が真っ赤な映姫が、涙目で俺に詰め寄ってきた。
「そんなこと!? そんなことですって!? 貴方の顔を見ていたくて見上げていたら首が凝るし、私からキスだって出来ないんです!!」
「………」
なんつーこと言ってくれやがりますか映姫様。
あまりの爆弾発言に、俺の顔も沸騰しそうだぜ。
というかその帽子はまず取ろう、な!
「いや、そのですね」
「毎回毎回貴方からしてくれるのが嫌なわけではないんですけれど、少しくらい私が主導権を握りたいんです!」
「落ち着いてくださいよ映姫様」
「私は冷静です! ただ、少し頭にきているだけです!」
人はそれを冷静とは言わないっスよ。
「ああもう、貴方と言う人は何時もそうやって」
ええい、こうなれば最終手段をとるしかあるまい。
口 で 口 を ふ さ ぐ !
「少しくらいは背の低い人の事をうむっ!?」
やった! さすが俺! そう簡単に出来ないことを簡単にやってのける!
そこにしびれ……自己陶酔じゃねえか。
「ぷはぁ……な、何を」
「何をったって、こうでもしなきゃ落ち着きそうになかったからな」
「そ、そーいう意味では……」
あー、さっき散々主導権が取れないと嘆いておられましたねェ。
「それじゃ映姫様からやります?」
「うっ」
散々嘆いていたわりには、自分からするのは恥ずかしいようだ。
「ま、したい時は何時でも言ってくれれば、俺は何時でも準備オッケーだぜ?」
「今の言葉、嘘偽りありませんね? ならば絶対に地獄に落としてあげますよ♪」
「キス地獄ですか? んっ……」
外では相変わらず蝉が鳴き続けている。
夏はまだ、続きそうだ。
うpろだ337
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俺、夏になったらえーき様に水着をプレゼントしてバカンスに誘おうとおもうんだ。
盆になったら忙しくなるからな。(色んな意味で)
ただ…えーき様に会うちびっこいサイズが、
この紺色のしか見つからなかったんだ。
俺、裁かれるかもしれんね… 法廷| λ....
931 :名前が無い程度の能力:2007/06/08(金) 19:45:52 ID:FR0LYi5EO
よし、運び屋である俺がえーき様にとどけよう
大丈夫、料金は君の勇気で十分だ
全責任は俺が持とう
932 :名前が無い程度の能力:2007/06/08(金) 20:43:31 ID:VtUohprQ0
スク水ってわからんだろうし
肌の露出も少ないから普通に着てくれんじゃね?
むしろ大人っぽいものを持っていってサイズがあわない
方がおそろしいことになりそうだww
933 :名前が無い程度の能力:2007/06/08(金) 20:46:32 ID:uVUOlBZM0
「外の世界の競泳用水着です」とか言えば着てくれるに違いない
嘘はついてない上、下心が無いと勘違いしてくれるw
「今日も忙しかったわね、でも明後日の○○と遊びに行くのは
休みが取れてよかったわ」
そのことを考えると知らずに顔がにやけてしまう、しかし私はすぐに
問題思い出して気が重くなる
「はあ…でもせっかくなのに去年と同じ水着なのは問題かもしれませんね」
そう、忙しすぎて買いにいく暇がなかった。休みを取るためには仕方のないことですが
「まあ、遊びいけるだけで良しとしますか…」
そんな風に自分を納得させていると
「すいません、宅配便です」
とドアをノックされた
私は誰からだろうと思いながらドアを開け荷物を受け取った
「○○からのようですね、軽いですけど何が入っているのでしょう」
荷物の封を開けてみるとそこには水着と手紙が入っていた
『今度のデートはこれ着てくれよ、ぶっちゃけ俺の好みだけどな』
と書かれていた
「ま、まったく○○は何を考えているのでしょう、こんな破廉恥な…」
私はそう言いながらもうれしさを抑えられないでいた
「まあせっかくですし、人の好意を受け取るのも善行ですしね」
あらためて水着を見てみてみると
「け、けっこう大胆な水着ですね…」
なんというか自分には合わないような気がする
「これが○○の趣味ですか、しかたありませんね。まったく○○は…
男の方というのはしょうがないですね。とにかく着てみましょう」
試着中……
「これは…」
水着は着れた、着れたのだが
「む、胸が…」
足りなかった、絶望的なまでに足りなかった
私は崩れ落ちた
「どうすれば……」
1、とりあえず去年の水着を着ていく
2、某メイド長の如く詰め物をする
3、小町に相談する
「ここはとりあえず3でしょうか…」
私は小町のもとへ向かった
その頃小町の元へ同じような荷物が届いていた
7スレ目930-938
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1.
がちゃりとドアが開く。
その向こうから現れたのは四季映姫・ヤマザナドゥであった。
顔をしかめながら肩を回す所を見ると、相当疲れているらしい。
大きなため息を一つ、帰途についた。
「疲れました……」
2.
しかし、彼女が着いたのは自分の家ではなく、○○の家であった。
ほとんど深夜といっていい時間帯の訪問のため、○○は目をむいて驚いていた。
それでも映姫を家に上げたのは彼の優しさか、それとも。
「疲れました」
「はぁ……。とりあえずお茶でも飲めよ」
差し出されたお茶に口をつけながら、映姫は一日のことを○○にこぼす。
やれ小町がサボるだの、やれ陪審員が適当すぎるだの。
最近食堂のご飯は味が落ちてきているだの、服の虫食いに悩まされているだの。
○○が席を立とうとお構い無しに映姫は愚痴をこぼし続けた。
「映姫……? 寝たのか?」
「……ねてません…………でも、ねむいです」
「…じゃあ今日は泊まってくか? ベッド使っていいぞ」
「すみません……お言葉に甘えさせていただきます」
3.
「…………○○」
「どうした? まさかベッドメイキングが下手だって言うのか?」
「私は疲れました。今までないほどに、それはもう幻想郷一です」
「だから寝ればいいじゃないか」
「○○、抱いて下さい」
「抱い…………映姫お前っ!?」
「ちちちちがいますっ! そうではなくてですね! こうギュってして下さいって言ってるんです!」
「……ああ、なるほど。焦ったぞ…」
「それで、○○。いいですか?」
「お、おう。いいぜ。ほれ、ぎゅ~」
「……………………○○はあったかいですね」
「映姫もあったかいぜ。湯たんぽになりそうだ」
「……してみますか?」
「え?」
「だから、湯たんぽ。私を湯たんぽにしてみますか?」
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するする!
恥ずかしいから止めとく
→あえて無視して、映姫から布団に入ってくるのを待つ
7スレ目949
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