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妖夢3
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orz1414
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■妖夢3
華麗なグレイズは百戦練磨の皆様にお任せします。
そして満開間近の西行妖に辿り着けない自分は余裕を持って回避させて頂きます。
真っ直ぐな彼女が好きだから。
一生懸命で、毎日全力で生きている彼女が好きだから。
そう想ってしまう自分は――無責任かもしれない。
あとどれくらい、彼女と一緒に居られるのかも解らないのに。
自分が彼女に釣り合うだなんて、思えないのに。
だけど、ほんの少しでも、彼女の支えになれるのなら。
自分よりも遥かに長い彼女の人生に、何かを残してあげられるのなら。
彼女の、その精一杯の気持ちに、自分の素直な気持ちを返そう。
「――ありがとう、妖夢」
5スレ目>>211
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続き物とかこのスレでやるのはダセェとわかっているけど。
それでもついカッとなってやってしまった。
前スレ922-923と>>86の続きです。
最近妖夢と喋っていない。
言葉を交わしていない訳ではない、しかし、喋っていないのだ。
食卓での事務的な言葉は交わす、他には何もない。
廊下では普通に擦れ違う。仕事中は見向きもしない。
“貴方が私に云った好きとは、どうも私が捉えていた意味とは違うものだったのですね”
いつも通りの喧嘩みたいなものだと思っていた。
明日になれば険しい顔を死ながらもおはようと言ってくれると思っていた。
毎日の彼女の笑顔が、恋しかった。
「妖夢、話がある」
「私はありません」
決死の思いで決めた覚悟を2秒足らずで砕いてくれた妖夢。
そこに怒りはなく、ただ無表情で言うものだから、少し泣きそうだった。
俺は重大な勘違いをしていた。
両想いだなんて浮かれて、一番大切にしなきゃいけない彼女の前で馬鹿なことをやっていた。
俺は、最低だった。
だから今、俺は真夜中の庭に佇んでいた彼女に声をかけたのだ。
「妖夢……お前が、好きだ」
「――っ!」
瞬間、ドスンッと重い衝撃が腹に食い込んだ。
夕食の直後だったら間違いなく溶けかけの食材達と再会していただろう。
拳を叩きつけた妖夢は怒りを浮かべながら、泣いていた。
「いまさら、そんなことを……言うのですか!」
「……」
「信じられませんよ!私を好きといいながら、何度も違う女性と色事を繰り返したくせに!」
「……違う」
「違ったとしても、貴方はいつもふざけてたじゃないですか!なんで……もっと真剣に否定してくれないんですか」
「……すまん」
「どんなに貴方が好きでも……信じられないよ……」
涙をぽろぽろと溢して、俺の手の届かぬところで彼女は言葉を溢す。
俺が、彼女をここまで追い詰めていたのだと、自分を殺したくなるような感情が沸いてくる。
彼女が一途で、真剣で、弱い存在だと俺が一番知っていたはずだった。
彼女が俺を好きでいてくれていたことを知っていたはずだった。
俺は裏切った。
俺は妖夢が好きだった。
なのに、俺は馬鹿みたいに彼女を傷つけてしまった。
「妖夢、ごめん」
「来ないで……ください」
言葉を流して、俺は距離をつめていく。
もう一度、今度は鳩尾に妖夢の拳が叩きつけられた。
その衝撃に、俺は肺の中の酸素が全て吐き出されて、ひざを突く。
無様に倒れながら、それでも手を伸ばして妖夢を掻き抱いた。
「やめてよ、ずるいよ……○○はずるい」
「ごめん、俺はお前の好意を知ってたのに」
「離してよ……」
「お前を一番大切にしなきゃいけなかったのに、誤解なんてあっちゃいけなかったのに」
妖夢は力の抜けた拳で俺の胸を叩く。
泣きながら、責めるように痛くも無い拳をぶつけてくる。
それは、さっきの重い拳よりも遥かに痛くて、泣きながら抱きしめた。
「好きなんだ、お前が一番……何よりも」
「……ずるいよ、そんな風に言われたら責められなくなっちゃうじゃない」
「……ごめん」
叩きつけられていた拳が止まって、小さな手が俺の背中に回るのを感じた。
強く、妖夢の小さな身体を抱きしめる。
「私以外を見ないでください」
「はい」
「私以外を抱きしめないでください」
「分かった」
「……もっと強く抱きしめてください」
「……ん」
「そ、それと」
「何だ?」
「あ、あの……キ……キー」
「……」
澄んだ星空の下、歪な月が見ている中で、顔の赤い妖夢キスをする。
離した顔はお互い酷いもので、軽いキスは涙でしょっぱかった。
「……やっぱり、○○はずるい」
「わりぃ」
「……もう一回、してください」
「……ん」
月夜の絶景の庭で、月明かりで出来た俺達の影がゆっくりと重なって見えた。
俺はもう、絶対にこの子を離さない。
◇
「よかったのー? 幽々子」
「あぁでもしないと、気づかないのよ」
「老婆心ねぇ」
「紫には言われたくないわ」
「……」
「……」
「良かったの?」
「何が?」
「彼似てたじゃないの、あんたの初恋のアレにさ」
「アレとか言わないで頂戴」
「転生して元気にやってるかしらね」
「さぁ……どうでしょうね」
「……じゃあ、いいもん見れたし私は帰るわ」
「……ん」
「……泣いても、いいのよ?」
「うるさいわ」
(続きはありません、新しく物語を始めるにはNEW GAMEを選択してください)
5スレ目>>335(前回:妖夢纏め4の最下部922-923
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妖夢と夫婦になってから、早三日。今日の買い物当番は俺。
香霖堂から帰る頃には、すっかり日が暮れてしまった。
「ふぅ、ただいまっと……。やっぱあの階段を飛ばずに登るのはキツいn……」
玄関開けたら2分でごは……じゃなくて、三つ指立てて妖夢がお出迎え。
「…お、お帰りなさぃ……」
最後のほうは消えそうな声になって、顔は熟れたトマトのように真っ赤っ赤。
「お、おう、ただいま……。遅くなって悪かった。ところで晩飯の用意は……」
「ま、まって……! あ、あの……」
氷精のようにイッパイイッパイになりながらも、必死の思いで言葉を繋ごうとする妖夢。
「……ご、ご飯にしますか? そ、それともお風呂にしますか? そそそそれともわわわたわたわた」
「落ち着け」
「…………」←完熟トマト
コマンド?
・ごはん
・おふろ
rァ ・よーむ
・かすり
5スレ目>>369
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空気読まずに投下。
妖夢。
ぜんぜんネタ寝かせてないです。
======
「妖夢!」
白玉楼の庭で素振りをしている妖夢に、縁側から俺はスポーツタオルを投げた。
「ふっ!」
気合一閃。
それを木刀に引っ掛けて受け取る妖夢。
俺の恋人。
死者の集まる白玉楼。
ここに来て半年ほどになる。
何かの弾みで結界が開き、こちらに来ることになってしまった。
本当ならすぐに返してもらえる筈だったのだが、幽々子さまに教えた囲碁が気に入られてしまい、そのまま囲碁指南役として滞在している。
「囲碁指南は終わったのですか?」
汗だくの顔を拭きながら尋ねる妖夢。
「まあね。と言っても、一局打っただけだけど」
「幽々子さまは?」
「今度は和歌のお勉強だとさ」
「そうですか」
そう言って、妖夢は縁側へ腰を下ろす。
つられて、俺も隣へ腰を下ろした。
さっきまで屋内で囲碁をやってきた身としては、燦々と照りつける太陽と桜の新緑が眩しい。
庭に敷き詰めた小石からは、多少ながらも陽炎が立ち上っている。
「ほれ、ジュース」
「用意がいいですね。どうしたのです?」
「さっき、台所に行って貰って来た。なに、いつものチェリージュースだ」
妖夢にジュースを渡す。
ここには、基本的に果物はサクランボしかない。
果樹園のスペースがあるなら、別なものにしてしまうためだ。
ゴクッゴクッゴクッ
妖夢が喉を鳴らして、美味そうにジュースを流し込む。
それでも、ジョッキ一気飲みは無理だったようで、相当の量が余っていた。
「なあ、妖夢?」
「はい?」
「俺もジュース貰うぜ」
そう言うが早く、俺は妖夢の膝の上の手から、ジョッキを奪って口をつける。
ふむ、ほのかな甘みがいい感じだ。
「あ、え、え、ええ!?」
ふと妖夢を見ると、何とも言えない動揺した表情でこちらを見ていた。
「どうした?」
その言葉に、我に返る妖夢。
「どうした、じゃありません!
か、か、間接キスなんですよ! わかってますか!」
「ああ、そんなことか。
別に構わないだろう? 恋人なんだし」
「そ、それはそうですが。でもこういうことは人のいないところで……」
段々と声が小さくなっていく妖夢。
「それは悪かったな。じゃあ、お詫びに――」
俺は妖夢の腰を抱き寄せた。
「ひゃん! な、何を!?」
「えいっ」
空いたほうの左手で、ジョッキの中の赤い液体を、妖夢の唇へと導く。
「んっ……ぷはぁ」
「どうだ?」
「全く、あなたは唐突なんですから」
「でも、美味かっただろう?」
溜息をつく妖夢。
「はあぁ。あなたには呆れました」
ふてくされたようにそう言うと、
ポフン
俺の肩に頭を預けてくる。
「妖夢?」
「修行で疲れました。一眠りします。
私の頭が落ちないようにちゃんと抱いていること」
そう言って、妖夢は目を瞑った。
程なくして、規則正しい寝息が流れてくる。
穏やかな顔をして眠る、俺だけの眠り姫。
そんな寝顔を見ながら、
「なんだか、俺も眠くなってきたな」
まどろみの中へと俺も落ちていった。
「んん~、○○、大好きです」
意識が落ちる直前、そんな声が聞こえた気がした。
「幽々子さまが逃げたー!」
その声に、反射的に俺と妖夢は立ち上がった。
空を見ると、日も随分と傾いてきている。
「妖夢!」
「はい、わかっています。留守番よろしくお願いしますね」
「わかってる」
そうなのだ。
空の飛べない俺には、幽々子さまは捕まえられない。
だからいつも、皆のいなくなった後の館の管理を任されている。
「そういえば、この時間は琵琶だったはずだ。幽々子さま、琵琶嫌いだからなあ」
「確かに。だからと言って、逃げ出すのはいかがなものかと思いますが」
逃げ出されるもう一方の雄、剣術の師範が苦笑をしている。
「と言っても、このままにしておく訳にもいかないだろう?」
「ええ、すぐに行きますよ」
妖夢は、口ではそう言いつつも、周囲を気にしているばかりで出かけようとしない。
「どうした?」
そして。
妖夢が背伸びをしたかと思うと、一瞬で唇を奪われた。
「んんっ!?」
「恋人の、いってらっしゃいのキス、です。
いささか、立場は逆ですが」
顔を真っ赤にしてそう言うと、向こうへと一目散に駆けていった。
その間。
俺は、妖夢に奪われた唇に、呆然と手を触れていた。
ジュースの中の解けかけの氷が、カラン、と鳴った。
5スレ目>>389
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そんな流れの中、再びガリ作ってみました。
踏み込みは、大事である。
間合いの外から中へ、移る速度は威力に加わるからだ。
剣という、槍や弓矢、弾幕などと比較して間合いの狭い得物であれば、より一層踏み込みは大事になる。
敵の攻撃を避け、間合いを詰め、次の一撃を繰り出される前に斬り伏せる。
そのためにも踏み込みは大事だと、彼女は経験から解っている……はずなのだが。
「…………」
かれこれ半刻、彼女は踏み込めずにいた。
相手の攻撃が熾烈を極めていたかといえば、むしろ全く無防備だからこそ困りもの。
まだ短い白楼剣でこそ十分に過ぎる今の間合いだが、徒手空拳の今の彼女には半歩足りない。
たかが半歩、されど半歩。
今の彼女にとってその半歩は、二百由旬の幅を持つ彼女の仕事場の端から端よりも遠く感じられた。
――足が出ない。
――踏み出せない。
如何に相手が無防備とはいえ、音無しの構えとは訳が違う。
相手は、敵ですらないのだから。
(う、うぅ~……)
その姿は白玉楼の亡霊姫の護衛を勤める剣士だが、内心は恋に臆病な乙女の迷い。
横目でちらりと見るだけの、切なく甘い片思い……の時期は過ぎたものの、何時まで経っても初々しいのが彼女の魅力。
気付かれぬように、柱の影からこっそり見ている彼女の主も、そんな彼女が大好きで。
(ふふ。妖夢、頑張って~♪)
背中を押してあげたいけれど、ぐっと我慢の幽々子様。
従者に主が出来ることは、黙ってそっと見守ることだから。
手も足も口も出さないで、顔だけ出して見ていたよ。
それからうんうん迷いに迷い、四半刻ほど経った頃、遂に彼女は覚悟を決めた。
行くか行かぬかその迷い、白楼剣なら斬れただろうけど、恋に刀は使わない。
静かに彼に寄り添うと、真っ赤になって手を握り、彼の隣で目を閉じた。
白玉楼の昼下がり。
眠れぬ妖夢の昼下がり。
恋には未熟な妖夢の修行は、まだまだ長く続きそう。
5スレ目>>488
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あらかじめ予想が出来るのなら、心の準備くらいは出来るはず。
だけど、予想も出来ない『突然』には、一切の準備もなしに臨まなくてはならない。
「妖夢。たまにはお休みをあげるわ」
そういう意味では、彼女の主はいつだって、彼女の想像の上を行っている。
もっとも今回に関しては、彼女も原因の一端なのだが。
「……はい?」
「だ・か・ら、お休みをあげるって言ったのよ。『暇を出す』って言ったら、何だか誤解しそうだし。
あ、おかわりちょうだい」
一体どういう風の吹き回しだろう、と妖夢はご飯をよそいながら考えた。
たまに……というか、よく突拍子もないことを言い出す主の考えは、その裏に深い思慮があったりなかったり。
さて、今回は一体どちらだろう?
「宜しければ、理由をお聞かせ願えますか?」
「ん~……と、よく考えたらお休みじゃないかも」
なんのこっちゃ。
「ちょっと紫の所に行ってくるから、『二人で』お留守番しててね」
「う」
敢えて強調された言葉を聞いて、妖夢の顔は一気に赤くなる。
広い屋敷でふたりきり。
ちょっぴり意識しただけで、心の余裕は現世斬。
「まあ、護衛だけはお休みね。ご飯の仕度とかは、自分『達』でやってもらうことになるけど」
恋する妖夢に優しいけれど、ちょっぴり意地悪幽々子様。
あんまり進まぬ二人の恋に、何度やきもきしたものか。
それならまずは邪魔者消えて、二人っきりにしてみよう。
「あああのですね、お帰りはいつ頃になりますのでしょうか」
「ん~~……どうしましょうね。
紫が帰してくれなかったら、しばらく帰って来ないかも♪」
扇で隠した口元は、見えずとも解る含み笑い。
「そういう訳だから、宜しくね~」
さっきのおかわりぺろりと平らげ、茹蛸妖夢を置いといて、ひらひら手を振る幽々子様。
「あ、そのっ」
「後で色々と聞かせてもらうわよ~♪」
何か言おうとする間も与えず、蝶の様にふわふわと出ていく主に、
「い、いってらっしゃいませ……」
妖夢は半ば固まったまま、見送ることしか出来なかった。
(ふ、二人きり……二人きり……)
恋する妖夢は可愛い妖夢、幽々子お嬢様のお気に入り。
半分人間魂珀妖夢、剣技も恋も半人前。
いつでも一緒にいたいのに、仕事はぽんぽん湧いて出て、手分けしなけりゃ終わらない。
ようやく一緒の昼休み、静かなぽかぽか縁側で、二人一緒に寝るだけで、毎日どきどき止まらない。
そんな奥手な恋する妖夢。棚から牡丹餅この好機、どうしていいか解らない。
――パシっ!
まずは両頬平手で打って、自分の心に断迷剣。
頬は確かに痛むから、これは現実間違いない。
(……そういえば)
頭を冷やした恋する妖夢、肝心なことを思い出す。
妖夢にお熱なその相手、一体何処にいるのやら。
(この時間なら……まだ庭の掃除ですよね)
二百由旬の広さを誇る、白玉楼のそのお庭。
手入れも掃除も大変な、働く二人のそのお庭。
そこまで解ればいざ行こう。
準備は素早く手際よく、手にする手拭い・竹箒。
二百由旬の彼方まで、大切な人の所まで、駆けてく妖夢は一直線。
一緒に仕事を終わらせて、残った時間で何しよう。
大事な大事なその時間、きっと思い出に残るから。
恋する妖夢の休日は、そんな朝から始まった。
・おまけ
「……食器?」
「そうそう。お茶碗とかお皿とか余ってない?」
「悪いことは言わないわ。いかに幽々子でも食器は食べちゃダメよ」
「もぅ~、違うってば。最近妖夢が沢山割っちゃって、あんまりないんだから。
ぼーっとしながら洗いものしてると、すぐに『がちゃん』って~」
「あら。それじゃあ毎日おにぎりになっちゃうわね」
5スレ目>>582(うpろだ0056)
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>>583のネタの宝庫に嫉妬
>「妖夢は、剣を放すと凄く可愛いのよ。それに、
> 妖夢のあの控えめな胸の良さがわからないのは、男じゃないわ」
白玉楼にて
妖夢と婚約して半月。共に歩むは剣の道。聞いてください「夫婦道」
「なんですかその素振りは! 全く魂がこもってません! それでは弾幕を斬るなんて到底不可能ですよ?」
「押忍!!」
今日もみっちり妖夢に稽古をつけて貰っている。なんで俺が書く先生はこうもスパルタ揃いなんだ?
「まあ弾幕なんて斬れなくても、俺はお前を守れたらそれでいいんだけど……何つって(テヘッ)」
「はあ……腕が悪いならともかく、頭が悪いのは私には手に負えませんよ?」
「……ごめんなさい」
「反省するくらいなら始めから言わないで下さい。罰として、今日は夜まで休憩抜きです」
「いやいや妖夢、俺死んじゃう」
「ほら、腕がお留守になってますよ?もう300回くらい素振りがしたいのなら別ですが…」
「ひえぇ……」
微妙に尻に敷かれていると思うのは俺だけか?
夜
「イタイイタイ!痣にお湯がしみtひぃぃぃっ!!……今日はシャワーだけにしとこうかな」
あれから素振り、座禅、その他色々とやったらどうやら尻に来たようだ。
しっかし、お湯がこんなに染みるなんて知らなかったな……
コンコン(ガチャ)
「……は、入りますよ……ゆ、湯加減はどうですか?」
「ちょちょちょちょちょ!何何何!」
突然バスタオルを巻いた妖夢が風呂に入ってきた
「その…今日の稽古はキツかったみたいなので疲れてるんじゃないかと思って……
それで…背中を流して労を労ってあげようかと……迷惑でしたか?」
「いやいや! その、何だ……うれしいです」
「よかった……今日は遅くまで頑張りましたね。あなたの剣の腕が日に日に伸びて行くのが嬉しくて……」
「だからって、詰め込み稽古は身体が持たんぞ……」
「でも、頑張るあなたの姿はとても格好良いですよ? ……早く私を護れるくらい強くなって下さいね」
「へ?」
「稽古中に言ってたじゃないですか。けっこう嬉しかったんですよ?」
「へへっ…そら言った甲斐があったよ。ところで、何でバスタオルなんか巻いてるんだ?」
「え?」
「せっかく一緒に風呂に入っているんだ。たまには裸の付き合いと行こうじゃないか」
「…はぁ……わ、分かりましたからバスタオルの裾を掴まないで下さいっ!! ……む、むこう向いてて下さいよ?」
そして浴室にこだまする衣擦れの音…
「…………………………こ、こっちをむ、向いても、い、いいですょ」
振り返ると全身真っ赤になった妖夢の姿。のぼせてる?
「あ、ああああまり! み、みないでくださいっ! む、胸には自信が、なぃ……
って、腕掴まないで下さいっ!手も駄目ですっ! 剣ダコが出来てて無骨だから……
その……腰まわりとかなら……ちょっと、自信…ありますから」
「そんなこと無いぞ。全部俺好みの可愛らしい姿じゃないか。剣ダコは俺と同じで、頑張り屋の証拠だろ?
やれやれ、こりゃ死ぬまで一生護らなきゃな……まったく、もの凄く高い買い物しちゃったかな?」
「返品…しませんよね……?」
「それこそ生活に困った時は、夫婦で演歌歌手デビューさ」
むしゃくしゃして書いた。妖夢との入浴シーンが書ければ何でも良かった。
今も反省していないし、これからも反省するつもりは無い。嘘ですごめんなさい反省してます。
備考:>>583→ハーレム? 2参照。
5スレ目>>617
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「遅くなってごめんね」
日も暮れたくらいに、俺は妖夢に呼ばれた場所についた。
決闘かと思ったが、そこにはかわいい少女が立っているだけだった。そして妖夢は決心したように大きく息を吸い吐いた
妖「は、はじめはなんともなかったんです。でも貴方の優しさに触れる度に胸の鼓動が早くなりました。
永遠亭にも行ってきました。医者には『恋なんじゃない?勇気をだせばきっと治るわ』と言われました。
幽々子様に抱く感情とはまた違ったもの…。
だ、だから…あの、その……みょん。
す、好きです。半人半霊…ですけど」
目の前の半人半霊少女はそう告げた。
「僕も好きだ」
そういうと彼女は西行妖に匹敵する可憐な笑顔を振り撒いた。妖夢の後ろにスキマがあったのを指摘したかった。
白玉楼に夕食を招待され、玄関に入るとゆゆ様がでむかえてくれた。
「今日は記念日ね」と笑顔で言っていたが、頬には一筋の水跡がついていた。
5スレ目>>899
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妖夢に起こされたい。
それで寝ぼけたフリして抱きついたりしたい。
「朝ですよ、起きて下さい。いつまで寝てるんですか?」
「んー…あと1日ー・・・」
(がばっ)
「わっ…ちょ、斬りますよ?」
「斬って~」
「あーもう!本当に斬りますよ!?」
「本当に斬って~」
みたいな感じ。
6スレ目>>77
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それはある昼下がりのことだった。
ちょうど幽々子は紫と一緒に遊びに行ってしまった。
白玉楼には俺と妖夢の二人だけ。
しかも、妖夢は朝からずっと庭の手入れを続けている。
あまりに暇なんで俺は自分でお茶を淹れ、
隠しておいたお茶請けの煎餅を出してきて、縁側でぼんやりする。
しかし、暇だ。
「なあ、妖夢。暇で暇で仕方がないのだが」
「そうですか。私は庭の手入れで忙しいですね」
まるで聞く耳なし。
「はぁ~、暇だ……」
暇を持て余していると妖夢の半霊がふわふわやって来た。
俺のところまで近付くと、
ぼん
と音を立てて妖夢の人間形態に化けてしまった。
そう言えば、何時ぞやの鬼の騒ぎの時はドサクサ紛れに化けてたな、
などと考えている内に妖夢(霊)が俺の右膝の上に腰掛けてきた。
そのまま俺に抱きついて顔を胸に埋め甘えてくる妖夢(霊)。
「ふふ、愛い奴め」
等と気取って、その銀色の髪を梳いてやると、気持ちの良さそうに目を細める妖夢(霊)。
俺もすげーほのぼのとした気持ちになって、ずっと梳いてやる。
「なっ、何をしているのですか!」
声のした方を向くと真っ赤になって激高している妖夢(人)が、
わなわなと震えながら立っているではないか。
「何って、妖夢とイチャついているのだが?」
と言って妖夢(霊)の頭を今度はわさわさ撫で回してやる。
すると、ここぞとばかりに甘えてくる妖夢(霊)。
「こら、半身! あなたも何をサボっているのですか!」
妖夢(人)の怒り声に一瞥くれるも、すぐに俺に抱きつき直してイチャつき始める妖夢(霊)。
「片方が素直じゃないからなあ~、もう片方が気を使っているんだろう」
そう言って妖夢(人)に見せ付けるように、妖夢(霊)に頬ずりをする。
満面の笑みで頬ずり返す妖夢(霊)
「妖夢の肌はすべすべで気持ちいいなあ」
なんてご満悦で浸っていると妖夢(人)が怒りからどんどん泣き顔へシフトしていく。
下を向き、唇を噛みしめ、ぷるぷる小刻みに震えている。
ちょっとやり過ぎてしまったか。
どうも妖夢はからかいがいがあって直ぐ苛めてしまう。
「ほれ」
そう言って、空いている左膝を叩いてやると、本当におずおずと妖夢(人)が座った。
そして、そのまま力いっぱい俺に抱きついてくる
俺のシャツを握った手は力が入りすぎて白くなりそうだし、まだ少し震えている。
妖夢(人)の緊張を解そうと妖夢(霊)にしてやったように、優しく髪を梳いてやる。
丹念に繰り返すと妖夢(人)の力が抜けてきて、俺に体を預け始める。
すると先ほどまで妖夢(人)を見ているだけだった妖夢(霊)がポンポンと優しく妖夢(人)の頭を叩く。
妖夢(人)がゆっくり顔を上げると、にっこり微笑んで
「「!?」」
俺にキスをした。
そして、少し勝ち誇るように妖夢(人)に笑いかける妖夢(霊)。
シャツの左側が急に力強く握られた。
妖夢(人)の方を見ると、もはや緊張でがちがちという感じで俺の方を睨み付けていた。
妖夢(人)はかなり浅い深呼吸を何度か繰り返すと、意を決したように目をつぶり、唇を上に突き出した。
これはアレか、アレしろということか。
とりあえずじっくり観察してみると、顔が徐々に紅潮し、また小刻みに震え始めた。
しかし、決して目は開かず姿勢も変えない。
まあ、これ以上焦らすと鬼畜になっちまう、ということで、
妖夢(人)に優しくキスをする。
ぼんやりと夢にいるような恥じ入るような視線を俺に向けてくる妖夢(人)。
すると今度は妖夢(霊)の方が頬を膨らませて明後日の方向を向いてしまった。
俺はその素直な表現に苦笑しながら、妖夢(霊)の膨らんだ頬にキスをすると、
澄ました顔でこっちに向き直り、目をつぶって唇を突き出した。
俺はもう流されるままに妖夢(霊)の唇にキスをする。
びしっと抱きつき甘えてくる妖夢(霊)。
その頭を優しく撫でる俺。
「ぬおっ!」
突然強烈な腕力で顔をがっちりホールドされてしまった。
そのまま、妖夢(人)方へ力づくで向きなおされる。
そこには半泣き半怒りといった感じで、涙を溜めながら真っ赤になった妖夢(人)がいて、
ヘッドバットでもするような勢いで強烈なキスをお見舞いされた。
そのまま俺の頭を抱きしめて離そうとしない。
今度は妖夢(霊)が首に手を巻きつけてきて妖夢(人)を突き上げるように下からキスをしてくる
俺は二人の勢いに押し倒されてしまった。
上を見上げると、息を荒く俺を見据える二人の妖夢。
誰からともなくお互いのシャツのボタンに手をかけて……
(省略されました。全てを見るにはとりあえず白玉楼へ)
6スレ目>>86
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辺りはまだ暗く空にはまだ太陽が昇っておらず、月が美しく輝いている様な早朝に俺は起きる。
起きたらまず筋トレをする。その後に神社の周りを走り、そして刀を振る。
俺が幻想郷に来る前に行っていたことを毎日の様に行う。
親父が居ないので打ち合いができないので以前よりも終わるのが早い。
しかし手を抜くことは絶対にしない。
戦いでは、日々の鍛錬がものを言うからである。
特に俺のように外から来て接近戦しかできない者には。
鍛錬を終わり朝食を食べる。
「やはり霊夢や妖夢の様にはいかないな」
すぐ近くの神社に住んでいる巫女や、亡霊の姫に仕える庭師の料理を思い出す。
少し大袈裟かも知れないが彼女達が作るものと比べたら天と地の差だ。
俺の料理は正直あまり美味くはない。言うほど不味くもないのだがもう少し上手に作れればとは思う。
そう言うどうでもいい事を考えながら朝食を食べ、今日は何をしようかと考えていた。
そんな時だった。
思いもしない人が現れたのは。
「おはようございます、○○さん」
「え、妖夢? 」
そう言って、妖夢は少し嬉しそうに微笑みながら挨拶をしたのだった。
・・・・・・
「あの、○○さん?どうかしましたか?」
何も反応しない俺を不審に思ったのか、笑みを消し少し不安な表情で妖夢はおずおずと尋ねてきた。
「……は」
俺は一瞬呆けていたようだ。
それはそうだ知り合いとはいえ朝に、それも女の子が自分を訪ねてきたからである。
俺は急いで彼女が訪ねてくるような事をしたのか思い出そうと脳内ネットをフル活用した。
検索中…… 検索中…… 該当件数一 件名 手合わせ」
思い出した。この前の宴会で一緒に飲んだときに剣の話になって意気投合したんだった。
その時に鍛錬の為に一度勝負をしようと誘ったんだ。
そしてその日が……今日
正直すっかり忘れていた……
剣士が試合をする日を忘れるのは致命的だと思うがこの際無視だ、無視。
俺がそんなことを考えていると……
「○○さん、いきなり何を訳の分からない事を言っているんですか?」
妖夢が呆れたように呟いていた。
NOW LODING …… 移動中 NOW LODING …… 移動中
場所は変わり神社の近くの森。
俺は、試合ルールと勝敗条件を告げる
「ルールは一本勝負。スペルカードの使用は無し。剣術、体術、その他何でもあり。これでいいか?」
彼女はそれを黙って聞く。
「私もそれで構いません」
そして、依存はないのかすぐに返事をした。
ルールと言っても特に俺には制限がない。
スペルカードなど俺は使えないからだ。
だからこのルールは実質彼女のみ適用とされる。
これを肯定したと言うことは、彼女から俺への所謂ハンデというものだ。
一通りのルールが決まったので、俺達はいったん離れた。
そして軽く体をほぐす。
全力で戦うには、ある程度体を温めた方がいいからだ
そして森の広いスペースで、俺達は対峙する。
互いの獲物を握り抜き放つ。
彼女は二本の剣を持ち、俺の前に立つ。
俺は一本の刀とその鞘を持ち、彼女の前に立つ。
俺達は睨み合ったまま微動だにしない。
周りにいるはずの動物たちは、俺達の切羽詰まった空気に飲まれたのか動こうともしない。
「強いな……」
俺は絞り出すように呟いた。
対峙した瞬間、理解した。
(彼女は強い。おそらく俺よりも……)
隙なんて見あたらない。少なくとも俺の目には。
俺の中で彼女は、どんな事にも一生懸命だけど何処か抜けている。
そんな風な女の子だった。
しかしその認識は覆された。
今日、この場で彼女と対峙したことで……
○○がそう思っている時、対峙する妖夢もまた考えている。
「少し時間がかかりそうですね」
妖夢は呟いた。
彼女は気付いていた。
自分は彼よりも強いと言う事を。
彼女には○○の隙が目に見えて解るからだ。
と言っても、その隙も大きくはないのだが。
私はどう攻めようか考えています。
自分が彼より強い、と言う事は解りました。
でも、彼より強いと言っても、一撃や二撃で倒せる程ではありません。
スペルカードを使えば話は別だけれども、純粋な剣技だけでは少し時間がかかると思います。
(……こんな事考えていても埒があかないな。)
とりあえずは様子見で行きましょうか。
何時まで睨み合ったままだっただろうか。
一瞬であった様な気がする。しかし、一時間であった様な気もする。
そんなことを考えた時だった。
「○○さん、行きますよ!」
妖夢が動き出したのは。
妖夢が走ってくる。
それに合わせて俺はタイミングを計る。
そして妖夢が俺の攻撃範囲に足を踏み入れた瞬間に、刀を横に振り抜いた。
(此処!)
「はぁ!」
受け止めなくては当たる。そんなタイミングでの斬撃。
だが……
「なっ!」
妖夢は受け止めなかった。
彼女は○○の斬撃を、前に倒れ込む様にしゃがむことによってやり過ごしたのだ。
「やぁ!!」
そしてすぐさま体制を立て直し、腕を振りきっている○○に楼観剣を振り上げる。
「くそ」
俺は悪態を付き、左手で持つ鞘で妖夢の振るう楼観剣を受け止める。
「ふっ!」
しかし楼観剣は囮で、すぐさま俺の顔に白楼剣の突きが迫る。
それを俺は顔を横に逸らす事によって何とか避けた。
これらは一瞬の攻防である。
しかし主導権は完全に妖夢が握っていた。
○○は防戦一方の様だ。
少し掠めたのか、髪の毛が数本落ちる。
しかしそんな事には目もくれず、すぐさま俺は妖夢に向かって刀を奔らせる。
それを妖夢は後ろに飛びながら勢いを殺し、剣で受け止める。
俺の攻撃を難無く躱すと、彼女は再び攻めかかる。
彼女は俺の間合いに侵入し、剣を振るう。
「此処です!」
妖夢は楼観剣で横凪の斬撃を放つ。
「ふっ!」
俺はそれに合わせ刀を振り下ろす。
「はぁ!」
すると彼女は白楼剣で突く。
「ちぃ!其処!」
俺は鞘を使いその軌道をそらす。
そんな打ち合いが楽しく感じる……
一合、二合、三合……
俺達は何度と無く刃をぶつけ合う。
そして十数合打ち合う。
二十合に達するか達しないかそんな時、
「しまった!」
俺は妖夢に刀を弾かれた。
妖夢の剣が迫る。
感覚が研ぎ澄まされる……
(拙い、やられる! 間に合うか!?)
そう思いながら妖夢に向けて、正確には剣を持つ手に向けて蹴りを放つ。
そのことに気付いた妖夢は剣を振るう手を一瞬止める。
その間に俺は鞘を、剣との間に滑り込ませて受け止める。
受け止めると、腕に力を込め妖夢を押し返す。
そして後ろに飛び距離を取った。
距離を取った○○は、少し俯き大きく息を吐いた。
そして刀を鞘に納める。
すぐに顔を上げ妖夢を真っ直ぐ見て告げた。
「今度はこちらから行くぞ」
俺は体勢を低くして、鞘に左手を添え妖夢に向けて走り出す。
(速く、速く、速く、疾く!)
妖夢まで後
5歩、4歩、3歩、2歩、1歩
(タイミングを見極めろ!)
「シッ!」
俺は攻撃範囲に入った瞬間に全身を使い、刀を抜き放つ。
狙いは妖夢の銅から下。
今度は避られることも念頭に入れての斬撃。
(さてどう出る。受け止めるか? いや……避ける!)
何故かそう思った。ほとんど直感だったのだろう。
そして俺の「避ける」と言う予想は的中した。
そう彼女はまた避けた。
(なっ!飛んだだと!?)
俺を飛び越えると言うその行動によって……
そしてそのまま、俺の首を狙い斬撃を放つ。
(……だがまだだ!)
しかし避けられると読んでいた俺は、そのまま前に走り抜けて斬撃を避けたのだった。
私は一連の動作を思い出す。
○○さんの間合い方が若干広いので、私は後手に回ります。
これは仕方がありません。
姿勢を低くして走ってくる○○さん
その速度は目を見張るものがあります。
そのまま速度を落とさずさらに上げ続けます。
どうやら勢いをつけての抜刀で来るようです。
中々良い選択ですね。
勢いが増し、速度が上がります。
でもあの体勢がいけませんね。あの体勢での抜刀ならあまり高い場所には攻撃できません。
そう考えている内に○○さんが迫ります。思った通り低い場所への斬撃。
なら!
「シッ!」
私は○○さんを飛び越えました。
○○さんが目を見開くのが解ります。
(これで終わり!!)
そして私は空中で○○さんの首元に向け斬撃を放った。
此処までは予想道理でした。
しかし、その後が違いました。
○○さんはそのまま走り抜け、私の斬撃を避けたのです。
驚きながらも私は、空中で身を捩り体勢を立て直します。
(今のを避けますか……本気で行っても良さそうですね。)
攻防が終わり振り返る。
押されているが……極端な腕の差ない
(これぐらいなら……いける!)
俺はそう確信した。
そう思った時、突然彼女の雰囲気が一変した。
「な、に」
俺はそう呟くのが精一杯だった。
彼女に何かが起こったんだ。
そんな疑問を持つ。
そんな俺を察してか、彼女が口を開いた。
「すみません○○さん。今まで手を抜いていました」
彼女は告げる。
今までの自分は本気ではなかったと……
同時に俺は理解する。
目の前にいる少女は自分より遙かに強いと……
悲観的な自分の考えに喝を入れる。
そんなことは最初から解っていた事だ。
今の俺では、彼女に実力では勝てないと。
でも、だからこそ彼女と戦うのではないか。
強くなるために……
そして彼女は続ける
「でも、今からは本気で行きます!」
手加減はもう無しだと……
あれこれ考えるのはもう止めだ。
今は、自分の持っているもの全てをぶつけよう。
そう思い、俺は刀を再び鞘に納める。
そして勝つために、右手で強く柄を握りしめた。
そして走り出す。
先程と同じように。
(速く、速く、速く、疾く!)
妖夢まで後
5歩、4歩、3歩、2歩、1歩
(気取られるな! これを失敗したら俺に勝ち目はない!)
そう思い、俺は刀を振り抜いた。
鞘に左手を添えずに……
私は、○○さんを本気を出すに値する人だと認めた。
そして○○さんを見る。
どう攻めようか考えている、そんな様子だ。
しばらく見ていると、○○さんは再び刀を鞘に納める。
そして前傾姿勢で走ってくる。
(また抜刀で来る)
私はそう思い今度は受け止めてやろうと身構えた。
そして○○さんが私に向かって刀を振るう。
左手を鞘に添えずに……
手を鞘に添えていないのだから、それは私の方に飛んでくる。
「なっ!」
私は意表を突かれ硬直する。
その間に鞘が私の顔に接近する。
私は焦ってしまう。
(速く避けないと!)
何とか顔を逸らす事で、鞘での攻撃を躱す。
そして安堵する。
だが同時に気付く。
「あっ」
○○さんが振り抜いた筈の刀を、もう振りかぶっていることに……
(く、間にあえ!!)
「はぁっ!!」
そして斬撃は放たれた。
勝った。
俺はそう確信した。
当たり前だ。全てが上手くいったのだから。
彼女は性格的に不意打ちに弱いと思ったので、実行してみたら見事に隙を作ってくれた。
そしてその隙をつかせて貰う。
「はぁっ!!」
そして決着は着いた。
世界が反転した。
少なくとも俺にはそう感じられた。
確実に勝ったと思ったのに、倒れたのは俺だった。
そして首元には剣が添えられている。
「何が起こったんだ?」
俺は問う。俺を倒した相手、魂魄妖夢に。
「簡単に言うと、私が○○さんの攻撃より速く足払いを掛けました」
彼女は実にわかりやすく答えてくれた。
私はあの時のことを思い出します。
斬撃が来る瞬間、私は思い切りしゃがみました。
そして刃が上から迫って来るのを感じつつ、○○さんの足を払います。
こう言う時は、足のどちらかに重心が傾くものです。
幸い左足が少し浮き、右足に体重が掛かっていたので、そこを思いっ切り払いました。
斬撃が届く数舜前の事でした。
あぶなかった。
もう少しで切られてしまう所でしたよ……
NOW LODING …… 休憩中 NOW LODING …… 休憩中
「ふう、結局負けちゃったな」
俺は寝転んだまま、ついそんな事を言ってしまう。
奇襲まで使ったのに負けてしまったからだ。
そんな俺に彼女は苦笑しながら言う。
「経験の差ですよ。それに勝敗なんか別にいいじゃないですか」
俺は答える。
「ハンデもらってた上、奇襲まで使ったのに負けると言うのは流石に恥ずかしい」
これは正直な話だ。
彼女は本気を出すと言ったが、多分全体の6、7割程度の力しか出してないと思う。
それにスペルカードも使っていない。
……そう考えると泣きたくなってきた。
俺は気を紛らわせるように明るく妖夢に言った。
「そろそろ帰ろうか」
それと同時に立ち上がる。
が、
「あれ?」
すぐに倒れてしまった。
「○○さん! 大丈夫ですか!?」
妖夢が駆け寄りて来る。
そして、俺の隣にしゃがみ込み不安げに問う。
俺はそれに体だけ起こして言う。
「ああ大丈夫、大丈夫。少し平衡感覚がないだけだし」
どうやら転けた時に頭を打って、軽い脳震とうを起こしたらしい。
なのでしばらくは、立ち上がれないと思う。
いっその事、寝転んでいようかと思った。
その時に彼女が言った。
「あの、○○さん頭痛く無いですか」
いきなりの質問なので俺は正直に答える。
「あ~少し痛い。それがどうかした?」
そして俺は問い返す。
そうすると、彼女は頬を少し桃色に染め、上目遣いで言った。
「そ、その膝枕しましょうか?」
俺はその言葉に唖然とした。
俺は今、妖夢に膝枕をして貰っている。
妖夢の膝はすごく柔らかくて暖かい。
解りやすく言うなら気持ち良いだ。
「え、えと、その、どうですか?」
妖夢が俺におずおずと尋ねてくる。
恥ずかしいのか頬が少し染まっている。
そんなことを考えながら、俺は思っていることを正直に言った。
「うん、すっごくきもち良い。」
瞬間、妖夢の顔が面白い位に赤く染まった。
「あ、あうぅ」
その反応が面白くて、かわいくてついからかってしまう。
まあ本音でもあるけど。
「あぁもう、妖夢はかわいいなぁ」
妖夢はその言葉に過剰なまでに反応する。
「え、ええぇぇぇー!」
やばい楽しい。
妖夢の反応を見て、そんなことを思ってしまう。
「えと、その、えと……あうぅ」
どうやら何かを言おうとしているのだが言葉になっていない。
男にこう言う事を言われるのには免疫が無いのか反応が初々しい。
ならもう少しからかって見るかな。
妖夢の膝の感触を味わいながら、俺はそんなことを思っていた。
後書き
此処までお読みいただきありがとうございます。
今回は妖夢です。
妖夢に膝枕をして欲しいと思ったので書いちゃいました。
戦って、負けて、倒れるそして膝枕が自然かなと思ったのでバトルも書きました。
俺がバトルもの好きだというのもあり、つい無駄に戦闘描写を書いちゃいました。
ホントすみませんでした。
次はまたほのぼの系でいきます。
では今回はこれで
避難所>>74
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華麗なグレイズは百戦練磨の皆様にお任せします。
そして満開間近の西行妖に辿り着けない自分は余裕を持って回避させて頂きます。
真っ直ぐな彼女が好きだから。
一生懸命で、毎日全力で生きている彼女が好きだから。
そう想ってしまう自分は――無責任かもしれない。
あとどれくらい、彼女と一緒に居られるのかも解らないのに。
自分が彼女に釣り合うだなんて、思えないのに。
だけど、ほんの少しでも、彼女の支えになれるのなら。
自分よりも遥かに長い彼女の人生に、何かを残してあげられるのなら。
彼女の、その精一杯の気持ちに、自分の素直な気持ちを返そう。
「――ありがとう、妖夢」
5スレ目>>211
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続き物とかこのスレでやるのはダセェとわかっているけど。
それでもついカッとなってやってしまった。
前スレ922-923と>>86の続きです。
最近妖夢と喋っていない。
言葉を交わしていない訳ではない、しかし、喋っていないのだ。
食卓での事務的な言葉は交わす、他には何もない。
廊下では普通に擦れ違う。仕事中は見向きもしない。
“貴方が私に云った好きとは、どうも私が捉えていた意味とは違うものだったのですね”
いつも通りの喧嘩みたいなものだと思っていた。
明日になれば険しい顔を死ながらもおはようと言ってくれると思っていた。
毎日の彼女の笑顔が、恋しかった。
「妖夢、話がある」
「私はありません」
決死の思いで決めた覚悟を2秒足らずで砕いてくれた妖夢。
そこに怒りはなく、ただ無表情で言うものだから、少し泣きそうだった。
俺は重大な勘違いをしていた。
両想いだなんて浮かれて、一番大切にしなきゃいけない彼女の前で馬鹿なことをやっていた。
俺は、最低だった。
だから今、俺は真夜中の庭に佇んでいた彼女に声をかけたのだ。
「妖夢……お前が、好きだ」
「――っ!」
瞬間、ドスンッと重い衝撃が腹に食い込んだ。
夕食の直後だったら間違いなく溶けかけの食材達と再会していただろう。
拳を叩きつけた妖夢は怒りを浮かべながら、泣いていた。
「いまさら、そんなことを……言うのですか!」
「……」
「信じられませんよ!私を好きといいながら、何度も違う女性と色事を繰り返したくせに!」
「……違う」
「違ったとしても、貴方はいつもふざけてたじゃないですか!なんで……もっと真剣に否定してくれないんですか」
「……すまん」
「どんなに貴方が好きでも……信じられないよ……」
涙をぽろぽろと溢して、俺の手の届かぬところで彼女は言葉を溢す。
俺が、彼女をここまで追い詰めていたのだと、自分を殺したくなるような感情が沸いてくる。
彼女が一途で、真剣で、弱い存在だと俺が一番知っていたはずだった。
彼女が俺を好きでいてくれていたことを知っていたはずだった。
俺は裏切った。
俺は妖夢が好きだった。
なのに、俺は馬鹿みたいに彼女を傷つけてしまった。
「妖夢、ごめん」
「来ないで……ください」
言葉を流して、俺は距離をつめていく。
もう一度、今度は鳩尾に妖夢の拳が叩きつけられた。
その衝撃に、俺は肺の中の酸素が全て吐き出されて、ひざを突く。
無様に倒れながら、それでも手を伸ばして妖夢を掻き抱いた。
「やめてよ、ずるいよ……○○はずるい」
「ごめん、俺はお前の好意を知ってたのに」
「離してよ……」
「お前を一番大切にしなきゃいけなかったのに、誤解なんてあっちゃいけなかったのに」
妖夢は力の抜けた拳で俺の胸を叩く。
泣きながら、責めるように痛くも無い拳をぶつけてくる。
それは、さっきの重い拳よりも遥かに痛くて、泣きながら抱きしめた。
「好きなんだ、お前が一番……何よりも」
「……ずるいよ、そんな風に言われたら責められなくなっちゃうじゃない」
「……ごめん」
叩きつけられていた拳が止まって、小さな手が俺の背中に回るのを感じた。
強く、妖夢の小さな身体を抱きしめる。
「私以外を見ないでください」
「はい」
「私以外を抱きしめないでください」
「分かった」
「……もっと強く抱きしめてください」
「……ん」
「そ、それと」
「何だ?」
「あ、あの……キ……キー」
「……」
澄んだ星空の下、歪な月が見ている中で、顔の赤い妖夢キスをする。
離した顔はお互い酷いもので、軽いキスは涙でしょっぱかった。
「……やっぱり、○○はずるい」
「わりぃ」
「……もう一回、してください」
「……ん」
月夜の絶景の庭で、月明かりで出来た俺達の影がゆっくりと重なって見えた。
俺はもう、絶対にこの子を離さない。
◇
「よかったのー? 幽々子」
「あぁでもしないと、気づかないのよ」
「老婆心ねぇ」
「紫には言われたくないわ」
「……」
「……」
「良かったの?」
「何が?」
「彼似てたじゃないの、あんたの初恋のアレにさ」
「アレとか言わないで頂戴」
「転生して元気にやってるかしらね」
「さぁ……どうでしょうね」
「……じゃあ、いいもん見れたし私は帰るわ」
「……ん」
「……泣いても、いいのよ?」
「うるさいわ」
(続きはありません、新しく物語を始めるにはNEW GAMEを選択してください)
5スレ目>>335(前回:妖夢纏め4の最下部922-923
───────────────────────────────────────────────────────────
妖夢と夫婦になってから、早三日。今日の買い物当番は俺。
香霖堂から帰る頃には、すっかり日が暮れてしまった。
「ふぅ、ただいまっと……。やっぱあの階段を飛ばずに登るのはキツいn……」
玄関開けたら2分でごは……じゃなくて、三つ指立てて妖夢がお出迎え。
「…お、お帰りなさぃ……」
最後のほうは消えそうな声になって、顔は熟れたトマトのように真っ赤っ赤。
「お、おう、ただいま……。遅くなって悪かった。ところで晩飯の用意は……」
「ま、まって……! あ、あの……」
氷精のようにイッパイイッパイになりながらも、必死の思いで言葉を繋ごうとする妖夢。
「……ご、ご飯にしますか? そ、それともお風呂にしますか? そそそそれともわわわたわたわた」
「落ち着け」
「…………」←完熟トマト
コマンド?
・ごはん
・おふろ
rァ ・よーむ
・かすり
5スレ目>>369
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空気読まずに投下。
妖夢。
ぜんぜんネタ寝かせてないです。
======
「妖夢!」
白玉楼の庭で素振りをしている妖夢に、縁側から俺はスポーツタオルを投げた。
「ふっ!」
気合一閃。
それを木刀に引っ掛けて受け取る妖夢。
俺の恋人。
死者の集まる白玉楼。
ここに来て半年ほどになる。
何かの弾みで結界が開き、こちらに来ることになってしまった。
本当ならすぐに返してもらえる筈だったのだが、幽々子さまに教えた囲碁が気に入られてしまい、そのまま囲碁指南役として滞在している。
「囲碁指南は終わったのですか?」
汗だくの顔を拭きながら尋ねる妖夢。
「まあね。と言っても、一局打っただけだけど」
「幽々子さまは?」
「今度は和歌のお勉強だとさ」
「そうですか」
そう言って、妖夢は縁側へ腰を下ろす。
つられて、俺も隣へ腰を下ろした。
さっきまで屋内で囲碁をやってきた身としては、燦々と照りつける太陽と桜の新緑が眩しい。
庭に敷き詰めた小石からは、多少ながらも陽炎が立ち上っている。
「ほれ、ジュース」
「用意がいいですね。どうしたのです?」
「さっき、台所に行って貰って来た。なに、いつものチェリージュースだ」
妖夢にジュースを渡す。
ここには、基本的に果物はサクランボしかない。
果樹園のスペースがあるなら、別なものにしてしまうためだ。
ゴクッゴクッゴクッ
妖夢が喉を鳴らして、美味そうにジュースを流し込む。
それでも、ジョッキ一気飲みは無理だったようで、相当の量が余っていた。
「なあ、妖夢?」
「はい?」
「俺もジュース貰うぜ」
そう言うが早く、俺は妖夢の膝の上の手から、ジョッキを奪って口をつける。
ふむ、ほのかな甘みがいい感じだ。
「あ、え、え、ええ!?」
ふと妖夢を見ると、何とも言えない動揺した表情でこちらを見ていた。
「どうした?」
その言葉に、我に返る妖夢。
「どうした、じゃありません!
か、か、間接キスなんですよ! わかってますか!」
「ああ、そんなことか。
別に構わないだろう? 恋人なんだし」
「そ、それはそうですが。でもこういうことは人のいないところで……」
段々と声が小さくなっていく妖夢。
「それは悪かったな。じゃあ、お詫びに――」
俺は妖夢の腰を抱き寄せた。
「ひゃん! な、何を!?」
「えいっ」
空いたほうの左手で、ジョッキの中の赤い液体を、妖夢の唇へと導く。
「んっ……ぷはぁ」
「どうだ?」
「全く、あなたは唐突なんですから」
「でも、美味かっただろう?」
溜息をつく妖夢。
「はあぁ。あなたには呆れました」
ふてくされたようにそう言うと、
ポフン
俺の肩に頭を預けてくる。
「妖夢?」
「修行で疲れました。一眠りします。
私の頭が落ちないようにちゃんと抱いていること」
そう言って、妖夢は目を瞑った。
程なくして、規則正しい寝息が流れてくる。
穏やかな顔をして眠る、俺だけの眠り姫。
そんな寝顔を見ながら、
「なんだか、俺も眠くなってきたな」
まどろみの中へと俺も落ちていった。
「んん~、○○、大好きです」
意識が落ちる直前、そんな声が聞こえた気がした。
「幽々子さまが逃げたー!」
その声に、反射的に俺と妖夢は立ち上がった。
空を見ると、日も随分と傾いてきている。
「妖夢!」
「はい、わかっています。留守番よろしくお願いしますね」
「わかってる」
そうなのだ。
空の飛べない俺には、幽々子さまは捕まえられない。
だからいつも、皆のいなくなった後の館の管理を任されている。
「そういえば、この時間は琵琶だったはずだ。幽々子さま、琵琶嫌いだからなあ」
「確かに。だからと言って、逃げ出すのはいかがなものかと思いますが」
逃げ出されるもう一方の雄、剣術の師範が苦笑をしている。
「と言っても、このままにしておく訳にもいかないだろう?」
「ええ、すぐに行きますよ」
妖夢は、口ではそう言いつつも、周囲を気にしているばかりで出かけようとしない。
「どうした?」
そして。
妖夢が背伸びをしたかと思うと、一瞬で唇を奪われた。
「んんっ!?」
「恋人の、いってらっしゃいのキス、です。
いささか、立場は逆ですが」
顔を真っ赤にしてそう言うと、向こうへと一目散に駆けていった。
その間。
俺は、妖夢に奪われた唇に、呆然と手を触れていた。
ジュースの中の解けかけの氷が、カラン、と鳴った。
5スレ目>>389
───────────────────────────────────────────────────────────
そんな流れの中、再びガリ作ってみました。
踏み込みは、大事である。
間合いの外から中へ、移る速度は威力に加わるからだ。
剣という、槍や弓矢、弾幕などと比較して間合いの狭い得物であれば、より一層踏み込みは大事になる。
敵の攻撃を避け、間合いを詰め、次の一撃を繰り出される前に斬り伏せる。
そのためにも踏み込みは大事だと、彼女は経験から解っている……はずなのだが。
「…………」
かれこれ半刻、彼女は踏み込めずにいた。
相手の攻撃が熾烈を極めていたかといえば、むしろ全く無防備だからこそ困りもの。
まだ短い白楼剣でこそ十分に過ぎる今の間合いだが、徒手空拳の今の彼女には半歩足りない。
たかが半歩、されど半歩。
今の彼女にとってその半歩は、二百由旬の幅を持つ彼女の仕事場の端から端よりも遠く感じられた。
――足が出ない。
――踏み出せない。
如何に相手が無防備とはいえ、音無しの構えとは訳が違う。
相手は、敵ですらないのだから。
(う、うぅ~……)
その姿は白玉楼の亡霊姫の護衛を勤める剣士だが、内心は恋に臆病な乙女の迷い。
横目でちらりと見るだけの、切なく甘い片思い……の時期は過ぎたものの、何時まで経っても初々しいのが彼女の魅力。
気付かれぬように、柱の影からこっそり見ている彼女の主も、そんな彼女が大好きで。
(ふふ。妖夢、頑張って~♪)
背中を押してあげたいけれど、ぐっと我慢の幽々子様。
従者に主が出来ることは、黙ってそっと見守ることだから。
手も足も口も出さないで、顔だけ出して見ていたよ。
それからうんうん迷いに迷い、四半刻ほど経った頃、遂に彼女は覚悟を決めた。
行くか行かぬかその迷い、白楼剣なら斬れただろうけど、恋に刀は使わない。
静かに彼に寄り添うと、真っ赤になって手を握り、彼の隣で目を閉じた。
白玉楼の昼下がり。
眠れぬ妖夢の昼下がり。
恋には未熟な妖夢の修行は、まだまだ長く続きそう。
5スレ目>>488
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あらかじめ予想が出来るのなら、心の準備くらいは出来るはず。
だけど、予想も出来ない『突然』には、一切の準備もなしに臨まなくてはならない。
「妖夢。たまにはお休みをあげるわ」
そういう意味では、彼女の主はいつだって、彼女の想像の上を行っている。
もっとも今回に関しては、彼女も原因の一端なのだが。
「……はい?」
「だ・か・ら、お休みをあげるって言ったのよ。『暇を出す』って言ったら、何だか誤解しそうだし。
あ、おかわりちょうだい」
一体どういう風の吹き回しだろう、と妖夢はご飯をよそいながら考えた。
たまに……というか、よく突拍子もないことを言い出す主の考えは、その裏に深い思慮があったりなかったり。
さて、今回は一体どちらだろう?
「宜しければ、理由をお聞かせ願えますか?」
「ん~……と、よく考えたらお休みじゃないかも」
なんのこっちゃ。
「ちょっと紫の所に行ってくるから、『二人で』お留守番しててね」
「う」
敢えて強調された言葉を聞いて、妖夢の顔は一気に赤くなる。
広い屋敷でふたりきり。
ちょっぴり意識しただけで、心の余裕は現世斬。
「まあ、護衛だけはお休みね。ご飯の仕度とかは、自分『達』でやってもらうことになるけど」
恋する妖夢に優しいけれど、ちょっぴり意地悪幽々子様。
あんまり進まぬ二人の恋に、何度やきもきしたものか。
それならまずは邪魔者消えて、二人っきりにしてみよう。
「あああのですね、お帰りはいつ頃になりますのでしょうか」
「ん~~……どうしましょうね。
紫が帰してくれなかったら、しばらく帰って来ないかも♪」
扇で隠した口元は、見えずとも解る含み笑い。
「そういう訳だから、宜しくね~」
さっきのおかわりぺろりと平らげ、茹蛸妖夢を置いといて、ひらひら手を振る幽々子様。
「あ、そのっ」
「後で色々と聞かせてもらうわよ~♪」
何か言おうとする間も与えず、蝶の様にふわふわと出ていく主に、
「い、いってらっしゃいませ……」
妖夢は半ば固まったまま、見送ることしか出来なかった。
(ふ、二人きり……二人きり……)
恋する妖夢は可愛い妖夢、幽々子お嬢様のお気に入り。
半分人間魂珀妖夢、剣技も恋も半人前。
いつでも一緒にいたいのに、仕事はぽんぽん湧いて出て、手分けしなけりゃ終わらない。
ようやく一緒の昼休み、静かなぽかぽか縁側で、二人一緒に寝るだけで、毎日どきどき止まらない。
そんな奥手な恋する妖夢。棚から牡丹餅この好機、どうしていいか解らない。
――パシっ!
まずは両頬平手で打って、自分の心に断迷剣。
頬は確かに痛むから、これは現実間違いない。
(……そういえば)
頭を冷やした恋する妖夢、肝心なことを思い出す。
妖夢にお熱なその相手、一体何処にいるのやら。
(この時間なら……まだ庭の掃除ですよね)
二百由旬の広さを誇る、白玉楼のそのお庭。
手入れも掃除も大変な、働く二人のそのお庭。
そこまで解ればいざ行こう。
準備は素早く手際よく、手にする手拭い・竹箒。
二百由旬の彼方まで、大切な人の所まで、駆けてく妖夢は一直線。
一緒に仕事を終わらせて、残った時間で何しよう。
大事な大事なその時間、きっと思い出に残るから。
恋する妖夢の休日は、そんな朝から始まった。
・おまけ
「……食器?」
「そうそう。お茶碗とかお皿とか余ってない?」
「悪いことは言わないわ。いかに幽々子でも食器は食べちゃダメよ」
「もぅ~、違うってば。最近妖夢が沢山割っちゃって、あんまりないんだから。
ぼーっとしながら洗いものしてると、すぐに『がちゃん』って~」
「あら。それじゃあ毎日おにぎりになっちゃうわね」
5スレ目>>582(うpろだ0056)
───────────────────────────────────────────────────────────
>>583のネタの宝庫に嫉妬
>「妖夢は、剣を放すと凄く可愛いのよ。それに、
> 妖夢のあの控えめな胸の良さがわからないのは、男じゃないわ」
白玉楼にて
妖夢と婚約して半月。共に歩むは剣の道。聞いてください「夫婦道」
「なんですかその素振りは! 全く魂がこもってません! それでは弾幕を斬るなんて到底不可能ですよ?」
「押忍!!」
今日もみっちり妖夢に稽古をつけて貰っている。なんで俺が書く先生はこうもスパルタ揃いなんだ?
「まあ弾幕なんて斬れなくても、俺はお前を守れたらそれでいいんだけど……何つって(テヘッ)」
「はあ……腕が悪いならともかく、頭が悪いのは私には手に負えませんよ?」
「……ごめんなさい」
「反省するくらいなら始めから言わないで下さい。罰として、今日は夜まで休憩抜きです」
「いやいや妖夢、俺死んじゃう」
「ほら、腕がお留守になってますよ?もう300回くらい素振りがしたいのなら別ですが…」
「ひえぇ……」
微妙に尻に敷かれていると思うのは俺だけか?
夜
「イタイイタイ!痣にお湯がしみtひぃぃぃっ!!……今日はシャワーだけにしとこうかな」
あれから素振り、座禅、その他色々とやったらどうやら尻に来たようだ。
しっかし、お湯がこんなに染みるなんて知らなかったな……
コンコン(ガチャ)
「……は、入りますよ……ゆ、湯加減はどうですか?」
「ちょちょちょちょちょ!何何何!」
突然バスタオルを巻いた妖夢が風呂に入ってきた
「その…今日の稽古はキツかったみたいなので疲れてるんじゃないかと思って……
それで…背中を流して労を労ってあげようかと……迷惑でしたか?」
「いやいや! その、何だ……うれしいです」
「よかった……今日は遅くまで頑張りましたね。あなたの剣の腕が日に日に伸びて行くのが嬉しくて……」
「だからって、詰め込み稽古は身体が持たんぞ……」
「でも、頑張るあなたの姿はとても格好良いですよ? ……早く私を護れるくらい強くなって下さいね」
「へ?」
「稽古中に言ってたじゃないですか。けっこう嬉しかったんですよ?」
「へへっ…そら言った甲斐があったよ。ところで、何でバスタオルなんか巻いてるんだ?」
「え?」
「せっかく一緒に風呂に入っているんだ。たまには裸の付き合いと行こうじゃないか」
「…はぁ……わ、分かりましたからバスタオルの裾を掴まないで下さいっ!! ……む、むこう向いてて下さいよ?」
そして浴室にこだまする衣擦れの音…
「…………………………こ、こっちをむ、向いても、い、いいですょ」
振り返ると全身真っ赤になった妖夢の姿。のぼせてる?
「あ、ああああまり! み、みないでくださいっ! む、胸には自信が、なぃ……
って、腕掴まないで下さいっ!手も駄目ですっ! 剣ダコが出来てて無骨だから……
その……腰まわりとかなら……ちょっと、自信…ありますから」
「そんなこと無いぞ。全部俺好みの可愛らしい姿じゃないか。剣ダコは俺と同じで、頑張り屋の証拠だろ?
やれやれ、こりゃ死ぬまで一生護らなきゃな……まったく、もの凄く高い買い物しちゃったかな?」
「返品…しませんよね……?」
「それこそ生活に困った時は、夫婦で演歌歌手デビューさ」
むしゃくしゃして書いた。妖夢との入浴シーンが書ければ何でも良かった。
今も反省していないし、これからも反省するつもりは無い。嘘ですごめんなさい反省してます。
備考:>>583→ハーレム? 2参照。
5スレ目>>617
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「遅くなってごめんね」
日も暮れたくらいに、俺は妖夢に呼ばれた場所についた。
決闘かと思ったが、そこにはかわいい少女が立っているだけだった。そして妖夢は決心したように大きく息を吸い吐いた
妖「は、はじめはなんともなかったんです。でも貴方の優しさに触れる度に胸の鼓動が早くなりました。
永遠亭にも行ってきました。医者には『恋なんじゃない?勇気をだせばきっと治るわ』と言われました。
幽々子様に抱く感情とはまた違ったもの…。
だ、だから…あの、その……みょん。
す、好きです。半人半霊…ですけど」
目の前の半人半霊少女はそう告げた。
「僕も好きだ」
そういうと彼女は西行妖に匹敵する可憐な笑顔を振り撒いた。妖夢の後ろにスキマがあったのを指摘したかった。
白玉楼に夕食を招待され、玄関に入るとゆゆ様がでむかえてくれた。
「今日は記念日ね」と笑顔で言っていたが、頬には一筋の水跡がついていた。
5スレ目>>899
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妖夢に起こされたい。
それで寝ぼけたフリして抱きついたりしたい。
「朝ですよ、起きて下さい。いつまで寝てるんですか?」
「んー…あと1日ー・・・」
(がばっ)
「わっ…ちょ、斬りますよ?」
「斬って~」
「あーもう!本当に斬りますよ!?」
「本当に斬って~」
みたいな感じ。
6スレ目>>77
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それはある昼下がりのことだった。
ちょうど幽々子は紫と一緒に遊びに行ってしまった。
白玉楼には俺と妖夢の二人だけ。
しかも、妖夢は朝からずっと庭の手入れを続けている。
あまりに暇なんで俺は自分でお茶を淹れ、
隠しておいたお茶請けの煎餅を出してきて、縁側でぼんやりする。
しかし、暇だ。
「なあ、妖夢。暇で暇で仕方がないのだが」
「そうですか。私は庭の手入れで忙しいですね」
まるで聞く耳なし。
「はぁ~、暇だ……」
暇を持て余していると妖夢の半霊がふわふわやって来た。
俺のところまで近付くと、
ぼん
と音を立てて妖夢の人間形態に化けてしまった。
そう言えば、何時ぞやの鬼の騒ぎの時はドサクサ紛れに化けてたな、
などと考えている内に妖夢(霊)が俺の右膝の上に腰掛けてきた。
そのまま俺に抱きついて顔を胸に埋め甘えてくる妖夢(霊)。
「ふふ、愛い奴め」
等と気取って、その銀色の髪を梳いてやると、気持ちの良さそうに目を細める妖夢(霊)。
俺もすげーほのぼのとした気持ちになって、ずっと梳いてやる。
「なっ、何をしているのですか!」
声のした方を向くと真っ赤になって激高している妖夢(人)が、
わなわなと震えながら立っているではないか。
「何って、妖夢とイチャついているのだが?」
と言って妖夢(霊)の頭を今度はわさわさ撫で回してやる。
すると、ここぞとばかりに甘えてくる妖夢(霊)。
「こら、半身! あなたも何をサボっているのですか!」
妖夢(人)の怒り声に一瞥くれるも、すぐに俺に抱きつき直してイチャつき始める妖夢(霊)。
「片方が素直じゃないからなあ~、もう片方が気を使っているんだろう」
そう言って妖夢(人)に見せ付けるように、妖夢(霊)に頬ずりをする。
満面の笑みで頬ずり返す妖夢(霊)
「妖夢の肌はすべすべで気持ちいいなあ」
なんてご満悦で浸っていると妖夢(人)が怒りからどんどん泣き顔へシフトしていく。
下を向き、唇を噛みしめ、ぷるぷる小刻みに震えている。
ちょっとやり過ぎてしまったか。
どうも妖夢はからかいがいがあって直ぐ苛めてしまう。
「ほれ」
そう言って、空いている左膝を叩いてやると、本当におずおずと妖夢(人)が座った。
そして、そのまま力いっぱい俺に抱きついてくる
俺のシャツを握った手は力が入りすぎて白くなりそうだし、まだ少し震えている。
妖夢(人)の緊張を解そうと妖夢(霊)にしてやったように、優しく髪を梳いてやる。
丹念に繰り返すと妖夢(人)の力が抜けてきて、俺に体を預け始める。
すると先ほどまで妖夢(人)を見ているだけだった妖夢(霊)がポンポンと優しく妖夢(人)の頭を叩く。
妖夢(人)がゆっくり顔を上げると、にっこり微笑んで
「「!?」」
俺にキスをした。
そして、少し勝ち誇るように妖夢(人)に笑いかける妖夢(霊)。
シャツの左側が急に力強く握られた。
妖夢(人)の方を見ると、もはや緊張でがちがちという感じで俺の方を睨み付けていた。
妖夢(人)はかなり浅い深呼吸を何度か繰り返すと、意を決したように目をつぶり、唇を上に突き出した。
これはアレか、アレしろということか。
とりあえずじっくり観察してみると、顔が徐々に紅潮し、また小刻みに震え始めた。
しかし、決して目は開かず姿勢も変えない。
まあ、これ以上焦らすと鬼畜になっちまう、ということで、
妖夢(人)に優しくキスをする。
ぼんやりと夢にいるような恥じ入るような視線を俺に向けてくる妖夢(人)。
すると今度は妖夢(霊)の方が頬を膨らませて明後日の方向を向いてしまった。
俺はその素直な表現に苦笑しながら、妖夢(霊)の膨らんだ頬にキスをすると、
澄ました顔でこっちに向き直り、目をつぶって唇を突き出した。
俺はもう流されるままに妖夢(霊)の唇にキスをする。
びしっと抱きつき甘えてくる妖夢(霊)。
その頭を優しく撫でる俺。
「ぬおっ!」
突然強烈な腕力で顔をがっちりホールドされてしまった。
そのまま、妖夢(人)方へ力づくで向きなおされる。
そこには半泣き半怒りといった感じで、涙を溜めながら真っ赤になった妖夢(人)がいて、
ヘッドバットでもするような勢いで強烈なキスをお見舞いされた。
そのまま俺の頭を抱きしめて離そうとしない。
今度は妖夢(霊)が首に手を巻きつけてきて妖夢(人)を突き上げるように下からキスをしてくる
俺は二人の勢いに押し倒されてしまった。
上を見上げると、息を荒く俺を見据える二人の妖夢。
誰からともなくお互いのシャツのボタンに手をかけて……
(省略されました。全てを見るにはとりあえず白玉楼へ)
6スレ目>>86
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辺りはまだ暗く空にはまだ太陽が昇っておらず、月が美しく輝いている様な早朝に俺は起きる。
起きたらまず筋トレをする。その後に神社の周りを走り、そして刀を振る。
俺が幻想郷に来る前に行っていたことを毎日の様に行う。
親父が居ないので打ち合いができないので以前よりも終わるのが早い。
しかし手を抜くことは絶対にしない。
戦いでは、日々の鍛錬がものを言うからである。
特に俺のように外から来て接近戦しかできない者には。
鍛錬を終わり朝食を食べる。
「やはり霊夢や妖夢の様にはいかないな」
すぐ近くの神社に住んでいる巫女や、亡霊の姫に仕える庭師の料理を思い出す。
少し大袈裟かも知れないが彼女達が作るものと比べたら天と地の差だ。
俺の料理は正直あまり美味くはない。言うほど不味くもないのだがもう少し上手に作れればとは思う。
そう言うどうでもいい事を考えながら朝食を食べ、今日は何をしようかと考えていた。
そんな時だった。
思いもしない人が現れたのは。
「おはようございます、○○さん」
「え、妖夢? 」
そう言って、妖夢は少し嬉しそうに微笑みながら挨拶をしたのだった。
・・・・・・
「あの、○○さん?どうかしましたか?」
何も反応しない俺を不審に思ったのか、笑みを消し少し不安な表情で妖夢はおずおずと尋ねてきた。
「……は」
俺は一瞬呆けていたようだ。
それはそうだ知り合いとはいえ朝に、それも女の子が自分を訪ねてきたからである。
俺は急いで彼女が訪ねてくるような事をしたのか思い出そうと脳内ネットをフル活用した。
検索中…… 検索中…… 該当件数一 件名 手合わせ」
思い出した。この前の宴会で一緒に飲んだときに剣の話になって意気投合したんだった。
その時に鍛錬の為に一度勝負をしようと誘ったんだ。
そしてその日が……今日
正直すっかり忘れていた……
剣士が試合をする日を忘れるのは致命的だと思うがこの際無視だ、無視。
俺がそんなことを考えていると……
「○○さん、いきなり何を訳の分からない事を言っているんですか?」
妖夢が呆れたように呟いていた。
NOW LODING …… 移動中 NOW LODING …… 移動中
場所は変わり神社の近くの森。
俺は、試合ルールと勝敗条件を告げる
「ルールは一本勝負。スペルカードの使用は無し。剣術、体術、その他何でもあり。これでいいか?」
彼女はそれを黙って聞く。
「私もそれで構いません」
そして、依存はないのかすぐに返事をした。
ルールと言っても特に俺には制限がない。
スペルカードなど俺は使えないからだ。
だからこのルールは実質彼女のみ適用とされる。
これを肯定したと言うことは、彼女から俺への所謂ハンデというものだ。
一通りのルールが決まったので、俺達はいったん離れた。
そして軽く体をほぐす。
全力で戦うには、ある程度体を温めた方がいいからだ
そして森の広いスペースで、俺達は対峙する。
互いの獲物を握り抜き放つ。
彼女は二本の剣を持ち、俺の前に立つ。
俺は一本の刀とその鞘を持ち、彼女の前に立つ。
俺達は睨み合ったまま微動だにしない。
周りにいるはずの動物たちは、俺達の切羽詰まった空気に飲まれたのか動こうともしない。
「強いな……」
俺は絞り出すように呟いた。
対峙した瞬間、理解した。
(彼女は強い。おそらく俺よりも……)
隙なんて見あたらない。少なくとも俺の目には。
俺の中で彼女は、どんな事にも一生懸命だけど何処か抜けている。
そんな風な女の子だった。
しかしその認識は覆された。
今日、この場で彼女と対峙したことで……
○○がそう思っている時、対峙する妖夢もまた考えている。
「少し時間がかかりそうですね」
妖夢は呟いた。
彼女は気付いていた。
自分は彼よりも強いと言う事を。
彼女には○○の隙が目に見えて解るからだ。
と言っても、その隙も大きくはないのだが。
私はどう攻めようか考えています。
自分が彼より強い、と言う事は解りました。
でも、彼より強いと言っても、一撃や二撃で倒せる程ではありません。
スペルカードを使えば話は別だけれども、純粋な剣技だけでは少し時間がかかると思います。
(……こんな事考えていても埒があかないな。)
とりあえずは様子見で行きましょうか。
何時まで睨み合ったままだっただろうか。
一瞬であった様な気がする。しかし、一時間であった様な気もする。
そんなことを考えた時だった。
「○○さん、行きますよ!」
妖夢が動き出したのは。
妖夢が走ってくる。
それに合わせて俺はタイミングを計る。
そして妖夢が俺の攻撃範囲に足を踏み入れた瞬間に、刀を横に振り抜いた。
(此処!)
「はぁ!」
受け止めなくては当たる。そんなタイミングでの斬撃。
だが……
「なっ!」
妖夢は受け止めなかった。
彼女は○○の斬撃を、前に倒れ込む様にしゃがむことによってやり過ごしたのだ。
「やぁ!!」
そしてすぐさま体制を立て直し、腕を振りきっている○○に楼観剣を振り上げる。
「くそ」
俺は悪態を付き、左手で持つ鞘で妖夢の振るう楼観剣を受け止める。
「ふっ!」
しかし楼観剣は囮で、すぐさま俺の顔に白楼剣の突きが迫る。
それを俺は顔を横に逸らす事によって何とか避けた。
これらは一瞬の攻防である。
しかし主導権は完全に妖夢が握っていた。
○○は防戦一方の様だ。
少し掠めたのか、髪の毛が数本落ちる。
しかしそんな事には目もくれず、すぐさま俺は妖夢に向かって刀を奔らせる。
それを妖夢は後ろに飛びながら勢いを殺し、剣で受け止める。
俺の攻撃を難無く躱すと、彼女は再び攻めかかる。
彼女は俺の間合いに侵入し、剣を振るう。
「此処です!」
妖夢は楼観剣で横凪の斬撃を放つ。
「ふっ!」
俺はそれに合わせ刀を振り下ろす。
「はぁ!」
すると彼女は白楼剣で突く。
「ちぃ!其処!」
俺は鞘を使いその軌道をそらす。
そんな打ち合いが楽しく感じる……
一合、二合、三合……
俺達は何度と無く刃をぶつけ合う。
そして十数合打ち合う。
二十合に達するか達しないかそんな時、
「しまった!」
俺は妖夢に刀を弾かれた。
妖夢の剣が迫る。
感覚が研ぎ澄まされる……
(拙い、やられる! 間に合うか!?)
そう思いながら妖夢に向けて、正確には剣を持つ手に向けて蹴りを放つ。
そのことに気付いた妖夢は剣を振るう手を一瞬止める。
その間に俺は鞘を、剣との間に滑り込ませて受け止める。
受け止めると、腕に力を込め妖夢を押し返す。
そして後ろに飛び距離を取った。
距離を取った○○は、少し俯き大きく息を吐いた。
そして刀を鞘に納める。
すぐに顔を上げ妖夢を真っ直ぐ見て告げた。
「今度はこちらから行くぞ」
俺は体勢を低くして、鞘に左手を添え妖夢に向けて走り出す。
(速く、速く、速く、疾く!)
妖夢まで後
5歩、4歩、3歩、2歩、1歩
(タイミングを見極めろ!)
「シッ!」
俺は攻撃範囲に入った瞬間に全身を使い、刀を抜き放つ。
狙いは妖夢の銅から下。
今度は避られることも念頭に入れての斬撃。
(さてどう出る。受け止めるか? いや……避ける!)
何故かそう思った。ほとんど直感だったのだろう。
そして俺の「避ける」と言う予想は的中した。
そう彼女はまた避けた。
(なっ!飛んだだと!?)
俺を飛び越えると言うその行動によって……
そしてそのまま、俺の首を狙い斬撃を放つ。
(……だがまだだ!)
しかし避けられると読んでいた俺は、そのまま前に走り抜けて斬撃を避けたのだった。
私は一連の動作を思い出す。
○○さんの間合い方が若干広いので、私は後手に回ります。
これは仕方がありません。
姿勢を低くして走ってくる○○さん
その速度は目を見張るものがあります。
そのまま速度を落とさずさらに上げ続けます。
どうやら勢いをつけての抜刀で来るようです。
中々良い選択ですね。
勢いが増し、速度が上がります。
でもあの体勢がいけませんね。あの体勢での抜刀ならあまり高い場所には攻撃できません。
そう考えている内に○○さんが迫ります。思った通り低い場所への斬撃。
なら!
「シッ!」
私は○○さんを飛び越えました。
○○さんが目を見開くのが解ります。
(これで終わり!!)
そして私は空中で○○さんの首元に向け斬撃を放った。
此処までは予想道理でした。
しかし、その後が違いました。
○○さんはそのまま走り抜け、私の斬撃を避けたのです。
驚きながらも私は、空中で身を捩り体勢を立て直します。
(今のを避けますか……本気で行っても良さそうですね。)
攻防が終わり振り返る。
押されているが……極端な腕の差ない
(これぐらいなら……いける!)
俺はそう確信した。
そう思った時、突然彼女の雰囲気が一変した。
「な、に」
俺はそう呟くのが精一杯だった。
彼女に何かが起こったんだ。
そんな疑問を持つ。
そんな俺を察してか、彼女が口を開いた。
「すみません○○さん。今まで手を抜いていました」
彼女は告げる。
今までの自分は本気ではなかったと……
同時に俺は理解する。
目の前にいる少女は自分より遙かに強いと……
悲観的な自分の考えに喝を入れる。
そんなことは最初から解っていた事だ。
今の俺では、彼女に実力では勝てないと。
でも、だからこそ彼女と戦うのではないか。
強くなるために……
そして彼女は続ける
「でも、今からは本気で行きます!」
手加減はもう無しだと……
あれこれ考えるのはもう止めだ。
今は、自分の持っているもの全てをぶつけよう。
そう思い、俺は刀を再び鞘に納める。
そして勝つために、右手で強く柄を握りしめた。
そして走り出す。
先程と同じように。
(速く、速く、速く、疾く!)
妖夢まで後
5歩、4歩、3歩、2歩、1歩
(気取られるな! これを失敗したら俺に勝ち目はない!)
そう思い、俺は刀を振り抜いた。
鞘に左手を添えずに……
私は、○○さんを本気を出すに値する人だと認めた。
そして○○さんを見る。
どう攻めようか考えている、そんな様子だ。
しばらく見ていると、○○さんは再び刀を鞘に納める。
そして前傾姿勢で走ってくる。
(また抜刀で来る)
私はそう思い今度は受け止めてやろうと身構えた。
そして○○さんが私に向かって刀を振るう。
左手を鞘に添えずに……
手を鞘に添えていないのだから、それは私の方に飛んでくる。
「なっ!」
私は意表を突かれ硬直する。
その間に鞘が私の顔に接近する。
私は焦ってしまう。
(速く避けないと!)
何とか顔を逸らす事で、鞘での攻撃を躱す。
そして安堵する。
だが同時に気付く。
「あっ」
○○さんが振り抜いた筈の刀を、もう振りかぶっていることに……
(く、間にあえ!!)
「はぁっ!!」
そして斬撃は放たれた。
勝った。
俺はそう確信した。
当たり前だ。全てが上手くいったのだから。
彼女は性格的に不意打ちに弱いと思ったので、実行してみたら見事に隙を作ってくれた。
そしてその隙をつかせて貰う。
「はぁっ!!」
そして決着は着いた。
世界が反転した。
少なくとも俺にはそう感じられた。
確実に勝ったと思ったのに、倒れたのは俺だった。
そして首元には剣が添えられている。
「何が起こったんだ?」
俺は問う。俺を倒した相手、魂魄妖夢に。
「簡単に言うと、私が○○さんの攻撃より速く足払いを掛けました」
彼女は実にわかりやすく答えてくれた。
私はあの時のことを思い出します。
斬撃が来る瞬間、私は思い切りしゃがみました。
そして刃が上から迫って来るのを感じつつ、○○さんの足を払います。
こう言う時は、足のどちらかに重心が傾くものです。
幸い左足が少し浮き、右足に体重が掛かっていたので、そこを思いっ切り払いました。
斬撃が届く数舜前の事でした。
あぶなかった。
もう少しで切られてしまう所でしたよ……
NOW LODING …… 休憩中 NOW LODING …… 休憩中
「ふう、結局負けちゃったな」
俺は寝転んだまま、ついそんな事を言ってしまう。
奇襲まで使ったのに負けてしまったからだ。
そんな俺に彼女は苦笑しながら言う。
「経験の差ですよ。それに勝敗なんか別にいいじゃないですか」
俺は答える。
「ハンデもらってた上、奇襲まで使ったのに負けると言うのは流石に恥ずかしい」
これは正直な話だ。
彼女は本気を出すと言ったが、多分全体の6、7割程度の力しか出してないと思う。
それにスペルカードも使っていない。
……そう考えると泣きたくなってきた。
俺は気を紛らわせるように明るく妖夢に言った。
「そろそろ帰ろうか」
それと同時に立ち上がる。
が、
「あれ?」
すぐに倒れてしまった。
「○○さん! 大丈夫ですか!?」
妖夢が駆け寄りて来る。
そして、俺の隣にしゃがみ込み不安げに問う。
俺はそれに体だけ起こして言う。
「ああ大丈夫、大丈夫。少し平衡感覚がないだけだし」
どうやら転けた時に頭を打って、軽い脳震とうを起こしたらしい。
なのでしばらくは、立ち上がれないと思う。
いっその事、寝転んでいようかと思った。
その時に彼女が言った。
「あの、○○さん頭痛く無いですか」
いきなりの質問なので俺は正直に答える。
「あ~少し痛い。それがどうかした?」
そして俺は問い返す。
そうすると、彼女は頬を少し桃色に染め、上目遣いで言った。
「そ、その膝枕しましょうか?」
俺はその言葉に唖然とした。
俺は今、妖夢に膝枕をして貰っている。
妖夢の膝はすごく柔らかくて暖かい。
解りやすく言うなら気持ち良いだ。
「え、えと、その、どうですか?」
妖夢が俺におずおずと尋ねてくる。
恥ずかしいのか頬が少し染まっている。
そんなことを考えながら、俺は思っていることを正直に言った。
「うん、すっごくきもち良い。」
瞬間、妖夢の顔が面白い位に赤く染まった。
「あ、あうぅ」
その反応が面白くて、かわいくてついからかってしまう。
まあ本音でもあるけど。
「あぁもう、妖夢はかわいいなぁ」
妖夢はその言葉に過剰なまでに反応する。
「え、ええぇぇぇー!」
やばい楽しい。
妖夢の反応を見て、そんなことを思ってしまう。
「えと、その、えと……あうぅ」
どうやら何かを言おうとしているのだが言葉になっていない。
男にこう言う事を言われるのには免疫が無いのか反応が初々しい。
ならもう少しからかって見るかな。
妖夢の膝の感触を味わいながら、俺はそんなことを思っていた。
後書き
此処までお読みいただきありがとうございます。
今回は妖夢です。
妖夢に膝枕をして欲しいと思ったので書いちゃいました。
戦って、負けて、倒れるそして膝枕が自然かなと思ったのでバトルも書きました。
俺がバトルもの好きだというのもあり、つい無駄に戦闘描写を書いちゃいました。
ホントすみませんでした。
次はまたほのぼの系でいきます。
では今回はこれで
避難所>>74
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