「はぁ……ダメ……だなぁ……」
私はそこに書いてあったアルファベットをみて、肩をがっくりと落とした。
こんなの……見せられないよ……。
「こなた、模試の結果どうだった?」
「ひゃぁっ!!」
びっくりして、素っ頓狂な声をあげてしまった。
「どうしたのよ?」
驚かせた張本人が、不思議そうに私を見つめる。
「か、かがみ………?」
私はその名前を遠慮がちに呼んだ。
「ん?」
「ごめん………」
私はうつむきながらそう言った。
「結果……悪かったの?」
かがみが心配そうな声で聞いてきた。
「うん………」
呟くくらいの声で返す。
「そっか………」
私はそこに書いてあったアルファベットをみて、肩をがっくりと落とした。
こんなの……見せられないよ……。
「こなた、模試の結果どうだった?」
「ひゃぁっ!!」
びっくりして、素っ頓狂な声をあげてしまった。
「どうしたのよ?」
驚かせた張本人が、不思議そうに私を見つめる。
「か、かがみ………?」
私はその名前を遠慮がちに呼んだ。
「ん?」
「ごめん………」
私はうつむきながらそう言った。
「結果……悪かったの?」
かがみが心配そうな声で聞いてきた。
「うん………」
呟くくらいの声で返す。
「そっか………」
かがみと同じ大学にいくために、最近ほとんど毎日かがみの家に行って勉強を教えてもらっている。
今までじゃ考えられないくらい勉強した。
私自身も驚くくらい。
よくもこんなに続くなぁと思ったけど、その理由は分かりきってる。
今までじゃ考えられないくらい勉強した。
私自身も驚くくらい。
よくもこんなに続くなぁと思ったけど、その理由は分かりきってる。
――かがみと一緒に大学生活を送りたい。
ただ、それだけ。
ただ、それだけ。
別に一緒の大学じゃなくても、会うことは出来るよ。
でも、私はかがみと少しでも長く一緒にいたい。
だから、頑張るって決めたんだ。
でも、私はかがみと少しでも長く一緒にいたい。
だから、頑張るって決めたんだ。
―――その成果を試す最初の模試の結果がE判定。
やっぱり今さら無理なのかな……。
もとから私に才能なんてないし……。
中学の頃の保険があるわけでもないしね……。
もとから私に才能なんてないし……。
中学の頃の保険があるわけでもないしね……。
「それじゃ、今日も頑張ろっか」
かがみは明るく言った。
けれど、私は言葉を返さなかった。……返せなかった。
「こなた?」
「かがみ……もう、無理……だよ」
私は、ポツリと言葉を零した。
「ど、どうしたのよ、突然」
かがみの言葉に、私の内に溜まっていた感情が溢れ出る。
「かがみに付きっきりで、ほとんど毎日教えてもらって……外が真っ暗になるまで頑張って……。
家に帰ってからも、今までネトゲとかアニメに使ってた時間も勉強し続けて……。
それなのに全然変わってないんだよ……!?やっぱり私には無理なんだよ!!」
かがみは悪くない。
むしろ、かがみの勉強を邪魔してしまってる分迷惑をかけてる。
頭では分かってるんだけど……。
それでも、私は自分の不甲斐なさをかがみに八つ当たりしていた。
そんな自分に対しても、自己嫌悪してしまっていた。
かがみは明るく言った。
けれど、私は言葉を返さなかった。……返せなかった。
「こなた?」
「かがみ……もう、無理……だよ」
私は、ポツリと言葉を零した。
「ど、どうしたのよ、突然」
かがみの言葉に、私の内に溜まっていた感情が溢れ出る。
「かがみに付きっきりで、ほとんど毎日教えてもらって……外が真っ暗になるまで頑張って……。
家に帰ってからも、今までネトゲとかアニメに使ってた時間も勉強し続けて……。
それなのに全然変わってないんだよ……!?やっぱり私には無理なんだよ!!」
かがみは悪くない。
むしろ、かがみの勉強を邪魔してしまってる分迷惑をかけてる。
頭では分かってるんだけど……。
それでも、私は自分の不甲斐なさをかがみに八つ当たりしていた。
そんな自分に対しても、自己嫌悪してしまっていた。
かがみは少しの間、黙り込む。
そしてゆっくりと口を開いた。
「………こなたが、そうしたいって言うなら、私は何も言わない」
かがみの言葉に言い訳するように言う。
「私の思いは変わってないよ……!でも、かがみに迷惑かけて、
それなのに何にも成果が出てないのが、悔しくて、申し訳なくて……!」
私の目から、いつしか涙が零れていた。
そしてゆっくりと口を開いた。
「………こなたが、そうしたいって言うなら、私は何も言わない」
かがみの言葉に言い訳するように言う。
「私の思いは変わってないよ……!でも、かがみに迷惑かけて、
それなのに何にも成果が出てないのが、悔しくて、申し訳なくて……!」
私の目から、いつしか涙が零れていた。
「こなた……何か勘違いしてない……?」
「えっ………?」
かがみは私をじっと見つめる。
「私がいつ………迷惑なんて言ったの?」
「だって、私のわからないところを教えてくれてるから、その間勉強出来ないし……」
「迷惑だなんて言った?」
「言ってないけど……………」
かがみは優しい笑みを浮かべた。
「迷惑なんて、思ってないわ。むしろ、嬉しいくらい。
だって、こなたが私のために頑張ってくれてるんだから……。
それなのに、なんで迷惑なんて思わなきゃいけないの?」
「かがみのためじゃないよ……。私のためだもん……」
「それが結果的には、私のためにもなってるのよ」
私は何も答えられなかった。
「それに、人に教えるのも勉強になるのよ」
少しの沈黙の後、ねぇ、こなた、とかがみは切り出した。
「勉強っていうは、そんな簡単に成果が出るものじゃないの」
「えっ……?」
「等比数列みたいに伸びるの。1・2・4・8……ってね」
等比数列……。この前、かがみに教えてもらったやつだ。
確か、増え方が曲線になったやつ。あんまり関係ないけど。
「こなたはまだ2。ここで諦めたら、そこで終わり。
でも続ければ次は4、その次は8、その次は16ってどんどん伸びるのよ」
「本当に……?」
「本当よ。………私たちの思いだって、そうだったじゃない……?」
かがみへ対しての思い。
それは気づいてからは、日に日にすごい勢いで大きくなっていた。
諦めなかったから、私は今かがみとこうしていられてる。
そっか……それと同じなんだね……。
「だからもう少し、頑張ってみない?」
「うん……私、頑張る……」
いつしか、私の涙は止まっていた。
「えっ………?」
かがみは私をじっと見つめる。
「私がいつ………迷惑なんて言ったの?」
「だって、私のわからないところを教えてくれてるから、その間勉強出来ないし……」
「迷惑だなんて言った?」
「言ってないけど……………」
かがみは優しい笑みを浮かべた。
「迷惑なんて、思ってないわ。むしろ、嬉しいくらい。
だって、こなたが私のために頑張ってくれてるんだから……。
それなのに、なんで迷惑なんて思わなきゃいけないの?」
「かがみのためじゃないよ……。私のためだもん……」
「それが結果的には、私のためにもなってるのよ」
私は何も答えられなかった。
「それに、人に教えるのも勉強になるのよ」
少しの沈黙の後、ねぇ、こなた、とかがみは切り出した。
「勉強っていうは、そんな簡単に成果が出るものじゃないの」
「えっ……?」
「等比数列みたいに伸びるの。1・2・4・8……ってね」
等比数列……。この前、かがみに教えてもらったやつだ。
確か、増え方が曲線になったやつ。あんまり関係ないけど。
「こなたはまだ2。ここで諦めたら、そこで終わり。
でも続ければ次は4、その次は8、その次は16ってどんどん伸びるのよ」
「本当に……?」
「本当よ。………私たちの思いだって、そうだったじゃない……?」
かがみへ対しての思い。
それは気づいてからは、日に日にすごい勢いで大きくなっていた。
諦めなかったから、私は今かがみとこうしていられてる。
そっか……それと同じなんだね……。
「だからもう少し、頑張ってみない?」
「うん……私、頑張る……」
いつしか、私の涙は止まっていた。
「よしっ、じゃぁ今日も気合いれて頑張るわよ!!」
「おぉ~~!合格したら、かがみになんかご褒美もらおーっと♪」
「はぁ!?なんで私が!?」
「賭けしたら、やる気も上がるしね♪」
「もう……仕方ないわね……」
「むふふ、なにくれるの~?」
私が尋ねると、かがみは火がついたみたいに急に顔を真っ赤にした。
「そ、その………ス……」
「なに~?聞こえないよぉ~」
「き、きき、き、キス、して……あげる」
「キス~?もう何度かしてるしなぁ……そうだねぇ、婚約とかのほうがいいな~♪」
「こ、婚約ぅっ!?」
「どうせいつかはするんだし、良いでしょ?♪それに、等比数列みたいに伸びてこなきゃねぇ~?」
「か、考えとくわ!」
「照れるかがみ萌え♪」
「う、うるさい……」
かがみは照れてるのを隠そうとそっぽをむく。
その隙に、私は小さな声で言った。
「―――――」
「こなた、何か言った?」
かがみが真っ赤な顔のままこっちを向く。
「何でもな~い♪」
私はニヤリとしながらそう返した。
「おぉ~~!合格したら、かがみになんかご褒美もらおーっと♪」
「はぁ!?なんで私が!?」
「賭けしたら、やる気も上がるしね♪」
「もう……仕方ないわね……」
「むふふ、なにくれるの~?」
私が尋ねると、かがみは火がついたみたいに急に顔を真っ赤にした。
「そ、その………ス……」
「なに~?聞こえないよぉ~」
「き、きき、き、キス、して……あげる」
「キス~?もう何度かしてるしなぁ……そうだねぇ、婚約とかのほうがいいな~♪」
「こ、婚約ぅっ!?」
「どうせいつかはするんだし、良いでしょ?♪それに、等比数列みたいに伸びてこなきゃねぇ~?」
「か、考えとくわ!」
「照れるかがみ萌え♪」
「う、うるさい……」
かがみは照れてるのを隠そうとそっぽをむく。
その隙に、私は小さな声で言った。
「―――――」
「こなた、何か言った?」
かがみが真っ赤な顔のままこっちを向く。
「何でもな~い♪」
私はニヤリとしながらそう返した。
私はさっきの言葉を、そのりんごみたいな顔に向かって心の中で言った。
――かがみ、ありがとう。大好きだよ。
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- GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-02-24 13:19:24)
- 合格後の二人も見たいです。 GJ!! -- 名無しさん (2010-07-29 16:59:51)
- 頑張って合格してくださいっ!!! -- 名無しさん (2010-05-17 18:26:19)