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第15話

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銀河の時空を抜けて

日本語版第8巻「銀河の時空を抜けて」収録 著:クラーク・ダールトン 訳:松谷健二
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あらすじ

前出の暗号は難解を極め、《スターダストII》のポジトロン脳をもってしても3週間かかっても解読できなかった。部分解読されたところによると、この文書はフェロルが21.3562回自転すると消滅するという。彼らは時間を支配している。過去に戻って“なかったことになる”ので、コピーを取っておいても無駄なのだ。

刻限まで残り8時間というところで、ついに解読に成功するポジトロン脳。「…もしわれらの光について知るところあれば、何びとよりそれを知ったかに心せよ …彼のもとに行くを望めば、光の地下庫に降りるべし…」

光――不死性――についての情報を誰から得たのか。クレストはアルコンの中央カード室から知ったという。その情報をアルコンに送ったのは何者か。かれはそれを金星基地経由で送ったに違いない。

フェロン人との通商の第一歩としてフェロン製品を積み込みいったん太陽系へ戻ったローダン。ポジトロン脳に問い合わせ、約1万年前に金星基地でヴェガ星系の報告を行った探検家「ケルロン」の名を知ったローダンは、地球の製品を積み込み再びヴェガ星系へ戻った。

ミュータント数名、クレスト、ブリー、ハガード、ロボットらとともに地下庫に降りるローダン。そこには時間転換機――一種のタイムマシン――が設置されていた。これによって約1万年前のフェロルへ送られたローダンたちは、その時代のフェロン人を従え、ケルロンの着陸を待った。

ケルロンは3日後に現れた。別の探検隊の一員のふりをしてケルロンに近づくクレスト。不死性に関する情報を交換する間、彼がフェロルのどこかで発見したカプセル――彼らにはどうやっても開けられなかった――を見せられ、それが求めているものであると直感する。蛮族が攻撃を仕掛けてきたタイミングを利用し、ミュータントの活躍でカプセルを入手したローダンらは無事現実時間へと戻った。

カプセルは時間錠がかけられており、現実時間へ戻るとあっけなく開いた。暗号ではなく、「…やがて空間は震え動かん…」と記されていた。不死者にとり「やがて」とはいつのことなのか。千年後なのか明日なのか。一抹の不安を覚えるローダンであった。

備考

  • 初出キーワード:
  • コンピュータで航法データを計算し、出てきた結果(パンチカード)を別の航法コンピュータに差し込んでコース修正する《スターダストII》。コンピュータ同士、相互に繋がっていないらしい。
  • 《スターダストII》の乗員を500名に増強。
  • ローダンは解読された文書にある「余にとりては」という文から、不死族は一人であると推論した。なんらかの天災によって一人になったのだと。


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