アリア・キルヴァス
作者:ろってる ( rinna075 )-user_id=15359
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雪の降る日、アリアはいつもそうしているように外へ出て行こうとした。
「お嬢様、どこへ行かれるのですか?」
「……。」
この家のメイドであるアイリンに訊かれても、
彼女は黙ったままだ。
「いつもの場所でございますか?」
「……そう」
「なるほど。それでは、行ってらっしゃいませ」
いつもの場所――。
それは5年前、通り魔事件である少女が死んだ場所だった。
「お嬢様、どこへ行かれるのですか?」
「……。」
この家のメイドであるアイリンに訊かれても、
彼女は黙ったままだ。
「いつもの場所でございますか?」
「……そう」
「なるほど。それでは、行ってらっしゃいませ」
いつもの場所――。
それは5年前、通り魔事件である少女が死んだ場所だった。
扉が閉まる音が重く響いた。
この館の主、そしてアリアの父であるロイドは、メイドに声をかけた。
「あの子の痛みは…消えることが無いのだろうか」
彼の表情は笑っていたが、暗かった。
「私は…お嬢様はそこに行くことでわざと痛みを感じているように思えます」
「そうだな…私もそうは思っていた。私にできることは無いものか…」
この館の主、そしてアリアの父であるロイドは、メイドに声をかけた。
「あの子の痛みは…消えることが無いのだろうか」
彼の表情は笑っていたが、暗かった。
「私は…お嬢様はそこに行くことでわざと痛みを感じているように思えます」
「そうだな…私もそうは思っていた。私にできることは無いものか…」
アリアはたくさんの人々で賑わう、雪の降り積もった大通りを歩いていた。
そしてそっと鞄の中から花を取り出し、そこに置いた。
「リチェ……」
5年前に戻りたい、
彼女は心の中でそう呟いた。
そしてそっと鞄の中から花を取り出し、そこに置いた。
「リチェ……」
5年前に戻りたい、
彼女は心の中でそう呟いた。
関連キャラ
- アイリン-メイドさん
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