オリバー・ベトルーガ


生い立ち

2140年アメリカに生まれ、MASEで研究者生活を送る。30歳のとき社会にウィグルが現れ、とくに研究者としても圧倒的な実力を備えていた若き日のウェル・カイザーを目撃して、ウィグルを活用することが今後の時代を勝ち残るために絶対必須と考え、以後はウィグルとロス物理学の研究に没頭するようになる。
2185年ころまでに完成した出生段階でのウィグル素質の判定手法に「ベトルーガ法」と名がつくほどの業績を残したが、彼はそこから更に人工的手段でウィグルの能力を強化する手法を模索するようになり、当時のMASEでは非人道的手段と非難されて解雇される。
2187年レンダに亡命し同様の研究を続け、2192年までに人工ウィグルの礎を作るが、試作した人工ウィグルの暴走と、東西戦争勃発によって研究費用が減らされた*1ことを不服とし同年またも亡命。
当時対レンダ勢力では最も有力とされていた中東に赴き、レジスタンス「砂漠の月」に参加。メカニック兼参謀として活動しながら研究を再開する手段を伺っていた。
砂漠の月がMASEに降伏しなかったのは、MASEから脱走した彼にとって不都合だったからという面もあると囁かれる。

能力



人物像

衰退の一途をたどる人類と、それに対して有効な手段を打とうとしない権力者たちを強く嫌悪しており、突如現れた「ウィグル」を救世の英雄とみなして強く信奉している。一方でその強すぎる信奉は人間としては異常な水準に達しており、手段を選ばずウィグルを作り出そうとしてしまう程。
その意味では思想的にウェル・アジャンと共通点を多数持ちながら、最終的に真逆の道を歩むことになるという点で一種のアンチテーゼといえる。

劇中での活躍

最終更新:2023年11月21日 20:41

*1 戦争は単なる理由付けに過ぎず、成果が出なかったベトルーガの研究をレンダが評価しなかったというのが本当のところのようで、ベトルーガ自身もこれを不服とした向きが強いと言われる。