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【世界日報】沖縄戦集団自決訴訟「軍人に名誉はないのか」「表現の自由」偏重に不満相次ぐ

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【世界日報】沖縄戦集団自決訴訟「軍人に名誉はないのか」「表現の自由」偏重に不満相次ぐ


 原告の請求を棄却する――。大阪高裁は座間味島の元隊長、梅澤裕さん(91)と、渡嘉敷島隊長だった元大尉(故人)の弟、赤松秀一さん(75)の訴えを再び退けた。「信じられない、こんなことがあるんですか。まるで夢を見ているようだ」と悔しさをにじませる赤松さん。憮然とした表情を見せた梅澤さんだったが、支援者の集会では「一致団結して、最高裁で闘いましょう」と呼び掛けた。


支援者を前にあいさつする原告の一人、梅澤裕さん=31日午後、大阪市内
 判決では、歴史的な著作について「新しい資料の出現によりある記述の真実性が揺らいだからといって、直ちにそれだけで、当該記述を含む書籍の出版の継続が違法になると解するのは相当ではない」として、表現・出版の自由を擁護。ただ、少なくとも、表現内容が真実でないことが明白であり、かつ被害者が重大な不利益を受け続けているときに限って、出版の差し止めが認められるが、本件はそれに該当しないとした。
 弁護団の一人は「隊長命令が虚偽であると証明する資料を十分に法廷に提出したが、まだ足りないと言うのか」と不満をぶつけ、こう続けた。

 「一審も高裁も、隊長の自決命令については、断定できないと認めている。大江氏は、はっきりしないことについてははっきりしないと書けばよいのであり、それを断定して書いたことが許せない」

 『沖縄ノート』は、赤松隊長について「およそ人間がなしうるものとは思えぬ決断」として自決命令を発し、「余りに巨きな罪の巨塊」を犯したと断定。同氏を「屠殺者」と呼び、「アイヒマンのように裁かれるべきだった」と書いている。

 弁護団長の松本藤一氏は「このような表現を一般の人がされたらどう思うか。名誉毀損成立の要件をより高く設定して、被告を勝たせている。いったい軍人に名誉はないのか!」と判決内容を批判した。

 登壇した梅澤さんは、「裁判が本当に国民を守る正しい道を示しているのかと言えば、そうじゃない。法律はその国の形態によって違うから。信じるべきは、人間の持っている良心であり、人道だ。私は部下を大切に扱い、村人にも協力をお願いした。『足手まといだから死ね』などと言った兵隊は誰もいなかった。ここで矛を収めるわけにはいかない。一致団結して最高裁で闘いましょう」と力強く宣言すると、支援者の大きな拍手が起きた。


 沖縄戦集団自決問題
太平洋戦争末期の沖縄戦の際、座間味、渡嘉敷両島などで多数の住民が手りゅう弾などを使い集団で自決した。原因については日本軍による命令が通説とされてきたが、島の元守備隊長らが二○○五年、「命令は出していない」として提訴。文部科学省は高校日本史の教科書検定で、訴訟を理由の一つとして軍の命令や強制を示す表現に初めて検定意見を付け、教科書会社が削除・修正した。沖縄県側の強い反発を受け、異例の訂正申請で再修正されたが、強制の記述復活は認められず、検定意見も撤回されなかった。



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