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琉球新報=毎日:シンポジウム:右傾化に危機感

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シンポジウム:右傾化に危機感


 沖縄戦没者の靖国神社への合祀(ごうし)問題について考えてもらおうと「今だからヤスクニ知ってみませんか?語ってみませんか?」シンポジウム(靖国合祀ガッティンナラン訴訟と共に歩む会主催)が29日、宜野湾市の沖縄国際大で行われた。作家の目取真俊さん、石原昌家沖国大教授、彫刻家の金城實さんが参加した討議があり、靖国神社を根底とした思想の右傾化や有事法制、国民保護計画の流れに警鐘を鳴らした。

 目取真さんは自衛隊増強などの日本の防衛計画や有事法制の流れに伴い、右傾化した思想を持つグループの活動が活発化してきたと指摘。靖国神社を支持する弁護士らが岩波・大江訴訟にかかわっている経緯などを紹介し「国のためにわが子をささげるという精神構造をつくり出すものが靖国で、今の日本にも脈々と続いている。靖国は遠い問題ではなく、わたしたちが見えない所で何が起こっているか、想像力を働かせる必要がある」と危機感を示した。

 沖縄戦体験者の聞き取り調査を長年続けてきた石原教授は、国の戦争責任をあいまいにした援護法のからくりを説明。同法の適用には住民を国との雇用関係がある準軍属と位置付ける必要があり、軍からの命令がその証明に使われたと指摘した。「集団自決も積極的な軍事行動とみなされたわけで、軍の命令と集団自決は切り離せない」と説明した。

 合祀取り消し訴訟の原告でもある金城さんは「権力は忘れてほしい記憶を消すことに努力している。われわれは消されていく記憶への抵抗を生涯を懸けてやっている」と訴えた。

(琉球新報)

2008年11月30日


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