十一月七日
このところ、思うようなものが食べられない。うちのボーイの張国珍が、三日間休暇を取ったからだ。ただ、張が代わりによこしたボーイは、古典的で純粋な上海ピジン英語で楽しませてはくれるが。今日、朝食をとっていると、こんな具合になった。
Master: Boy! Ham and Eggs taste all same like fish---how fashion can do?
Boy: Chicken no can help, Master Present time no got proper chow. Only got fish.
Master: But Butter taste all same. You thinkee cow all same chow fish?
Boy: My no savee, Master, My Wanshee ask him.
Boy: Chicken no can help, Master Present time no got proper chow. Only got fish.
Master: But Butter taste all same. You thinkee cow all same chow fish?
Boy: My no savee, Master, My Wanshee ask him.
ドイツ語に訳すとこうなる。
私:おい!このハムエッグ、魚の味がするぞ。どうしてかね?
ボーイ:ニワトリのせいじゃありませんよ。今はまともなエサがないもんで、魚しか食ってないからですよ。
私:バターも同じ味がするなあ。それじゃ、牛も魚を食っているというのかい?
ボーイ:さあ、私もそこまでは知りません。牛に聞いてきますよ。
私:おい!このハムエッグ、魚の味がするぞ。どうしてかね?
ボーイ:ニワトリのせいじゃありませんよ。今はまともなエサがないもんで、魚しか食ってないからですよ。
私:バターも同じ味がするなあ。それじゃ、牛も魚を食っているというのかい?
ボーイ:さあ、私もそこまでは知りません。牛に聞いてきますよ。
さて、牛はなんと答えるかな! たぶん、これはフライパンを洗えば取れるだろう。おそらく防空壕の連中がたったひとつのフライパンを便い回しているのだろう。ということはつまり、私のを、だ!
そのほか、目新しいことはなし。
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