15年戦争資料 @wiki

「集団自決」軍関与削除 館の判断で表現ぼかす

最終更新:

pipopipo555jp

- view
管理者のみ編集可

「集団自決」軍関与削除 館の判断で表現ぼかす

2010年3月13日

 国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市、平川南館長)は12日、新常設展示室「現代」における沖縄戦の「集団自決」(強制集団死)解説文から日本軍の関与を示す記述が削除された件で、初めて館の見解を示した。高校歴史教科書検定問題や軍命の有無が争点となっている大江・岩波訴訟などを理由に挙げ「文字資料から検証できるレベルのものに留(とど)めた」と説明。最終的に館の判断で「軍の関与をぼかす文章にした」と説明した。

 公開後に館内外の専門家でつくる委員会を早急に開き、「諸方面からの意見に関して検討を行う」と記述変更の可能性を示唆した。予定通り16日から一般公開する。

 同館はこの件が発覚した8日以降「対応を検討中」として、記述変更の経緯を明らかにしていなかった。12日は「第6展示室『現代』開室にあたって」という文書を発表した。

 同室展示責任者の安田常雄副館長は、琉球新報の取材に対し、展示の中身に助言する「第6室リニューアル委員会」の委員から軍の関与を否定する意見はなかったが、表現について「慎重にすべきだ」や、根拠とする資料を提示し「工夫しながら(軍の関与を)明示した方がいい」などの助言があったことを明らかにした

 県内で反発があることに「率直に受け止めたい。さまざまな意見を聞き、公開後の記述変更も含めて検討していきたい」と話した。


目安箱バナー