「なるほど、気持ち悪いオカマのカラテおうね」
「…えっと、はい」
道を行くのは筋肉質の男とミニスカートの少女。
名をそれぞれオーレンとユカリという。
時を遡ること数分といったところだろうか。
道に添って南下していたオーレンの目の前を、一匹のポケモンが横切っていったのだ。
意識のない少女を抱きかかえて。
声をかけて呼び止めてみたがポケモン、バクフーンは警戒していたようでこちらに近寄ろうとしなかった。
しかし抱きかかえた少女の様子を見て、傭兵時代の知識を生かした処置を施したらやがて目を覚ました。
少女の症状自体は首を絞められたことによる酸欠が意識のない原因だったが命に関わる前に解放されたらしいことが幸いだったようだ。
そして殺し合いに乗っていないという少女、ユカリの言葉を信用してオーレンは同行させることを決めた。
「からてオウ、なるほど。その男個人の力量としてもバトルのやり方としても、実際にやりあえばワテクシでもそう簡単な相手にはならないでしょうね」
「………」
「あら?どうかしたのかしら?」
「…いえ、何でも」
ユカリは少し頭を抱えたいと思ったことがあった。
目の前のオーレンという男。
自分を助けてくれたこともあるし悪い人ではないのだとは思う。
思うのだが。
(ここの男性ってこんな人しかいないのかしら……)
その喋り方といいちょっとした仕草といい。
先のキョウスイという男とかなり近い属性を持っているようにも感じられているように思えた。
それが頭を抱えたいとユカリが思った理由だ。
(悪い人じゃ、ないんだろうけど…)
「それにしても、最初の不意打ちを避けられるかどうかで仲間にするかを決める、ね。
確かにある意味では合理的な判断ね」
「…そうなんですか?」
「あら、そこに疑問を持つようじゃあなたもまだまだよ。
私達がいる場所は殺し合いなの。ポケモンバトルなんてお遊びに夢中なだけの人じゃ、確かに生き残るのは難しいわ」
「…ポケモンバトルが遊び……?」
それが聞こえてきたのは、ユカリが目の前の男が悪い人ではないという判断を下したその時だった。
「ええ、そうよ。あんなの本当の戦いってものを知ってる人からすれば、子供の遊びでしかないわ」
「…っ」
聞き間違いだと思いたかった。
しかし聞き返した結果返ってきた言葉は変わらなかった。
思わずオーレンの服の裾を掴むユカリ。
「何かしら?」
「今の言葉は取り消してください…。ポケモンバトルは遊びなんかじゃない、トレーナーの皆は真剣に取り組んでいるんです…!」
「あら。じゃあこう言うべきかしらね。ポケモンバトルなんて遊びに真剣に取り組んでいる、って」
「…!違います!
おじいちゃんもおばあちゃんも、ポケモンバトルに自分の生涯をかけて取り組んできたんです!
それだけじゃない、私だって他のみんなだって、ポケモンや自分と向き合って真剣にやってるんです!
それを遊びだとか、あなたは本当にポケモントレーナーなんですか!?」
「残念だけど、私はポケモントレーナーじゃないわ。本職はパティシエってだけの、ただの人間よ」
「だったら、そんな見下したようなこと言わないでください!何も知らないくせに!」
オーレンの言葉に、祖父母の生涯すらもバカにされたように感じたユカリは思わず声を荒らげて怒鳴っていた。
それまではちょっと口調の変わった、だけどいい人じゃないかと思っていた矢先のことだった。
それだけに、不意打ちのように口走られたそんな言葉には冷静な対応ができなかった。
「何も知らないくせに、ね」
すると、ユカリには一瞬オーレンの目が変わったようにも感じられた。
それまではまだ穏やかなはずだったその目が鋭く、まるで戦場を走る兵士のような瞳に。
「じゃあ一つ聞くわよ。
この子、私のポケモンでニダンギルっていうんだけど」
と、オーレンは自分の持っているボールを開く。
そこから現れたのは二本の剣の形をしたポケモン、ニダンギル。
ユカリもつられてブラッキーを呼び出す。
「もしこの子と対峙した場合、あなたならどうするかしら?」
「それは…、とにかくそっちの攻撃に耐えて反撃の隙を作ります」
今のブラッキーではニダンギル相手にはそう有効打はないだろう。
だがそうならば威張るからのイカサマでダメージを積み重ねていくか、あるいは鈍いを積んでの
しっぺ返しといった手が有効になりそうだ。
「なるほどね。それがポケモントレーナーの判断ってこと。
だけど、私ならそうやって色々考えてるあなたを、……こうするわ」
と、オーレンはニダンギルを備えた状態でブラッキーを素通りしてユカリの元に急接近。
その眼前にニダンギルを突きつけていた。
「あなた達がポケモンにどういう指示をするかってことを考えてる間に、ワテクシはあなた達にこうやって攻撃を仕掛けることはできるのよ?
そうなった場合、あなたは適切な対処が取れるのかしら?」
目の前に突き付けられた明確な形をした死の恐怖。
初めて目の当たりにするそれに思わずユカリは言葉を失う。
「さっき戦って子も、ポケモントレーナーとしてはすごかったのかもしれないけど、それでもこうした事態には全然対処できてなかったわ。
だからワテクシにとってあなた達のバトルってのはお遊びなのよ」
「……っ、でも、ポケモンは、ポケモンバトルは人を殺すためにあるんじゃないです!」
「あなた達にとってはそうかもしれない。だけどあのサカモトって男はこんなポケモントレーナーじゃないワテクシみたいな人間も参加させてる。
つまりは、こういう手段も許容されているということよ。
それを認識できない発想がすでにあなた達ポケモントレーナーの貧困な感性を物語っているの。だから」
あなた達のポケモンバトルは遊びなのよ、と。
そうオーレンは言う。
しかしその言葉に、ユカリははい、と頷くことはできなかった。
確かにオーレンの言うことは正しいのだろう。
ポケモンバトルの常識だけでは測れない、殺し合いならではの事態が起こり得る。それは既に身を持って体験したことだ。
だが、例えそうだとしても、ポケモンは殺し合いの道具でもなければ、ポケモンバトルは殺し合うための手段ではない。
そんなことをするために、これまでポケモンバトルの勉強をしてきたわけではないのだから。
「……まだ色々言っておきたいこともあるけど、それは後回しよ。お客さんのようね」
と、オーレンがニダンギルを手から離したその時。
足音と共に現れた一人の女がこちらへとボールを掲げた。
そこから姿を見せたのは、黄色い体に長い髭をたたえ、両手にスプーンを持ったエスパーポケモン。
「サイコキネシス!」
指示と同時に、オーレンとユカリに強力な念力がぶつけられる。
しかしニダンギルとブラッキーを出していたことが幸いし、その2匹がそれを受け止めたことで事無きを得た。
思わず前に掲げた手を下げ、相手を見据える二人。
「どうやらあの子はやる気のようだけど、あなたはどうするのかしら?」
「戦いますよ…。私だって、まだ死にたくなんてないですから。
ブラッキー、お願い」
「ブラッ!」
フーディンを連れた女・イオナと、オーレン・ユカリのコンビによるポケモンバトル、いや、命をかけたバトルが始まった。
◇
「イオナ…。どこだ……!」
その頃、イオナを止めるために彼女を探すリキは、開始地点から周囲を走り回りながら駆けていた。
彼女がその手を血で染める前に止める。
もし殺してしまえば、彼女は戻ることができなくなる。
自分のために他者を殺した事実に押し潰されてしまうだろう。
それは自分がよく知っている。
そんな風に壊れていく彼女を見せられながら生き永らえたいなどとは思っていない。
だからせめて彼女が誰かと出会う前。最悪でも誰かを手にかけてしまう前に。
イオナを止めなければならない。
気持ちだけが先走り、しかし一行に彼女の姿は見つからない。
「……落ち着け、焦りは心を乱すと教えられてきただろう俺……」
と、一旦心を落ち着けるため足を止めて目を閉じ、意識を集中させる。
乱れた心を落ち着かせ、正常な判断を行うことができるように。
心から焦る想いが少しずつ消えていっている、その時だった。
ガサッ
「…!イオナ!?」
突如聞こえた、何者かの足音に気をとられ、そちらに意識が向かうリキ。
しかし現れたのは一人の男だった。
「あ、悪い。何か取り込み中だったか?」
気さくそうに話しかけてくる男。
服装から判断するにポケモンブリーダー辺りの男だろう。
「いや、大丈夫だ。俺はカラテおうのリキ。あんたは?」
「俺はポケモンブリーダーのミチオだ」
「…そうか。ミチオ、いきなりで悪いが一つ聞きたい。
イオナっていう人と会わなかったか?」
そう言ってイオナの特徴を伝えるリキ。
しかしミチオはそんな人には会ってないという。
「悪いな、俺もあんたで会うのは初めてなんだ」
「そうか…。いや、いいんだ。
俺もイオナ以外で会ったのはあんたが初めてだったからな。
もしあのサカモトの言う通りポケモンで襲ってきたらと思ってたから安心したよ」
「そうか」
「それじゃあ俺は行くけど、あんたも気をつけるんだぞ」
そう言って、ミチオに背を向けて走るリキ。
もし普段のリキであれば、こんなところでも気を抜くことはなかっただろう。
だが今の彼はまだ僅かに心に焦りを残していた。一刻も早くイオナを探しに行かなければならないという焦りを。
それ故に、ただほんの少し情報交換を行っただけの相手に、無警戒に背を向けてしまった。
本来なら分かっていたはずだった。
人がどんな笑顔を浮かべていようと、その裏ではどんな感情を秘めているのか分からないことを。
イオナを苛めてきた人間の、自分と彼女に対する見せる顔が全く違っていたことからも。
ただ、この時はその心の僅かな隙が気付かせてくれなかった。
「――――サイコショック!」
その声が聞こえてくるまでは。
◇
怒りと苛立ちに包まれていたミチオだったが、しかし彼が冷静さを取り戻すにはそう時間はかからなかった。
だがそれはあくまで一旦感情を落ち着けたというだけであり、本質的な想いは心に潜ませたままだ。
だからこそ、ミチオはただむやみなバトルを仕掛けるのではなく、まずは相手をよく観察し情報を集めてからバトルを仕掛ける。そんなやり方を選んだ。
そうして歩むミチオの目に入ったのは、一人の道着の男。
一応気付かれないようにするつもりではあったものの、うっかり物音を立てたせいで気付かれてしまった。
もし先のケンジとバトルをする前の彼であったならば、そのままポケモンバトルを仕掛けていただろう。
だが、その結果先のような手持ちの多い不利な相手にバトルを仕掛けてしまった。
あのような失態はもうしたくなどない。
だから、今考えたことを有言実行に移した。
心に秘めた闇を抑えて、子供時代の愛想のいい顔を使って、相手に接したのだ。
そして、相手・リキは言った。
彼自身の探し人以外では会ったのは俺が最初、と。
つまりはポケモンの手持ちは2匹より上という可能性は低いということだ。
無論、そのイオナとかいう女から受け取ったという可能性自体もゼロではない。
だからこそ、確実な勝利のために相手がこちらに背を向けたその瞬間を狙った。
「―――サイコショック!」
サーナイトを呼び出すと同時に指示を送り。
瞬間、念力が固体化した粒子がリキの背に飛びかかっていった。
声に反応して咄嗟に飛び退るリキ。
しかし完全に避けきることはできず、腕や腹部を掠ったサイコショックがリキの顔を歪ませる。
「ちっ、外したか」
「…何のつもりだ?」
「見りゃ分かるだろ。せめて今のをまともにくらってくれてりゃあんまり苦しませずに死ねたのにな」
脇腹と腕を庇いつつ立ち上がったリキはボールを取り出す。
「まあ失敗したものは仕方ねえ。ほら、出せよ。ポケモン持ってるんだろ?」
不意打ちに失敗してしまった以上はやり方を本来の戦いに変更する。
ポケモンバトルによる勝利、そしてその報酬として相手のポケモンを奪う。
先のケンジという男だってやっていたことだ。
「先手必勝だ、サーナイト鬼火!」
リキがモンスターボールを投げると同時、サーナイトの放った鬼火が現れたポケモンに直撃。
怪しい霊気を纏いし炎が、現れたポケモンを火傷状態に追い込む。
「リ、リッキ……」
「げっ、カイリキーかよ」
そこに現れたのは4本の手を持つ格闘ポケモン、カイリキー。
相性からすればサーナイトには完全に有利であり、さらに火傷状態に追い込んだ今ならば倒すことはそう容易くはない。
カイリキーの特性が根性、状態異常に追い込まれると攻撃力を上げるものでさえなければ。
「サーナイトのトレース……。ハ…!何だ、驚かせやがって。根性じゃなくてノーガードか。
まだ俺は運には見放されてないみたいだな!」
火力の落とされたカイリキーで、サーナイトを倒すことはほぼ不可能といってもいいだろう。
己の幸運に笑うミチオ。
「サイコショックだ!」
「バレットパンチ!」
サーナイトの放った粒子がカイリキーを打ち据えるより速く、弾丸のごとき素早いパンチがカイリキーの拳から放たれる。
鋼のごとき硬度を持ったその拳は、フェアリータイプのサーナイトには効果抜群となる威力。
しかし火傷状態のそれは、サーナイトにとっての致命打には成り得ない。
返すサイコショックがカイリキーの体に打ち付けられ、カイリキーは倒れ伏す。
「カイリキー!」
「サーナイトにカイリキーを出すなんて、あんたポケモンバトル下手なんじゃないのかぁ?
ほらほら、もう一匹のポケモンも出せよ。それくらいは待ってやる」
「……お前は何故こんな戦いに身を投じている?」
カイリキーをボールに戻しつつ、ふとリキがそんなことを呟いてきた。
「ああ?このゲームはそういう決まりなんだろ?
ポケモンを使ってバトルして、相手を殺してポケモンを増やす。
一体何がおかしいんだよ?」
「貴様!そんなことのために人の命を奪うつもりか?!」
「何々?あんたそういう正義感ぶったこというクチ?
そういうやつってさ、無償に腹が立つんだよ」
ミチオはこういう正義感ぶったことを言うやつが偽善者にしか思えない性質だった。
こういう、正しさを見せてしかも強いようなやつはいつだって集団の中では皆に認められる存在だ。
だがそういうやつこそ、俺のことを決して見はしない。
いじめられているなら助けを寄越しはするだろう。しかし最初から誰にも触れられないような存在はハナから相手にはしない。
だから、こういう男は嫌いだった。
「ほら、何ならアンタの言ってたイオナとかいう女。そいつも殺してポケモンを奪ってやろうか?」
「………」
イオナ、という女の名前を出した途端、リキの戦意が増しているように感じられた。
なるほど、そういう仲か、とミチオは察しを入れる。ますます気に入らない。
「お前は、どこまでもそんな下衆の道を行くというのだな…」
「あぁ?」
「ならば、お前はここで俺が止める!
イオナのためにも、そしてポケモン達のためにも!」
リキにはサーナイトの瞳に混じった悲しげな色が見えていた。
下衆なトレーナーだ、ポケモンに対する扱いもそういいものではないということだろう。
「能書きはいい、早くしろよ」
「俺の心に悪を砕く力があるのなら――――」
リキはもう一つのボールをコンバーターから取り出し。
「聖なる剣よ、俺に力を貸してくれ!
鉄の心を持ちし鋼のポケモン――――」
投げられたボール。
その中から現れいでしは。
「キシェァァァァァァァァァ!!!」
「なっ…、このポケモンは……」
青い体に鋭く硬い角を備えし四足のポケモン。
それはイッシュに伝わりし伝説の三闘獣が一匹。
てっしんポケモン、コバルオン。
「伝説クラスのポケモンだと…!?」
準伝クラス。高い能力を備えた、600族にも匹敵しうる力を備えたレアポケモン。
そんなポケモンまで支給され、それがよりにもよって自分の相手していたはずの者に支給されている事実に驚愕するミチオ。
しかし慌てつつもバトルは継続中であることを忘れていなかったミチオはサーナイトに指示を送る。
「お、鬼火!」
「遅い!アイアンヘッド!」
サーナイトが鬼火を放つより早く、コバルオンのアイアンヘッドが炸裂。
鈍くも激しい音と共に吹き飛ぶサーナイト。
地に倒れ伏すサーナイトに怒鳴りつけるミチオだったがサーナイトに戦う力が残っていないのは火を見るより明らかだ。
やがて自然にボールに回収されていくサーナイト。
顔を歪めながらもう一匹のポケモンを呼び出す。
ボールから現れたポケモンはピチュー。
もしサーナイトさえ戦えるならばまだ勝ち目はあっただろう。しかしピチューだけとなった今では勝ち筋が見えない。
「ピチューか…。俺も無用な殺生は好まない。
悔い改めて、正しく生きようというのなら見逃してやる」
コバルオンの放つ威圧に怯えるピチューを前に情けをかけるリキ。
その言葉を聞いて、ミチオの心中は悔しさと憎悪といったどす黒い感情が渦巻き始めていた。
(何でだよ、何でこんなのばっかりなんだよ…!
ピチューなんか支給されるわ、相手のポケモンは多いわ、挙句の果てに伝説まで相手させられるとかよぉ……!)
にが虫を噛んだかのような表情でその悔しさに耐えるミチオの心中をリキは読み取ることができず。
戦意を失ったのだと考えたリキはやがてコバルオンをボールに戻してミチオに背を向けて歩き始めた。
その様子を見ていたミチオの中で、どす黒い感情は一つの意志を形作っていた。
(……お前もかよ。お前も俺のことなんか取るに足らねえ空気みたいなやつだって思ってんだろ。所詮その辺の石ころくらいにしか見てねえんだろ……。
殺してやる、殺してやる、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す、殺す!)
それは殺意。
積もり積もった境遇が、曲がりなりにもポケモントレーナーであるはずの彼に一つの行動を取らせていた。
まだボールに戻っていないピチュー。
それに対して。
「ピチュー、でんじは!!」
一つの技を指示した。
対象は、こちらに背を向けたままのリキ。
◇
「きあいだま!」
「ブラッキー、まもる!」
フーディンの放つ輝きの球をブラッキーは完全に防ぎきる。
しかしブラッキーは守ったが故の隙を晒してしまう。
「もう一回、きあいだま!」
「ブラッキーなら耐えられるはず…。バークアウトよ!」
ブラッキーの耐久ならば高火力とはいえ不一致のきあいだまくらいは耐えられる。
そう踏んでいたはずだったのにきあいだまを受けたブラッキーは立ち上がることができなかった。
どうやら今の一撃が急所に当たってしまったらしい。
「ブラッキー…!戻って!」
「サイコキネ……、!!」
と、技の指示を出そうとしたところでイオナは後ろに振り返り眼前に手をかざした。
そこにいたのは、ニダンギルを構えて突撃をかけるオーレンの姿。
「その力…、あんたサイキッカーだったのね…」
ニダンギルを構えた腕を念力で抑えられ身動きの取れないオーレン。
しかしイオナにとってもその腕力を押さえつけるだけで精一杯の状態。
フーディンに指示を出すこともままならない。
「バクフーン、お願い!」
そんな間にユカリはもう一体のポケモンを呼び出していた。
やる気に満ちているのか、バクフーンの背の炎が勢いよく燃え上がる。
イオナの指示を待って動けないフーディン。
そこに向けてバクフーンに指示を送る。
「岩なだれ!」
「っ…、リフレクター…!」
指示が間に合い、フーディンの眼前に張られた障壁が降り注ぐ岩の威力を軽減させる。
「全く、仕方ないわね。このままじゃラチが開かないわ。
ワテクシも手を貸してあげるわよ」
そんな戦いの様子を見ていたオーレンがニダンギルを下げ、ボールを投擲。
中からは先のバトルでリゼから回収したポケモン、マンムーが現れる。
バクフーンとマンムー。さらにオーレンはニダンギルを携えて攻め込んでくる。
いくらイオナ自身に強い超能力があるとは言っても対処しきるには限度がある。
一人でどれだけ対処しきれるかは分からないが、ここはもう一匹のポケモンも出すべきか。
と、モンスターボールを取り出そうとしたその時だった。
「……!」
不意に、イオナの脳裏を嫌な予感が通り過ぎた。
サイキッカーである彼女が極稀に感じることがある、いわば虫の知らせのようなもの。
気のせいかもしれないはずの何か。
しかしイオナの中の何かが、それを無視させはしなかった。
「フーディン!テレポート!!!」
焦るように指示したそれは、戦闘離脱のための技。
それを受けたフーディンは手に持ったスプーンを折り曲げると同時にテレポートを発動。
ユカリとオーレンの目の前で、一人と一匹の姿が掻き消えた。
「逃げた…?」
「何だったのかしら、全く」
持っていたニダンギルを下げ、周囲を見回すオーレン。
逃げた、と思わせて不意打ちを行うというのは戦場ではそう珍しいやり方ではない。
しかしそんな心配も杞憂であったと悟るにはそう時間はかからない。
周囲からあの女の気配がなくなったことを確認し、ポケモンを揃えてボールに戻す。
「…あの、ニダンギルを持ってるなら普通に攻撃した方が良かったんじゃ……」
「あら、そうだったのかしら。ワテクシポケモンバトルにはあんまり詳しくないのよね」
ともあれ、逃げた彼女をどうするか。
追撃して倒すべきか、それとも下手な深追いは避けて一旦態勢を整えるべきか。
ふと隣の少女に目をやる。
先の戦いで一匹のポケモンが戦闘不能となり残りの手持ちは一匹。
貴重な協力者を失う可能性と逃げた少女を見過ごす危険性。
それを脳内で天秤にかけ。
そんな時だった。
道の先、そう遠くない場所にあるらしい廃墟。
その辺りから何かを砕くような轟音が響いてきたのは。
それも一度や二度ではない。
幾度も幾度も、岩を砕き地を揺らすかのような衝撃が周辺一帯に響いている。
「何の音なの…?」
「これは戦場の臭いね」
轟音の先の廃墟を見据えて呟くオーレン。
きっとこの先にポケモンを使って破壊を行っている何者かがいるということなのだろう。
そして、おそらくはそこにはその破壊者に襲われている人が存在する可能性もある。
それが殺し合い打破の力と成り得る者であるならば見捨てる理由はない。
「あなたはここで待っていなさい。あの先はきっと本当の戦場になっている、半端な覚悟の子が向かえば、死ぬわよ」
その通りだろう。
ポケモンに殺しをさせる勇気も、相手を自分の手で殺す勇気もない。
あのような場所に向かえば、さっきのキョウスイのような危険人物と遭遇する可能性だってある。
そんな相手に、迷ったままの自分が戦えるとは思えない。
「………私も、行きます」
それでもなお、ユカリはオーレンについていくと、そう答えた。
確かに覚悟はない、勇気もない。
だけど、戦う以外のできることはあるはずだ。
元より自分の得意分野は支援、防御専門。それを生かす手段だってきっとある。
そして何より、このオーレンに舐められたままでは気分のいいものではない。
「仕方ないわね、なら自分の身は自分で守りなさいよ!」
「分かってます!」
こうして二人の人間が、崩壊を続ける廃墟へと駆けて行った。
【B-6/一日目/午後】
【りょうりにんのオーレン 生存確認】
[ステータス]:良好
[バッグ]:基本支給品一式、ランダム支給品×3(自身2、リゼ1)
[行動方針]:対主催過激派
1:主催に立ち向かうための同志を集める
2:廃墟に向かい、暴れている何者かを倒す
3:ぼうや(ケイイチ)が心配
▽手持ちポケモン
◆【ニダンギル/Lv50】
とくせい:ノーガード
もちもの:しんかのきせき
能力値:均等振り
《もっているわざ》
せいなるつるぎ
シャドークロー
きりさく
つじぎり
◆【マタドガス/Lv50】
とくせい:ふゆう
もちもの:なし
能力値:均等振り
《もっているわざ》
えんまく
ヘドロばくだん
どくびし
ちょうはつ
◆【ランクルス/Lv50】
とくせい:さいせいりょく
もちもの:きれいなぬけがら
能力値:HP、特防特化
《もっているわざ》
サイコキネシス
きあいだま
リフレクター
でんじは
◆【マンムー/Lv50】
とくせい:あついしぼう
もちもの:かいがらのすず
能力値:攻撃、素早さ特化
《もっているわざ》
じしん
つららばり
こおりのつぶて
ストーンエッジ
【ミニスカートのユカリ 生存確認】
[ステータス]:気絶、バクフーンに乗り移動
[バッグ]:基本支給品一式、ランダム支給品×1
[行動方針]:死ぬ気はないけど……
1:とりあえず他の人を探す
2:オーレンの言葉に対する迷いと若干の憤り
3:キョウスイに恐怖
▽手持ちポケモン
◆【ブラッキー/Lv50】
とくせい:せいしんりょく
もちもの:メンタルハーブ
能力値:HP、特防振り
《もっているわざ》
まもる
ふるいたてる
バークアウト
バトンタッチ
※瀕死状態です
◆【バクフーン/Lv50】
とくせい:もうか
もちもの:シュカの実
能力値:???
《もっているわざ》
いわなだれ
???
???
???
◇
こんな気配は過去一度だけ感じたことがある。
昔、リキが空手の試合の前日に僅かに体調を崩していたことがあった。
周囲の人間は止めたが、その日の試合はポケモンジムに成り損ねた道場の顔を保つための重要な一戦ともいえるもの。
無理をしながらも出発する彼の背中に、妙なざわつきを感じていた。
一見普段と変わりないように見えて、ほんの僅かな体調の不具合さを見せていたリキ。
試合には辛くも勝利こそしたものの、翌日体調を大きく悪化させ入院することになった。
体調を崩しながらも試合に出たリキの様子を少しだけでも見に行こうとして、家を出たところでバタリと倒れたあの瞬間。
その光景は忘れられない。
医師の診断ではもし無理をせずその試合を休みさえすればここまでの悪化はしなかっただろうとのことだったらしい。
それを聞いて私は、もしあの時リキが試合に出ずに休むように言っていればこうはならなかったんじゃないか、と。
あの時胸の中でざわつきを感じたその時に止めていれば、と。
それ自体はあくまで思い出の一つにすぎないほどの出来事。
そして私は今、それを越えるようなざわつきを感じていた。
この殺し合いという環境の中でそれを感じること、その意味は。
(……お願い、間に合って………!!)
◇
ゲシッ、ゲシッと。
何かを殴り、蹴り飛ばすような音が響く。
大柄のリキが地面に這いつくばり。
その体を蹴り飛ばしながら腕を掴みあげているミチオの姿がそこにあった。
曲がりなりにもほとんどのポケモンの身体機能を麻痺させる補助技、電磁波。
いくらピチューのものと言ってもそれが人に向けて放たれたのであれば、多少の体格差など覆すほどのものとなってしまう。
空手王としての技量もその状態で発揮できるはずもなかった。
「このやろう!そのボールを寄越せ!」
「ぐ……」
腕に握りしめられたコバルオンのボールを奪い取ろうとするミチオ。
それでもリキは必死にそのボールが奪われることを拒んで抵抗していた。
「早く寄越せ!オラ!」
そんなリキの体を、ミチオは幾度となくその体を蹴り、殴り飛ばす。
それでも必死で抵抗していた。
このボールのポケモンが強力なものであることはリキには分かっていたから。
もしポケモンが奪われれば、きっとイオナの命を脅かすものともなるだろう。
その、彼女に対する想いだけがリキの手の内のボールを奪わせることに対する抵抗力の源となっていた。
だが、現実にはそれだけでは麻痺した肉体では奪われるのも時間の問題、もう一要素あれば崩れてしまうほどのものでしかなかった。
やがて、全く手を離さないリキに焦れたミチオは地面に落ちていた拳大の石を掴みあげ。
―――――――ゴスッ
頭に叩きつけられたそれは鈍い音を響かせた。
痛みに呻き声を上げたリキの手から力が緩む。
しかしそれでも手を離さないリキの頭に、更に2度石を振り下ろし。
握りしめられていた手から、ボールが転がり落ちた。
それを急いで拾い上げたミチオは、コバルオンをボールから呼び出す。
「やった…、俺にもついに伝説のポケモンが……!」
伝説のポケモン。
ブリーダーとして仕事をしていれば、ミチオとてそういうポケモンを持っているトレーナーに会うことは幾度かあった。
サンダー、ライコウ、スイクン、レジアイス、ユクシー、クレセリア、ランドロス。
無論、そんな彼らを見るそういうやつに限ってミチオにない独特の輝きを持っている者達ばかりであったし、それがまた羨ましくもあり妬ましいものでもあった。
その輝きがないが故かはたまた別の要員かは分からないが、自分の目で伝説のポケモンに遭遇することは一度とてなかったのだ。
そんなポケモンの一匹が、今自分の手持ちにある。
「えっと…、技構成は……、よし、試してみるか。コバルオン、せいなるつるぎ!」
そう指示を送ると、コバルオンの頭から輝く光の角が出現。
周囲にあった一本の樹の幹をバサリ、と切り倒していた。
激しい音を立てて倒れる大木。
だが、木は倒れ終わったにも関わらずまだ地響きが止まっていない。
耳を澄ますと、どうやらこの先の廃墟から聞こえている音の様子。
「暴れてる奴がいるってことか。こいつと俺の力を示すには絶好の機会じゃねえか」
そう言ってニヤリと笑みを浮かべながら、コバルオンの背中に乗る。
もう地面に倒れているトレーナーには目をくれることもない。
「行くぞコバルオン!俺たちの姿を、あそこにいる奴らにも焼き付けさせろ!」
そう叫び、コバルオンを走らせた。
古代、人間同士の戦いに巻き込まれたポケモン達を導く役割を担った聖剣士の一角たるコバルオン。
その向かう先にあるのは、崩れる廃墟の中で起こっている戦い。
【B-6/はいきょのまち/一日目/午後】
【ブリーダーのミチオ 生存確認】
[ステータス]:健康、怒り
[バッグ]:基本支給品一式、不明支給品×1
[行動方針]優勝狙い
1:優勝してこのバトルロワイアルの主役になる
2:廃墟に乱入してコバルオンを操る俺の姿を焼き付けさせる
3:研究員の男(ケンジ)に強い憎しみ
▽手持ちポケモン
◆【ピチュー】
とくせい:ひらいしん
もちもの:きあいのたすき
能力値:おくびょうHS
《もっているわざ》
でんじは
アンコール
ひかりのかべ
いばる
◆【サーナイト】
とくせい:トレース
もちもの:オボンのみ
能力値:おくびょうCS
《もっているわざ》
ムーンフォース
サイコショック
おにび
めざめるパワー炎
※現在瀕死状態です
◆【コバルオン】
とくせい:せいぎのこころ
もちもの:???
能力値:ようきAS
《もっているわざ》
アイアンヘッド
せいなるつるぎ
?????
?????
◇
走るイオナの目の前を、青い巨体が通り過ぎていった。
それが何なのか、イオナは知っている。
あのポケモンが何だったのかという知識は薄いものの、リキのボールを透視した時に見えたはずのポケモンだということだけは分かっている。
どうやら通り過ぎていったあのポケモンはこっちの存在には気付かなかった様子。
あれは本当にリキだったのか?という疑問が一瞬脳裏によぎるも、そのまま足を進めたイオナの目の前に映ったもの。
「――――――あ」
そこに倒れている男。
ついさっき別れたばかりの、大切な人。
頭から血を流して地面に倒れ動かない。
だが肩が呼吸に合わせて動いているのを見るにどうやらまだ息はある様子だ。
ピピピピピピピピ
「リキ!しっかりして!!」
「……イオ、ナ…?」
よかった、と安心するイオナ。
まだ息があるなら助けられる。まだ間に合うはずだ。
ピピピピピピピピ
その時イオナは謎の電子音が鳴っていることを意識した。
何の音だ、と周囲に目を走らせていると、その発生源が首輪であることに気付く。
『諸君の首に、首輪が巻かれている事には気付いているだろうか。
ゲームにおいて、手持ちポケモンが全て瀕死になった場合。
または、首輪を無理に外そうとした場合。
そして、このように私に直接楯突こうとした場合。
……内部に搭載された爆弾を作動させる』
ふと思い出した、サカモトの言っていた言葉。
諸君の首に、首輪が巻かれている事には気付いているだろうか。
手持ちポケモンが全て瀕死になった場合。
内部に搭載された爆弾を作動させる。
ハッとして、イオナはリキのコンバータを開く。
そこにいたのは、瀕死状態になったカイリキーのみ。
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
電子音の感覚が早くなっていく。
「待って!今私のポケモンを一匹リキに渡すから、それで――――」
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
と、慌ててボールを取り出すイオナ。
しかし首輪の音は待ってくれない。
急ぐイオナが自分のコンバータから取り出したもう一匹のポケモン、エルレイドのボールをリキに渡そうとしたその瞬間。
ピ--------------------------------------------------
首輪の音が完全に繋がり。
同時に、ボールをリキのコンバータに入れようとしていたイオナの体を、リキは突き飛ばしていた。
「リ――――――――」
キ、と。
彼の名を呼ぶまでのほんの一瞬。
なのに永遠にも感じられるほどにも感じられた、その瞬間までの中で。
イオナを突き飛ばしたリキの口が。
―――――お前は生きろ
そう呟くように動いて。
ボンッ
次の瞬間だった。
首の根本が爆発して、その頭が地面を転がったのは。
鮮血が撒き散らかされる中で、地面に横たわった首を失いしリキの体。
「あ………」
その光景にはあまりにも現実感がなくて。
まるで夢を見ているかのような、ふわふわしたものに見えて。
きっと、それを現実として受け入れることを拒んでいたのだろう。
でも、思考は現実にすぐに追い付いてきた。
周囲には撒き散らかされた血の臭いが充満し、顔には飛び散ったリキの血が僅かに付着している。
「何で………?」
そして思考が現実に追い付いてきた時、ふと口にした疑問。
それは果たして誰に向けたものだったのだろうか。
自分を突き飛ばして爆発に巻き込まれないようにしたリキに対してだろうか?
それとも、リキの首輪が爆発するきっかけとなった、もう一匹のポケモンを奪っていった何者かに対してだろうか?
それとも、殺し合いなんてものに自分とリキを巻き込んだサカモトに対してだろうか?
それとも。
リキを守ると言って彼の元を離れておきながら、結局こんな短期間彼を生かすこともできなかった自分に対してだろうか?
開かれたコンバータから、ボールが転がり落ちる。
それは、自分に最初支給され、リキに託したカイリキー。
瀕死状態にあるそれが視界に移り拾い上げるイオナ。
「―――――――――あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
その瞬間、それまで押さえ込んでいた想いが一斉に溢れだし、イオナの口から慟哭の叫びが響き渡った。
リキと別れる前のやりとりが、そしてその時の決意が走馬灯のように脳裏に過ぎ去っていき。
気が付けばそれはもう手の届かない遠い過去のように見えなくなっていた。
そして、リキとの思い出が見えなくなったイオナの中に浮かび上がったのは、たった今自分の前を過ぎ去っていったコバルオン。
あれはリキのポケモンだったものだ。
トレーナーの顔は見えなかったが、きっとあの時コバルオンの背に乗っていたに違いないだろう。
そいつが、リキのポケモンを倒し、奪い、死に追いやった。
その事実に気付いた時、イオナの中の悲しみは強い怒りとなっていた。
ボールとリキのバッグを拾い上げたイオナはリキの躯から離れ静かに駆け出していた。
向かう先はすれ違ったコバルオンが進んでいた場所。
未だ何かが暴れ続ける廃墟の街。
その闇色に染まった瞳にただ一つの激情、強い憎悪を秘めたまま。
彼女が気付いていないことがある。
イオナの支給品に混じっていた一つの石。
それはメガストーンといい、ポケモンをメガシンカさせるための道具であること。
そして、リキの支給品にはそのメガストーンを通してメガシンカへと導く道具、メガリングが混じっていることに。
もし、イオナが望めば彼女の持つポケモンをメガシンカさせることは可能となるだろう。
イオナの持つメガストーンと、リキに支給されたメガリング。
二人の繋がりを、絆を示すかのように配られた二つの石。
それが彼女の行く道で何を照らすのか、知る由はない。
ただ、一つだけ言えること。
それは、例えメガシンカの輝きが彼女の行く道を、生きる道をどれだけ照らそうとも。
イオナの心を照らしていた、金色――ヤマブキの色はもう輝くことはないということ。
【カラテおうのリキ 死亡確認】
【B-6/一日目/午後】
【サイキッカーのイオナ】
[ステータス]:疲労(中)、強い悲しみと憎悪
[バッグ]:基本支給品一式、ランダム支給品×3、メガストーン(イオナのポケモンをメガシンカ可能)、メガリング
[行動方針]????????
1:リキを殺した相手を追う
※リキを殺した相手かどうかはコバルオンを所持しているかで判断しています
◆【フーディン/Lv50】
とくせい:マジックガード
もちもの:???
能力値:特攻素早さ全振り
《もっているわざ》
サイコキネシス
きあいだま
リフレクター
テレポート(緊急離脱用)
◆【エルレイド/Lv50】
とくせい:???
もちもの:???
能力値:???
《もっているわざ》
????
◆【カイリキー/Lv50】
とくせい:ノーガード
もちもの:???
能力値:攻撃全振り
《もっているわざ》
ばくれつパンチ
バレットパンチ
ストーンエッジ
みがわり
※瀕死状態です
最終更新:2015年04月05日 10:48