選択ルール、ハウス・ルールについて説明する。
略号
全項において以下の略号を使用する。
プレイヤーズ・ハンドブック |
PHB |
ダンジョンマスターズ・ガイド |
DMG |
モンスターズ・マニュアル |
MM |
ザナサーの百科全書 / Xanathar's Guide to Everything |
XGE |
ヴォーロのモンスター見聞録 / Volo's Guide to Monsters |
VGM |
モルデンカイネンの敵対者全書 / Mordenkainen's Tome of Foes |
MTF |
PL用ベーシック・ルール |
PBR |
DM用ベーシック・ルール |
DBR |
ルール用語の略号についてはPBR P.3及びPHB P.3(もくじの下)を参照のこと。
属性
D&Dにおける属性は行動規範であり、PC間齟齬がパーティの亀裂に繋がることもある。
このため、悪属性を選択することは非常に難しい問題を(RP的に)内包している。そのため、このキャンペーンでは悪属性のPCを制限する。
PCの行動があまりに規範から外れた場合、属性が変化する場合もあるので注意すること。
亜種族
各種族に設定された亜種族特徴がすべて使用できる。
MTF収録の
- ティーフリング亜種族(バールゼブル、ディスペイター、フィエルナ、グレイシャ、レヴィスタス、マモン、メフィストフェレス、ザリエルの各眷属)
- エルフ亜種族(エラドリン、シーエルフ、シャダーカイ)
- ドワーフ亜種族(ドゥエルガル)
- ノーム亜種族(ディープノーム)
も、収録サプリメントを購入すれば使用可能となる。
ただし、一部の種族はかなり特異なRPを要求される場合があるのでDMに相談の上で熟考して欲しい。
追加種族
VGM収録のPL種族
- アアシマール
- フィルボルグ
- ゴライアス
- ケンクー
- リザードフォーク
- タバクシ
- トリトン
およびエネミー種族
- バグベア
- ゴブリン
- ホブゴブリン
- コボルド
- オーク
- ユアンティ
MTF収録の
は収録サプリメントを購入すれば使用可能となる。
ただし、これらの種族はかなり特異なRPを要求される場合があるのでDMに相談の上で熟考して欲しい。
選択ルール
能力値のカスタマイズ
PBR P.10およびPHB P.13を参照。
ヒューマンの特徴
PBR P.21およびPHB P.31コラム内を参照。
本来のものとどちらを使用してもかまわない。
装備品のサイズ合わせ
PBR P.47およびPHB P.144コラム内を参照。
PC間での融通では使用しないが、あまりにサイズ差がある装備(モンスターのものなど)を使用する時には仕立て直しが必要になるかもしれない。
カスタマイズ用オプション:マルチクラス
詳細はPHB P.163を参照。
条件を満たせばレベルアップ時に別のクラスのレベルを得ることができる。
カスタマイズ用オプション:特技
詳細はPHB P.165を参照。
特定レベルに達した際、能力値上昇の代わりに特別な効果を得る《特技》を取得できる。
異なる能力値で技能を使う
PBR P.61およびPHB P.175を参照。
設定された能力値以外で技能を使用する場合がある。DMから要求する場合もあるが、PLの提案で行うこともできる。
荷重
PBR P.6262およびPHB P.176を参照。
荷重ルールを使用する。このため鎧の【筋力】欄は無視すること。
グリッド・マップを使った戦闘
PBR P.73およびPHB P.192を参照。
場面により、グリッド・マップを使ったタクティカル戦闘と使用しない抽象戦闘を選択的に使用する。
グリッド・マップ上での斜め移動
PHB P.190およびDMG参照。
グリッド・マップを移動する時、それが辺方向への移動でも、点方向への移動(斜め移動)でも、1マスは5ftとして扱う。
ただし、物体などで斜め移動先が塞がれている場合は、斜め移動自体を行えない場合がある。
◎が1.の地点に行く場合、5ftの斜め移動が可能だが、2.の地点に移動する場合、壁で阻害されているので10ft使って移動する必要がある。
グリッド・マップにおける遮蔽
PHB P.196およびDMG参照。
キャラクターの占有するマスの4隅のいずれかから、目標の占有するマスいずれか1つの4隅に対して線(視線 / Line of Sight, LoS)を延ばした時、そのうち二本が途中で遮られていれば1/2遮蔽、3本が遮られていれば3/4遮蔽となる。
グリッド自体を指定する場合、線が1本でも遮られずに通っていれば視線が通っているものと見なす。
グリッド・マップにおける挟撃
DMG参照。グリッド・マップでの戦闘時のみ使用する。
意識を保っている仲間同士で敵に挟み込んだ(下表の同じ記号が入っている位置にいる)場合、“挟撃”が成立する。“挟撃”している二名が敵に対して行う攻撃は“有利”となる。
グリッド・マップにおける「向き」
タクティカル戦闘においても、キャラクターの正面・背面方向要素は採用しない。
グリッド・マップからの逃走
タクティカル戦闘において、設定されたマップの端を越えてキャラクターが10ft以上外に向かって移動した場合、戦闘から逃走したものと見なす。
逃走は個別にカウントし、一人が逃げても全員が逃走したとは見なさない。
戦闘オプション
大きな敵に登る
キャラクターはサイズが2以上離れた大きなクリーチャーの身体を登ることができる。
敵をつかむ判定に成功した後、小さい方のクリーチャーの【筋力】(運動)または【敏捷力】(軽業)で、大きいクリーチャーの【敏捷力】(軽業)との対抗判定に勝利すれば、敵の体を登ることができる。
武器落とし
攻撃者は攻撃ロールで、防御者の【筋力】(運動)または【敏捷力】(軽業)との対抗判定に勝利することで、相手の持っている武器を叩き落とすことができる。防御者が武器を両手で持っていた場合、攻撃者の攻撃ロールは“不利”となる。また防御者は攻撃者よりサイズが大きければ判定に“有利”を、小さければ“不利”を得る。
突破
敵対するクリーチャーの占めているスペースを無理矢理通り抜ける場合に使用する。ボーナス・アクションとして宣言し、その後移動を行うこと。突破する側は【筋力】(運動)で、敵対クリーチャーの【筋力】(運動)と対抗判定を行い、勝利すれば一度だけその敵対クリーチャーの占有するマスを通り抜けて移動することができる。突破する者は敵対クリーチャーよりサイズが大きければ判定に“有利”を、小さければ“不利”を得る。
すり抜け
敵対するクリーチャーの占めているスペースをうまくすり抜ける場合に使用する。ボーナス・アクションとして宣言し、その後移動を行うこと。すり抜ける側は【敏捷力】(軽業)で、敵対クリーチャーの【敏捷力】(軽業)と対抗判定を行い、勝利すれば一度だけその敵対クリーチャーの占有するマスを通り抜けて移動することができる。
低レベルクリーチャーをなで切りにする
近接武器攻撃で敵対する無傷のクリーチャーのHPを0にした場合、そのクリーチャーのレベルが攻撃者よりも4以上低かったならば、射程内にいる別のクリーチャーに対し、先ほど行った近接武器攻撃の攻撃ロールのダイス目をそのまま使ってもう一回攻撃を行うことができる。この攻撃が同様の条件を満たすならば、さらに次の攻撃を行うことができる。
長期の負傷
以下の条件が生じた時、キャラクターは長期の負傷を負う可能性がある。
- クリティカル・ヒットを受けて、hpが0以下になった。
- 死亡セーヴに5以上の差で失敗した。
これらの負傷は通常のhpを回復する手段だけでは癒すことができない。
忠誠
DMG参照。
固有名を持つNPCがパーティメンバーが参加または雇用した場合、そのNPCには固有の「忠誠値」が設定される。
忠誠値は0から20で表され、最大値はパーティのPCで一番高い【魅力】の値に等しい。
忠誠値は秘匿情報であり、公開されない。
PCがNPCの目標達成に協力したり、よい待遇を与えたり、命の危機から救われたら、忠誠値は1d4ずつ増加する。
逆にPCのせいで危機に陥ったり、見捨てられたり、邪魔をされたなら忠誠度は2d4ずつ減少する。
忠誠が0になった場合、NPCはパーティを離脱し、その後の運命についてはPCの制御を離れる。
雇い人
DMG参照。PHB P.159「サービス」の項も参照すること。
固有名を持たないNPCを雇用した場合、そのNPCは雇い人として扱われる。
戦闘能力を持つものでも、雇い人はPCと一緒の戦場には立たない(それ以外の場所で活躍するよう配置することはできる)。
名声
PCが何らかの組織に所属している場合、その組織のための行動するたびに「名声」を得る。
名声値が一定の点数に達すると、組織からなんらかの報酬を得ることができる。
銃器と爆発物
DMG参照。
世界には銃器と爆発物が存在するが、初期段階では手に入らない。
時間をかけて訓練するか、特技として習熟を得れば他の武器と同様に使用できる。
毒の使用・購入・作成
DMG参照。個々のサンプルデータもDMGに収録されている。
善属性のキャラクターは毒を使用できない。また中立属性のキャラクターも種類によっては使用できない。
毒の使用がPCの社会的身分に与える影響については別に考えること。
セッション不参加のキャラクターの経験点について
事情によりPLが不参加だった場合でも、キャラクターはパーティに同行するか、他に何らかの冒険をして同等の経験点を得たものと見なす。
最終更新:2020年05月09日 16:05