くろいシグ
基本情報
属性 | 青(主)、赤(副) |
コスト | 48,60(ぷよフェスキャラ) |
タイプ | こうげき |
優先度 | ★★☆☆☆(低い) |
スキル | ★★☆☆☆(弱い) |
Lスキル | ★★☆☆☆(弱い) |
ポイント | 強化を受けたとはいえ流石にまだ弱い パワーインフレの先駆者 インフレの波には返り咲けず |
あかいアミティ
属性 | 赤(主)、黄(副) |
コスト | 48,60(ぷよフェスキャラ) |
タイプ | こうげき |
優先度 | ★☆☆☆☆(産廃) |
スキル | ★★☆☆☆(弱い) |
Lスキル | ★☆☆☆☆(スタメン推奨) |
ポイント | 赤属性に競合が多すぎる 多色エンハンスの限界 とっくんの恩恵はある |
りりしいリデル
基本情報
属性 | 緑(主)、黄(副) |
コスト | 48,60(ぷよフェスキャラ) |
タイプ | こうげき |
優先度 | ★★★☆☆(普通) |
スキル | ★★☆☆☆(弱い) |
Lスキル | ★☆☆☆☆(スタメン推奨) |
ポイント | 希少なフェス緑エンハ 消去法でやや優先度が高い 多色で使うなら他キャラでいい |
概要
くろいシグは2016年に追加された2体目のぷよフェスキャラ。最初からコスト48として追加されたキャラとしては初となる。
元は「ぷよぷよ!!」(20周年記念作品)の隠しキャラ。ほとんど逆転要素のない「ぷよぷよ通」ルールで、その辺のラスボスが真っ青になるほどのスピードでのガチ勝負を挑んでくるので、同作COM戦では文句なしの最強キャラと見做されている。略称は「くろシグ」「黒シグ」。略しても変わらないとか言わない。
あかいアミティは2016年6月に実装。元々は「ぷよぷよ!!20th」の隠しキャラクターで、恐らく成長したアミティの姿と推測される。CPUとして対峙した場合、勝手に自滅することが多く隠しキャラとしてはガッカリ級だが、初~中級者にとっては強敵となる。2018年11月☆7実装。略称は「あかアミ」が主流。
りりしいリデルは2017年に実装。こちらはぷよクエオリジナルのキャラクター。(なお凛々しいのは☆6イラストだけで、☆7になるといつもの困り顔に変わる。かわいい)
2023年2月のアップデートで、くろいシグに戦乙女アルルと同時にぷよフェスキャラ初の「とくもりとっくん」が実装された。その後6月にあかいアミティ、9月にりりしいリデルにも実装。
スキル
レアリティ | 内容 | 発動数 |
☆6 | 1ターン、スタメン属性数×0.5倍の倍率で、 味方全体の攻撃力を倍化する(最大3.5倍) |
40 |
☆7 | 2ターン、スタメン属性数×0.8倍の倍率で、 味方全体の攻撃力を倍化する(最大5倍) |
オーソドックスなエンハンススキル。基礎1倍+属性数×倍率という計算式で増えていくが、このカード自体多色カードの為、☆6時点でも最低2倍は保証されている。
☆6では1ターンしか効果が続かず、最大でも3.5倍という物足りないエンハンスをぷよ40個(スキルマでも35個)で発動するという非常に燃費の悪いスキルである。よって基本的には☆7で運用することを前提として考える必要がある。
☆7では2ターンに持続が伸びている。元々倍率は×0.7倍(最大4.5倍)止まりだったが、2023年の上方修正により最大5倍へと強化された。
しかし現在のぷよクエは☆6でも(フルパワーなら)無条件で5倍を叩き出す狂人がいるような環境なので、スキル強化が強みをもたらしたかと言うと怪しい所がある。実戦投入に耐えうる倍率になったとはいえ、付加効果がなく条件もやや難しいこれらのキャラを優先的に採用する価値は高いとは言えない。
ことあかいアミティが属する赤属性は、ゆらめくメイリィに蒸気都市のカーバンクルなど強力なライバルが乱立しており、そのうちゆらメイに関しては同じフェスキャラながら、倍率が一定で怒りも付与するという安定性と付加効果を両立したスキルとなっている。カード資産にもよるが、こちらの採用価値はないに等しい。
一方でりりしいリデルに限ってみると、緑属性のフェスキャラで他に2ターン以上のエンハンスができるキャラがいないという特殊な事情があるため、優先度はあかいアミティ・くろいシグと比べ若干高くなる。単色デッキという前提なら、上位互換に幸村精市がいるが、彼はコラボイベント限定キャラで現在は入手不可能である。また蒸気都市のリデルや異邦の魔人フルシュもほとんど上位互換だが、それぞれフルパワー・クロスアビリティなのでこれまた育成が難しい。ぷよフェス以上のスペックにこだわるならりりリデは十分選択肢になる。
リーダースキル
レアリティ | 内容 |
☆6 | スタメンのカードの色数×0.5倍、 味方全体の体力と攻撃力の倍率にプラスする(最大3倍) |
☆7 | 味方全体の体力に、スタメンのカードの色数×0.75倍(最大4倍) 攻撃力に色数×1倍(最大5倍)プラスする |
こちらもスキルと同じく、基礎の1倍+色数×倍率という計算式となっている。
☆6時点では仮に5色そろえるという難しい条件を満たして最大倍率にしても、体力・攻撃力共に3倍止まりであり、☆6で攻撃力3.5倍以上が相場となっている現在では流石に弱すぎると言わざるを得ない。だが登場当初はこれでも「リーダーは黒シグ一択」だの「ぷよクエの歴史を変えた」だの言われていたのだから、歴史というのは残酷である。自業自得という正論はNG。
☆6時点では仮に5色そろえるという難しい条件を満たして最大倍率にしても、体力・攻撃力共に3倍止まりであり、☆6で攻撃力3.5倍以上が相場となっている現在では流石に弱すぎると言わざるを得ない。だが登場当初はこれでも「リーダーは黒シグ一択」だの「ぷよクエの歴史を変えた」だの言われていたのだから、歴史というのは残酷である。
☆7の倍率は元々攻撃力最大4倍、体力最大3.4倍とやはり見劣りにも程があるスペックだったが、2023年のアップデートで攻撃力最大5倍、体力4倍へと強化された。条件付きとはいえ、この倍率を両立したキャラクターはそうそういない。ただ加速や回復強化などの付加効果がつかない上、最大倍率に持っていくためには5色揃える(もちろん、倍率を活かすにはそれなりのスペックをもったカードが必要)ことが求められる為、依然使いづらいという評価は覆らないだろう。
ステータス
くろいシグ
Lv.MAX | たいりょく | こうげき | かいふく |
☆6 | 4192 | 2408 | 278 |
☆7 | 6183 | 4016 | 333 |
あかいアミティ
Lv.MAX | たいりょく | こうげき | かいふく |
☆6 | 4212 | 2422 | 254 |
☆7 | 6213 | 4027 | 319 |
副属性持ちとしてはかなりの高ステータスの持ち主。微々たる差だが、あかアミの攻撃力の方が赤属性補正がかかる分若干高い。現在でこそフルパワーキャラに抜かれているものの、少なくとも攻撃力だけで見れば現環境でもギリギリタメを張れる程度の数値は持っている。
とくもりとっくん
Lv.1~3 | 味方全体の攻撃力を常に1.1倍にする |
Lv.4~6 | 味方全体の攻撃力を常に1.2倍にする |
Lv.7~8 | 味方全体の攻撃力を常に1.3倍にする |
Lv.9 | 味方全体の攻撃力を常に1.4倍にする |
Lv.MAX | 味方全体の攻撃力を常に1.5倍にする |
2023年アプデの目玉となる強化。
ぷよフェス初のとくもりとっくん実装キャラとして、(MAXまで上げた場合)常時1.5倍という攻撃倍率を手に入れた。
ぷよフェス初のとくもりとっくん実装キャラとして、(MAXまで上げた場合)常時1.5倍という攻撃倍率を手に入れた。
これはSUNシリーズと全く同じ効果・倍率だが、それなりの効果を持ったカードが常時無条件攻撃力倍化を持つというだけでも強力。実際サポートスキルをMAXまで上げて5色そろえてリーダーに据えた場合、常時7.5倍という高倍率へと変貌する。
多色デッキでエンハンス役を任せるなら是非ともMAXまで上げておきたいところ。
総評
スキル・リーダースキル共に多色デッキで採用することを前提としており、登場当初は圧倒的な倍率で他のキャラクターを蹂躙したこのカードも、現在では熾烈なインフレの波と、単色デッキ全盛の環境が災いし、むしろ他のぷよフェスキャラに比べかなり低いスペックを持つ前世代の遺物と化していた。
2023年のテコ入れを以ってしても今一つ環境に食い込めていない上、折角追加された能力も中々手に入らないスキルストーンが必要。そんな暇があるなら他に強化すべきカードは山ほどある、という何とも中途半端な強化に落ち着いた。
元々このカードを持っていて、役目を終えて持て余しているという状況なら気まぐれに育ててみるのも悪くはない。しかし初~中級者が苦労して育てる甲斐があるかと言うと、否という他ないだろう。このような事情から、くろいシグの優先度は★★☆☆☆(低い)に留めるのが適切と思われる。
またあかいアミティの場合は、彼女の属する赤属性という環境が悪すぎると言わざるを得ず、黒シグより低い優先度は免れないだろう。よって★☆☆☆☆(産廃)という評価とした。
ただしりりしいリデルの場合はこれまた彼女の属する緑属性という環境が味方しており、最優先というわけではないが切り捨てるには勿体ない性能となっている。評価は★★★☆☆(普通)としても良いだろう。
またあかいアミティの場合は、彼女の属する赤属性という環境が悪すぎると言わざるを得ず、黒シグより低い優先度は免れないだろう。よって★☆☆☆☆(産廃)という評価とした。
ただしりりしいリデルの場合はこれまた彼女の属する緑属性という環境が味方しており、最優先というわけではないが切り捨てるには勿体ない性能となっている。評価は★★★☆☆(普通)としても良いだろう。
余談
前述した通り、くろいシグも登場当初はインフレの最前線を走っていた。
当時は攻撃力は高くても2倍(条件付きで3倍ですら強すぎと言われていた時代)、体力と攻撃力が両方強化されることはまずありえないという環境だった故、ぷよクエ内のパワーインフレは比較的緩やかに進んでいった。
故にヴァルルが「攻撃力2.5倍、体力1.5倍」として登場した当初は、「格の違うカード」として驚きを以って迎え入れられたのである。
当時は攻撃力は高くても2倍(条件付きで3倍ですら強すぎと言われていた時代)、体力と攻撃力が両方強化されることはまずありえないという環境だった故、ぷよクエ内のパワーインフレは比較的緩やかに進んでいった。
故にヴァルルが「攻撃力2.5倍、体力1.5倍」として登場した当初は、「格の違うカード」として驚きを以って迎え入れられたのである。
その直後「両方を3倍に強化する」という本カードが登場したもんだからガチ勢は阿鼻叫喚である。それが証左に、黒シグに続いて登場したキャラも流石にこのカードよりは穏当な能力にせざるを得ず、攻略には黒シグリーダーでデッキは5色という構成が半ば強制、という状況が1年以上に渡る長期間維持されていた。余談の余談だが、当初はガチャに”天井”などというシステムは存在せず、無課金者はなけなしの石で出ることを祈るしかなく、廃課金者は引いても引いても終わらないガチャの闇に飲み込まれていた。地獄か?
余りに反発が酷かったせいかそれ以降の運営の調整は黒シグが基準となって進められ、先発のはずのヴァルルでさえこのカードを上回る超強化が為され、長い時間をかけて再び穏やかなインフレへと進んでいった。まさにぷよクエの歴史を変えたバランスブレイカーと言えるだろう。一連のハイパーインフレを引き起こした中曽根Dの謝罪は未だに為されていない。