又吉イエス

wikipediaにも「又吉イエス」の項目があります。

又吉イエスとは沖縄県出身の政治活動家。世界経済共同体党代表。

僕が選挙権を得たのは学生だった2003年のことです。この年、又吉イエスが上京し、新宿・高田馬場に事務所を構えました。他の対立候補に「腹を切って死ぬべき」という言葉を浴びせかける過激な演説のスタイルがネットで話題を呼んだのです。ネット上では又吉イエスの事務所に行ってみたという報告が上がり、又吉氏は演説とは裏腹に好々爺であるという情報が流れました。そして翌年の参院選では２ちゃんねるを中心に90人近いボランティアが集まり、都内に一万四千箇所ある掲示板の約六割にポスターを貼ったといいます。沖縄では又吉氏はほぼ夫婦２人で選挙運動をしていたというから、驚くべき事態です。僕もまた近所の掲示板に又吉氏のポスターが貼られていて驚いた記憶があります。後年になって又吉の妻は産経新聞社の取材に対して「当初は学生が中心だった」と説明しています。学生で暇をもてあましていたサカキバラ世代の「突き抜けた連中」が行動を起こしたのだと思います。僕はこのときの動きには加わりませんでしたがが、自民、民主両党の候補者を名指しして「腹を切って死ぬべき」と書いてあるポスターを合法的に貼って回るのはさぞや楽しかったろうと思うのです。

サカキバラ世代が変える選挙の風景より引用