1982年生まれを中心とした世代。
1982年生まれの「サカキバラ世代」が選挙権を得たのは2002年、被選挙権を得たのは2007年のことです。この間に日本の政治は大きく変化しました。1982年生まれの男が秋葉原通り魔事件を起こしたことをきっかけとして「格差社会」の問題がクローズアップされました。そしてその後に行われた総選挙では自民党が民主党に政権の座を明け渡したのです。こうしてみると、今の政局激動はサカキバラ世代の一撃から始まったようにさえ見えるのです。1983年生まれで、サカキバラ世代とされることもある僕としては感慨深いものがあります。
もちろん、僕は安易な世代論には与しません。人間は一人一人違います。しかし、メディアの発達によって個人的な体験とは別に時代の記憶とでも言うべきものがつくられると思うのです。ある時代を経験した者と、経験をしていない者の間に違いが出るのは当然だと思います。僕はサカキバラ世代を「学童期に80年代から始まったサブカルチャーの影響を受け得た世代」と定義したいと思います。サブカルチャーの受け止め方はひとそれぞれ、多種多様でしょうが、これが僕らの世代の特徴をなしているように思います。
最終更新:2010年08月01日 09:35