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番外編『バラライカ』

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番外編『バラライカ』 ◆nkOrxPVn9c


日常とは心に平穏をもたらすものである。

朝の6時、人が活動を始めるにはやや早い時間だ。
されど鳥は朝の目覚めを促すかの如く鳴き、太陽が人の住む町全体を照らしている。
そんな中、窓から太陽の輝きを受けながら一人の男がベッドの上から目を覚ます。

「ウッホモーニング! 今日もいい朝だなぁ」

男は筋骨隆々とした肉体を一切隠すことなくベッドの上から立ち上がる。
一糸纏わぬ姿のまま、背伸びをすると、私服でもある仕事場の作業着を来た。
そして朝食の準備をするために台所へと足を進める。
彼の名は阿部高和。 自動車修理工のちょっと悪に見えるがすごくいい男である。

「ゆらりーゆらりーゆれてーいーる、おとーこごこーろピーンチ
やばい、やばい、やばいのーさたーすけてダーリンくらくらりん♪(やらないか)」

歌いながらフライパンの上に転がされたウインナーがジュウジュウと音を立てる。
一見焦げすぎにも見えるがとても香ばしい匂いを放っており、サイズも市販のものではかなり大きいサイズなので、
食べ応えがありそうだ。
阿部はそれを箸でつまんで皿の上に置いた。
二つのミートボールの間に巨大なウインナー、これが阿部高和のスタミナ料理である。


「やっぱ力をつけたいときはこれだねぇ」

巨大なウインナーにがぶり付きながら自画自賛をする。
実際そのウインナーは絶妙な火加減の調整で炭になる直前までギリギリに焼いており、
肉全体隅々まで火が通りきってうまみが全て引き出されているのだ。
食いちぎられた切れ目からはたくさんの肉汁があふれ出している。
そして両脇の二つのミートボールも阿部特製のミートボールであり、
市販のものよりも一回りも二回りもでかいサイズを誇っていて、
成人男性の阿部高和を満足させるには十分な量だ。
そして上機嫌で朝食を食べながらニュースを見ていた阿部だが、
次の瞬間明らかな不快感を露にすることになる。


『えー先ほど入ったニュースによりますと、
都内の男子校生が深夜の公園にて惨殺されました。
死因は肛門裂傷による出血死によることから、警察の調べでは最近都内で多発している連続殺人犯の犯行かと


ピッ


「朝から嫌な事件ものを見ちまったな・・・・・・」

さっきまでの高揚していた気分は何処行ったのやら、
ニュースを聞いた途端テレビのリモコンを取り、不機嫌そうに電源ボタンを押す。
そしてその後の彼の食卓は一変した。
元々ここには彼一人しかいないから会話によるBGMがないのは変わらないが、
食卓の主の顔色は無表情なものへと変わり、彼はただひたすら、貪るように肉を食らっている。
よく味わっていたはずのウインナーもミートボールも数回咀嚼して飲み込むだけ。
食べ終わると食器を乱雑に重ね合わせて玄関へと向かった。


☆ ☆ ☆ ☆


仮面マライダーMARACKアーッ!ルX、阿部高和はいい男である。
彼が毎朝向かうハッテン場は、男と男の交流を育む薔薇色の聖域である。
仮面マライダーMARACKアーッ!ルXは、漢達の熱い鼓動を感じるため今日も交わるのだ!


「さていい男はいないかな?」

今日も俺の平凡な日常が始まる。
いい男の朝は早いのだ。朝食を既に済ませて8時、
俺は自動車修理工の仕事が始まるまで近所の公園のベンチでいつもどおりいい男を捜していた。
といっても仕事の始まる時間帯は今日は10時ぐらいなのでまだ時間は十分ある。
ちなみにここまでの時点でピエロっぽい男と『黒幕』と書かれた男とも女ともとれるやつとヤってきた。
だがその程度で到底おさまりがつく性欲じゃないんだなこれが。

「あ、阿部さんおはようございます」

お、そういえばもうこんな時間だったな。

「よう春香ちゃん、今日はアカギくんは一緒じゃないのかい?」

挨拶をしてきた女子高生に対して俺も挨拶を返す。
この娘も通学路にこの公園を通るので、こうして顔を合わすたびに軽く会話をするのだ。
いつもは赤木しげるというナイスガイと一緒なんだがな、
今日みたいにたまに彼女一人だけの場合もあるから困る。

「そうです。 妹さんが起こそうとしても中々起きないみたいなんですよ」

残念。
せっかくスタミナ朝食を食べてきたんだけどなぁ・・・・・・
元から楽にヤれるとはあまり期待していないが少しぐらいは彼とも会話をしたかった。

「そうなのか、明日は一緒に登校できるといいな」
「はい・・・・・・でもアカギくんってとても気まぐれなんです。 明日は大丈夫かな・・・・・・?」
「男も女も度胸、今度起きなかったら部屋の中まで入り込んで起こせばいいさ」
「え!? でも部屋の中って・・・・・・」

彼女との会話もこれはこれでいいんだがな。
ちょっとしたアドバイスを前に春香ちゃんはうろたえる。
彼女は恋愛に関しては相当奥手なようで、後押しをしようとするといつもそこで踏みとどまってしまう。
そんなにのんびりしているようじゃ俺がアカギくんを持っていってしまうぜ?
人の男には手を出すつもりはないが、彼はまだ誰のものにもなってはいない。
今俺のものになっていると言えばだ


「・・・・・・ったく最近ついてないぜ。 この街じゃ思う存分殺れねえしよぉ」

春香ちゃんと話をしていると見知った顔がトイレに入っていく。
俺達に気づいていないのか、無防備な穴を晒しているぜ。
さて春香ちゃんとの会話はここまでだ。

「じゃあな春香ちゃん、急用ができた」
「急用? まあいいや、それでは私はそろそろ学校に行きます」

登校する春香ちゃんを尻目に見知った穴を追っかけていく。
穴まで後3メートル、2メートル、1メートル。


「やあラッドくんや ら な い か」
「変態野郎だとぉ!? てめぇいつのまにそこにいやがる!」
「いい男はダンボール無しでもステルスできるのさ」
「っ!ここで殺られるわけにはいかねえんだよぉ!」

おやおやラッドくんは照れ屋だねぇ。
ハッテン場以外のところでヤるのかな?
そして彼は公園の外のほうに向かって走り出してしまった。
よぉし、阿部さん頑張って追いかけちゃうぞぉ。


☆ ☆ ☆ ☆


ちくしょう、最近本当についてねえな!
しょんべん済まそうと近場の公園に入り込んだのが運の尽き、
あの変態男が潜んでいやがった。
なんであんなところにいるのかは知らないがあいつには以前(ピー)な目に合わされているんだ。
なら殺ればいいって?
あいつは素手で殺るには相当手こずるんだよ。
体術の経験もあるらしく、相手をしていたらいつのまにかに背後に回りこまれてその場で(ピー)されちまう。
刃物を使えだと?
それ以前やってみたんだが(ピー)でへし折られたんだよ。
糞っ!糞っ! あいつの(ピー)は化け物か! ある意味不死者よりも性質が悪いぜ!
なら銃を使えだと?
それも無理だ。
一度それで殺ろうと思ったんだが、マトリックスの要領で避けられちまった。
よって脳天をぶち抜くのは非常にきつい。
そしてやつの普段着ている青ツナギは防弾チョッキらしく、身体に当てたところでダメージはないんだよ。
おまけにその日以来ジョジョってサツからマークを受けちまって銃は持ち歩くことすらきつい状況になっちまった。
平和ボケした国はろくに武器を補給できないから困る。


「おーいラッドくーん、俺とヤり合うところは何処なんだーい」
「知るか!」


というわけで現在はやつから逃げている最中だ。
正面の景色は白のラインで歩行者と車両の通路がわけられた道路が続く。
その左右に木々が並んでいて、たまに交通標識が立っている。
ここらへんは平日の朝でもあまり人がいないから全速力で逃げることができるわけだ。
下手に人ごみの中に突っ込むといつのまにかに背後に立たれていることもあるから人通りの多いところは避けている。


「でさー臭くってさー」
「確かにあれは臭いわ」

確かにやつの(ピー)も臭いな。
歩いているかがみちゃんとその妹の間を横切りながらも俺の逃走劇は続いていく。


       ____
     /_ノ  ヽ、_\     
   o゚((●)) ((●))゚o     あれはラッド・ルッソだおwwwwww
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \    今日も阿部さんから逃げてるおwwwwww
  |     |r┬-|     |    (⌒)    同性愛者予備軍乙だおwwwwwww  
  |     | |  |     |   ノ ~.レ-r┐、
  |     | |  |     |  ノ__  | .| | |
  \      `ー'´     /〈 ̄   `-Lλ_レレ
                  ̄`ー‐---‐‐´



      _ ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二  
     / / ´`ヽ _  三,:三ー二
   / ノヽ--/ ̄ ,    ` ̄ ̄ ̄
  /  }  ...|  /!         ぐえあ
 |   _}`ー‐し'ゝL _
 \  _,:ヘr--‐‐'´}    ;ー------
 /  ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-



邪魔な饅頭頭を殴り飛ばして道を確保、
やつの持っていた通学鞄の中身がそこらへんにぶちまけられる。
道の真ん中の突っ立ってんじゃねえ。

やる夫!大丈夫か!?」
「村雨ティーチャー、なんとか平気だお・・・・・・」
「自業自得な面もあるがいきなり殴りかかるとはな・・・・・・おい貴様!」

なんだぁ?
饅頭頭の隣にいたパーマの男がガン付けてきやがった。
だが無視だ無視、今立ち止まるとやつに追いつかれてしまう。

「話を聞く様子はないようだな・・・・・・ならば俺の生徒を傷つけたツケは払ってもらうぞ!」

げっ。 
パーマの男がなんか追いかけて着やがったってはええ!
本当に人間かよあの速さ・・・・・・ってもう後ろに回りこんできやがった!

「冗談じゃねえ!」

ここでやつに捕まるわけにはいかないのでこの男には少し痛い目を見てもらうことにしよう。
ほんの少し踏みとどまって、前にかけていた体重を一瞬だけ後ろに向ける。
そして同時に左肘を突き出して思いっきり男に向かって叩きつけた。

「甘いっ!」
「なにぃ!?」

しかしやつには大したダメージはなかった。
それどころかそのまま俺の左腕を自分の脇に挟み、
右腕で俺の身体を拘束したのだ。
これはマジでやばい。

「離せぇ! 俺はこんなところで捕まっているわけにはいかねえんだよぉ!」
「なんだと!? 誰かから逃げている最中なのか?」

だからそうだって。
そして離してくれるかと思ったら俺を見る目がますます疑惑を含んだものになってきた。
そういやあの饅頭頭殴ったんだっけな。
元の国でやってきたこともアレだし、こういう目で見られても仕方の無いかもしれない。
あーぶっ殺してえ。

「おいそこのあんた」
「おや、あんたは・・・・・・」

そうしている間にやつが追いついた。
最近本当についてねえ。


☆ ☆ ☆ ☆


「ショウタイムだ」
「ふざけるな離せ」

HAHAHA、ラッドくんはツンデレだなぁ。
なんだかんだ言ってここでヤるのが一番いいみたいじゃないか。
パーマのいい男に協力してもらって彼をここに運ぶまで手伝ってもらったというわけだ。
彼はこれから二人で大事な用事があると言って帰ってもらったが(元々仕事場へ向かってる途中だったから誘ったって無理だっただろうが)
いつかはヤってみたいものだ。
あの筋肉、鋼のように締まりがいいに違いない。

「この変態野郎絶対殺って・・・・・・」
「ヤるだなんてうれしいこと言ってくれるじゃないの」

おっとラッドくんのデレがきた。
今日は比較的楽に彼とヤれるのでついている。
いつもは散々逃げ回っているのでヤり始めるまでかなり時間がかかるのだ。
さて始めるとするか。
突然だが、俺はよく女嫌いとか言われるけどそれは間違いだ。
飽くまで女とヤることが嫌いであって、女自体は別にそうでもない。
男との(ピー)、それは快楽のためだけではなくお互いの魂(ソウル)を感じ取る儀式でもあるのだ。
自分の(ピー)を相手の穴に挿すことで己の魂を相手に伝える。


               _,,-i、
              _,,―''"`  ゙l,                        __
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 `ヽ   .,,-'"` ,,,-, ,l゙   │ ゙l、                 ,/   ,|    ,i´
   ヽ ,/  ./′ ゙ッ′  丿  .゙l                 ,/   ,l゜   │
    ゙'ヽ、   ヽ      .,/_,,,,,,,,-←i、  ,,-‐i、         丿    l゙    ,l゙
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         `'ヽ,、 .,/       ゙゙l,_,,,,-''"` ||,l゙    .,,/゙lソ'゙,,-'"_,,,-‐'″
           `'ヘ-,,,、      `'i、   ,lリ   .,,,ji!'彡‐,ン‐'"
               `゙''ー-_   `ヽ  .l|" ,,,il|リニン''″
                   `゙'''ー-,,,,\ ,リ,,,終゙‐'゛
                        `゙'"゙'゙″
「イ゛ェアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」


ラッドくんの妙であるが立派な雄たけびが聞こえてくる。
俺の魂が彼に伝わったみたいだ。
だがまだ終わりじゃない。
これだけなら男女での(ピー)と変わらないが、ここからが男との(ピー)の真髄である。

「恥ずかしがらずに入れてみろよ」

俺は彼に穴を見せ、誘ってみせる。


「KILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILL
KILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLやめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

やれやれ、どうやら自分から挿れるのは心細いみたいだ。

「しょうがないやつだなぁ・・・・・・お前のそれを俺の肛門に挿れるの手伝ってやるからよ」

俺はラッドくんの(ピー)を俺自身の穴にゆっくりと(ピー)する。
男同士の(ピー)の真髄、それは相互に挿し合うことによってお互いの魂の鼓動を伝え合うことなのだ。
彼の中の激情が俺の中に流れ始めると同時に、自分自身の肉体が異常に高揚していくのがわかる。
きみのいきおいかんじる あついきもちつたわってくる!


─イ゙ェアアアアアアアアアアア!www   つまんなイ゙ェアアアアアアアアア!
    | ちょイ゙ェアアアア!ww       自重しろイ゙ェアアアアアアアアアアア!
アアアアアアアアアアア!   www          うめぇイ゙ェアアアア!www
──┤       __ __ __ __イ゙ェアアアア!|
    |   /``   、/  、/   、/  、/.  fi         |
    |  /|  工 .ノ   .ノ   .ノ    ノ   l!         |___
──┤               うるせイ゙ェアアアアアアアア!
    | w    イ゙ェアアアアア!           ちょwww
    |                       cェセヘィi        |___
──┤なにか中にあるみたいだ     :; :;        あ  |
    |爆弾みたいなもので破壊      i! i!         |
    |                できれば   il il             |___
──┤ ̄ ̄! ̄ ̄ ! ̄ ̄ ! ̄ ̄ ! ̄ ̄ ! ̄ ̄ ! ̄ ̄ !     1
    |     |     |     |     |     |     |     l       |
    |___|___|___|___|___|___|___l  ___|___
──┤                                |     |
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    |____________________|___|___
──┤    |    |    |    |    |├‐┤|    |     |
    |    |    |    |    |    |├‐┤|    |     |

彼の熱い魂の叫び(シャウト)が俺の中に響き渡ってくる。
こうして魂を共有し合うというのは女との(ピー)ではできないだろう。
だから俺にとってホモセックスは至高のものであり、それを知ってしまった俺にはもう女とヤることなんてできないのだ。
それこそ女の身体に欠片ほどの興味すら持たなくなるぐらいに。
二度言っておくが女が嫌いだと言う訳ではない。
いい男は性欲が湧かない=嫌いなんて考えないのだ。


「ふぅ、気持ちよかった・・・・・・またヤろうぜラッドくん」
「・・・・・・」

おや、返事がない。
流石に朝からぶっちぎりすぎたかな?
彼をトイレの個室に休ませて俺はいつものベンチに戻るとするか。


☆ ☆ ☆ ☆



「む! この匂いは・・・・・・」

いつものベンチに戻るととても鋭い匂いが嗅覚をつついた。
結構嗅ぎ慣れた匂いであるが、まだヤっていない男の匂いでもある。

「アカギくんさっき来てたのか・・・・・・失敗したなぁ」

どうやら俺がラッドくんとヤっていた間に彼はこの公園にいたらしい。
(ピー)に夢中で彼の気配を感じ取れなかったらしい。 俺もまだまだだな。
まあそれだけラッドくんとの(ピー)が最高だったとも取れるけど。


                  /   /   /               `ヽ、
                   ,′  |   :/ / / /         ヽ \   `ーイ
               l   │  l | /  /   /|  |  l   |\ー 一'´
                |    /l   -| 十! /- イ /  |  |  ,'  j  ヽ
                |    l |   Ⅳ|_l_/| / |l ,'  / メ/|: /   /ハ: |
                |  :/こ|   レ行仡fヾ八{ /xく/ |/  /   | j
                |  {{^ |   |!込,,ソ    イf巧トV  /   :/∨
                |   |ヽ.|   |   `      込,ソ/ /   /
                |   l  |   |        ,  `ア7/ / j/
                |   l  |   |     r- _   / レ/
                 /  l _/|   |\  `ー ´  イ │
                  / j_ 斗{ |   l   ヽ、_. < |   │
       _,, -=二¨ ̄| : : :.∨|   |\_| \ l | |   |
    r<          |: : : :.ヘ|   |  ̄ ∧  l\ ,|   |
    |  `丶、       |: : : .: :|   |、> /小  l: :.`|   |
    |     \    |.: : : : |   | / >oヘ |.: :│   |\
    /         \  │: : : :|   |./∠/|ヽ|│: :.|   |∨|
「実はちょっとお話が・・・・・・」


            _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \
        /                    ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ
       ' 「      ´ {ハi′          }  l
      |  |                    |  |
       |  !                        |  |
      | │                   〈   !
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !    や ら な い よ
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
        `!                    /
        ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
            |\      ー ─‐       , ′ !
           |  \             /   |
      _ -‐┤ ゙、 \           /  ! l  |`ーr─-  _
 _ -‐ '"   / |  ゙、   ヽ ____  '´   '│  !  |     ゙''‐- 、,_

「は?」
「いやすまない、早とちりしていたようだ。 それで用件はなんだい?」


ベンチに座っていると見知らぬ金髪女が話しかけてきた。
性欲のことで頭がいっぱいだったのかそっちのお誘いかと思ったけど違うそうだ。
軍か何かの制服を着ているが警察のものか?


「実は私こういうものなんです」

女が懐から取り出したカードを見てみる。
なんだ『時空管理局』の人間か。
時空管理局といえば、
あらゆる困難が科学で解決するこの平成の時代、人々の閉ざされた心の闇にはびこる魑魅魍魎が存在していた、
科学の力では如何し様も出来ない その奇怪な輩に立ち向かう 珍妙不可思議で胡散臭い
集団じゃないか。
世の中の不可思議な事件をこいつらはたちどころに解決してしまうので、
世間からも広く認知されている。
魔法も科学としてしまう技術力はそっちの方面では素人の俺でもすごいと感じてしまうほどだ。
だが、本拠地は別次元にあるだとかあらゆる時空で起こっている事件も解決するだとか、
一般人にとっては憶測でしかない噂も飛び交っている。
まあ恐竜が普通に歩き回っていたり怪人と正義のヒーローが戦っていたり、
竜に変身する人間がいたりゲームのソリッドビジョンでリアルにダイレクトアタックできるやつがいる世の中だ。
今更その程度の憶測どうでもいいさ。

「で、その時空管理局の人間が俺に何のようだ?」
「ここ最近起きている連続殺人事件のことなんですが・・・・・・」

ともかく俺は目の前の女から用件を聞き出してみることにする。
すると女はようやく本筋を話し始めてくれた。


☆ ☆ ☆ ☆


「そいつはモヒカン男の仕業だな」
「モヒカン男?」

疑問の声を上げる彼女に対して俺はモヒカン男のことについて説明することにする。
話の内容はこの地域の公園で原因不明の連続殺人事件が起きていることについて。
朝食を食べていたときに見たあのニュースのことだ。
実は俺も最近その犯人について少し探し回っていたのだが、
そこでようやく目撃証言を得ることができたのだ。
モヒカン頭のいい男が被害者のいい男の穴を掘っていたという証言を。

「でもそんな証言があったら警察の方にも伝えられているはずなんだけど・・・・・・」
「怖くて言えなかったんじゃないか?」
「それは確かにあるかも」

モヒカン男のことを話し終えると女はややうろたえた様子で考え始める。
だがこの証言は警察にも伝えられてなくても不思議ではない。
何故なら目撃者の男も俺と同じ穴の狢、ハッテン場でハッテンすることを目指してその公園まで行ったのだから。
もし警察に証言してしまうと、彼自身のアリバイについても問われることになり、彼のプライベートがばれてしまうのである。
故に伝えることができなかったのだろう。

「ともかくその事件のせいでここをうろつく人間もめっきり減ってしまってな」
「そういえば私達以外に誰もいませんね。 この時間なら子連れの親子ぐらいいたっていいのに・・・・・・」

女は公園内を見回して感想を漏らす。
ちなみに俺がさっき掘ったピエロと黒いやつはなめくじ達が運んでいったからもういない。

「そしてハッテン場に足を運ぶいい男も少なくなってしまった」
「ハッテン場?」
「いやこっちの話だ」

そういえばこの女、時空管理局の人間だったな。
下手にハッテンのことを口にすれば面倒なことになりかねない。
男性なら肉棒で虜にしてしまうこともできるが、
女性相手にそのようなことをするわけにはいかない。
俺は強姦魔になった覚えはない。 一部のいい男からは強漢魔と呼ばれてはいるがな。



☆ ☆ ☆ ☆



「暇だ」

誰もいない公園でポツリと言葉を漏らす。
仕事を終えてまたハッテンしようと公園に戻ってきたものの、
今はもう午後7時過ぎ、いい男どころか人っ子一人通りはしないのだ

「春香ちゃんやアカギくんは・・・・・・もう帰っているよな」

ふと気づいて彼女達の住んでいるマンションの方を眺めてみる。
部屋の明かりはほとんどついている。
今頃彼女は家族に暖かい食事を振舞っていることだろう。
そういえば腹が減った。
昼から大分経ったことに気づき、ポケットの中に何か入ってないかと漁ってみる。
出てきたものは『マカビンビン』とかかれたビン。
駄目だ、これは今使っていいものではない。

「こんなところにいたのか阿部」

突如かけられた声に顔を上げる。
月夜にたなびく長い銀髪は男女問わず思わず見惚れてしまうほど美しい。
そして肩アーマーに胸元を強調した黒い服。
間違いない。

「お前だったのか。 それでどうしたんだい?」

セフィロス、その男はここ最近現れるようになった西洋のいい男であり、
剣の修行をするために各地を回っているらしいのだ。
ラッドくんとは違いまだヤれていない。

「散歩していたら呆けているお前を見つけてな」

南春香が朝の話し相手だとするとセフィロスは夜の話し相手といったところか。
ここ最近はこのぐらいの時間帯になると修行のためにこの公園に訪れている。
夜のハッテンをするためにここにいる俺は、必然的に彼と出会うことになるのだ。

「はは、腹が減ってな」
「なんだそれだけのことか、これでも飲んでいろ」

みっともないが正直に話してみる。
すると彼は青い液体の入ったビン、栄養剤でもあるポーションを渡してくれた。
そして彼は持っていた剣を鞘に収めたまま、素振りを始める。

「ビンぐらいは自分で処分しろ」
「わかってるって」

微妙な味の液体を飲みながら素振りをしている彼と会話を続ける。
そこからは他愛もない話。
今日食った飯はなんだとか今日やったことはなんだとか今日ヤった相手はなんだとか。
仕事場にいい男がやってきたとかそんな平凡な日常。
まあほとんど俺が話していたわけだが、彼は黙って俺の話を聞いてくれた。



「ではそろそろ行く」
「そうかい、じゃあ俺も家に帰るかな」

話し込んでから1時間が経った。
いつのまにかセフィロスの身体は汗まみれで何千回と素振りを続けていたらしい。
それでも行くということは彼はまだ用事があるということか。
猛者を求めるために他のハッテン場にも行くんだろうね。
いい男は不眠不休だ。
だが俺の場合は明日の仕事も入っているんでここいらで休養をとらなきゃいけない。
全力で仕事ができなきゃいい男が廃るってもんだからな。



☆ ☆ ☆ ☆


あのモヒカン男が死んだ。
そのニュースを聞いたのは昨日と同じ朝食の時間帯のときであった。
おとり調査の警官の抵抗の前に暴れまくって止む無く肛門に鉛玉ぶち込まれたとか。
後で調べてみるとやつは学校や会社で人間関係がうまくいかず、何処でもはぐれていたらしい。
故に同性愛者だということをひたすら隠し続けて生きていたんだ。
だとするとやつの行き着くところは何処か? もちろんハッテン場だ。
しかし現実は彼に更なる追い討ちをかけた。
やつは23センチとでかすぎる(ピー)を持っていたため、並大抵の男では受け入れられなかったのだ。
結果、同性愛者達からも除け者にされてついには一人になっちまったらしい。
そして何かが切れたのか、男狩りで男の命を奪う連続殺人犯と変貌してしまった。
もしも俺と会うことができたのなら、お前のモノを受け止められたかも知れない。
受け入れられる男をもっと紹介してやったのによぉ・・・・・・

心のゆとりが無くなるとはとても恐ろしいことだ。
孤独は人の心に隙間を作り、そこからじわじわと人を変革させていく。
・・・・・・もしも俺の心に余裕が無くなったらどうなってしまうのだろうか。
ヤることしか考えられなくなってしまったら、俺もやつのようになってしまうのだろうか。
そのためになら女に手をあげるよくない男になってしまうのだろうか。
変わってしまう自分、想像するだけでも恐ろしい。

「さてと、今日はどの男にするかな」

だから俺はこの平穏を楽しむさ。
朝8:01、春香ちゃんとアカギくんとの会話を終え、
俺は(ピー)をする相手を探すべく公園を眺め始める。
されど例の事件が(一応)解決したとはいえ、公園を通る人はほとんどいない。
しかし出会いというのは突然やってくるもんだ。

「う~トイレトイレ」

その声に反応して振り向いてみると大学生ぐらいの優男が小走りしているではないか。
彼を凝視していると気づいたのか、こちらを向いてきた。

「ウホッ! いい男・・・・・・」

その声に反応して俺はツナギのホックを外し始める。
回りに俺達以外の誰もいないのでもちろん下半身も出す。

「や ら な い か」


To Be Continued…KUSOMISO Technique

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