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2016 山形芋煮オフ セギナー

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だれでも歓迎! 編集

一日目 9/17


・餃子王国


夜勤を終え3時間ほどの仮眠をとり、向かうは栃木県石橋駅。
Aさん、サムさんとの集合場所であるこの駅に17:40に到着し、Aさんと合流。

集合時間の18時より10分ほど遅れてサムさん到着。
その間出口の歩行者デッキから、特に話題性のない駅前の町並みを見て、
話題性のない会話を嗜む。

サムさんと合流し、そこからAさんカーで40分ほど離れた餃子の店「みんみん」へ。
一人前200円台の焼き餃子・水餃子・揚げ餃子と、100円のライス、
なんという良心的な価格設定だろうか

それぞれの餃子を一人前ずつと、ライス3つを頼む。


焼き餃子は皮がパリッとしており、中の餡の量が少ない分食べやすく、
しっかりと肉汁が包まれており老若男女にオススメ



水餃子は皮がモチモチしている反面、箸でつまむとすぐ崩れてしまうのが難点だが、
全体的にふわふわしておりヘルシーさを気にするあなたにオススメ



揚げ餃子は皮が薄い分カリッと仕上がり、焼き餃子の羽部分が餡を包み込んでいるような食感で、
ジャンキー好きのあなたにオススメ

一皿の量は少ないのでどんどん追加注文し、
最終的に焼き3-4枚、水1枚、揚げ2枚、サムさんはライスおかわりして、
一人600円行かないくらいで満足できた。最高かよ

既にかなくろうさんには大量の肉まんとシュウマイ送ってあるが、
Aさんはお土産用の冷凍餃子を購入。追い餃子である。


・To 山形 through the highway


餃子に舌鼓を打った我々は、みんみんを発ち東北自動車道へ。

23時頃に目的地着の予定だったが、途中雨が降り始める。
「やっぱ天気が不安定だね」みたいなことを言っていると段々と雨脚が強くなり、
最終的に視界上部が霧で包まれた中、摩擦力の少ない道を走る事態に。
さながらホラーゲームの舞台であり、VRに負けないほど現実であった。

緊張と長時間運転の疲れのため、Aさんからサムさんへドライバーチェンジ。
山形自動車道に入ると急に周りの車がいなくなる。
さらに電灯も減り、車のライトと反射板のみが視界を得る手段となった。

スリップの危険も孕んだ霧の世界の中、緊張状態でサムさんが呟いた
「これ異世界に来たんじゃないか」という発言も次第に現実味を帯びてくる。

到着予定が23時半頃になったため、新幹線で山形駅へ向かっていたらなもさんを
拾ってかなくろう邸に向かうことに。
このツイートからのこの誤字は卑怯。

23:45くらいに山形駅着。そこでらなもさんを拾い、いくらか走ってかなくろう邸へ。
そこには神棚に祀られたペロリン(大)と、本棚の上でぐるぐる巻きに拘束されたペロリン(中)とペロリン(橙)が居た。



ペロリンベス。貰い物だそうだ。


一息つき、晩酌を始める。
かなくろうさんお手製の「だし」を振る舞ってもらい、
またAさんの冷凍餃子と事前に送りつけたシュウマイが並ぶ。どれもウマイ。

その後、狩歌を始める。色んなルールがあったけど適当に簡略化して楽しむ。
札のどれもがどの歌にも入ってそうだと錯覚するくらいあるある単語だけれど、
意外と一つの歌に数個程度しか含まれてなくて、
一秒毎にバシンバシン札を取り合う図を想像していただけにちょっと拍子抜けした。



一見どんな曲にも含まれてそうな単語達だが、実はお題選びが難しい


狩歌を終えなぜかオーサムを始める。他人のプレイを見るのは面白い。

この時点で3時を回る。そのまま布団を敷いて就寝。
いびきのコンサートに聞き入ってはじめ30分ほど寝られなかったが、しばらくして割り込み参加。


二日目 9/18


・日本一の芋煮


朝9時頃に起床。予報通りの雨。
しとしとと降る中、徒歩で芋煮会場へ向かう。

途中、同じ方向に行く人をほとんど見かけなかったので、
(日本一の芋煮と言えどこの雨じゃ人集まんないよねー)、なんて考えていたが甘かった。

川が見える通りまで近づくと、そこには芋煮整理券を求める長蛇の列。
嘘だろ、と思いながら並ぶとそこには『日本一の芋煮会』行きのシャトルバスが。
経由地の表示が、

き  深  囲  芋
ず←ま←ん←煮
な  る  で  を

となっていた。山形では芋煮をすると絆が深まるらしい。ライバルと芋煮バトルでもするのだろうか。

11:00芋煮配布の整理券を買い、川べりへ下りると人だかりと直径6mの大鍋がお出迎え。



写真左に端っこだけ見えてるのが大鍋。フォントがとんがりコーンっぽいのがポイント。



ペロリンは"山形名物"の文字よりも前に祀られており、山形県民の信仰の高さが窺われる。


現在時刻は10時ちょっと前。6m芋煮までは時間があるので、
3m鍋の"うま塩芋煮"を目指し待機列に加わる。

10時に向けて市長の挨拶が始まる。

市長「私は前に晴れ男だと宣言してしまいましたからね、絶対晴れます!!」
その後、本降りに。

10時になりうま塩芋煮の配布が開始。列の進みは予想より早く、
するすると目的の塩芋煮をゲット。



味の素協賛ということもあり、塩とだしの旨味が効いている。
通常の2倍程大きい里芋や豚肉がたくさん入っており、これで300円はありえない。
雨で食べづらかったにもかかわらず、するすると口に運ばれていき満足の完食。

時間つぶしに会場内を歩くといくつか出店を発見。
そのどれもが祭り価格の5~8割くらいの設定で、山形県民の良心を感じた。

どんどん焼き(\200)をいただく。キャベツのない薄いお好み焼きを
割り箸にクルクル巻いてソースに浸したものである。
実家(宮城)の町内会のお祭りでは必ずこれ(名前はお好み焼き)が売っていたので、
山形のB級グルメとして売り出していることに軽く衝撃を受けたのは内緒。

味はいつもと変わらず美味しい。値段も町内会のお祭りでは300円だったので、悔しいが負けを認めるしかなかった。

その後、『クラゲと写真を取ろう!』という謎コーナーがあったのでパシャリ。



山形の西側にはクラゲの水族館があるとか。


時間も11時を回った頃、我々の整理券番号の芋煮配布が始まるとのアナウンスが。
芋煮待機列もまた長蛇の列で、数百メートルあったのではないかと思う。

芋煮列の途中で、三代目大鍋募金なるものがあった。
どうやら塩芋煮の3m鍋は初代。メインの6m鍋は2代目らしい。

三代目は9mなのか12mなのかに思いを馳せつつ、募金をスルーし山形名物の醤油芋煮をゲット。

醤油の風味はしっかりと染みているが、どことなく優しい安心する味。
山形牛を使っているという牛肉も美味でございました。

2つの芋煮を比較すると、醤油芋煮は伝統の味を受け継いでいるのであって、
芋が伝統に甘えているように感じた。

対して塩芋煮はひたすら美味しさを求めており、
芋はその情熱にほだされてイキイキしているように感じた。

どちらも美味しいのは違いないが、セギナー特別賞としては塩芋煮に軍配があがる結果となった。


会場を離れ、帰路につく。
雨の中ぬかるんだ地面を歩いたためか皆疲れていたので、少し休憩。

ここで気づいたのだが、かなくろう宅は異常に居心地が良い。
畳があるせいかとも思ったが、最終的にペロリンが見守っているからという結論に達した。



神棚のペロリンを見ると、どことなく昨日より優しい目をしているような気がした



・\ビエンナーレ/


14時も回った頃、ようやく体力を回復した我々は、
山形市内に点在させた様々な芸術品を巡る展示会「山形ビエンナーレ」に向かう。

まずは文翔館へ。イギリスのルネッサンス様式の建物らしい。



Aさんかサムさんが、「展示作品が邪魔で建物撮れない」と言っていた。確かに。


3階建て+αな感じの建物。元々山形の歴史館として無料公開されているところに、
ビエンナーレ展示が場所を間借りしているようだ。

展示自体はハイコンテクストなノーレッジをリクワイアするようなものではなかったが、
センスがないとよくわからないと思った。私はセンスがない側。

でも普段見られないようなものが見られるのは楽しいし、
サムキャプテンのパース談義が聞けて満足。


文翔館を後にし、別のビエン会場へ。
途中でとても可愛い駐車場発見。



カフェに着くと中でトークイベントをやっていました。
よくわからなかったのでビエンナーレ缶バッジガチャを1連して店を出る。



作品名「とりたち」。実は当たりの部類


歩き疲れたので近くのチーズケーキを売りにしたカフェへ。
みんなでチーズケーキセットを頼む。



実家で作るチーズケーキに負けるとも劣らない美味しさ



辺りも暗くなってきたので犬の目温泉へ。
途中で山形の闇を見た。
陰謀めいた顔に目が行ってコワイナコワイナーなんて思いながら視線を下に降ろすと両腕がないというオマケ付き


到着するとやたらおしゃべりな女将さんがお出迎え。
いつでも温泉に入っていいとのことなので、まずは軽く汗を流す。

硫黄の匂いが強く、お湯の温度も高いので、
「クセェ!」「アツイ!」がこだましていた。テンションブチアゲ。


・茶色い夕食


さっぱりした我々は、かなくろうさんに山形オススメの食事処を紹介してもらう。
私「いやーせっかく山形に来たので夕食も美味しいもの食べれると思って期待してるんですよー(わかってるよな?)」
かなくろ「えっえっ・・・」
なんてやりとりは無いですよ、絶対。

やってきたのは山形のとんかつチェーン『とん八』 ベストチョイス!
メニュー写真のどれもチャイロくて見てるだけで幸せに。

「ボリュームあるのはこのページに」とかなくろうさんが言ったので、
私はそのページの中からとんかつ&チーズ入り若鶏フライの定食を頼む。

少しすると幸せが運ばれてきた。



いよっ!茶色いねっ!


とんかつも若鶏もサクッ、ジュワッと肉汁があふれ、
若鶏はそれに加えてチーズのとろ~りが加わる。最高。

ソースもクルミ入りというこだわりがあり、風味に一役買っている。

さらにご飯もキャベツもおかわり自由なのだ。みんな『とん八』に行こう!


食べ進めているとボーイが「ご飯おかわり、大盛りで」とわんぱく注文する。
かなくろうさんも普通量でおかわりを頼むが、なぜか大盛り(どんぶりサイズ)が2杯運ばれてくる。
ドジっ娘属性持ちの『とん八』にみんな行こう!

私はまだおかわりしていなかったので、かなくろうさんのご飯を少しもらい、完食。
かなくろうさんは最後まで辛そうだったのが印象に残っている。

虎の尾温泉に戻る途中でトップバリューに寄る。
何せこの後はボードゲーム尽くしが待っているのだ。酒やお菓子を買っておくことに。



・宴の夜


部屋に着いた我々は、テーブルを端に寄せてプレイエリアを作る。
かなくろうさんが何故か途中で
「No~No~No~No~No~No~No~No~No ( E9sus4→E7(b9,b5) ) 」と歌いだしたので、
それに答えるように私も
「NoNo~~NoNo ( Gb13(9) ) 」と返したらボーイに完コピかよ、と言われた。やったぜ。

場所が出来たのでおもむろにカードを広げる。

記念すべき一つ目のボードゲームはごきぶりポーカー

害虫・害獣カードが8種類。相手に伏せたカードを渡し、「これはクモです。」などと宣言する。
渡された側は宣言に対し「本当か嘘かを判断」もしくは「他の人に受け流す」ことができる。
文字にすると難しいが、とにかく相手の宣言が本当かどうかを見破れば有利なゲームなのである。

当然相手の表情、イントネーション、思考のメタ読みが必要になるゲームだが、
なぜかかなくろうさんとサムさんの場にはいろんな害虫・害獣が溜まっていったのであった。


スピード感のあるしりとりであり、語彙力とそれを素早く引き出す力がモノを言う。
一戦が短いのがメリットだが、疲れや飽きが早いのが難点。


基本ルールは伝言オブジェみたいなものだが、これは明確に伝えすぎても曖昧に伝えすぎてもダメで、
加減を調整するのが面白い。言葉で説明するのは難しいので興味があったら各自調べること。
今回のボードゲームの中では一番異色で一番おもしろかった。

中でもサムさんは明確に伝えすぎて、他のプレイヤーに得点を与えまくる通称ボーナスステージを開催していた。


過去のなまオフでプレイしていたが、私は初プレイ。

インディアンポーカーと麻雀を組み合わせたようなゲーム。
自分の手札の数字を推理して、最も確率の高い数字を選んでいけば良い。
計算は得意だけど運が悪いので結局勝てなかった。


過去にプレイ済み。

場合によっては他のプレイヤーを支援することができるので、
「これが欲しいんでしょ?」とAさん有利なカードを回していたら、
それに習ってボーイが越後屋風を装ってサムさんに不利なカードを回してて面白かった。


その後、狩歌2度目とごきぶりポーカー延長線を行い、3時を回ったので、
再び温泉に入り就寝。最高かよ。



3日目 9/19


・芋に集う


起きると9時過ぎ、チェックアウトは10時まで。
のそりと布団から脱出し、芋を煮るために昨日の川に向かう。

駐車場に車を停め、そこから

場所取り班:A、サム
買い出し班:かなくろ、ボーイ、セギナー

に分かれる。

買い出し班はかなくろカーで山形・宮城県民には『健康・元気』でおなじみのヤマザワへ。
既に店の前には「芋煮用品無料貸出」の張り紙と、沢山の鍋やかまどがおかれていた。

店に入った我々の前にまず現れたのが、芋煮食材コーナー。
そこで里芋と牛肉と牛蒡を買えばあら不思議、あとは家に常備している調味料を持ち込めば
山形風芋煮ができてしまう。

買い物がそこであらかた終わってしまったので、不足している各種ヤサイと
味噌、豚肉、だしの素、飲み物、薪や着火剤等を買う。

会計を済ませているとかなくろうさんに電話が。
どうやら場所取り班は雨に降られているらしい。

店を出ると本格的な雨。さっきまで降ってなかったのに…
どうやら市内にいるかぎり市長の呪いには抗えないみたいなので、
雨でも決行できる橋の下の空きスペースを探す。

しかし自然と一体化し雨の前兆を感じ取ることのできる山形県民達の手により、
既に見える範囲での橋の下のスペースは埋まっていたのであった。

路頭に迷った我々は未だ設営の残るスペースをはさんだ向こうへと車を運ぶと、
そこには10人程度の小集団が橋の下にいて、まだ一団体が入れそうなスペースがあるではないか。

信仰心は試されるというが、これは毎日ペロリンへの感謝を忘れないかなくろうさんにピッタリの言葉であろう。
そこに設営を始め、我々は芋を煮始める。



点けたばかりの火が、まさに火という主張をしていた。


味噌芋煮の味付けを頼まれたので、料理技能初期値ではあるが宮城県民として挑戦することに。

始めの頃はアイデンティティを持たなかった味噌が、だんだんと自分とは何かに気づき始めて、
粉末だしとの協調性を築き、立派な味噌スープになる様は感動であった。
【訳:最初たくさん味噌を入れたつもりだったけど笑えるくらい味が薄くて、なんとか試行錯誤しながら
   味を濃くしていったら美味しくなりました】


そんなこんなで芋煮完成。



醤油芋煮はやはり安心する味。昨日のに比べて普通の牛肉を使っているが、
だからこそアブラが出過ぎず、より故郷の味感が出ていた。



味噌芋煮はご飯が欲しくなる味。言ってしまえば豚汁だけど、
みんなで囲んで作ることで格別な味が生まれる。


昨日も思ったけど、山形の里芋めちゃくちゃ美味しい。
実は里芋ちょっと苦手だったんだけど、このニ日で克服したかもしれない。里芋が苦手な人は山形においでよ。

具だくさんなのでみんな食べきるのに苦労する。
そんな時、かなくろうさんがカレールーを取り出す。



香ばしい香りが鼻腔をくすぐる


あれよあれよと溶け出すルーは、瞬く間に山形芋煮をカレースープに変えていった。
そして投入されるうどん。まずいわけがなかろう。



さっきまでお腹いっぱいだったのに、よそわれた瞬間カレーうどん分のスペースが胃に作られました。
するすると食べ完食。店で出せるんじゃないかってくらい美味い。


使った鍋やかまどを洗う。こうして返却された芋煮用具は別のイモナーに渡り、幸せを生むのだ。



撤収後の芋煮会場。始める前からいた団体はまだいた。


ヤマザワに用具を返し、かなくろ宅へ。
近くの駐車場でハンドルの前に小さなペロリンが置かれている車があり、
やはり山形県民は皆ペロリン教徒なのかと思案していると、
かなくろうさんが「このペロリンは見たこと無いので手作りですね」と断言。
この人はペロリン教の幹部なのではないだろうか。


少しの休息の後、かなくろう宅を出る。
帰りの高速道路でも強雨に降られ、宇都宮でみんなと別れ芋煮オフ2016は終了。

お疲れ様でした。

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