第147話:戦地調停士の見解
『つまりは……』
EDは頭の中で自分の考えをまとめていた。
『まずは最初の一見だが……最初の剣士の攻撃を防いだもの、彼らの前に生じた壁はおそらく防御紋章で間違いないと思うが……いささか厄介なものだな』
専門ではないがあの防御紋章の威力はかのムガンドゥ3世のそれぐらいのレベルだった。
『さらにあの呪文、印象迷彩がかかっていたのか、紋様のようなものがなかった……』
仮面を叩く指に力がこもる。
『そして我々の体につけられている呪い、だが複数の人間に同時にあのような呪いをかけることが……』
そこまで考えて彼は思い直した、あの部屋にいた人物のほとんどは同じ世界にいる人間の文化とは異なるいでたちをしていた。
文明そのものの違いがあるならば自分の世界の常識が通じる筈がない。
『主催者側との交渉は……不可能か』
自分の職業とする戦地調停士は文字通り戦地を鎮めることが役目となるが、
『彼らからみて我々は敵ではない……モルモット』
交渉する必要がない。
『となると交渉する相手は……』
仮面を叩く手が止まる。
EDは頭の中で自分の考えをまとめていた。
『まずは最初の一見だが……最初の剣士の攻撃を防いだもの、彼らの前に生じた壁はおそらく防御紋章で間違いないと思うが……いささか厄介なものだな』
専門ではないがあの防御紋章の威力はかのムガンドゥ3世のそれぐらいのレベルだった。
『さらにあの呪文、印象迷彩がかかっていたのか、紋様のようなものがなかった……』
仮面を叩く指に力がこもる。
『そして我々の体につけられている呪い、だが複数の人間に同時にあのような呪いをかけることが……』
そこまで考えて彼は思い直した、あの部屋にいた人物のほとんどは同じ世界にいる人間の文化とは異なるいでたちをしていた。
文明そのものの違いがあるならば自分の世界の常識が通じる筈がない。
『主催者側との交渉は……不可能か』
自分の職業とする戦地調停士は文字通り戦地を鎮めることが役目となるが、
『彼らからみて我々は敵ではない……モルモット』
交渉する必要がない。
『となると交渉する相手は……』
仮面を叩く手が止まる。
この行動も予想の範囲だろう、このゲームに乗って殺戮を楽しむものもいるだろう、だが我々のとる道はこれしかない。
主催者を倒し、元の世界に帰るにはこれしか。
『……同盟の結成、しかないか……』
主催者を倒し、元の世界に帰るにはこれしか。
『……同盟の結成、しかないか……』
(B7/小さな島/5:30)
残り95人
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