オーシャンビュー・モーテル
オーシャンビューのモーテルとカジノは、わしもよく知っている。
国中の変貌世界の出来事を調査している間、そのようなモーテルには何度となく泊まったことがある。
わしがフィールドエージェントだった時にな。
こういう道路脇にあるようなモーテルは夢のように共に血を流し、同じようで同じではなく、どこかにあるようで、全く存在しないんだ。
オーシャンビューは夢で見た理屈で操作されていて、そのライトのスイッチは、全く予想もしていなかったような場所で見つかるように漏れ出すんだ。そして時々、条件が合えば現れて、便利な鍵の働きをするんだ。
夢のような情景の航路の訓練がされていない者たちを、締め出すのさ。
操作局のベテランでさえ、モーテルで見つけられる鍵は一つだけなんだ。反転した黒のピラミッドで記された扉を開ける鍵だ。残りのたくさんのドアは、我々にとっても謎のままだ。
我々はそこでは、ただのゲストなんだ。ボードでさえもな。
時々わしはそこへ行って、しばらくの間呼吸をしやすくするんだ。そこでわしが夜な夜な過ごす不毛なアパートよりもずっと良い。そこでウイスキーの出番だな。
最終更新:2025年02月23日 23:51