あのメサイアの戦いの後、宇宙を漂流する憂き目に遭ったシン・アスカはアメノミハシラの女王ロンド・ミナ・サハクに拾われることで一命を取り留めた。
その後シンはラクスらへの怨念を胸に単身、地球へ降り立つことを決意することになる。
その旅立ちがRevivalの物語への幕開けとなるのである。
だが、ちょっと待って欲しい。
その後シンはラクスらへの怨念を胸に単身、地球へ降り立つことを決意することになる。
その旅立ちがRevivalの物語への幕開けとなるのである。
だが、ちょっと待って欲しい。
この激動のコズミック・イラ、あらゆるところに歴史を変えるifの可能性が存在するのではないだろうか?
もしもシン・アスカが地上へと降りることなく、宇宙に残留していたらこの物語はどう展開したであろうか?
新たな運命の可能性を開く鍵はキミの手に・・・・・・
もしもシン・アスカが地上へと降りることなく、宇宙に残留していたらこの物語はどう展開したであろうか?
新たな運命の可能性を開く鍵はキミの手に・・・・・・
シン・アスカ、ザフト残留編スタート!
某月某日、アメノミハシラドッグ内。
「つまり旧ザフト軍に戻るつもりなのか?シン・アスカ。」
ミナはそう問うた。
「ああ、やっぱり俺もザフトの軍人なんだな。このままネェル・ザフトの連中の窮状を見てみぬ振りはできない。俺も共にザフトの一員として統一連合と戦っていこうと思う。」
シンは強い決意を込め答えた。
「だが連中の大半はザラ派の者達、実情はオーブの俗物共とさして変わらぬかもしれぬ。」
「みんながみんなコーディネイター至上主義者ってわけじゃない、何人かは知り合いの部隊長もいるんだ、どうするかは考えてある。」
「そうか、ならば私から言うことは最早何もあるまい。」
ミナは微苦笑する。
「餞別だ、あれを持って行け。いずれは役に立つ物だ。」
そう言ってミナは解体したディスティニーの余剰パーツ類をシンに与えた。ジャンクとして金に換えればけっこうな金額になるものである。
「何から何までアンタには世話になったな、ロンド・ミナ。」
「気にするな、いずれ借りは嫌でも返してもらうことになろう。」
「勿論そのつもりさっ!」
シンは頼もしい口調で約束する。
「シン・アスカ、これからお前の前に立ちふさがるだろう統一連合宇宙軍のムゥ・ラ・フラガは手強い、また我らミハシラのD計画を察知したのか治安警察も最強の手連れを近く宇宙に上げてくるとの情報もある、空を取り巻く情勢は厳しい。」
「そんなもん、俺が全部ぶっ倒してやる!誰が相手だろうと俺は負けない、もう2度と!!」
怨嗟の燃える両眼でそう言い切った。
「復讐の鬼よ、お前が(D)を託すにふさわしい男かどうか、これからの行動で証明してもらうぞ、貴様が本当の勇者なのかどうかをな。」
「ああ、きっと俺は合格するだろうよ!」
「フフッさらばだ俗物、せいぜい頑張るが良い。」
シンとミナは互いに別れの挨拶を告げ、シンはドッグの発着場へとその足を向ける。
目指すのは旧知のラドル・ヨアヒムの指揮する輸送船イス・ラフェルであった。
「つまり旧ザフト軍に戻るつもりなのか?シン・アスカ。」
ミナはそう問うた。
「ああ、やっぱり俺もザフトの軍人なんだな。このままネェル・ザフトの連中の窮状を見てみぬ振りはできない。俺も共にザフトの一員として統一連合と戦っていこうと思う。」
シンは強い決意を込め答えた。
「だが連中の大半はザラ派の者達、実情はオーブの俗物共とさして変わらぬかもしれぬ。」
「みんながみんなコーディネイター至上主義者ってわけじゃない、何人かは知り合いの部隊長もいるんだ、どうするかは考えてある。」
「そうか、ならば私から言うことは最早何もあるまい。」
ミナは微苦笑する。
「餞別だ、あれを持って行け。いずれは役に立つ物だ。」
そう言ってミナは解体したディスティニーの余剰パーツ類をシンに与えた。ジャンクとして金に換えればけっこうな金額になるものである。
「何から何までアンタには世話になったな、ロンド・ミナ。」
「気にするな、いずれ借りは嫌でも返してもらうことになろう。」
「勿論そのつもりさっ!」
シンは頼もしい口調で約束する。
「シン・アスカ、これからお前の前に立ちふさがるだろう統一連合宇宙軍のムゥ・ラ・フラガは手強い、また我らミハシラのD計画を察知したのか治安警察も最強の手連れを近く宇宙に上げてくるとの情報もある、空を取り巻く情勢は厳しい。」
「そんなもん、俺が全部ぶっ倒してやる!誰が相手だろうと俺は負けない、もう2度と!!」
怨嗟の燃える両眼でそう言い切った。
「復讐の鬼よ、お前が(D)を託すにふさわしい男かどうか、これからの行動で証明してもらうぞ、貴様が本当の勇者なのかどうかをな。」
「ああ、きっと俺は合格するだろうよ!」
「フフッさらばだ俗物、せいぜい頑張るが良い。」
シンとミナは互いに別れの挨拶を告げ、シンはドッグの発着場へとその足を向ける。
目指すのは旧知のラドル・ヨアヒムの指揮する輸送船イス・ラフェルであった。
その約一ヵ月後、輸送船「イス・ラフェル」艦橋。
「シンさまーっ、待ってくださいですのー!」
「アスカ副隊長っボクをおいてかないでよぉ!」
ザフト赤服の少女リュシー・マドリガルとユーコ・ゲーベルは叫びながらシンを追いかけてきた。
「捕まえましたわよ!」
「逃がさないぞぉー!」
「わわっ!?」
リュシーに右腕、ユーコに左腕をがっちりホールドされたシンは狼狽の声を上げる。
「今日こそはわたくしにマンツーマンでMS操縦のご教授をして下さいませね!」
「ずるいぞっリュシーッ、アスカ副隊長はボクと特訓するんだ!」
「だぁーお前らっ、いまは忙しいんだっていっただろっ、頼むから見逃してくれ!」
動けないシンは大声を上げて抵抗するが2人には全く効果がない。
「モテモテだな、シン。」
シンの腕に填められた腕時計から男の声が響く。
あの時、余剰パーツと一緒にミナから与えられたレイ・ザ・バレル型人工知能「AIレイ」である。
「うるさいぞレイっお前も2人を説得しろ!」
「教授してやればいい、悪いことではない。」
「さすがはレイさんですわ。」
「さぁいこいこっ、アスカ副隊長。」
レイの台詞に勢いづいた2人にそのまま引っ張っていかれそうになり、悲痛な声を上げたシンにようやく助け舟が現れる。
「あんた達いい加減にしなさい!シンが困ってるじゃないの!!」
そう2人を一喝したのはラドルMS隊隊長シホ・ハーネンフースだ。またの名を「鳳仙花」という。
リュシーとユーコはシホには頭が上がらないらしく「ひぇぇっ」と怯えた声を出し、慌ててシンを離すと退散していく。
「御免なさいね、あの娘達も悪い娘じゃないのよ。」
「いや、それは勿論わかってるよシホさん。」
「イス・ラフェルにはもう慣れた?」
「ああ、もう半月だから。」
「そう、良かったわ。シグナスにも時間を見つけて乗っておいてね、イグの援護に出てもらうことになると思うから。」
微笑して言うシホにシンはコクリと頷く。
「シンさまーっ、待ってくださいですのー!」
「アスカ副隊長っボクをおいてかないでよぉ!」
ザフト赤服の少女リュシー・マドリガルとユーコ・ゲーベルは叫びながらシンを追いかけてきた。
「捕まえましたわよ!」
「逃がさないぞぉー!」
「わわっ!?」
リュシーに右腕、ユーコに左腕をがっちりホールドされたシンは狼狽の声を上げる。
「今日こそはわたくしにマンツーマンでMS操縦のご教授をして下さいませね!」
「ずるいぞっリュシーッ、アスカ副隊長はボクと特訓するんだ!」
「だぁーお前らっ、いまは忙しいんだっていっただろっ、頼むから見逃してくれ!」
動けないシンは大声を上げて抵抗するが2人には全く効果がない。
「モテモテだな、シン。」
シンの腕に填められた腕時計から男の声が響く。
あの時、余剰パーツと一緒にミナから与えられたレイ・ザ・バレル型人工知能「AIレイ」である。
「うるさいぞレイっお前も2人を説得しろ!」
「教授してやればいい、悪いことではない。」
「さすがはレイさんですわ。」
「さぁいこいこっ、アスカ副隊長。」
レイの台詞に勢いづいた2人にそのまま引っ張っていかれそうになり、悲痛な声を上げたシンにようやく助け舟が現れる。
「あんた達いい加減にしなさい!シンが困ってるじゃないの!!」
そう2人を一喝したのはラドルMS隊隊長シホ・ハーネンフースだ。またの名を「鳳仙花」という。
リュシーとユーコはシホには頭が上がらないらしく「ひぇぇっ」と怯えた声を出し、慌ててシンを離すと退散していく。
「御免なさいね、あの娘達も悪い娘じゃないのよ。」
「いや、それは勿論わかってるよシホさん。」
「イス・ラフェルにはもう慣れた?」
「ああ、もう半月だから。」
「そう、良かったわ。シグナスにも時間を見つけて乗っておいてね、イグの援護に出てもらうことになると思うから。」
微笑して言うシホにシンはコクリと頷く。
シンがラドル隊に身を寄せてから半月、旧ザフトの英雄として知られるシンにラドルはすぐさま隊の副隊長の座と新型MSシグナス(本来はシホ機)を与えた。
最初こそリュシーやユーコは新入りでいきなり破格待遇のシンにいい顔をしなかったが、模擬シュミレーション戦においてシンに挑戦しシンの実力を体感すると程なくして両名ともシンを必要以上に敬愛するようになった。
シンとしてはいきなり女性2名を部下につけられ、扱いが分からず戸惑うことしばしばだがそれを的確にカバーしてくれるのが優秀なる女上司シホ・ハーネンフースであった。
シホはネェル・ザフト将軍メイゼル・ハーネンフースの孫娘であり、鳳仙花の名を持つ手練れのエースとしても知られる。
とっても頼りになるお姉さんなのであった。
最初こそリュシーやユーコは新入りでいきなり破格待遇のシンにいい顔をしなかったが、模擬シュミレーション戦においてシンに挑戦しシンの実力を体感すると程なくして両名ともシンを必要以上に敬愛するようになった。
シンとしてはいきなり女性2名を部下につけられ、扱いが分からず戸惑うことしばしばだがそれを的確にカバーしてくれるのが優秀なる女上司シホ・ハーネンフースであった。
シホはネェル・ザフト将軍メイゼル・ハーネンフースの孫娘であり、鳳仙花の名を持つ手練れのエースとしても知られる。
とっても頼りになるお姉さんなのであった。
「シン・アスカ入ります。」
うむ、入りたまえというラドルの声が返ってくる、シンはラドル艦長に呼ばれて艦長室を訪れていた。
「地球では色々と起こっているよ、シン。」
コーヒー片手にラドルが話しかける。
「いよいよ地上のレジスタンスも動きつつあるってことですか?」
「だろうね、メイゼル将軍もそれに呼応するつもりのようだ。」
「はっ、いよいよなんですね!」
シンはラドルからコーヒーを受け取り、ソファーに腰を下ろす。
「ときにそのメイゼル将軍なんだが、どうやら孫娘の婿探しを裏でやってるらしい。」
「シホさんですか・・・・」
「うん、シン・アスカ。活躍次第で君にもチャンスがあるかもしれんぞ?」
「まさか。」
シンは片をすくめる。
「いやあ、かの英雄シン・アスカならば十分にチャンスはあると思うよハハハハハッ。」
冗談とも本気ともとれぬ口調でラドルは哄笑した。
(なんだか、この船に来てからフラグたちまくりだな。)
シンは心の中で苦笑する。そしてAIレイの皮肉めいた視線を想像して眉をしかめた。
と、ラドルの目つきがここでいきなり変わったのである。
「そう、君は十分に魅力的なのだよシン。」
そっとシンの手に己の手を重ね合わせるラドル・ヨアヒム。
「良ければ奥の私の部屋に。」
「あんたもかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
シンの悲痛な絶叫がイス・ラフェル船内に響き渡った。
うむ、入りたまえというラドルの声が返ってくる、シンはラドル艦長に呼ばれて艦長室を訪れていた。
「地球では色々と起こっているよ、シン。」
コーヒー片手にラドルが話しかける。
「いよいよ地上のレジスタンスも動きつつあるってことですか?」
「だろうね、メイゼル将軍もそれに呼応するつもりのようだ。」
「はっ、いよいよなんですね!」
シンはラドルからコーヒーを受け取り、ソファーに腰を下ろす。
「ときにそのメイゼル将軍なんだが、どうやら孫娘の婿探しを裏でやってるらしい。」
「シホさんですか・・・・」
「うん、シン・アスカ。活躍次第で君にもチャンスがあるかもしれんぞ?」
「まさか。」
シンは片をすくめる。
「いやあ、かの英雄シン・アスカならば十分にチャンスはあると思うよハハハハハッ。」
冗談とも本気ともとれぬ口調でラドルは哄笑した。
(なんだか、この船に来てからフラグたちまくりだな。)
シンは心の中で苦笑する。そしてAIレイの皮肉めいた視線を想像して眉をしかめた。
と、ラドルの目つきがここでいきなり変わったのである。
「そう、君は十分に魅力的なのだよシン。」
そっとシンの手に己の手を重ね合わせるラドル・ヨアヒム。
「良ければ奥の私の部屋に。」
「あんたもかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
シンの悲痛な絶叫がイス・ラフェル船内に響き渡った。