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  • My Sweet Princess

たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ

My Sweet Princess

最終更新:2009年09月27日 13:16

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管理者のみ編集可
 ちょこんって、あたしの膝の上に座る白いひらひらドレスのお姫様。
 あたしの手を握って楽しそうに景色の流れる外を眺めてる。

 かわいい。
 かわいいんだけど、これからどうしよう…。

 不安に押し潰されそうなあたしを乗せて、タクシーは走る。

 ため息をついたら、ちょんって首傾げた。
「りかちゃん?」
 不思議そーな目をしてあたしを見る。
 そんな曇りない素直な目で見られたあたしは、たまらないキモチなって、またため息をつく。

『ごめんね。美貴ちゃん。あたし、きっとヘンタイだよ…』
 心の中で謝って、『あたしはロリコンじゃない!』とココロでつぶやくこと2678回。

 でもダメ。
 きっと今日中に10000回突破する。

 かわいい…。

 美貴ちゃんがよしよしってあたしの頭を撫でて、「えへへ」って笑うから、思わずぎゅうって抱きしめた。
「んっ…。くるしいよぉ」
「あたしもだよ…」
 そしたら、ほっぺにちゅっ…って。

 きっと家だったら襲ってるよ?
 いつもの美貴ちゃんもかわいいのに、これは反則だよ。
 っていうか、犯罪…。

 どうしよう…。
 だけど、タクシーはスタジオに向かって走っていく…。


                       *                          *


 なんとなく目が覚めて、隣にいる美貴ちゃんをぎゅっと抱きしめようと……した。

「…あれ?」

 ぬくもりは感じるのに、あるべき場所に体がないのは、なぜ ?
 っていうか、こんなに美貴ちゃんって小さかったっけ?
 抱きしめたものの、腕があまるというかなんていうか…。

 あたしの胸に顔をうずめて、きゅうって襟元を掴んでる小さな小さな手…。

 小さな、小さな…手?

 まだ眠っていたい頭が、嫌でも覚めた。

「美貴ちゃん!?」
 飛び起きたあたしの目に飛び込んできたもの。
 それは、まさに、白百合つぼみちゃんよろしく、あどけない顔で眠ってる5歳児くらいな女の子。
 サイズオーバーになっちゃったパジャマの中で丸まって、すーすーと寝息を立ててる。

 どうしよう…。

 …………かわいい…。

 気の強そうな感じは変わらないけど、でも、やっぱり端正でなきれいな顔立ちの面影は残ってて…。
 肌なんかほら。白くて…。ほっぺなんかさぁ、ね、やわらかい。
 ふにふにとつついていたら、
「ん……?」
 飛び起きたあたしを探すように手がさまよったかと思うと、うっすらと目を開けた。
「…りかちゃん?」
 まだちょっと寝ぼけ眼でむーって眉を寄せながら、はしってあたしの腕を探し当てて掴むと、すりすりと寄ってくる。

 いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! もーーーーーーーーーっ! かっっっっわいぃぃぃぃぃぃぃ!

 心の中で激しく絶叫。あくまでも、心の中で。
 思わずぎゅうって抱きあげた。

「くっ…くるしいって。りかちゃん? どーしたの?」

  あれ? ちょっと違和感。
 ちょこんと美貴ちゃんを向かい合うように膝に乗せた。

「みきちゃん」
「なーに?」
 ぶかぶかのパジャマからぴょこんと飛び出してる頭をぬっと突き出して、あたしの顔を覗き込む。その上目遣いにどきどきした。

 やばいって…あたし。

 がんばって理性を保とうと努力しつつ、浮かんだ疑問を投げかける。

「ねえ、美貴ちゃん。今…何歳?」
「は?」
 目を真ん丸くして、でも、なんかいつものりアクションだよね。それ。…って、ちょっと何気に冷静なあたし。
 で、美貴ちゃんはっていうと、自分の姿を一度確認するようにパジャマの中に隠れた手や胸とか、一通りみてから顔を上げてにっこり笑った。
「5さい!」
 ふふーんって。にこにこ笑ってる。
「5さい?」
「うん。5さい」
 はたしてその素直で純粋な瞳を疑うべきか信じるべきか…。
 がしっと美貴ちゃんの小さな肩を掴むと、にっっこりとチャーミースマイル。
「ねぇ、ふじもとみきちゃん。ほんとうは、いくつかなー?」
「だから……」
 ぴきっと頬を引きつらせて美貴ちゃんの体が引く。
「りかちゃん…。めがわらってない……」
「さぁ、いくつかなー?」
 あたしの感じた違和感。それは、美貴ちゃんのいつもと変わらないリアクション。
 ふーっと肩でため息をつく美貴ちゃん。
「…じゅうきゅうさいです。っていうかさ、コドモこわがらせてどーすんのよ」
「だって…」
 っていうか、何であなたそんなに冷静なの?
「まぁ、いいけどね」
 ぴたってくっついて、あたしの腕の中から憎まれ口を叩く5歳児姿の19歳の美貴ちゃん。
「あわててるりかちゃん、かわいかったし」
「あのねぇ…。だいたいなんでそんなに冷静なのよー」
「だって、なんかヘンなりかちゃんみてたらおちついちゃったんだもん」

 舌ったらずでたどたどしい口調。
 なのに言うことはオトナで…。

 悔しい。なんかしらないけど…。

 結局、どーしてこうなったのかはわからない。
 だけど、時間は過ぎていくわけで、いろいろな問題は出てくるのよね。

 時計を見たら、まだ朝の5時だった。

 で、あれから、今日は幸いお昼からのスタジオ収録だから、ロングのワンピース化したシャツを着せて、すぐに開店直後のデパートに間に合うように出かけた。
 とりあえず、美貴ちゃんの服、どうにかしないと。

 お仕事お休みしようって提案したんだけど、
『ダメ。みんなにめいわくかかるでしょ』
 って、両手を腰に当てて、めって怒られた。
 っていうか、その姿で行く方がどうかと思うけど、美貴ちゃんはなんかおもしろがっちゃってるみたい。
 あたしは…そんな気になれない。
 仕事よりももっと不安なことが……。

 子供服売り場で下着とか服とか見てるときは、むしろあたしのほうが楽しんじゃったりしてた。
 やっぱ、ねぇ、5歳っていったら幼稚園児くらいなわけで…。
『これね。これ』
『えー…。これって…』
『…いや?』
 白いフリルやレースがたくさんついたドレスっていうか、ワンピース。
『コントとかで着てるじゃん』
『でもさぁ…』
『なに?』
『たかくない?』
 申し訳なさそーに、眉を下げて心配そうに見つめるいじらしい瞳。
 しゃがんでぎゅっと抱きしめると、よしよしって頭をなでた。
『大丈夫。気にしないで。誕生日プレゼント代わり。っていうか、これじゃないと嫌なの。あたしが。だから…ね?』
『…うん!』
 満開の笑顔で大きくうなずいて、あーよかったぁ。なんかあたしもうれしくなる。
 小さな両手をとって軽く振ってみたりする。
『いつ戻るかわかんないから、少し買っておこう? お金は気にしなくていいから』
 そしたら、すっごいうれしそうな顔して…。

 買った服にすぐに着替え出てきたお姫様は、あたしのまえでくるりと一回転。
『どう?』
『うん。かわいい』

                         *                      *

 思い出してなんとなくため息。
 ついつい顔がほころんじゃった。

 そんなこんなでスタジオに到着。
 御礼を言ってタクシーを降りると、手を繋いでエントランスへ。

 そういえば、タクシーに乗るとき、あたしの膝に乗る楽しそうな美貴ちゃんを見た運転手さんが、
『お嬢ちゃん、いいなぁ。ママとお買い物かい? 楽しかった?』
『うん! みきねぇ、ママだいすきぃ!』
 完璧お子様モードで元気よくお返事。
『よかったねー』
 って。運転手さんはしっかりと美貴ちゃんを抱っこするあたしに、
『ママも美人さんだし、お嬢ちゃんもかわいいし。いいねぇ。幸せもんだねぇ』
 だって。あーうーなんかフクザツ。でも…うれしい。
『あ…ありがとうございます』
『ママ。よかったねぇ』

 運転手さんにばいばいって手を振る美貴ちゃん。
 スタジオに入ると、ガードの人があたし美貴ちゃんを見て『あれ?』って顔をしかめた。
 あっ! しまった!
 ついなんだかんだと幸福感に浸って何にも考えてなかった。
 今の美貴ちゃんみて、美貴ちゃんってわかる人のほうがたぶん少ないよね…。
 しかもこれじゃ、あたしの姪っていうよりも…むしろ……だよね。
 今ってけっこう厳しいから、パスとかが必要なわけで、19歳の美貴ちゃんのは持ってても5歳のはあるはずもなく…。

 普段なら何てことないのに、言うまでもなく止められる。
  美貴ちゃんとどうしようって顔を見合わせる。
 強行突破…しかないよね。
「あの、その子は?」
 ガードマンさんが屈んで美貴ちゃんの顔を覗き込む。
「え…あ…あの、姪っ子です。どーしても見学したいって…」
「はぁ…。見学…ねぇ」
「そっ…そうなんです」
 あー…お願いっ! 納得して! 早く!
「あー。お嬢ちゃん。お名前は?」

 どきっ!
 美貴ちゃんを抱っこしていっそ走ってっちゃおうか…。
 ごくりと息を飲むあたし。にっ…って笑う美貴ちゃん。

 あ゛…嫌な予感。

「しらゆりつぼみです」
「え゛っ!」
 ちょっとまって! 美貴ちゃんっ!?

 固まるあたしをちらりと見上げてにかーっ笑うと、ぴたって、あたしの足に抱きついた。そして…。
「ママ!」
「はぁぃぃぃぃっ!?」
 ちょーっとまってぇぇぇっ! 美貴ちゃん!!!

「はぁっ!?」
 ガードマンさんが思いっきりポカーンと口を開けて、あたしと美貴ちゃんを交互に見る。

「ちょっ! ちょっとっ!」
「ね。ママ。抱っこ」
 美貴ちゃんは完璧にこの状況楽しんでるらしい。くすくす笑いながら両手を伸ばしておねだり。

 そこに、新たないけにえ…もとい、被害者が現れた。
「あれー。梨華ちゃん?」
「あ。お…おはよ。よっすぃ」
 ぽてぽてとのーてんきにこっちに向かってくるよっすぃ。
「どーしたの?」
 驚きに固まってるガードマンさんと、あたしに抱っこをおねだりする美貴ちゃん。そして、おろおろしてるあたしを見て、ちょっと首を傾げる。

 そのとき、抱っこーって、おねだりしていたミキちゃんの目がきらりと光った。

「パパー!」
 とてててて…って、両手を広げてよっすぃのところに走って行く美貴ちゃん。

「えっ…えぇぇえええぇぇぇぇっ!?」
 よっすぃの絶叫が廊下に響き渡る。

 ガードマンさんは口をパクパクしてあたしとよっすぃと美貴ちゃんを交互に見交わす。

「り…りりりりりり梨華ちゃん!?」
「パパ!」
 きゅうってよっすぃの足に抱きつく美貴ちゃん。

 あーもーっ!
 しょうがないよ。こーなったら…。

「あ…あの…二人は…」
 ガードマンさんのことは無視して、ぱっと美貴ちゃんを抱っこすると、よっすぃの腕を引っ張ってダッシュ!
 強引にクラークを突破すると、手近な使ってなさそうな楽屋に飛び込んだ。

 パタンってドアを閉めて美貴ちゃんをとりあえずイスに座らせると、へなへなと床にへたり込んだ。
 よっすぃもぐてっとイスに座り込む。
「…ねえ、どーいうこと?」
「よーく見て。よーく」
 もう、疲れた。
 これがまだ続くのよね…。
 よっすぃは言われたとおり、ちょこんとイスに座って足をぷらぷらさせている美貴ちゃんの顔をじーっ見ている。
「わかんない?」
「え…いや…けど…」
 すーっとよっすぃの顔に縦線が入っていく。
 ちょっと不機嫌なお姫様は、ぷーって膨れてるし。
「うそ…でしょ? 美貴ちゃん!?」
「そのウソが…ホントなの。ね、美貴ちゃん?」
 こっくりとうなずく美貴ちゃん。
「あーあー。おもしろかったのになぁ」

 はぁ…っ。
 二人で同時に重いため息。

「…ということなの。よっすぃ」
「…っていうことなのね。梨華ちゃん」

 見た目は5歳。中身は19歳。

「なんかあたし、楽屋行くの…すごい嫌なんだけど」
「うん。あたしも…。でも、ねぇ」

 そんなあたしたちの間で、二人と手を繋いでニコニコ笑ってる美貴ちゃん。

「ほら。ちこくしちゃうよ。いこ!」

 しょうがないよね。
 顔を見合わせて、あきらめたように同時にうなずいて、よっすぃがドアを開けた。


                       *                          *


 楽屋のドアを開けた。
 いつもどおりの…。

「おはよーございます」

 帰ってくる返事は…。
「おはよーっ……ええええええええっ!」

 いつもどおりじゃなかった。

「りかちゃん! だっだれ!? その子っ」
 だだだってダッシュしてきて美貴ちゃんの前にしゃがんだまりっぺ。
 ゆっくりとやってきたカオたんが、あごに手を当てた探偵スタイルでじーっと美貴ちゃんを見つめている。
 わらわらと集まってくる他のメンバー。
「なんか…見たことあるような……」
 おっきな目をさらに見開いてポツリとつぶやく愛ちゃん。
 マコトがこくこくとうなずいてる。
「「かーわーいいー」」
 ぐしゃぐしゃと頭を撫でるあいぼんとののを、
「こらこら。あんまり乱暴にしちゃだめだって」
 よっすぃがやんわりと注意する。なんか…本当にお父さんみたいだよ…。
 でも、美貴ちゃん、なんかうれしそう。そのまま二人にじゃれてるし。
「ねえ、お名前は?」
 紺野がたずねたそのとき、かっ!とカオたんが目を見開いた。
「美貴!?」

「ええええええええええええええええええーっ!」

 楽屋に吹き荒れる絶叫。

 あたしとよっすぃはお互いの顔を見合って肩をすくめた。

 カオたんも美貴ちゃんの前にしゃがむと、一通り上からつま先まで見渡してふふって笑った。
「なんか、コントのつぼみちゃん、そのまんまだね」
 そう言って、よっと美貴ちゃんを抱き上げた。
「じゃあ、カオリと一緒にお菓子食べよっか」
 その滑らかな動作につい見とれてて、気がついたら美貴ちゃんはカオたんの膝の上ではぐはぐとお菓子を食べてる。

 テーブルは美貴ちゃんを中心に輪ができてる。
 なんかお母さんみたいな顔であーんって、美貴ちゃんにお菓子を食べさせるカオたん。
 あいぼんとののも、一緒になって食べながら、あーんって食べさせてる。
「かわいいわぁ」
 って愛ちゃんのやさしい目。頭をなでてあげてるマコトのうれしそうな顔。
 田中や亀井、しげさんも普段ではありえない美貴ちゃんの姿に目を細めてる。

 なんか自慢の娘がみんなからかわいがられてるって感じで、ちょっと誇らしげだったり。

 そしたら、とんって、横からまりっぺにつつかれた。
「いいの? あのまんまじゃ、カオリ、マジで連れ帰っちゃうぞ」
「え!?」
「見てみなよ。あのありえないくらいとろけたカオリのカオ」
「うーん…。そうだよねぇ」
「二人とも付き合ってんだろ? しっかり守ってやらないと、ミキティ、さらわれちゃうぞ」
 お菓子を食べてる美貴ちゃん目があった。
 ちょっとすがるような目。そうだよね、傍から見てるとまるっきりおもちゃ扱いだもんね。
 困ったように笑う美貴ちゃんに、がんばってウインク…したつもり。
「そうだよね。ありがと。まりちゃん」
「なんだよ。素直すぎてきしょいぞ!」
「もう、赤くなっちゃって、まりっぺこそ、素直じゃないぞー」
「うっさい! ほら、よっすぃも。おまえパパなんだから、ママを助けてやれよ」
「はーいって、あたしも!?」

 でも、これってよく聞くと変だよね。
 だって、ママの恋人は娘なんだもん。
 ま、いいか。
 親にとっては、恋人よりも大事なんだから。

 あたしはソファに座ると、両手を大きく広げた。
「みきちゃん! おいで!」
「はーーいっ!」
 ぴょんってカオたんの膝から飛び降りて駆け寄ってくると、あたしの膝の上に飛び乗った。
「やっぱりママのところがいいのかぁ」
 苦笑いのカオたん。
 美貴ちゃんをきちんと抱っこしなおすと、よっすぃもその横に座って包むようにやさしく頭を撫でる。その目が本当に愛情に溢れてるくらいやさしい。
「パパもすきよ」
「ははっ! ありがと!」
 でれでれ顔のよっすぃ。でも、ちょっと照れくさそうで、かわいい。

 それに気をよくしたのか、いちおうあたしに「いい?」って訊くから、うんってうなずいて返したら、ミキちゃんを抱き上げて、
「うはっ! ミキティ、やっぱ軽いなぁ」
 肩に乗っけた。
「肩車だぞー!」
 立ち上がって、しっかり美貴ちゃんの足を持ってくるくると一回二回三回転。
「わーいっ!」
 すっごい楽しそう。美貴ちゃん。
「たっかーいっ! パパすごーいっ!」
「すごいだろーっ! そーれっ!」
 って、またくるくる回ったりパタパタ走ってみたり。
「あーいいなぁ。よっすぃ、のんもー!」
「あいぼんも肩車ー」
 ののとあいぼんがよっすぃにぎゅって抱きつくから、
「二人がのったら、よっすぃつぶれちゃうよ」
 って、あたしが言ったら、
「「りかちゃん、ひどーい!」」
 だって。
「しょうがないじゃない。今の美貴ちゃん、あたしたちなんかよりうんと体重軽いんだから」
「あーそっかぁ」
 あいぼんが残念そうにつぶやいた。
「そういうこと」
 ののとあいぼんの頭にぽんぽんって手を乗せるよっすぃ。
 そしたら、ののが「そうだ」って、手を叩いた。
「美貴ちゃん! のんにも肩車させて!」
「いいよ!」

 肩車はよっすぃからののへ。

 さっきより低いけど、けっこうどうでもいいみたいで楽しそう。あいぼんとハイタッチしたり、追いかけっこしたりしてじゃれてる。
「あんまりばたばたしちゃダメだよー」
「「「はーーーい!」」」
 元気なお返事が三つ。
 どかって、よっすぃが隣に戻ってきたから「お疲れ様」っていったら、「うん」って。

「なんか、本当に家族みたいだよね。あんたたち」
 カオたんがくすくすって笑った。
「のんちゃんとあいぼんになんか新しい妹できたみたい」
「ね。かわいっくってしょーがないんだよね」
 まりっぺはそう言うと、あたしとよっすぃ見てにやにやと笑った。
「ったく、二人ともいつそんな子沢山になったんだよ」
「さぁねぇ」
 よっすぃもあたしもなんて言っていいかわかんないから、くすぐったくって笑うだけだった。

 いいなぁ。
 なんか、いい感じ。

 ひとしきり遊んでもらった美貴ちゃんがののの肩から降りて、とてとてとあたしのところに戻ってくる。
 抱っこすると、ちょっと眠そうな顔をしていた。
「疲れた?」
「うん…。ちょっと…」
「なんかおねむみたいだね」
 顔にかかる髪をゆっくりとかきあげるようになでてあげる。
「しょうがないか。いつもとはちがうもんね」
 もう、こっくりこっくりと夢の世界に入りかけてる美貴ちゃん。キスをするように頬を寄せると、きゅってあたしの服を掴んだ。
「やっぱりママがいいんですねぇ」
 顔を覗き込んで愛ちゃんが目を細めた。
 まりっぺがやれやれと苦笑いしてカオたんの方を見る。
「っていうかさ、これじゃ仕事になんないよね。もう」
「そうねぇ。どうしよっか」
 でも、なんかもうキモチは固まってるみたいで、眠っちゃった美貴ちゃんをそっとなでると、まりっぺと楽屋を出て行った。

 結局、今日のお仕事は明日に。
 戻ってるかどうか保証はないんだけどね。


                       *                         *


 帰りのタクシーの中でもずーっと眠ってて、そんな天使のような寝顔を、あたしは独り占めしてたわけで。
 みんなうちに来たがったんだけど、全部頑なに断った。
 だって、せっかくの二人の時間を邪魔されたくないもん。

 小さくたって、美貴ちゃんは美貴ちゃん。

 そのかわり、寝起きの美貴ちゃんの顔をメールでみんなに送ってあげた。

「おきた?」
「んー。あれ? しごとは?」
「今日は中止だって。明日に延期」
「ふーん」
 まだ起き抜けでぼんやりしてる。三角座りして目をこすってる仕草がかわいい。
 ベッドにごろんと転がると、美貴ちゃんがもそっと上にのっかった。
 心臓の上辺りに耳をくっつけて、また目を閉じる。
 ちょっと重いんだけど、その姿が愛しくて少しの間そのまま。
 髪を梳いたり、背中をあやすようになでたりしていたら、ぎゅうって抱きしめられた。
「りかちゃん」
「なぁに?」
「だいすき」
「あたしも」
 抱き返して、いつもよりずっと小さい美貴ちゃんを包みこんだ。
 ぎゅうっと服を掴む手から感じる不安。

  明日もこのままかな?

「ねえ、りかちゃん?」
「ん?」
「みきのこと…すき?」

 言葉にする前にキスで答える。

「すきだよ。どんな美貴ちゃんでも、すきだよ」

 危ない気持ちまで湧き上がったんだから。
 どんなことをしたって離したくないよ。

「ありがと。りかちゃん」

 安心したように、けど照れくさそうに笑うその表情に見え隠れする、いつもの美貴ちゃん。
 ぎゅっと、ぎゅうっと抱き寄せた。

 あたしのかわいいお姫様は、小さくなってもちょっと意地悪。
 だけどとってもあまえんぼう。

 そんなお姫様に かしずくあたしっていったいなに?

 王子様でもなければ騎士でもない。
 やっぱりママなのかな?


                        *                      *


 次の日、美貴ちゃんは元に戻っていた。

 けど、あたしとよっすぃはしばらくママ、パパってみんなから呼ばれて、悪ふざけして美貴ちゃんまで一緒になってた。

「ママよりも恋人がいいなぁ」
 もうお子様じゃないんだからって言ったら、抱きつかれてそのままぱたんって押し倒された。
 そしてキスの嵐。
「美貴も娘よりは恋人のほうがいいよ。でも、あんなふうに甘えるのも、たまにはいいかな」
「だったら、いくらだってしてあげるよ。肩車とかはできないけど」
「ほんとにー?  二人のときじゃなくても?」
「なくても。二人っきりのときはいつもよりも」
「ふふ。よろしい。じゃあ約束ね」
 指切りげんまん。

 ウソなんかつかないから。
 甘い甘い時間が始まるの。
 これから、たっぷりとね。 


(2004/3/14)
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