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  • 32.昼休み

たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ

32.昼休み

最終更新:2009年10月11日 13:54

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 木造の教室にかつかつとチョークの音が響く。
 黒板に書き出された戦略の概論やそれに対する考えを熱心に書き写す若い兵士たち。
 窓の向こうは鮮やかな冬の透明感の増した青い空。
 差し込む日差しの暖かさに、窓際の生徒たちは必死に目を開けてノートを取る。
 説明をしながらユウコは一通り書き終えると、チョークを置いて腕に目をやった。
 細身のベルトの軍支給の時計の針はまもなく11時50分を誘うとしている。
「では、今日はここまでにします」
 ユウコは教本を閉じた。
 まだセルリアンブルーの制服が初々しい30人ほどの少年少女達の顔にほっとした安堵感が浮かぶ。
 さぁ、お昼だ。
 そんなやわらかな空気に、それまで教官らしく凛々しかったユウコの表情もゆっくりと和らいでいく。
「課題は次回提出するように」
「はいっ」
 ぴしっと揃った返事に満足そうな笑みを浮かべて生徒達の顔を見回す。

 ん?

 ぴたりとある一点に目が留まる。
 窓側から2列目の一番後ろ。

『戦略概論 Ⅱ』
 机の上に聳え立つハードカバーのやや厚い教本。
 その向こうには突っ伏して夢の中へと迷い込んだレイナ。
「ほぉ~ぉ」
 ユウコはすうっと目を細めた。
「レイナ、レイナ…」
 隣の席のサユミがそっとレイナの腕を突く。しかし夢の世界に迷い込んだまま返ってくる気配のないレイナ。
 ふふっ…。いしかーさん…。そげなことしちゃダメたぃ……。
 よほどいい夢を見ているのか、幸せそうに微笑んでいる。
 あー。レイナ、やばいよぉ…。
 教卓の方から感じる気配にサユミは恐怖で自らの体をきゅっと抱きしめた。

 うららかな正午間近の教室が水を打ったように静まりかえる。

「タナカァーーーーーーーッ!!!」

「ハッ! ハイィ…いぃっ!!」

 ぼふっ!

「んが…」

 ガタガターンッ!

 甘い夢から怒声一発で引き戻されて跳ね起きてイスごとひっくり返ったレイナを出迎えたのは、コトンコトンと顔の横に転がった黒板消しだった。
 げほげほと咳き込んでいると、カツカツと近づく冷たい足音。
「えー度胸やな。タナカ」
 不敵に笑うユウコに、
「お褒めに預かり、光栄であります」
 しっかりとタイトスカートの裾を左手で押さえて床に転がったまま敬礼。

 きーんこーんかーんこーん…。

 二人の間を昼を告げる鐘がゆっくりと通り過ぎていった。

 ……
 …

 解放感に包まれた校舎。
 木造校舎から少し古びた鉄筋の校舎にある食堂へと渡り廊下を歩く若い兵士達の顔は、美味いと評判の食堂の定食に胸が躍ってどれも活き活きとした笑顔。

 軍本営から車で西に40分。
 軍付属学校は中等部から大学まで。
 大幅な入隊基準の緩和によって義務教育を終えていない者は中等部に転入し、一般的な基礎教育から軍事に関する教練を受けることとなる。

「まだひりひりする…」
「大丈夫?」
 まだ少し寝ぼけているような目をしているレイナの鼻先に残ったチョークの粉を指先でサッと払うサユミ。

 二人は入隊して基礎的な訓練を半年積んだ後、娘。隊に配置されて前線へと送られたため、中等部予科で毎月4回のスクーリングを受けることが法によって決まっている。
 朝早くリカにジープで送ってもらい、授業を受けてその日の夕方、迎えに来たリカと一緒に基地へと戻る。もちろん、行きも帰りも必ず助手席にはミキ。

 窓の向こうは風の冷たさまでわかりそうなほどに晴れた青い空。
 迷彩のバンダナに包まれたカオリのお弁当を手にとてとてと食堂へと歩きながらレイナがふぁーとあくびをすると、サユミもつられて大あくび。
 前方に教官のナカザーユウコという緊張感があっても、戦術に関する話は頭を使うことが苦手なレイナには夢の世界への扉の呪文にしか聞こえない。
「午後も座学かぁ…。レイナたぶんまた寝るかも」
「サユミも午後は自信ない…」
 渡り廊下を越えてクリーム色の壁の校舎に入ると、まだ初々しいセルリアンブルーの制服姿に混じって、詰襟の制服姿が凛々しい未来の幹部将校であろう軍付属の大学生たちの姿。そして、実習があったのかつなぎ姿やトレーニングウェア姿もちらほらと見える。

 一つ目の角を曲がると突き当たりの奥が食堂。
 教室四つ分の広さの食堂のテーブルはすでにそこそこ埋まっている。
 レイナとサユミは並ぶテーブルとテーブルの間を縫うように歩きながら開いてる席を求めて奥の方へと進んでいく。
「あっ。あそこ」
 サユミが指差したのは窓際のまだ無人の6人がけテーブル。
 小走りでそのテーブルを確保すると、
「こらぁーっ! カメイ! 廊下走ったらあかんゆーとるやろっ!」
 今さっきも聞いたばかりの迫力満点のユウコの怒声にレイナがびくっと肩を震わせ、サユミと食堂の入口を見ると、
「はぁいっ! すいませんでしたぁっ!」
 ぴたっと立ち止まって屈託のない笑顔でエリが廊下の向こうにいるらしいユウコにぴしぃっと敬礼。
 エリはえへっと笑うと、唖然としている生徒達を気にも留めずに中に飛び込んできた。
「あっ! いたっ!」
 ぴたっとサユとレイナの真ん中辺りをさして止まった人差し指。
 一瞬止まった時間がまた緩やかに動き出してにぎやかな食堂にパタパタと響く足音。
「サユ! レイナ! お昼食べよっ!」
 小脇に抱えた巾着をトンとテーブルに置いてさっさとサユミの隣の椅子に座るエリ。
 サユミとレイナはポカーンとしていたが、 「早く早く。食べよっ」って笑ってるエリに急かされながらなんとなくイスに座る。
 そこに、
「カーメー。まぁた怒られたでしょー」
 と、リサがやれやれと苦笑いを浮かべながら、「よっ! たなかっち。シゲさん」とレイナの隣、エリの向かいのイスを引いた。
 エリはちょっと拗ねるように唇を尖らせた。
「だってー、早くサユとレイナに会いたかったんだもん」
「だぁからってさー、走ったらダメでしょ」
「えー。でもこないだガキさんも走ってたじゃん」
「しーっ。それは言っちゃダメだって。しょーがないでしょ。授業に遅刻しそうになったんだから」
「えー。だめですぅ」
「まっ、そーなんだけどね。じゃ、お互い今度からは気をつけましょーということで」
「いうことで」
 リサとエリは小さく会釈するように敬礼を交わした。
 そんなエリとリサに今度はレイナが苦笑い。
「なんやおかしいっちゃね。コントやね」
「いやいやいやいや。違うから。ねっ、カメ」
「うーん。どうだろ」
 えへっと首を傾げたエリに、「オイ」とつっこむリサ。
 サユミがくすくすっと笑った。

 迷彩のバンダナに包まれた弁当箱とベージュの巾着に入った紙袋。
 カオリお手製のスペシャルのりごはんは簡単な煮物と玉子焼きタコさんウィンナー。ハート型ののりの下にはおかか。
 紙袋の中に入っていたのはナツミお手製のサンドイッチ。ハムとチーズ、タマゴ、トマトとレタス。そして、パックの牛乳。
 4人はパンと手を合わせた。

「いただきます」
 きれいに声をそろえて、前に置いたお弁当にペコリ。
 さっそくレイナがウィンナーを頬張ると、
「あれ? たなかっち、ほっぺなんかついてるよ?」
 リサが頬に残っていた白い跡を指でなでる。
「んぁっ…それは…」
「そういえばさぁ…レイナ、なんかすっごく驚いた顔してたよね」
 タマゴサンドをかじりながらエリも身を乗り出すようにしてレイナをじっと見つめる。
「ありゃ。これチョーク?」
 跡を辿った指を不思議そうに見つめるリサ。サユミは口を押さえて笑いをこらえている。
「なになになに?」
 リサがレイナとサユミの顔を交互に覗き込む。
「いや…その…」
 おろおろするレイナにサユミは、
「それナカザーさん」
 と、笑いをこらえながら何とか口にすると、リサが「ナカザーさん?」とますます目を丸くする。
「どういうこと?」
 エリがサユミに尋ねると、レイナがちくちくと箸でご飯をつつきながら答えた。
「ん…その…レイナ、授業中に寝ちゃって、そんで、ナカザーさんに……どーん、って黒板消しで」
「やられた…と」
 リサが続けると、レイナはこくんとうなずいた。
「うはぁ…黒板消し飛んできたんだぁ」
 エリが少し痛そうに顔をしかめる。
 レイナははぁとため息をついた。
「別にすきで寝たんじゃなかよ。けどさ…どうもレイナ、座学すかんばぃ…」
 頭使うの嫌いっちゃ…。
 まぁねぇ…。けどさぁ…。
「…勇気あるねぇ」
 しみじみと呟いて、リサはハム・チーズサンドの最後の一切れを口に押し込んだ。
 サユミは玉子焼きを端で割って掴むと、口にもとに運びながらちらりとしゅんとしているレイナを見た。
「私も一生懸命起こそうとしたんだけど、レイナ起きないし…」
「あれ? でもおとめって前の日出動だったんじゃなかったっけ?」
 そんなリサの言葉にもレイナの表情は曇ったまま。
「そんなん言い訳ったい…」
「…」
 そう言われてしまえば何も言えなくて、リサはむぅと眉をしかめてトマト・レタスサンドを口に運ぶ。
 ちょっとした沈黙が続く。
 はぁ…。レイナのため息が重い。
 エリがそっと手を伸ばして、よしよしとレイナを頭をなでた。
 ちょっとくすぐったそうな顔をしたが、すぐにレイナの顔の浮かび上がったどんよりとした影。
「黒板消しも痛かったけど、それよりも課題の方が痛い」
「課題?」
 リサとエリが少し身を乗り出す。
「うん。授業のはまだいいっちゃ。基本戦術の応用のレポートだし。いしかーさんやイーダさんに聞けばいいんだし。でも…」

  床に転がったまま敬礼をするレイナににやりと目を細めて笑うユウコ。
 『ほんなら、その勇気を称えてご褒美な』

「ナカザーユウコの美貌と魅力についての考察…って、何書いたらいいかわからんちゃ」
「はぁ…。そりゃまた難しい…」
 と、チューっとパックの牛乳を飲んでいたエリがストローから口を離して同情のため息。
 いつのまにか食べ終えたサユミは弁当箱にふたをしてバンダナで包みながら、
「レポート用紙5枚以内だって。大変だよねぇ」
 と言いながら、きゅっと端と端を結ぶと、
「ミチシゲサユミの天才的なかわいさについての考察だったら簡単なのにね。5枚あっても足りないよ」
 胸の前で両手を組んでにこっとスマイル。
 すかさずすぐ隣から、
「えー。カメイエリの天才的かわいさについての考察の方が簡単だってば」
 サンドイッチが入っていた袋をたたんで巾着に戻したエリがすちゃっとL字に作った右手を顎の下に構えてポーズ。
 やれやれとリサは笑った。
「いや。どっちも難しいから」
「えーーーー! 簡単ですよー!」
「そぉんなことないっですってぇ!」
「いやいやいや。そんなことあるから。ね。難しいから。それって」
「えー。そんなことないよねぇ。サユ」
「うんっ。そーだよねぇ。エリ」
「簡単だもんねぇ」
「そーだもんねぇ」
 言い争っていたかと思えば、キャハキャハ笑いながら肩をぶつけ合ったり、顔を寄せ合ってくすくす笑ったり、 「何言ってんだコイツぅ」ってほっぺ突きあったり、「やー。くすぐったーい」って二人に世界に入っていくサユとエリ。
「はいはいはいはいはい。わかった。わかったから。ね。絶対難しいから。だからね、ほら。いちゃいちゃしないの」
「えー」
「えー」
「はいはいはいはい。文句言わないの。ね。どっちもかわいいから。ね。はい。これでおしまい」
「えー。じゃあ、ガキさんはレイナの課題簡単なの?」
「えっ!?」
 むーと拗ねたエリの一言に一瞬たじろぐリサ。
「んー…簡単って言うか…なんていうか…えー…うーん…」
 考え込むリサの背後にぬっと近づいた影に、ぴくっとレイナ、サユミ、エリが固まる。
「なっ。どないやねん」

 がしっ!

「うわぁぁぁぁっ!」
 がつっと肩を抱いて現れた横顔にリサがびくっと飛び跳ねた。
「なっ…ナカザーさんっ!! いっいつのまにっ!」
「ふふーん。えぇやんか。いつだって。で、どうなん?」
「えっ…えっとぉ…」
 どきまぎしているリサにじわじわと込み上げてきた笑いを懸命にこらえるレイナ、サユミ、エリ。
 リサはコホンと一つ咳払いをした。
「ええっとぉ、ナカザーさんだけだったらぁ…そのぉ、ちょぉっと難しいかなぁ……って。へへへっ」
「なんなん、それぇ」
 わざとらしく呆れ顔を見せるユウコ。
 えへっと笑うと、きりっと表情を引き締めてリサは更に続けた。
「けど、娘。隊の功績についてなら、いくらでも書けます!」
 それこそ自他共に認める娘。隊大好き娘。ドンと胸を張り、満面の笑顔。
 ユウコはムッと眉をしかめた。
「なんや微妙やな。それ。どーせほとんどなっちについてなんちゃうの?」
「なっ! ななな…なーに言うんですかぁ! そーんなことないですよぉ。わかりました。じゃあ、今ここで…」
「はいはいはい。ええって。その話、長いやろ?」
「はい。すごく。語り尽くせません」
 心に火をつけてしまったのか、話したくてたまらない生き生きと輝くようなまなざしを包むようなまなざしで見つめ返すと、ユウコは肩を離してくしゃくしゃとリサの頭を撫でた。
「また今度な。ゆっくり聞かせてや」
 やわらかい口調でユウコはそう言うと、
「午後はしっかり授業聞くんやで。ええな?」
 ひらひらと手を振りながら食堂のカウンターへと向かっていった。その背中に「はーいっ」と元気のいい4つの返事。
 にぎやかな談話の声や笑顔の向こうにユウコの背中が少し遠くなっていく。
 はぁ…。びっくりした…。
 リサ、レイナ、サユミ、エリはどっと疲れたようなため息をついた。

 時計の針は12時30分を指すにはまだちょっとだけ早い。
 パラパラと席を立ち始める生徒達。
 窓の向こうを見下ろせば、中庭でサッカーに興じる男の子達。向こうの木陰では3人の女の子達がなにやらおしゃべりに花を咲かせている。

 ガラスを抜けてきたあたたかい陽射しに、カウンターから持ってきたやかんに入ったお茶で和むりサ、レイナ、サユミ、エリ。
 おやつだよーと実家から送られてきた干し梅を広げたエリ。
 なんかシブイねーとリサが笑って、さっそく手を伸ばして口に放り込むサユミ。
 レイナはずずずっとお茶をすすった。
「エリ、次の授業なん?」
「んー? 次? 次は飛行技術実習だったかな」
「えーーー。いいなぁ。エリ、次実習なん?」
「へへー。いいでしょー」
 にひひっとVサインのエリ。
 レイナはちぇーと唇を尖らせると、
「ガキさんは?」
 と、ぺこぺことパック牛乳を畳んでいるリサに尋ねた。
「次? あたしは機体整備実習」
「ガキさんも実習なん?」
「そうだよ」
 畳んだパック牛乳を紙袋に入れて、ずずずっとお茶をすするリサ。
「たなかっちは?」
「私たちは数学Ⅱでーす」
 テーブルにへたり込んだレイナの代わりに答えたのはサユミだった。
 エリもリサも「あーあぁ~」という顔をする。
「でも、エリ、今日はこっちだから実習って言ってもホントの飛行機に乗るわけじゃないしなぁ…」
 実習といってもモノによっては『高速体験実習』という名を借りたジープに連結したトロッコによるグランド引き回しだったりするわけで、ジェットコースターが大の苦手のエリにとっては座学の方が遥かにマシだと思うときがある。また飛行機に乗る場合は指定された基地での授業となる。もっとも航空隊にいるエリにとっては通常の訓練が実技演習でもある。
 はぁ…と重いため息をつくと、レイナはむくっと顔を上げた。
「あーっ! もーやだっ。絶対レイナ寝る」
「食べた後だしねぇ」
 と言って、のんびりとお茶飲むサユミ。
 レイナは、もう一度はぁとため息をついて気を落ち着けようとお茶を飲むと、のほほんと干し梅を食べるエリを覗き込むように見て言った。
「エリ、なんで高等部に進んだと?」
「んー? んー。なんでかなぁ」
「ちょぉ、エリ?」
 目を丸くするレイナにちょっと目を見開いていたずらっぽく微笑むと、ふっとエリの笑顔がどこか影を感じる穏やかなものに変わる。
「うん。何て言ったらいいのかなぁ。エリね、好きなんだよね。飛ぶのが」
 そう言って湯飲みを両手で包むように持ったまま、空を見上げるエリ。
「ジェットコースターとかは大っ嫌いだけど、でもね…操縦桿握ってると怖くないんだ」
 湯飲みを置いてぐーんって言いながら操縦桿を動かすまねをすると、
「飛ぶことに集中するから怖くないの。なんかね、真っ青な空に囲まれてるとね、なんか安心するの」
「安心?」
 レイナが不思議そうに呟いて空を見上げる。
 にこにこと楽しそうに話す横顔をどこか不安げな様子で見つめるサユミ。
「うん。なんかね、空に抱っこされてる感じ。ふわっ…って。そしたらね、なんか…勇気が出るの」
 エリは組んだ両手の上にあごを乗っけると、また空を見上げた。
 リサもほんの少しだけ懐かしむように空を見上げ、ガラス越しに降るやわらかな冬の陽射しに目を細める。
「それにね…戦場だから」

 見上げる青い空はのほほんと微笑んで、伸びやかに伸びやかに広がっている。
 ちち…と中庭の常緑樹の枝から飛び立ったすずめたち。

 高い雲を目指して羽ばたいていく小さな姿に目を細めるエリ。その横顔は幾つもの激しい戦いを飛ぶ精悍な飛行乗りのもの。

 全身にかかる圧力。
 風に乗って、風に揺れて、風に流されて、一面を囲む青い空間が歪んで回る。
 雲を突き抜けて、飛び出して、わっと現れた敵機の姿。

「すずめも大変なんだよ」
 エリはそう呟いて、青い空の向こうへと小さな点になっていくすずめたちを見つめて呟いた。
 ほんの少しの沈黙。
 窓の向こうを見つめる4人。

 やわらかい冬の透明な青い空。
 のびやかな陽射し。

 窓越しにうららかな一時。
 うーんっと、リサが少し空気を換えるように両腕を伸ばして伸びをする。
 レイナはまだ少し重たげな真剣な目をしていた。
「ニーガキさんは…何で進学したと?」
「ん? あたし?」
 リサは伸ばしていた手をそのまま頭の後ろに持っていくと、少し考えるように目だけを天井に向けた。
「あたしは…約束…だからかな」
「約束?」
「そう。おやっさんとのね」

   銜えタバコでごつい手でリサの頭を撫でてニカッと笑う整備士長。
  『技術だけじゃぁダメだ。愛がない奴にゃぁ、かなわねぇ』
   真っ黒の手。真っ黒のつなぎ。真っ黒の頬。
   青い空がよく似合うベテラン整備士は、ちょこちょこと自分の飛行機を見に格納庫に来るリサに口癖のように語り掛ける。
  『愛がこもった飛行機はな、そう簡単にはくたばんねぇんだよ』

 気休めだってわかっていても、その言葉を信じたい。

 きっと守ってくれる。
 きっと奇跡を起こしてくれる。

 愛あれば、こそ。

 でも死神はいつだって、満面の笑顔でそんな思いを踏みにじる。

   そんなおやっさんが血を吐いて倒れた。
   終わらない戦いのくすぶった重い緊張感。
   無理に無理を重ねて、肺を患った。

   『帰ってくるまで…頼んだぞ…リサぼう』

    迷った。
    困った。
    でも、信じてくれた。
    そして、託された。

    こんな私に。

「だからさ、勉強しないとね」

   『飛行機はすきか?』
   『はい!』
   『じゃぁ、さくら隊は…すきか?』
   『はいっ! だいすきですっ!』
    満面の笑顔のリサに、うれしそうに目を細めたやさしいおやっさんの微笑み。

「もう、飛ばないんですか?」
 サユミがどこか真剣な表情で聞くと、リサはその不安げな表情を消し飛ばしてやるように明るく笑った。
「そんなことないよ。今でも飛行訓練はしてるよ。ただ、整備のこともあるから、それに専念するとみんなほど練習はできないし、一緒には行けないけどね」
「つらくなか?」
「つらいよ。待つってさ。不安で不安でしょうがないよ。でもあたしは信じてる。さくら隊は無敵だから」
「…そやね」

 さくら隊は無敵だ。
 乙女隊も無敵だ。

「あたしは今は飛べないけど、できる限りのことをして、みんなを支えたいんだ」
 そう言ったリサの穏やかな微笑の奥にある責任と覚悟。それはどこかせつなくて、けれど凛々しくて。
 エリは干し梅をかじりながらサユミとレイナを交互に見た。
「サユとレイナは? 今年で終わりでしょ?」
「うん。でも…どうしようかなぁ…って。サユミは考え中」
「レイナもまだ決めてなか」
「でもさ、そろそろ希望ださないとダメっしょ。たしか」
 リサがそう言うと、こくりとうなずいたレイナとサユミ。
 サユミはずずっとお茶をすすって気持ちに一呼吸入れると、
「そうなんですけど、なんか…いいのかなぁって」
「いいのかなぁ…って?」
 エリが不思議そうに首を傾げる。
「だって、いつ終わるかわかんないんだよ? このままでいいのかなぁ…って」
「でもさぁ、だからって…何ができるのかな? あたしたち」
「…」
 エリの言うことは正しい。
 手に職があるわけじゃない。
 何にもなければ普通の学生なはずの4人。
「でも、エリとニーガキさんは飛行機関係の仕事あるんじゃなか?」
 レイナに言われて、あぁそっかという顔をするリサとエリ。
「ほら。二人はあるじゃん。でもさ、それに…いつ死んじゃうかもわかんないんだよ?」
 そんなことは戦場なんだから、当たり前。それはサユミだってよくわかってるから、
「私はかわいいから、神様ががんばれって守ってくれてるのかもしれないけど」
 なんて言ったりして、それにリサがちょっと苦笑いを浮かべる。
「でも、神様は気まぐれだから、こっちおいでって天国に行っちゃうかもしれないし」
 いたって真剣な表情のまま、サユミはふと目線だけ上げて空を見つめて呟いた。
「お兄ちゃんもお父さんも行っちゃったから…」
 襲撃された父。爆死した兄。
 自分だって、神様にいつ呼ばれるかもわからない。
「言ってもきりがないんだけどね」
 そう言われてしまうと、リサもエリもレイナも何も言えない。
 小さく笑って、サユミは「あーあ」とため息をついて見せた。
「でも、サユ、もともと救護部隊志望って言ってたよね?」
「うん。そうなんだけど……うん。ちょっとね…」
 エリにそう言うと、サユミはどこか考え込むような目をしたまま、湯飲みに口をつけた。
 そんなサユミにあわせるように、なんとなく湯飲みに口をつけるリサ、エリ、レイナ。
 同時にコトンと湯飲みを置くと、なんとなくため息。
 1、2、3…と過ぎた無言を静かに破ったのはレイナだった。
「レイナも…まだどうしたいかわからんちゃけど、ただ…もっと…強くなりたいなぁ…って」
「だったら、進学したほうがいいんじゃない?」
 しかし、レイナは渋い表情をしたまま、エリの言葉に首を横に振った。
「でも進学したから、じゃあ強くなるかなんてわからんっちゃよ」
「…んー。まぁねぇ…」
「でも…今のままで強くなれるのかもわからんっちゃ」

 強い…って何だろう?

 それがどんなものかは、わからないけれど。
 それがどういうことかは、わからないけれど。

「でも…強くなりたい」

 まっすぐに拳を見つめるレイナの瞳と固く結んだ唇ににじむ悔しさ。

 力がほしい。
 勇気がほしい。

 強く、ありたい。

「もっともっと…強かったらなぁ…って」

 みぞおちに突き刺さったリカの拳。
 プツッと途切れる視界の最後に映ったのは崩れ落ちるビルの映像。

『おい! ネコオンナ』
『れいちゃん』

 まだ耳にはっきりと残っているやんちゃな声。
 そして、胸に残っている無邪気な笑顔。

 爪が深くやわらかな手の平に突き刺さる。
 思いつめるような眼差。
 レイナの心が記憶の中の時間へと戻っていく。

「レイナ」

 サユミが引き戻すように呼びかけると、レイナははっと顔を上げた。
 リサとエリの心配そうな顔。
「なん? 2人とも。大丈夫だってば。レイナ、そう簡単にくたばんないって」
 にひっと笑って見せたら、やれやれと帰ってきたリサとエリの笑顔。
 あえて何も言わない二人にレイナは心の中でありがとと呟いて、ちょっと重たい空気を作ってしまったことへのちょっとした罪悪感となんとなく恥ずかしさからすずっとお茶をすする。

 窓の向こう、中庭で相変わらずサッカーをしている男の子たち。
 木の下でしゃべっていた女の子たちがゆっくりと立ち上がって校舎のほうへと歩き出す。それでも相変わらず止まらないおしゃべりと笑顔。

 カオリの手料理の話。
 ナツミとマリのコントさながらのやりとり。
 それに負けないリカとミキのボケとツッコミ。
 アサミの食べたモノ話。
 ノゾミとマコトのいたずら被害報告にアイのいたずら話も加わってちょっとした被害者友の会ができあがる。
 アイが最近読んでいた本の話やヒトミのダンディズムついて、などなど。

 話は次々に咲いて、枯れる気配もなく穏やかな冬の昼時を彩っていく。

 壁に掛けられたなん変哲もない時計が12時50分指した。

 きーんこーん…かーんこーん…。

 予鈴が鳴って、
「うおっ! もーおー!? 次実習だったんだ!」
「エリもだ!」
 ガタガタッと慌しくイスが踊って、リサとエリが立ち上がる。
 リサはポンとレイナの肩を叩くと、ぐっと親指を立ててウインク。
 がんばれ! たなかっち。
 レイナもぐっと親指を立てて笑った。
 エリはちゅっとサユミに投げキッス。
「サユ、またね!」
「うん! またね。エリ!」
 そしてお返しの投げキッス。
 リサはやかんを手にすると、
「じゃ、これ、あたしが返しとくよ」
 と、一言、カウンターに向かって小走りに歩き出した。
「ありがと! ガキさん!」
 レイナの声に、「おーう」と振り向かずに手だけを振るリサ。
 カウンターにやかんを置くと、
「ありがとうございましたぁ!」
「ごちそーさまでしたぁ!」
 パタパタパタとにぎやかな足音を残してリサとエリは食堂を後にした。
「廊下は走っちゃだめですよー!」
 というサユミに、
「はーーい!」
「はーーい!」
 二つの返事。

 パタパタパタッ!

 木霊して聞こえてくる足音。
 くすくすっとレイナとサユミは顔を見合って笑った。

「さ、レイナたちも戻ろっか」
「うん。そうだね」

 食堂を出て廊下の窓から見える青い青い空。
 澄み切って深く、でもどこか淡い冬の空は透明に感じるほどせつなくて、晴れているのなんか少しフクザツなキモチ。
「レイナ」
 サユミはそっとレイナの手を取って繋いだ。
 大丈夫だよ。
 繋いだ手はやさしくて、あたたかい。
 レイナはふーっとゆっくりと息を吐き出して、繋いだ手をしっかりと握り返した。
 大丈夫。
 何がと聞かれたら困るけど、負けないから、だからしっかりと手を繋いで、しっかりと前を見て。
 重なり合う小さな手から伝わるぬくもりは、なんだかすごく心強い。
 レイナとサユミはへへっと顔を見合って、なんかよくわかんないけどスキップして歩き始めた。

 きーんこーん…。

「えっ!?」
「なん!?」

 午後の授業の開始のチャイムが鳴る。
 ちょっとくすぐったそうだった弾けた笑顔がぱっと曇ってちょっと待ってと驚きに変わる。

 パタパタパタパタッ!

 廊下に響く二つの足音。
 おやおや。大丈夫なのかねぇ。走っても。
 サクラの枝から窓をのぞいているすずめが2羽、小さくなっていく2人の背中を見送って不思議そうに首を傾げていた。



(2006/4/6)
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