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  • おかしな3人

たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ

おかしな3人

最終更新:2009年09月26日 22:00

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 のんびりとしたお昼休みがそろそろ終わる。

『あー。いい天気だねぇ』
 ごっちんは屋上のいつもの場所へお昼寝に。
『おーい。よっすぃ』
 よっちゃんさんは放送部の部長、ヤグチ先輩に呼ばれて部室へ。

 ごっちんはサボり確定。
 よっちゃんさんは…なんかやってんだろうなぁ。怪しげなこと。
 あの部の活動って、エロ、グラビア系から格闘まで守備範囲広いし。っていうか、あれってとうさつ……いやいや。

 まぁそんなことはおいといて、次の時間は移動教室。
 化学の実験だって。かったるいからさぼっちゃおうかなーと思っても、隣にいるくそ真面目なピンクな人が許してくれないし、まぁ、あれですよ。
『教室行く前に図書館行きたいんだけど、いいかな?』
 って、二人っきりで校内デートできるから、それもよしでしょ。
 で、その図書館から化学実験室のある校舎へ移動中。現在中等部と高等部共用の校舎から別館に繋がる4階の渡り廊下に向かってます…と。

「そういえばさ、今日も入ってた」
「あー。美貴も。ここんとこ増えてきてるよね」
 下駄箱を開ければ降ってくるファンレター。
 ちなみに放送部のサイトの掲示板なんか、そりゃあすごいらしい。
 (しかし、ぜったいに美貴たちに見せられないらしい。だからすんごく見たいんだけど…)
「梨華ちゃん、返事とかどうしてる?」
「うーん。よっちゃんに相談したら、特に返す必要はないって言うんだけどねぇ」

『DVDのパッケージにも書いてあるから。返事はいいよ』


「だけどね」
 梨華ちゃんの表情が曇る。

『たださっ、梨華ちゃんとふじもんには文化祭の時、協力してほしいんだよねぇ』

「って、真里ちゃんが言ってた」
 はぁってため息をつく梨華ちゃん。
 あー。なんとなく何させようか想像つく。
 あとはごっちんも巻き込まれて、他にも『愛の新世界』とかってわけわかんない(たぶんオコサマは見れないだろう…)DVDが出されてるという飯田せんせーもだろーなぁ。
「なんだかねぇ」
「ねぇ」
「握手会とかサイン会とかかなぁ」
「でも、あの二人のことだからショーとかさせそうだよね」
「マジィ? うわー。かったる…。バイト代とかでないかなぁ」
「ねぇ…」

 なんかさびしい話だよね。
 なーに好き好んでこんなこと…。

 ま…喧嘩自体はきらいじゃないけどね。美貴も梨華ちゃんも…。

 そんなこんななおよそ女子高生らしくない話をしながら歩いていると、
「あれ?」
「ん?」
 渡り廊下に出るドアのガラスの向こうで、何人かの女の子が何かを取り囲むように立っている。
 梨華ちゃんと顔を見合わせると、 そっとドアに近づいて覗き見る。

「なにするっちゃ! もーさゆをいじめるなっ!」
 なんかネコ顔の子が自分よりかなりおっとりとしてそーな子をかばってる。

「中等部の子?」
 梨華ちゃんが渡り廊下でもめてる子たちの学校指定のエンジのネクタイを見て呟く。
「うん。だけどなんでこんなとこで…」
 もっと人目につかないとこあるだろうに。
 まぁ、この渡り廊下使ってく人も少ないけどさ。

「うっさいんだよ!」
「オマエもナマイキ」

 囲んでるのは全部で5人。一人が一番後ろでふんぞり返ってる。
 あーあー。なんかせーかく悪そー。

「もういいよ」
「いやっダメっちゃ! ここで負けたらずっとかわらんっちゃ!」

 ネコ顔がおっとりさんを後ろにかばって睨みつける。その目はマジでホンモノだろっぽいヤンキーな迫力はあるんだけど、なんか細っこっくって頼りない。顔も張られたらしくてちょっと赤く腫れてるし、制服は少し乱れてて足にはあざ。  

 ふと隣を見れば、梨華ちゃん、すっかり鬼人モード。
「ひどいね」
「うん」
 でも、美貴もかーなり、頭にきてたりして。他人事だけどさ、でも、あーゆーの、許せないんだよね。
「梨華ちゃん」
「…あ、うん」
 少し返事に間があったなと思って視線を辿ったら、たどり着いたのは守られてる女の子。
「どうしたの?」
「うん…。なんか…ね」
「知り合い?」
「あー…うーん…なんか…ね…」
 そう呟くと、ふっと息を吐いて気持ちを切り替えた梨華ちゃんがドアのノブを握った。
「美貴ちゃん、この間いつだった?」
「ん? 美貴、昨日。梨華ちゃんは?」
「あたしおととい」
「二人では3日ぶり?」
「うん。そうだね。最近、分断して狙ってくるしね」
「おかげで筋肉痛だよ」
「あたしもー」
 へたに運動部入るよりよっぽど運動してるよね。うちら。
 って、ははははっと笑って、
「行く?」
 美貴も軽く首なんか回しながら、にかっと微笑んでみる。
「うん」
 梨華ちゃんが力強くうなずいた。

 キイッ!

 きしんだ音ともに何にも知らないような振りをして外に出た。

「あっ!!」
 ネコ顔が目を見開いてこっちを見る。
 もちろん、囲んでた子たちもちょっと驚いた様子で、でもなんかヘンに堂々としているのは開き直ってるのかな?
 見たトコ、ちょっと締まった感じの子やわりと体格のいい子がいる。

 梨華ちゃんの顔がぴたりとネコ顔に止まった。
「ふーん。怪我してるね。美貴ちゃん」
「うん。もしかしてさぁ、よってたかってってヤツ?」
「そうだねぇ。ここ、あんまり誰も来ないしね」

「…」

 緊張感。
 ぴしーっとしまった空気が流れる中、美貴と梨華ちゃんは『おやっ!?』と顔を見合わせた。

「「あ!」」

「…」

 視線が止まったその子、一番奥でふんぞり返ってた子…。
 なんか見たことある…。

 もしかして、もしかする?

「あの子って…女王様の妹?」
「だよねぇ…」

 そんなやり取りが耳に入ったのか、
「おねーちゃんがいつもおせわになってます」
 って、うっわーーーーっ! むかつくーーーーっ!

 なるほど姉も姉なら妹も妹ってことか。

「ああっ!」

 ネコ顔がはっとしたように手を叩いた。
「いしかーさんとフジモトさんっ!?」
 おっとりした女の子がきょとんとこっちを見ている。
 そして二人を囲んでる子達も何やらざわめきだした。

「ふんっ! うるさいっ! 見られたからにはただじゃおかないんだからっ!」
 女王の命令に魔物たちが身構える。

「やっておしまいっ!」

 あー。なんだろうね。そのセリフ、定番なのかね。

「梨華ちゃん!」
「美貴ちゃん!」

 うなずきあって、狭い渡り廊下をダッと勢いよく向かってくる魔物たちを見据える。

 ぶん!

 便宜上コボルト1の放った蹴りが美貴と梨華ちゃんの間を突き抜ける。
 その足をがちっと捕まえると、
「ほらっ、お仕置きしちゃうぞ?」
 ぐいっと足首をひねりあげた。
「うわっ…いたそ」
 梨華ちゃんがすっとパンチをかわしながら、あららと顔をしかめる。
 当然、よゆーしゃくしゃくでかわされて頭にくるコボルト2。
「このっ!」
 懲りずに殴りかかってきた拳をよけて腕を捕まえると…。
「はいはい。おいたはだめでちゅよー」
「うわっ…。きもい。梨華ちゃん」
「あっ! ひどーいって、やっぱり?」
 えへっと笑って、その間にとった腕を両手でしっかりと捕まえながらくるっと後ろに回ると、腕を上に力を加えて痛めつける。
 コボルト2が痛みに顔がゆがんで唸ってる。
 梨華ちゃんはにっこりと笑った。
「さぁ、天国と地獄。どっちがいいかなぁ?」

 うわっ…。
「梨華ちゃん、こわっ」
「うふっ。だって、ねぇ」
「まぁねぇ」
 にやりと笑う美貴に梨華ちゃんが笑顔で応える。
 その次の瞬間、ふっと真顔になった梨華ちゃんの目がきらりと光って、くるりと翻ったコボルト2。

「ぐっ!」

 深々とみぞおちに刺さった梨華ちゃんの膝。

 美貴は捕まえてる足から手を離すと、よろけたコボルト1の襟を掴んでみぞおちに一撃くれてやって、
「ほらよっ!」
 ぶんっと放り投げた。

「ぐっ!」
「うっ!」

 コボルト1が梨華ちゃんが投げたコボルト2に激突して崩れるように仲良く倒れる。

「さぁ、あと3人」
「おいで? 次は誰?」

 じりっと警戒して間合いを作るコボルト3と4。
 さすがに高等部の連中に比べれば楽だよね。まして男子じゃないし。

 美貴はぐるりと首を鳴らすと、にやりと笑って見せた。
「それじゃ、こっちから行こうか?」
「悪い子には、お仕置きしないとね」
 ぱきっと梨華ちゃんの指の骨が鳴る。
 じりっと後ろに下がった魔物と女王様。
 おーおー。びびってるびびってる。

 でも、あんたたちがいじめた子達は、ずっとそーゆー気持ちだったんだよ?

「とっとと終わらせよう」
「うん。もうお昼休み終わるしね」
 梨華ちゃんがちらっと腕時計に目をやった。

「ちっ! 余裕かましやがって!」
 狭い渡り廊下をコボルト3が走ってくる。
 梨華ちゃんはちらりと美貴を見ると軽く手で制してコボルト3に向かっていく。
「女の子がそんな言葉遣いはよくないよ?」

 がしっ!

 手と手とがぐっと重なり合って力比べが始まる。
 非力な梨華ちゃんにとってはあんまり…って思うでしょ。

 ほら、今も押され気味だし。

 中学生とはいえ相手は本格的に運動部。たぶん空手なんかだよね。でもね、美貴たちは違う。

「さぁて、梨華ちゃんががんばってるから、美貴もはりきっちゃおうかな」
 残ったコボルト4を一瞬だけにらみつけると、
「おいで」
「ふんっ! 仲間が苦しいのに余裕じゃないですかぁ!」
 ほぉ。ちゃんとやればできるじゃん。正しい言葉遣い。
 まぁ、でも、だからどうってわけじゃないんだけどね。
 卑怯なことに加担してるのは確かなんだから。
「うっせーんだよ」
 つべこべと。

 どかっ!

 こめかみを狙って得意回し蹴り一発で沈めると、後ろからぐっと首を固めた。
「あんたがどんな格闘技やってたってさ、こっちのが実戦経験は上なんだよ」

 そりぁね、週に4日ペースだけど1日3戦とかマジであるから。

「よーく見てな」

 ぎりぎりと落とさないように締めながら、梨華ちゃんの方に向ける。

 まだ力比べをしてる最中。
 ぐっと両足を踏ん張って下からにらみあげる。
 このときの目が実はすっごく怖かったりする。本人は真剣なだけなんだけどね、美貴もごっちんもマジでびびったから。

 一見すると押されてる梨華ちゃんの方が不利っぽい。
 というか、実は梨華ちゃん、すっごい余裕なんだよね。
 たしかに押し返すのはすっごい大変なんだけど、ほら、あの目でにらむでしょ? だから相手もけっこうびびって力が入りづらかったりするんだよね。要するに気持ちで負けちゃってるってこと。
 なので…。

「戦いってさぁ、頭使わないとね」

 まぁ、美貴はバカだけどね。梨華ちゃんも天然だし。
 けど、こういうのって、駆け引きなわけで…。

「うわ!」

 梨華ちゃんが例のごとく、相手の力の入れ具合を見計らってふっとわざと力を抜いて体をいなすと、浮き足立ったコボルト3が前のめりに体勢を崩す。
「ぐっ!」
 すばやく衿を掴んで後ろから足かけると背中から叩きつけた!
 コンクリートの床に強かに背中から落とされてうずまるコボルト3。
 軽く手を払うと、梨華ちゃんはおやっという顔をした。
「美貴ちゃん、落ちそう」
「え?」
 加減したつもりなんだけどなぁ。
 見ると、ぐったりして白を向いてるような向いてないよーな。
「ったく。だらしない」
 すぐにホールドを解いて頬を叩いてやると、小さく唸って床に転がった。
「美貴ちゃんが強すぎるんだってば」
 くすくすと笑う梨華ちゃん。
「まぁ、そーなんだけどね。って、梨華ちゃんだって」
「ふふっ。そうだね。でもさぁ」
 梨華ちゃんが床に転がるいじめっ子達を見回す。

 そういえば、空手部ってさ、たしか大会近いとかって聞いたよーな…。

「ま、いっか」
「そうだね。さて」

 女王様の方を向くと、もう逃げる体勢に入ってるし。

 にやりと笑って、めいいっぱい脅しとこうか。あんたのねーちゃんもしつこいし。
「いちおー手加減したけど、次、おんなじことやったら…しらないよ?」
「まぁ、しばらく学校これなくなると思うけどね」
 静かに睨みつける梨華ちゃん。

 女王様はくっ…と歯軋りしてる。

 と、その時!

「ええっ!?」
 ネコ顔が叫んだ。

 美貴たちのいる正面、別館の方から走ってくる中等部の子が二人。
「仲間?」
「みたいだね。なんかちょっと強そう?」

 ここいる子達よりもなんかまた体格がいい。なんか走ってる感じだけでも動きにキレみたいなのを感じる。

「遅いわよっ!」
 女王様は甲高い声で怒鳴ると、
「今度の二人は空手部のエースなんだから!」
「だって」
「ったく、たりぃなぁ」
「もぅ。美貴ちゃん。そーゆー言葉使わないの」
「はいはい」

 新たに現れたコボルト5と6がネコ顔とおっとりさんに襲いいかる!
 ネコ顔は散々痛めつけられて動けないみたいだし、後ろの子じゃどー見ても無理そうだし。

「いくよっ! 梨華ちゃん!」
「うんっ!」

 と、その時!

「あっ!」
「えっ!?」

 くるんと体が回転して、本当にそれは一瞬。

 どん!

 気がついたときにはコボルト5が床に叩きつけられてうめいていた。
 ネコ顔もなんかぼーぜんとしてるし。

「何…今の?」
 美貴が呟いたと同時に、梨華ちゃんが「あぁっ!」と女の子を指差す。
「梨華ちゃん?」
 そんな美貴ににこっと笑うと、すぐに女の子の方を声をかけた。
「さゆっ! 後ろ!」
「はいっ!」

 さゆと呼ばれた子が振り向く。
 そこには拳を振り上げるコボルト6!
 迫る拳!

「!」

 だけどほんの少し反応が遅かったのか、体勢が悪い。

「さゆっ!」
 ネコ顔が叫んだ、そこに…。

「めーーーーーーんっ!」

 バチッ!

「「はぁ?」」

 思わず梨華ちゃんとはもった。
 なんっかえっらく間抜けな声。

 拳が当たるのかっていうその時、ぶんって音と一緒にひゅっと現れたホウキの棒。

 そのままパタンと倒れたコボルト6の後ろにいたのは、
「「えりぃぃーーーーっ!」」
「へへへぇ。ごめんねぇ。遅くなっちゃったぁ」
 またこれもなんかネコ顔な、けど、ちょっと幸薄いテイストの中等部の子がホウキを逆に持って笑っている。

 ぼそりと梨華ちゃんが呟いた。
「あれ…痛いよね」
「うん…」
 美貴も迷うことなく同意する。

「絵里、なんでここに!?」
「んー。二人があの人に連れられてどっか行くのが見えたから」
 にこにこと笑う絵里と呼ばれた子。
「途中で道に迷っちゃった」
 てへって笑う。

「…そんな感じだよね」
「ごっちんタイプかも」
 ごっちんも呼び出し食らって素直に向かったところ途中で道に迷って、結局どーでもよくなって帰ってしまい。そのせいで美貴と梨華ちゃんが八つ当たりを受けたことが3回ある。

「まぁ、よかったよね。これでもう大丈夫でしょ」
「そうだね」
 もう女王様は逃げたようだ。

 まぁ、本当はきっちり締めといたほうがいいんだけどね。

「あれ。あいつ、おらんたい」
 それに気づいたネコ顔がきょろきょろと辺りを見回す。
「まっ。いっか。これでもぅきっと手、出さんやろ」
 そう言うと、さゆちゃんと絵里ちゃんの手を引いてこっちに走ってきた。
「1年3組の田中れいなです。いしかー先輩、ふじもと先輩、ありがとうございましたっ!」
 ぺこりと頭を下げるネコ顔もとい、田中れいな。
 二人も頭を下げる。
「1年4組の道重さゆみです。ありがとうございました」
 えへって、笑って…。

 でも、あなた強いのに…なんで…と、聞こうとしたところに…。

「わぁぁっ! ほんものだーーっ!」
 絵里ちゃんが目をきらきらと輝かせた。
「1年2組の亀井絵里ですっ! さゆとれいなを助けてくれてありがとーございましたーっ!」
 えへへへへへって、なんかかわいいね。
 なんかくすぐったくって梨華ちゃんと顔を見合って笑う。
「あたしも先輩方のDVD見たことありますよー。かっこいいですよねー!」

 あー。そう来たか。ってことは…。

「れいなは石川先輩のファンで、藤本先輩が憧れなんだよね」
 と、さゆちゃん。
 しゅーっと真っ赤になる田中れいな。

 おーおー。純粋だねぇ。

「梨華ちゃん、握手してあげたら?」
「うん。そうだね」
 にこっと微笑みかけて、しっかりと握手。
 うわぁ…。すっごい笑顔。

「あっ! 絵里も絵里も!」
「あたしもー!」

 で、結局軽い握手会状態。

 その間にきーんこーんとチャイムが鳴って、見事に遅刻した美貴と梨華ちゃん。
 よっちゃんがにやにや笑ってて、ごっちんはいなかった。

       *

『またなんかあったら遠慮なく言ってね』
『美貴たち、飛んでくからさ』

 それから特にいじめられたとかって話はなく、またファンレターがわずかながら増えたようで、授業中の退屈しのぎにはいいんだけどね。

「梨華ちゃん。さゆのこと知ってたの?」
「うん」

 そう、なんであんなに強かったのか。
 それは程なく、わかったわけで…。

『お家が合気道の道場なんだよね』
 って梨華ちゃん。
 さゆはなんかちょっと困り顔。
 隣のれいなは『はぁ!?』と唖然としてて、絵里ちゃんはにこにこしてた。
『なっ…なんで隠してたと?』

『だって、かわいくないもん』

 その後に、『でも、隠しててごめんね。ありがとう。守ってくれて』って。

 しっかし…それが基準ですか…。
 全員思ったと思う。
 でも、その後の台詞でみんな納得。

『それにね、武道というものは、傷つけるためにあるんじゃないの』

「昔…おととしくらいかなぁ。真里ちゃんに連れられて、道場に3ヶ月くらい体験入門したことがあってね」
「それでかぁ…って、前は柔道とかいってなかったっけ?」
「うん…。なんかね、今の時代は総合格闘技だからって。特にあたしは力がないから、そういう技術を覚えないと…だって」
「ふーん…たいへんだね…」
 その前はたしか道場破りさせられそうになったとか、プロレスのビデオを3日間監禁状態で見せられとか言ってたし…。
「なんかね、あたし…どこにいっちゃうんだろうって思ったけど」
 そう言うと、そっと美貴の手を取って、きゅっと握った。
「今は、いいかな」

 一緒に戦ってくれる人、いるしね。

「うん」

 夕焼け小焼けの帰り道。
 まだちょっと寒いけど、元気な女子高生は生足です。

「さぁて、今日はふつーに帰れるといいね」
「うん」

 今日はデートで終わればいいな。
 そう思った帰り道。
 ゆっくりお茶でもしてこうかって、二人で笑った。



(2004/12/31)
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